ケロロ軍曹 異世界の花束との出会い、であります! 作:MIKA0716
ケロロ「ケロォ、助かったであります。礼を言うでありますよ」
梨璃「い、いえ...あのー貴方は?」
ケロロ「え?えーっと我輩はただの通りすがりの宇宙人でありますよ」ぴゅ、ぴゅ〜
夢結「宇宙人?」
楓「怪しいですわね」
ケロロは口笛を吹きながらそっぽを向くが夢結と楓は疑念の目を向けていた
梨璃「宇宙人って事はこの星を侵略しに?」
夢結「つまり、私達の敵って事?」カチャ
ケロロ「ゲロォ!ち、違うであります!我輩は観光でこの星に来た人畜無害なカエル型宇宙人であります!」
夢結にブリューナクの切っ先を向けられケロロは慌てて否定するが夢結はいつでもケロロを叩き切れる姿勢をとっていた
楓「怪しすぎますわね...それよりも貴女!何故CHARMを抜かなかったんですの!」
梨璃「え!ええっと...実は...」
楓「CHARMと契約していないですって!」
梨璃「はい...」
夢結「仕方ないわね...楓さん、少し周囲を見ててちょうだいその生き物の監視も...」
楓「分かりましたわ...何故私が...」
ケロロ「ケロォ...」
カチャ...
楓とケロロが見ている前で夢結が梨璃の手に自分の手を重ねる
やがて梨璃の腕から血が流れ落ちCHARMのコアに付着するとコアが輝き出した
ケロロ「動き出したでありす!」
夢結「略式と言われているけどこれが本来のやり方よ」
楓「来ましたわ!」
ヒュージ「ギュヤーーー!」
ガキン!ガキン!
ケロロ「ゲロォ!」
契約をしている最中襲って来たヒュージを楓が迎撃しヒュージの攻撃がケロロを掠め悲鳴を上げるがそんな事など気にせず楓はヒュージとの戦いを続けた、すると
プシューー!
楓「ガス?」
ヒュージが楓の攻撃を飛んで避けた直後、体のあちこちから煙幕を噴出し夢結達を覆い隠す
夢結「大丈夫、ただの目眩しよ」
楓「こう視界が悪くては夢結様にかっこいいところみせられませんわ!」
そう文句を言いながらもヒュージを倒すというリリィの使命を果たすべく煙幕の中を突き進んでいく...ケロロの首根っこを掴んだまま
ケロロ「ゲ、ゲロォ!は、はなじてぇ!」
梨璃「だ、大丈夫かな?あ、あの夢結様...いつまでこうしてれいれば」
夢結「大丈夫、その時が来れば自然と...」
ヒュージ「ギュヤー!」
夢結「なっ!」
梨璃「待ってください!」
霧の中から突然襲いかかって来たヒュージを迎撃する為にCHARMを持とうとした夢結の手を梨璃が止めるとその直後に白目を剥いたケロロ片手に楓が突っ込んで来た
楓「夢結様!?」
突っ込んで来た楓を避けた直後、気配を感じた夢結が上を見上げると先程のヒュージか襲いかかってくるのが見えた
夢結「っ!」
ヒュージを目視した直後夢結は梨璃の胸元のリボンを抜き取りマギを込め硬質化させると忍びのクナイのようにヒュージに向け投げると梨璃達を連れ逃げ出した
楓「申し訳ありません、夢結様...」
夢結「あのヒュージ、私達の同士討ちを狙ったわ」
楓「まさか!ヒュージがそんな知恵を?」
ケロロ「ゲホッ!ゲホッ!見た目に反して意外と頭のいい連中なのでは?」
夢結「確かにあの個体の知能が他と高ければ説明がつくわね」
ボシュウ!ボシュウ!
梨璃「な、何!?」
ヒュージ「「ギュヤーー!!」
夢結がヒュージに関して考え出した直後、梨璃達の周りに先程と同じ煙幕が広がり追いついて来たヒュージが襲いかかって来た...仲間を連れて
梨璃「ヒュージがもう一体!?」
楓「一体何処から!」
ヒュージ「ギュヤーーー!」
先程まで戦っていたヒュージともう一体のヒュージは梨璃達を囲み今にも襲い掛かろうとしていた...しかし
バシューン!ドガーン!
夢結「バズーカ!?」
直後どこからとも無く飛んで来たバズーカの弾頭がヒュージを吹き飛ばした
ギロロ「大丈夫か!」
ケロロ「ギロロぉ!皆ぁ!」
梨璃「仲間ですか?」
ケロロ「ゲロォ、我輩の頼れる仲間達であります!」
ギロロ「助けに来たと言いたいがそうもいかん」
ヒュージ「ギュギャーー!」
夢結「増援!?」
ギロロ「離れろ!」バシュウン!
ギロロがそう叫ぶと同時にバズーカをぶっ放しヒュージの群れを吹き飛ばす
ギロロ「くそっ、今度こそ弾切れだ!」
ヒュージ「ギュギャー!」
ギロロ「なっ!」
ガキン!
ケロロ「ギロロ!」
ギロロ「大丈夫だ!」
ヒュージの攻撃を受けたギロロだったが弾切れになったバズーカでそれを防ぐと真っ二つになったバズーカを捨て武器をナイフに持ち変えた
夢結「観光にしては随分装備が充実してるわね」
ギロロ「観光?何の話だ」
楓「そこに居る緑色の方が自分達は観光でこの星に来たと言ってましたわ!」
ギロロ「観光だと?俺たちはこの星を侵略しに...」
ケロロ「わー!わー!わー!」
夢結「侵略ですって!貴方やっぱり!」
ヒュージ「キュアーー!」
ギロロの発言により生まれた隙をヒュージは見逃さず夢結達に襲いかかってくる
クルル「クルルビ〜ム」キュイイイイン!
ヒュージ「ギュアーー!」
クルル「クッソ、キリがねぇぜ」
ドロロ「そろそろ限界でござる!」
見てみるとドロロもクルルもボロボロでドロロの忍刀に至っては刃こぼれしている
夢結「流石にこの数は...」
(いっその事あれを...いえ、彼女達を巻き込んで...)
ババババババババ!
天葉「夢結!」
突如ヒュージ達襲った弾丸の射線を追った先にいたのはかつて夢結と共に戦った天葉とそのシュッツエンゲルの樟美、さらに壱に亜羅涂達もいた
夢結「天葉?どうしてここに!」
天葉「そこにいるヒュージ達追いかけて来た!ていうかその小さい奴ら何?」
夢結「後で話すわ、さきにこのヒュージ達を」
天葉「了解、行くよ樟美!」
樟美「はい!」
壱「私達も行くわよ!」
亜羅涂「言われなくても」
そこからの展開はあっという間だった、天葉達が合流したことで形勢は一気に逆転しヒュージ達は次々に討伐されその数を減らしていき残すは脱走した個体のみとなった
その個体も梨璃、夢結、楓の連携により止めを刺されるが
梨璃「楓さん!」ガシッ
楓「えっ、キャア!」
梨璃「貴方も!」
ケロロ「え?ゲロォ!」ブンッ!
夢結の最後の一撃がヒュージを倒したがその余波で近くの崖が崩壊し多くの岩が梨璃達に降り注ぐが岩が直撃する直前梨璃が楓とケロロを近くの穴に押し込む
夢結「梨璃!」
降り注いだヒュージの体液から梨璃を守るため夢結が覆いかぶさるが2人共ヒュージの体液にまみれてしまった
天葉「いけない!早く救出を!」
その後天葉達に救出された夢結と梨璃は身体を隅々まで洗浄した後滅菌服に着替え隔離室へ移動させられると
百由「いや〜ごめんね迷惑かけて」
梨璃と夢結は百由から今回の事件の経緯と謝罪を受けたのであった
梨璃「あの、私達と一緒にいた宇宙人の人達ってどうなったんですか?」
百由「全員捕獲して別室に隔離中、詳しい話はこの後聞く予定よ」
夢結「本当に宇宙人なの?」
百由「間違いないわ、あの子達からはマギの反応もないしヒュージの細胞も検出されなかった...DNAの方は私達人間とカエルのそれに似てるわね、一言で言うならカエル型宇宙人って感じかしら?」
夢結「カエル型ですって?」
梨璃「そういえば、ケロケロ言ってたような」
夢結「ところで...私達はいつまでこうしてればいいのかしら?」
百由「あぁ、2人はもう出てもいいわよ検疫も終わったから梨璃さんは外にいる人と入学式に行ってね」
梨璃「外にいる人?」
それから数分後梨璃は部屋の前で待っていた楓に突然抱きつかれていた、当の楓は夢結に対しやれ運命の人を見つけただの申し訳ないだの言っており梨璃はますます混乱し夢結はそんな2人を置いて先に会場へ向かってしまった
その後梨璃は楓に引っ付かれながらも入学式の会場までやってくると大きな扉の前で立ち止まった
梨璃「入学式、もう終わっちゃったかな?」ガチャ
そんな不安と共に扉を開けた梨璃と楓を待ち受けていたのは会場で待っていた同級生達からの歓声だった
二水によると梨璃達のためにと理事長代行が時間をずらしてくれたら良いのだ
さらに2人がヒュージを倒したことまで既に話が広まっていた
ミリアム「これにはそう書いてあるがの」
そう言ってミリアムは「週間リリィ新聞」と書かれ自分と楓の写真が掲載された一枚の記事を取り出した
梨璃「これって」
二水「私が作りました、週間リリィ新聞の創刊です!ところで何で楓さんは梨璃さんに?」
楓「これには深いわけがありまして」スリスリ
楓に頬擦りされる中梨璃は先程までいた夢結が居なくなってるのに気づき周囲を見回した
梨璃「あれ、夢結様は?」
史房「皆さん席についてください、入学式を始めますよ」
『こうしてハプニングはあれど梨璃達は無事に入学式を終え晴れた百合ヶ丘女学院のリリィとしてのスタートを切ったのであった、一方その頃ケロロ軍曹達は』
ケロロ「ケロォ、我輩達これからどうなるでありますか?」
先のヒュージとの戦闘後、救援にやって来たレギオンのメンバーにより楓共に穴から救出されたケロロだったが現在は百合ヶ丘女学院内の部屋の一つにギロロ達と共に軟禁されていた
ガチャ!
史房「お待たせしました、こちらへどうぞ」
咬月「お初にお目にかかる、百合ヶ丘女学院理事長代行の高松咬月だ」
ケロロ「ケロロ小隊隊長、ケロロ軍曹であります」
ギロロ「同じくギロロ伍長」
タママ「タママ二等兵ですぅ」
ドロロ「ドロロ兵長でござる」
クルル「クルル曹長だ、ク〜ックックッ」
史房に案内されたケロロ達か向かったのは百合ヶ丘女学院の理事長室でそこで百合ヶ丘女学院理事長代行の高松咬月と対面している
ケロロ達の周囲にはCHARMを構えた生徒会メンバーが待機しており僅かに殺気を向けていた
咬月「早速だが君たちがここに来た目的を教えて貰いたい」
ケロロ「目的と言われても我輩達も混乱しているであります」
咬月「混乱というと?」
ケロロ「ケロ、それが...」
そう言ってケロロ達はここに来た理由とそのきっかけとなった謎の穴がヒュージのケイブによく似ている事などを掻い摘んで説明した
咬月「ケイブに似た謎の穴か...」
クルル「と言ってもここのサーバーにちょいとお邪魔させてもらって色々と情報を探った結果だがなぁ」
咬月「...セキュリティは完璧だった筈だが?」
クルル「あの程度のセキュリティの突破は朝飯前だぜぇククッ!」
ケロロ「ともかく我々は元の世界に帰る方法を知りたいだけなのでありますよ、人間である咬月殿達と敵対する気はないであります」
祀「夢結の話だと貴方達はこの星を侵略しに来たのよね...敵対する気がないというのはどういう意味?」
ケロロ「確かに我輩達はこの星、ペコポンを侵略しに来た侵略者であります...しかし、この星で活動を続ける内に我輩達にはペコポン人の友達かできたのであります」
史房「地球人と友達に?」
ケロロ「ゲロ、異世界とはいえ同じペコポン人である以上危害を加える気はないであります」
咬月「成程...分かった、君達が元の世界に戻る方法を見つけるまでここに滞在する事を許可しよう」
史房「よろしいのですか?」
咬月「あぁ、部屋に関してはラボの空き部屋を使うといい。史房君、すまないが案内を頼む」
史房「分かりました、こちらへ」
ケロロ「感謝するであります咬月殿、我輩達にできる事があれば何でも協力するでありますし雑用なんかも引き受けるであります!」
そうしてここの世界での活動拠点を得たケロロ達は史房に連れられ理事長室を後にした
その道中ギロロ達は今後の事を話し合っていたがケロロと史房は全く別の事を考えていたのは本人達だけが知っている
ケロロ(にしても咬月殿と)
史房(あのギロロという方...)
ケロロ・史房((なんか声が似ている気が))
『そりゃあ中の人一緒ですからね』
ギロロ&咬月 CV:中田譲治
一方、夢結は既に自分の部屋に戻っており一人机に向かい外を眺めていた
??「随分面白い人達と出会ったようだね」
夢結「彼らは人と言って良いのでしょうか?」
だが部屋には夢結以外の人物の姿もあった
短い銀髪に整った顔立ちの一瞬だが男性のように見えるそのリリィは夢結の肩にそっと手を置いていた