初代虚狩りだった元カノと百年ぶりに再会したら、未練たらたらな指名手配犯になっていた件   作:you are not

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狙ってないのに、公式のVer3.1予告番組の日に合わせる形になってしまった。PV内の映像で、二人で踊るとか気ぶるだろうが!あとなんだ!?二人のガチ喧嘩見れるんですか!こんな中で二次創作書けってか!?いいよ、じらされるこの二週間、ヤンデレレミエール書いて飢えをしのいでやる。そんでもって、情報でそろったらリメイクしてやるからな!


初代虚狩りだった元カノと百年ぶりに再会したら、未練たらたらな指名手配犯になっていた件

 翌朝。

 

 柔らかな朝日がカーテンの隙間から差し込み、アキラはゆっくりと目を覚ます。

 

 自然と隣へ手を伸ばすが、そこにはもう温もりはなかった。

 

「……レミィ?」

 静かな部屋に返事はない。

 

 ベッドから起き上がり、部屋を見回してみても、レミエールの姿はどこにもなかった。

 

「相変わらず、朝が早い」

 開け放たれている窓を見ながら、小さく苦笑する。

 

 まるで、立つ鳥跡を濁さず、とでも言うように。床に散らばっていた衣類もきれいに片付けられ、彼女は何一つ痕跡を残さず旅立っていた。

 

 せめて服を着ようとベットから立ち上がった時……枕元に何かが置かれていることに気付いた。

 

「これは……」

 手を伸ばし、目元に持ってくる。

 

 銀色の細い鎖。その先には、一枚の白い羽根が飾られていた。フェザーネックレスという奴だろう。

 

 使われている白い羽根は見間違えるはずもない。昨日まで彼女の翼にあった羽根だろう。

 

 ネックレスと同じく、枕元には一枚の手紙が置かれていた。手に取り読んでみれば、手紙には短くこう書かれていた。

 

"私を忘れないために"

 

「……マーキングのつもりかい?」

 返事はない。

 

 けれど、あのいたずらっぽい笑顔が目に浮かんで、アキラは肩をすくめた。

 

 まったく、最後まで可愛らしい恋人さんの、実に彼女らしいメッセージだ。

 

 アキラはネックレスをそっと握り締め、大切そうに首から下げて服の内側にしまい込んで、部屋の扉を開ける。

 

 

『……レミエールはどうした?』

 廊下に出ると、腕を組みながら壁に寄りかかっているピュロイスが静かにアキラに声をかける。

 

「行ってしまったよ」

『……そうか。寂しくなるな』

「そうだね、寂しい」

 アキラは苦笑した。

「けれど今回は違う。居場所も、生きていることも分かっている……約束したからね。今度は僕が迎えに行くって」

 どこへ行こうと、どれだけ遠く離れようと、必ず見つけ出す。今度こそ、もう二度と離さない。

 

 そう静かに心へ決めると、アキラは廊下を歩いて行った。

 

 宿屋の食堂には、朝の穏やかな空気が流れていた。

 

 焼きたてのパンの香りと、湯気を立てるスープ。リンたちはすでに席についており、アキラが姿を見せると、ビリーがにやりと口角を上げた。

 

「おっ!おはよう店長」

「あぁ、おはよう」

「昨日は、お楽しみでしたって感じ?」

「ぶっ」

 席に座ったアキラはリンの言葉に、水を飲もうとして思わず吹き出しそうになった。

 

「なんのことやら……」

「隠したって無駄だぜ!ネタは上がってんだ。昨日の夜、レミエールが店長の部屋に行ったって、ピュロイス君から聞いてんだ!」

 アキラは横にいたピュロイスの方を見ると、同じく横に首を曲げて遠くを見ていた。

 

『……向こうに何かあるのか?』

「君を見てるんだが?」

『我は知らん』

「こいつ……」

 

「治安官様相手にシラ切っちゃう感じ?……じゃあさ、アキラくん」

 シーシィアがじっとアキラの首元を見つめる。

 

「首についてんのは何かなぁ?」

 シーシィアはニヤニヤしながら人差し指で自分のうなじを指した。

 

「なっ!?」

「赤いの付いてんじゃん?虫刺されかな?でも、郊外って荒地で蚊も少なくない?」

「…………」

 一瞬、食堂の空気が止まる。

 

「ぶはっ! 店長ォ!? 図星突かれてんじゃねぇか!」

 ビリーが吹き出した。

 

「いやぁ、若いっていいねぇ、お兄ちゃん」

「まったく、君たちときたら……」

 アキラは少しだけ視線を逸らすと、観念したように苦笑した。

 

「認めるんだ?」

 リンがじーっと見つめる。

 

「否定したところで信じてくれないだろう?」

「まぁな!」

「そういう噂話聞くのっておもしろいからね」

 ビリーとシーシィアが同時に頷く。

 

『事実であろう』

「君まで乗るのかい……」

 アキラは額へ手を当て、小さくため息をつく。

 

「でも安心したぜ」

 ビリーがパンをかじりながら笑う。

 

「店長、百年ぶりに恋人と再会したって聞いた時ゃ、どうなることかと思ったけどよ」

「……」

「ちゃんと笑えるくらい元気そうで何よりだ」

 その言葉に、アキラは一瞬だけ目を丸くし、柔らかく笑った。

 

「気遣ってくれてありがとう、ビリー」

 その空気のまま、リンがふと思い出したように周囲を見回す。

 

「あれ? そういえばレミエールさんは?」

「起きた時には、もう行ってしまったよ」

 その問いに、アキラは静かに答えた。

 

「もう?」

「僕たちは恋人で婚約者でもあるけれど、同時にやるべきことがある身の上でもある」

 食卓が少しだけ静かになる。

 

「だから僕の方から会いに行こうと思う。ロスカリファという場所がどこにあるのかも分からない。それでも、絶対に」

 胸元へ手を添える。

 

 服の内側では、フェザーネックレスが静かに揺れていた。

「約束したからね。今度は、僕が迎えに行く」

 

「かっこいいぜ、スターライトナイトの次くらいには最高だ」

 ビリーが豪快に笑う。

 

「ロスカリファ?ってどこだか知んないけど、助けが必要ならいつでも読んでね」

 シーシィアは頬杖をつきながら肩をすくめた。

 

「応援してる。その時は一緒だからね?」

 リンも優しく微笑む。

 

「もちろんだとも。僕たちは二人で一つの『パエトーン』だろう?そこは変わらないつもりさ」

 朝食を食べ終えたアキラは静かに立ち上がる。

 

「でも、まずは六分街へ帰ろう」

 

 


 

 

 朝食を終えた一行は、ブレイズウッドをあとにした。

 

 数時間後、見慣れた街並みが視界に広がる。

 

「帰ってきたね」

「そうだね」

 六分街。

 

 久しぶりに見る『Random Play』の看板を前に、アキラは小さく息を吐いた。

 

「ただいま」

 そう呟き、店の扉を開ける。

 

「だから! 昨日はいないって聞いたのだ!」

 聞き覚えのある幼い声が店内へ響く。

 

「今日もいないなんて聞いてないのだ!」

 受付では、イアスを相手にノルムーが身振り手振りを交えながら何やら抗議していた。

 

「ンナナ(だから、いないんだって)!」

 イアスは困ったように両手をばたつかせる。

 

「まったく、同じことしか言えねぇのだ?……そうだ、論理コアをいじって頭を良くしてあげるのだ」

「ンナ!ナナ!?(やめて!死にたくない!)」

「ダメよ、ノルムー」

 その隣ではヴェリナが扇で口元を隠しながら、小さくため息をついていた。

 

「ボンプを困らせても仕方ないでしょう。留守だったのは事実なのだから」

「でも二日連続なのだ!」

「予定外だったのでしょう」

「むぅ……」

 なおも頬を膨らませるノルムー。

 

 そんな二人へ、アキラが苦笑しながら声を掛けた。

 

「お待たせしてしまったみたいだね」

 ぴたり、と二人の動きが止まる。

 

 ノルムーとヴェリナが同時に振り返った。

 

「やっと帰ってきたのだ!」

 ノルムーが勢いよくアキラを指差す。

 

「昨日はいない! 今日もいない! もう会えないかと思ったのだ!」

「ノルムー、落ち着きなさい」

 ヴェリナは一礼すると、静かに切り出した。

 

「アキラさん、お帰りなさい。本日は、サンブリンガー様からのご伝言をお持ちしました」

 アキラの表情が少しだけ引き締まる。

 

「……あの方が僕に?」

「えぇ、レミエール・ダンに関する件で、アキラ様を参考人としてロスカリファへお招きしたいとのことなの」

「参考人?」

 聞き慣れない言葉にアキラは首を傾げる。

 

「その、言いづらいのだけれど……」

 ヴェリナは少しだけ言葉を選ぶように間を置いた。

 

「あなたの恋人のレミエール・ダンは現在、ロスカリファにおいて指名手配されてるの」

 

 

 

 

「……なんて?」

 

 初代虚狩りだった彼女と百年ぶりに再会したら、指名手配犯になっていた。

 

 ――どうやら、僕と彼女の再会は、想像以上に厄介なものになりそうだ。




本編、これにて完結!正直レミエール関連の設定が明かされたらもう一回書きなおしたい気分。

 このままいくと何もわからずロスカリファの話書くことになるんで、こんな打ち切り見たいになってしまいましたm(_ _)m

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