俺のエクスドリームが止まらない   作:フォイオ

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Judgment upon the sinner

 

 俺の名前は万津 獏。仮面ライダーゼッツ エクスドリームに変身する普通の好青年だ。俺は突如人間がナイトメアになるブラックケースを捜査し、事件の黒幕を追っている。

 

そんな中、原作で言う8話が始まった。6話については真島が捕まったため無くなり、7話は俺が介入するところはなかった為割愛する。8話は簡単に言うとリコリコが深刻な赤字経営と知ったたきなちゃんが経理担当に名乗り出る話だ。

 

 

「千束は無駄撃ちしすぎ!ミズキさんはお酒飲み過ぎ!クルミは引きこもりしすぎ!ミカさんは……とにかく皆さん今までどうやってやりくりしていたんですか!?」

 

「そ、それは千束のファーストとしての資金があって……」

 

「千束の支援金に頼っていたんですか?」

 

「あはは。まぁたきなってば、あんまりカリカリしてるとハゲるよぉー?」

 

「黙りなさい!」

 

「「「「ヒィッ?!」」」」

 

「今後は私がリコリコの経理を担当します!」

 

 

そして、たきなちゃんによる無駄を排除した合理的な手腕で、お店の経営は赤字から黒字へと戻りつつあった。

 

 

「ねえ、たきな。この新メニューって……」

 

「はい。寒い時にはピッタリのホットチョコパンケーキです!」

 

「いや、これどう見てもうんk……うん、いいんじゃないかな!」

 

 

たきなちゃんが考案した新メニュー(どう見てもとぐろを巻いたうんこにしか見えないホットチョコが乗ったパンケーキ)は瞬く間にお店のSNSで拡散されて一躍有名になった。ちなみに俺も食べに行った。

 

 

「このうん……ホットチョコパンケーキすごく美味しいね!」

 

「でしょ、獏さん!たきなが考えたメニューなんだよ!」

 

「……千束ちゃん、やっぱり本人には言うべきじゃないかな……これどう見てもうんk「うん、濃いくらいがちょうどいいよねチョコレートは!!」……あ、はい」

 

 

あまりにも新メニューが売れるのでお店は大繁盛。それはもう目がまわるほど千束ちゃんたちは忙しそうだった。そこで俺はある提案をした。

 

 

「もしよかったら、俺手伝おっか?」

 

「え?いいの獏さん?」

 

「伊達にフリーターやってないからね!任せといてよ!」

 

「うーん……わかりました。バイト代はきっちり出します。よろしくお願いします万津さん」

 

「ラジャー!」

 

 

俺は喫茶リコリコの臨時バイトとして雇われた。ミッション名はHelp out at lycolyco(リコリコを手伝え)。それが俺のミッションだ。

 

 

「I'm on It(さぁ、やろうか)」

 

「いらっしゃいませー!お好きな席へどうぞー!」

 

 

俺は日が暮れるまでバイトに精を出す。新メニュー発売から2日にして行列が並ぶ様はこちらとしてもやり甲斐があった。俺は培われたエージェントとしての経験をフルで活かして接客に努めた。結果は上々だった。

 

 

「ありがとう、獏さん。すごく助かったよ」

 

「どういたしまして。お店がんばってね」

 

「あ、待ってください!バイト代渡しますので!」

 

 

ちゃっかりバイト代ももらって懐が暖かくなった俺はコンビニで肉まんを買って帰る事にした。帰り際に食べようとした瞬間、ゼッツフォンが鳴る。

 

 

『エージェントゼッツへ指令。○○ビルにてリコリスが負傷。現場に急行せよ』

 

「肉まんはお預けか!変身!」

 

 【アブソリュート! ライダー!ゼッツ・ゼッツ・ゼッツ! ゼーッツ!エクスドリーム!】

 

 

俺はゼッツフォンに表示された場所に向かった。ビルは施錠されていた為、ワンダーの力で小さくなり扉の隙間から侵入する。そして、元のサイズへと戻りクリアとイレイスの力で姿、音を完全に消してビル内を捜索する。

 

しばらく歩いていると床に血痕が残っていた。俺は血痕を辿る。血は廊下の奥、右手の更衣室まで伸びていた。俺が更衣室に駆け寄るとそこには腕から血を流したリコリスがいた。発動していたカプセムの力を解除する。赤みがかったピンクの髪のセカンドリコリス……彼女は確か……

 

 

「君、もしかしてあの銃取引の現場で人質になっていた子か?」

 

「あ、あなたはゼッツ?!どうしてここに?!」

 

 

負傷したセカンドリコリス 蛇ノ目 エリカちゃんが腕を押さえながら後ずさる。その目は驚きと困惑に満ちていた。

 

 

「安心してくれ、君を助けにきたんだ」

 

「わ、私を助けに?」

 

「さぁ、怪我した腕を見せて」

 

「な、何をする気ですか?」

 

「いいから、ほら」

 

「は、はい」

 

 【リカバリー!】

 

 

俺はリカバリーの力を起動し、負傷した腕を再生する。弾は抜けているようだったしこれで大丈夫だろう。

 

 

「もう治ったよ」

 

「ほ、本当だ!腕が痛くない!」

 

「さて、君をこんなふうにした奴はどこにいるんだ?」

 

「そ、それは……」

 

 

俺はエリカちゃんに犯人の所在を聞く。彼女は迷っているようだった。DAの最大の障害である俺に言うべきか言わないべきか。彼女が逡巡している中、俺は彼女の手をそっと握る。

 

 

「俺は君たちの敵じゃない。平和を守りたいのは俺も一緒なんだ」

 

「ほ、本当ですか?でも、あなたはDAにとっては敵で……」

 

「俺たちは敵同士じゃない。きっと志は同じはずだ。信じてくれ」

 

「……あなたには一度助けられましたね。わかりました。ターゲットは上の階です。でも、気をつけてください。敵は妙な力を使います」

 

「ありがとう。感謝するよ」

 

 

俺は勇気を出して決断してくれたエリカちゃんにお礼を言い、上階へと向かう。エリカちゃんはパートナーと合流するらしく、一度別れた。

 

 

「あれ?ゼッツさん、何か忘れ物してる。この袋なんだろう?わ、肉まんとレシートが入ってる?!」

 

 

何か忘れている気がするが、まぁいいか。俺は上階の社長室に乗り込む。そこには全身に鎖を巻きつけた異様な男と実体化したナイトメアがいた。

 

 

「ナイトメア!ここで何をしている?!」

 

「ほう、新たな罪人が来たか。私はパニッシュゴアナイトメア。初めまして、ゼッツ」

 

「俺を知っている?!」

 

「さぁ、罪人よ。ゼッツを倒せ。さすれば、無罪判決だ!」

 

「ウワァアアアア!!!」

 

 

パニッシュゴアナイトメアの一声で男を縛る鎖が全身を覆い隠す。そして、鎖が弾け飛ぶとそこには新たなナイトメアが誕生していた。ディザスターナイトメア。超自然災害の悪夢だ。

 

 

「ゼッツ、お前はどの天災で死にたい?まずは台風なんてどうだ?」

 

「下の皆にはエリカちゃんたちが?!速攻で倒す!」

 

【カタストロム!】

 

 

俺はカタストロムの力を発動。4砲身のガトリング銃 トリプルゼッツァーを手に取り、銃身真横のソケットにエクスドリームライズカプセムを装填する。

 

 

「ウォオオオオオオオオオ!!」

 

【フルライズ!アルティメット・オーバー・フィニッシュ!】

 

 

社長室の窓の外から猛烈な速度で尋常ではないほどの勢いの台風が迫る。俺は最大火力の必殺技で迎え撃つ。プリズム状の光を纏った弾丸はディザスターナイトメアを貫き、その背後の壁を撃ち抜いて台風をかき消す。

 

 

「……間一髪だった」

 

「素晴らしい力だ、ゼッツ!また会おう!」

 

「逃げるな!」

 

 

パニッシュゴアナイトメアがディザスターナイトメアとなっていた倒れている男を一瞥すると、俺がブチ抜いた壁から黒いモヤ状の影となり空へと飛ぶ。

 

俺も追いかけようとするも、ビルが危うく倒壊寸前までダメージを受けていたため、ビルの修復を専念しなければならなかった。既にナイトメアは遠く彼方まで消えていった。

 

 

「アイツがブラックケースの黒幕……俺が必ず倒す!」

 

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