まず自分のチームに最低でも9人、
相手のチームに最低でも9人。
18人揃えないと野球は出来ない。
だから最近は公園などで野球してる子供は少なくなってきてる。
まあ、俺が小さい頃は少ない人数で変則野球とかして遊んでたけどなー。
けどさ、大変な思いをして集めた人が、友達になって…仲間になって…
かけがえのないモノになるんだよな。
「なあ…ここで負けたらさ、今日で俺たちの野球終わるんだよな」
野球が一番盛り上がる季節、夏がやってきた。
「だな。もう3年だからな、負けたら終わりだ。」
「しかも、相手は明らかに俺らより強そうだよなー…無理だよな」
グランドにあるベンチに座りながら試合開始を待つ選手。
各自試合に臨む為、グラブを触ったり、会話をしてモチベーションを上げていた。
「確かに強そう、てか強いだろ。雑誌とかにも取り上げられてんだしな。相手チームの選手何人かはさ」
頑張るしかないよ。と言いながらボールを弄っているのを見て、
「まあまあ、お前も取り上げられてるじゃん?『悲運のエース!ノーヒットで負け投手』てな」
ガハガハと笑いながら言っていた。
その言葉にドッと、笑い始めたベンチ内。
個々に『あった、あったそんな記事』などと言いつつ笑い合っていた。
「やめろよ、ナオ。あんな記事書いたやつ、覚えとけよ」
「いちいち怒りすぎだぜ球児。ま、お前なら怒るのも仕方ないけどな」
エラーした奴を批判したし、仲間思いのお前なら怒るのも仕方ないな。と怒っている前田 球児(マエダ キュウジ)を宥めながら考える、佐山 直(サヤマ ナオ)だった。
一息ついて空気を変える為にヨシッ!と気合いを入れ直す直。
「さて、そろそろ並ぼうぜ。最後の試合かもしれないんだし、バシッとしたとこ、見せよう」
そう言ってベンチ前に出た。
直に続いてベンチ内の選手たちが続々とベンチ前に出る。
最後に球児がベンチ前に並ぶと
『集合!!』
と、主審が合図を送り、両チームがグランドに対峙する様に並んだ。
「これより、バス停前中学対、そよ風中学の試合を始めます!!先行はそよ風中学で」
その言葉を皮切りにそよ風は先頭バッター以外はベンチに、バス停前はスタメン以外ベンチに戻る。
投球練習を終えて悲運のエース、球児はマウンドの上に立っていた。
そして、一塁手の佐山が球児に声をかけに来た。
「気持ち入れ過ぎんなよ。ノンビリな」
負けても誰も責めないさ。と苦笑いしながら言う佐山に対し、球児は笑っていた。
「そんなんじゃダメなんだよ。みんな諦めてると言いながら目は死んでないんだよ。なら俺が頑張って抑えるんだよ」
みんなが選んでくれたエースなんだからな。と笑顔になる球児だった。
「だよな。なら、俺も頑張るしかないな」
やってやろうぜ、そう言い残してポジションに戻る佐山だった。
そして、主審の『プレイボール!!』のコールが響き渡る。
「ちょっとだけ楽になったよ。サンキュ、佐山…。やっぱり、こいつらの為にも公式戦、一回は勝ちたいよな…!」
そう呟きながら振りかぶる球児であった。
バス停前中学。
球児達が新チームになってからの公式戦くじ運も関係し、
ほぼ負けしかなく、練習試合でも数えるぐらいしか勝てていない。
だが、公式戦や練習試合を見に来た親、記者達は口を揃えてこう言う。
『いくら、味方がエラーしようとも笑顔でドンマイと言い、いくら味方が打てなくても怒らない。どんなにピンチでも、挫けずに闘志むき出しで相手に立ち向かう姿は、ジョニー…黒木を思い出し、エースそのものだ。』
そう言うのだった。
すみません。
文才とかはないですが、皆さんの作品を見てると書きたくなったので書きました。
ノンビリと気ままに書きますので、感想よろしくお願いします。
暖かく見守ってくださいね…