俺のエクスドリームが止まらない   作:フォイオ

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Protect the girl's dream

 

 俺の名前は万津 獏。仮面ライダーゼッツ エクスドリームに変身する普段は普通の好青年だ。

 

 

「井ノ上たきな、お前はもうDAには戻れない」

 

「わ、私はゼッツを捕まえてDAに戻るんです!」

 

「何故なら、DAは私が潰すからだ」

 

「何を言って?!」

 

 

俺は悪夢にうなされていたたきなちゃんの夢に潜入し、悪事を働くシャドウナイトメアと戦っていた。

 

 

「ほら、こんな風に」

 

「な?!」

 

「いたいよぉ、たきなぁどうしてこんなことするの?」「ひどいよ、人殺し」「味方殺しのくそやろう」「死んじゃえ」

 

「もうやめろ!」

 

 

たきなちゃんの目の前に倒壊したDA本部や傷ついたリコリスたちが幻影として出現する。たきなちゃんはその光景に愕然として膝から崩れ落ちる。

 

 

「これは全て深層心理でお前が望んだ事だ」

 

「こんな事私は望んでなんか?!」

 

「いや、内なるお前の影である俺は知っている。本当は自分を追い出したDAが憎くてたまらないんだろう?」

 

「……っ!」

 

「いい加減にしろ!」

 

 【グラビティ!】

 

「グウッ?!」

 

 

俺はたきなちゃんの前方にいるシャドウナイトメアをグラビティで引き寄せ、前蹴りで吹き飛ばす。

 

 

「たきなちゃん!君はどうしてDAに戻りたい?!」

 

「……孤児だった私たちはDAに拾われて救われた……初めてあの制服に袖を通した日は私にとってかけがえのないものだった」

 

 

たきなちゃんがポツリポツリと呟く。俺はその言葉をしっかりと受け止めて、拳に想いを乗せてシャドウナイトメアを殴り飛ばす。

 

 

「ハァアアアアア!」

 

 【インパクト!】

 

「グォオオオオオオ!?」

 

 

シャドウナイトメアが黒いモヤ状の影に変異し反撃に出る。俺はストリームの風を操る力で暴風を生み出し、向かってくるナイトメアを吹き飛ばした。

 

 

「親や居場所のなかった私にとってDAにいる事は存在理由そのものだったんです。なのに!私はたった一つの居場所を追われ仲間にも蔑まれて!私は一体何のためにリコリスになったんですか!?」

 

 

たきなちゃんの声が胸に響く。それと同時にシャドウナイトメアの影が濃くなり、奴はたきなちゃんの夢の世界を瞬く間に飲み込んだ。

 

 

「たきなちゃん!なら、聞くけど君はどうしてリコリスになったんだ!?言われるがままにそれを望んだのか?!守りたいものがあったんじゃないのか?!」

 

「そ、それは……」

 

「何をしようが全ては無駄だ、諦めろゼッツ!」

 

 

シャドウナイトメアが俺の陰から姿を現し、影で生み出した刺突剣で俺の背中を貫く。

 

 

【フルライズ!】

 

「馬鹿な?!」

 

「お返しだ!」

 

 【プラズマ!】

 

 

俺はエクスドリームライズカプセムの能力を発動。シャドウナイトメアの攻撃を無かったことにし、雷撃を全身から放ち光でたきなちゃんの世界を照らす。

 

 

「たきなちゃん、君の本当に守りたいものは何だ?!リコリスとしての自分なのか?!なら、あの時君はどうしてスタンドプレーに走ったんだ?!」

 

「……あれは、ああするのが最善だと……」

 

「本当にそれだけか?!」

 

「私は……私は仲間を助けたかった!」

 

 

たきなちゃんの目に光が刺し、彼女はゆっくりと立ち上がる。その目には影に怯えていた彼女はもう存在しなかった。

 

 

「もういい、夢主には死んでもらう!」

 

「そうはさせるか!」

 

 【マシーナリー!】

 

「ガハッ?!」

 

 

巨大な機械腕が虚空に現れたきなちゃんに襲い掛かろうとしていたシャドウナイトメアを掴み上げ、地面に叩き落とす。そして、その隙に俺はエクストリガムを3回押し、カプセムを回転させ必殺技を発動させる。

 

 

「悪夢の終わりだ!」

 

 【ライズ! グレートバニッシュ!ゼェッツ! ゼッツ!! ゼェーッツ!!!】

 

「終わってたまるかぁ!」

 

 

シャドウナイトメアの拳と俺の飛び蹴りがぶつかる。一瞬の拮抗の後、敗れ去ったのはシャドウナイトメア。空中に浮かぶ777がZZZへと変わる。

 

 

「mission complete(任務完了)」

 

「ゼッツ……」

 

 

俺はたきなちゃんの元へ歩き、彼女の瞳を真っ直ぐに見つめる。

 

 

「私はあなたを捕まえようとしていたんですよ?なのに、どうして?」

 

「人の夢を守るのが俺のミッションだ。それにリコリスだからとか関係ないさ」

 

「……ふふふ、変な人ですね」

 

「よく言われるよ」

 

 

たきなちゃんは俺の言葉に一瞬目を開くと微笑んだ。すると、たきなちゃんの世界の日が登り始める。そろそろ夢が終わる時間だ。

 

 

「じゃあね、たきなちゃん」

 

「はい。ありがとうございました。ゼッツさん」

 

 

俺はたきなちゃんの夢から出ていく。そして、現実世界のたきなちゃんが住んでいるアパートの前に戻り変身を解く。

 

 

「さぁて、お腹も減ったし朝ごはんでも食べに行くか!」

 

 

 

 

 

 

 

 

————————————————————————————

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あれ、私なんで泣いてるんだろう?」

 

「たきなー、迎えに来たよー!」

 

「千束……今行きます!」

 

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