∞メガシンカ特典と行く! ポケモン世界の旅   作:藻屑海蘊

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1話1話短くてすみません、まだ話動かないです。
プロットも何もなくできた分から上げていってるので、投稿頻度もまちまちになることをご了承ください。
気分で2話上げたり暫くあげなかったりすると思います。


第1話 Hello World

「………………は?」

 

 

目が覚めると私は、砂浜にいた。

いや。

いやいやいやいや。

これまで私は確かに病室にいたはずで、虚弱体質のせいで世を儚んで死んでいった悲劇の青年のはず…

死んで…

死?

つまりここは三途の川???

親より先に死んだし。

 

にしては真っ青だし潮の匂いするしなにより三途の川の川辺が砂浜とかどんなファンタジーだよファンキーすぎるだろふざけてんのか

てか死んだってことはもうポケモンできない…?マジで……?

三途の川なら鬼に頼んだらS◯itchとか支給されないかな、労働環境整えろよ。

 

 

「…とりあえず、歩くか。」

 

なんだか目が覚めてから、いつも感じていた虚脱感がない。身体中を襲う痛みも、喘息の気配も、なにも感じない。

あまりにも慣れない感覚ではあるが、デメリットはあるまい。

 

きっと死んだからだな、うん。

 

そうなると、生前できなかったこともやってみたくなるというもの。日差しの強い海辺を散歩、だなんて生前は考えもしなかった。

足が軽い、体が軽い。砂浜でも殆ど足も取られず、とぶように走れてしまう。

まるで、自分の体じゃないみたいだ。

 

そうして、いつしか砂浜のお散歩のつもりがランニングになった数分後。

 

砂浜ではしゃぐとか小学生のガキかよ

などと思い直したことで(あくまで対外的には)落ち着いた私は、再び散歩を再開したのだが。

 

「なんだこれ、小屋?」

 

なんか、こう

すごく小屋だ。

誰もが思い描く丸太でできてるっぽい小屋がでんっと目の前に現れた。

いや周り見てなかったとかじゃなくて。

この推定三途の川で謎の馬鹿でかいーー鯨ぐらいのサイズの生き物が跳ねたのを見て、こんなとこ無事渡れんのかなぁなんて思ってはいたけれど、しっかり前は見ていた。

 

改めてなんだこの建物。

まず、周りに丸太になりそうな木はなく、椰子の木と流木ばかりだ。

しかも傷も風化した後もなく、多少の砂がついてるのみ。

よっぽど新しい建物なのだろうか。にしたってあまりにも綺麗で現実離れしている。

 

コン、コン、コン

 

念のためマナーに気をつけて3回ノックしてみるーーが、返答はなし。

獄卒でもいるのだろうか、なんて思ってノックしてみたがよく考えたらいたら怖かったな、ラッキーかもしれない。

 

ーーーよし、突撃しよう。

 

人の家だったら怒られそうだけど、もし誰かいたら謝ろう。うん、そうしよう。てかずっとここにいるのよく考えたら怖い。さっきの馬鹿でかい生き物がもし水陸両用だったりしたら余裕で死ねる。

 

「…失礼しまーす」

 

そーっと扉を開ける。

音もなく開いたな、なんてどうでもいいことを考えながら、丸太小屋に入っていく。

 

殺風景な部屋だ。内装はテーブルとパソコンだけで、あとは何も…パソコン?

ぱそこん!???!??!?!!!?!??!?

 

殺風景な部屋にある余りにも知っているパソコンとは違う、でも確実にパソコンだと言い切れるそれ。

箱型で、無骨で、液晶が埋め込まれたような見た目をしているが、あれは確実にパソコンだ。

 

ポケモン世界の、パソコンだ。

 

いや、落ち着け私そんなわけない。

きっとあれだ。

地獄の管理システムとかそういうあれだ。

そうじゃなきゃ変わった形の掃除用具入れだ。きっとそう。それしかない。横に蝶番とかついてるんだきっと。

 

ちらっ

 

「いや絶対ポケモンのパソコンじゃんマジかよ……」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

そこから10分ほどうずくまっていたが、ひとしきり衝撃を受けたあと、私は考えを巡らせていた。

 

まず、パターン1。

私は死んで、ポケモン世界に転生した。

いや外見とか変わってないし、転移か?

まあその辺の厳密な違いは置いといて、そうなると問題は、自衛能力と社会的基盤のなさだ。

ここがポケモン世界なら、さっき外で見かけたのはホエルオーかなんかだろうか。ここが何地方だか知らないが、シンプルに手持ちのいない私が外をホイホイ歩いてたら、比較的治安の良いパルデアなんかであっても

ぷちっ

だよなぁ…。

他地方でも本編ストーリー終わってたら治安良くなってるんだろうか。なんにしろ野生ポケに会ったら死ねるんだから変わらんわな。

 

「ははっ」

真っ先にこんな可能性を考えた自分に思わず笑ってしまう。

いやだってめっちゃ嬉しいやんこれ!!!

私も長いことポケモンをやっていた身。ポケモンファンの自覚はある。それが実際ポケモンの世界に行ける?嬉しくねえわけねえだろ!!!!!

速攻で金策してボール買って自衛手段手に入れたらこの世界満喫しまくるわそんなん!!!!!!!

 

と。落ち着こう落ち着こう落ち着け私。他の可能性のが全然高いだろ何考えてんだ。

 

次に、パターン2。死んだのが勘違いで地続きの場合だ。この場合幻覚とかが疑われる。もしくは借金のカタとかで売り飛ばされてその船が座礁…

どんな確率だよとは思うが、転生に比べりゃ充分現実的やろがい!親にはさんざ苦労かけたし、愛想尽かされて売られた可能性もまあ、ないではない。

この場合、妙に現実感のない体の元気さも説明がつくんだが、あのパソコンなんだよが解決しない。

ラリってて無意識に思い浮かべたのがポケモンのパソコンだった???

あり得なくはないがそれなら私と一緒に戦ってきたポケモンたちが出てきてないのがおかしい。やりなおし。

あとはドッキリとかそういう?

メリットどこだよ、身体治ってるってことは快気祝い的な?

 

あとはここが死後の世界パターンだが…

仮にここが死後の世界だとして、流石にあれが三途の川じゃないことはもう確実だと言っていいだろう。あからさまに青いし、塩水だし。あと広すぎるし。

 

ふ、 と

唐突にパソコンの画面が光った。

自然と変化のあったそちらに目が行ってしまう。

 

恐る恐る、近寄ってみる。

期待6割、未知への恐怖4割、といったところか、体が軽く震えてしまう。

こんな状況で期待6割ある自分ってすごいな、いやポケモンがすごいのか。

なんて自嘲しながら、そろそろと近寄っていく。

 

薄暗い丸太小屋に場違いなほど光り輝いている画面。そこには、

 

「シイナのパソコン」

 

そう、表示されていた。

 




読んでくださってありがとうございます。

急にパソコンさんがついたのはシイナくんがパソコンに近づこうとしなくて痺れを切らしたアルセウスがやりました。
推しが喜ぶ様子を早く見たいアルセウス…
なおこの小屋も家具もアルセウスさんお手製です。
推しに貢ぐアルセウス概念…?
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