変態狂人肉体派呪術師、冒険者ギルドを追放されたのでアステカとヴードゥを源流に持つ新呪術体系「カパック・ナワル」を操りソロ冒険者を極める!   作:大地の杖

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第2話「なんかこの世界おかしくない?」

「よく寝たわぁ…えっカメラ回ってる?」

 

回ってます

 

「マジかよオイ密着取材とか聞いてないんだけど???」

 

ふざけてないで真面目にやってもろて

 

「しかたない…ちょっとモーニングルーティンやるからカメラ外してくれる?」

 

~~~

変態モーニングルーティン中…

~~~

 

「さて!モーニングルーティン終了!デッパツ!!しかしどこに行くべきか…街の外の世界には危険がいっぱいと聞くが…」

 

「港町…魚が食べたいな」

 

「行くか!」

 

しかし街から離れた彼の目の前に広がっていたのは、灰の降るかつて栄えたであろう痕跡が数多見受けられる滅びた都だった

 

「は????」

 

~~~

世界地図確認中

~~~

 

「これプロパガンダ地図じゃねぇか!!!」

 

イツァムは地図をビリビリに破き捨てた!

 

「ええ…?マジ…?今まで寝物語に語られてきた理想郷は本当は無い…?」

 

ガッツリ落ち込んだイツァムの元にしかし、三対の羽持つ天使が現れる

セラフィム(熾天使)だ

しかしその羽は黒く染まっている

堕天個体だ!

 

『人の子…人の子?よ…何ゆえ迷い出た…?』

 

あまりの筋肉達磨ぶりに本当に人かどうか迷っているようだ…まぁネフィリムの子供だと誤認されてもおかしくないのかもしれない

 

「喋るヒト型の魔物とは珍しい…良い呪術素材になりそうだ…あとストレス解消サンドバックにもなりそう」

 

熾天使をサンドバッグ扱いとかやはりこいつ気狂いでは?

 

『見てくれ通りの頭しかしておらぬか…

その魂、天に返すときが来たようだぞ』

 

「よく喋る!」

 

マントから取り出した強心飴を噛み締め脳を戦闘モードに切り替える!

 

セラフィム が 現れた!

 

『聖なるかな、聖なるかな、聖なるかな。万軍の主。その栄光は全地に満つ。』

 

セラフィムに聖なる光が天から差し込む!

 

「開幕バフかぁ?悠長な!」

 

駆け寄り背を向けジャンプする!

その肩はセラフィムの喉に直撃する!

 

「行くぜ必殺ッ!!ガンスタンッッ!!!」

 

そのまま落下の勢いをのせガンスタンを放つ!

 

『人の子の技が通じるとでも?』

 

しかし浮遊しているセラフィムにガンスタンは通用しない!

 

『燃え尽きよ』

 

密着したセラフィムの手から炎が放たれる!

 

「テメェ!マントが燃えるじゃねえか!!」

 

しかし呪術的タトゥーのおかげか肌が火傷するそぶりすら見せない!

 

『…本当に人の子か?こやつは…』

 

「コールマン家の三男坊だ!まぁところ構わず服を脱ぐ悪癖が出来ちまったから絶縁されたけどな!」

 

『…コールマン家…?』

 

「おっ、知ってるのか?」

 

『天に仇成す不倶戴天の敵!生かしてはおかぬ!!』

 

「堕天個体なのに天がどうこう抜かしてんじゃねぇ!」

 

『黙れ!我らが神、三位一体の主を地に降ろした挙げ句呪物に封じ込め、その清らかなる霊力を搾り取ろうとした全人類の悪意と比較してもまだ足りぬ愚か者の家系め!』

 

「オレの家系マジでなにしてんの??絶縁されてよかった~!!!」

 

『死ね!!』

 

セラフィムの羽から熱線が放たれる!

 

「わっ、たっ、ととと!」

 

古くさい掛け声と共にうまく回避していく!

「一言余計だがァ?!」

第四の壁を軽々と破るな!

 

「まぁ見てろって!」

 

マントに縫い付けられた呪物のひとつをもぎ取る!

 

『お得意の呪術か!』

 

「大当たり!でもオレ用じゃないんだな!」

 

それはボティオと呼ばれるブゥードゥの人形、しかしブードゥ人形のように不幸を肩代わりするのではなく、人形が負った不幸を対象に肩代わりさせる悪意の満ちる呪物である!

 

その姿はセラフィムの姿を象っていく!

 

『…!貴様!それを寄越せ!』

 

「気付いたかァ~?でももう遅い!予測可能回避不可能!魔女の一撃を喰らえーーーッ!!」

 

人形の骨組み、それも腰にあたる部分をずらす!

 

『オッ!?アッ…アーーーーーーッッッ!!!』

 

急性ぎっくり腰だ!

 

「ヘッヘッヘ…これで好き放題し放題ってワケよぉ…」

 

舌なめずりしながらセラフィムに近づく!

マント一体型バラクラバとポージング・トランクスしか着ていないイツァムが迫り来る!

完全に事案だ!

 

『オア…アッ…!』

 

「じゃあ殺すから、じゃあね」

 

ミスリル銀で出来たナイフでやはり頸動脈を貫く!

しかし出血が見受けられない…

 

『人の子と同じ造りだと思ったか…!』

 

「じゃあ…生きたまま呪術素材として解体するしかないね!」

 

『…は?』

 

~~~

見せられないよ!

~~~

 

「皮膚!三対の羽!心臓らしきもの!脳らしきもの!肝らしきもの!骨らしきもの!骨髄らしきもの!大収穫だァ!!」

 

狂喜しているイツァムの隣には肉とイツァムにとって不要な内蔵だけになったセラフィムだった物言わぬ肉塊が転がっている!

 

「そして何よりィ!!堕天使の魂!!!」

 

『貴様ァ!!出せェ!!!』

 

瓶に封じられた魂が叫ぶ!

 

「まぁそんな騒がないでくれよォ~ちゃんといまから有効利用してやるからさァ~!」

 

瓶に頬擦りしながら恍惚の表情を浮かべている!

 

『助けてくれーーッ!!』

 

「早速クッキングタイムだ!!!」

 

『なにかと声がでかい!なにか生命というか他者へのひどく冒涜的な悪意ある意思を感じる!あと筋肉がすさまじすぎていっそむさ苦しい!』

 

「そんな褒められても…」

 

イツァムは照れながらも瓶を湯煎にかける!

 

『褒めていない!やめろ!!アーーーーッ!!!』

 

「唐辛子を刻んだものと…カカオマスをドロッと…」

 

『本格的にクッキングするな!ショコラトルを作るな!!』

 

「仕上げにスパイスとコールマン家特製ハーブを…」

 

『やめろ!魂なのに染みる感覚がある!!やめろ!!!』

 

「最後によく混ぜて…」

 

『意識が保てんッ…うおおおお…!』

 

「完成!」

 

『…』

 

セラフィムは完全に沈黙した!

 

「いただきます!」

 

えっ飲むの?!乾燥させて呪物にさせるとかでなく!?

 

「飲むが?」(グビッグビッグビッ!)

 

二話目にしてもはや作者にさえ制御できない!

キャラ立ちが速すぎる!

 

「プハーーーッ!!辛い!苦すぎる!しかしうまァァァい!!」

 

筋肉がさらにバンプアップする!

 

「体がッ!!熱いッ!!!ウオオオオーーーッ!!!!サイドッ!!トライセプスッッ!!!!!」

 

聡明な読者諸君なら気付いたであろう

2m45cm、345kgという圧倒的なボディはこうして作られていたのだ!

 

(たすけ…たすけて…)

 

「ふぅ…胃袋からなんか聞こえる気がする…まぁエエやろ、次だ次!」

 

(警告する…この行為はカニバリズムに該当する…即刻中止し、食べたものを吐き出せ…)

 

「なんでコールマン家特製ハーブを混ぜたのに意識があるんですかね…早いところ消化して出さなきゃ…あとぼくは天使ではないのでカニバリズムではないです」

 

(やめてくれ…排せつ物として出さないでくれ…)

 

「無理かな!次は骨髄だ!」

 

「刻んで…」

 

「茹でて…」

 

「ショコラトルの残りをソースとしてかけて…」

 

「塩で味整えて完成!」

 

セラフィムの骨髄スープ、セラフィムソウルinショコラトルソースかけ

 

「いただきます!」

 

もう好きにするといい

作者はイツァムの制御を諦めることにした

 

「うまい!ハイエナとは比べ物にならない!」

 

セラフィムからの反論は聞こえない

完全に消化されたようだ

 

「…残りは、呪物にするか…」

 

声が聞こえなくなったイツァムはまた追放された街の喧騒を思い出して、ナイーブになってしまった

 

「クラフトタイムだァ!!」

 

「骨は~…そのままでも入れ物として成立しそうだな、ヨシ!植物の種でもいれておくか!何がいいか…霊草にしよう」

 

マントのポケットからコールマン家特製ハーブの種を取り出し骨髄を取り出した骨の内部に保管する

 

「発芽しろよ~…コイツら霊力でしか育たねぇからなぁ…先先先代くらいがYHWHと三位一体の主を呪物に降ろした時に得た霊力が手元にあればなぁ…」

 

この家系マジでなにしてんの???

 

「まぁテスカトリポカ降ろすより遥かにいいから多少はね?」

 

「肝は…霊薬に溶かし込むか!酒あるか~?」

 

取り出したのはトウガラシ入りのクレイリンである

クレイリン、それはサトウキビから作られる未精製のラム酒であり、神も愛飲したという文献の残る聖なる酒である

 

「ヨシ!布をしいて、その上に桶を置いて…肝を安置したあとゆっくりゆっくりクレレンを注いで…あとはまぁ、布でくるんでマジックボックスに安置しとくか!」

 

マジックボックス

この世界では大小あれど皆使える魔法

物の収納が出来る

マジックボックスがどこに繋がっているか

それは作者でさえもわからない

 

「脳は…ハーブと一緒に刻んで乾燥させてタバコにするか!うわッ冷たッ!…メンソール系タバコになりそうだな」

 

絶 望 的 気 狂 い の 極 み

 

「ふんふんふーん♪」

 

鼻唄を歌いながら脳をハーブと刻んでいる!

 

「…心臓も混ぜちゃうか!」

 

やはりこいつ頭がおめでたいぜ!

 

「やっぱタバコの葉は採れたてに限るよな…街から追い出される前にちゃんと自宅から回収できてよかったぜ…」

 

包丁で材料を刻んで叩く家庭的?な音が優しく響く…

 

「噛みタバコ、完成!…うん、辛いメンソール系の後味が甘いタバコが出来たぜ…でも、なんかものたんねぇな?」

 

まだなんかやるのか…(げっそり)

 

「…チクル!ガムにしちまおう」

 

イツァムは噛みタバコを分解し刻まれた細かいタバコをさらにすりばちでゴリゴリに細かくしていく!

 

もはや粉末と化したタバコをチクルと一緒に混ぜ混んでいく!

 

「やっぱガムじゃねえとものたんねぇよなぁ!つまみ食いしちゃお…グォォ…辛い!限界まで粉々にしたからすさまじい辛み成分が…!そして苦味が…口が麻痺する…!?あっっま!!どうなっとるんやこれはこれが堕天した熾天使の味だというのか?」

 

それはこちらが聞きたいのだが?

 

「…馴染むまでしばらく布でくるんで安置して完成かな…?しかし、もう夜か…ハイエナ肉の残りを食べちまうかな!」

 

~~~

 

…ハハッ!

なんだこれ!

トウガラシクレイリンのセラフィム肝漬け?!

それにこれは…セラフィムの脳と心臓とタバコの葉をガムにしたやつか…!

こんなおかしな事をするヤツは…

そう、コールマン家!

アイツらまだ滅んでなかったのか!

しかし当代のコールマン家は面白いことをするもんだなぁ!

YHWHとかを呪物に押し込めて搾取してたあの頃と全然変わらねぇ!

…面白いじゃん

ちょっとからかっちゃおうかな!

 

~~~

 

「グガーッ!フゴーッ…あっ!!羽の処理忘れてた!!!」

 

むしった羽をマントにつけるのはまだわかるが!その骨髄をチクルに混ぜるのはどういうことなんだ!旨さが出た?粘り気が増した?最初からほんのり甘い?

本当にこいつ本当マジ!あーーーーーーー!!

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