変態狂人肉体派呪術師、冒険者ギルドを追放されたのでアステカとヴードゥを源流に持つ新呪術体系「カパック・ナワル」を操りソロ冒険者を極める!   作:大地の杖

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第7話「ねぇほんとに無理!返して!」

「ハァウッ!」

 

イツァムが気絶から復帰する!

 

「うぁ…頭いてぇ…トナル(魂)も削れてやがる…でも俺のトナルは葦だからそのうち育って戻るだろ…てか、なんかすげぇ違和感あるけどなんか知ってる?」

 

落ち着いて聞いてください

あなたのルチャドールとしての才覚はテスカトリポカによって全て奪われました

 

「…は?…俺の…アイデンティティーが、なんだって…?」

 

テスカトリポカ神の言ってたことを簡単に言うと「滅ぼすと言ったのおまえ、でも実際に滅ぼしたの俺。辻褄会わないからおまえからルチャドールの才覚奪うわ」だそうで

 

「↓ォァァァァアア↑」

 

哀れなりイツァム

もうキミは宙を舞うことが出来ない!

 

「ぼくの…ぼくのアイデンティティー…」

 

まぁレゾンデートル(存在理由)まで奪われたワケじゃないから多少はね?

 

「…せへん…」

 

ん?

 

「アタイ許せへん!!!」

 

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映像が乱れております 少々お待ちください

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急に世界の裏に行くな!

 

「ホゲ…ゲ…」

 

死にかけとる!何があった!

 

「突然飛びかかってきたからな、文字通り煙に巻いている最中だ」

 

アカジェトルをスパスパ吹かしているのは黒のテスカトリポカ神だ!

その煙はイツァムを取り巻いている!

 

「アガ…アガガ…」

 

どうやら何かしら不幸なことが起きているようだ

 

「ただ悪夢を見せてるだけだ」

 

例えばそれはどんな…

 

「一切の技が成功せず感客に笑われたりブーイングされたり帰れコールされたりするルチャリブレの試合をやらせてる」

 

鬼?いやテスカトリポカ神だったわ

 

「なんだその言い分は、侮辱か?」

 

滅相もございません…

 

「…ならいい、そろそろ起こしてやるか」

 

「ウゴゴ…うわぁぁぁぁ!」

 

跳び跳ねるように起きた!

 

「…ぼく、ルチャリブレの才能…なくていいかも…」

 

イツァムは完全に意気消沈している!

 

「おまえはナワリだろうが、しっかりしろ」

 

「ハイ…」

 

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映像が乱れております。少々お待ちください

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トボトボと行く宛もなく歩いている…

まぁ、その、なんだ…ナワリも結構いいと思うぞ?テスカトリポカ神から認められたわけだし

 

「…マスク…」

 

おいやめろそれはマズいテスカトリポカ神からの贈り物だぞ

 

「いらない…」

 

マスクを脱ぎやがった!

 

しかしイツァム…マヤ人といった顔立ち…しかしこの骨格のよさと顔の「ほり」のゴツゴツ感は…マオリ…?

イツァムはマオリ系マヤ人だった…?

 

しかしそこに迫る影アリ!

 

ネフィリムが現れた!

 

「…」

 

無言のまま呪術版手榴弾をぶん投げ起爆させる!

 

アバドンのイナゴの毒が染み込んだ牙が髪で編んだ毬から弾け飛ぶ!

 

その牙の大多数がネフィリムに突き刺さる!

 

ネフィリムには神の刻印が額にないためイナゴの毒が効く!

死ねず、しかし死んだ方がマシな痛みを5ヶ月にわたり味わうことになる!

 

「…ん?巨人族…産まれてはじめての素材じゃないか?…クラフトタイム…!」

 

おっ調子戻ってきたな!

 

マクアウィトルで首をかき切る!

なまじ巨大なため頸動脈を傷つけての放血を狙うようだ

ネフィリムから生気が失われていき、しかしその最後の表情は安らかであった

 

ネフィリムを倒した!

 

「解体してみるか…」

 

~~~

見せられないよ!

~~~

 

「…血栓と結石多ッ!!どうなってんだ巨人族」

 

たぶんイナゴの毒のせいだと思います

 

「あっ、ふーん?それならさっそくやってくか…でもなに作ろう…結石…血栓…胆結石が多いんだよな…脳砂もあるし…うーーん…いったん指の骨でククリナイフ作るか!」

 

「筋肉のついている指の骨をバチンとぶった切ります。この時伸びきった筋肉が切られた時緊張が解けてゴムパッチンのように飛んだのが指に当たったりするので気を付けましょう」

 

「あとはひたすら削るだけ!」

ゴリゴリゴリゴリと削る音が聞こえる

 

~~~

一時間後…

~~~

 

「一時間でようやく1本とか効率悪スギィ!!やめだやめ!次!」

 

「…心臓の脂肪と血栓を混ぜ合わせて…」

ぐちゃぐちゃと練る音がする…

 

「…うーん、これをどうするか…屍蝋にしよう!ということで水をはった桶にこの半固体物質をin!重石をして浮かばないようにして何日か待ちます」

 

「とりあえずここまではよくって、あとは…ふーむ…指の関節なんだよな現実的に加工できる限界は…よし、手の中指の骨と人差し指を使おう」

 

「まずくりぬいた中指の骨を棒状のものが引っ掛かるように加工します」

 

もうこれだけでアトラトルそのものは完成!

 

「続きまして槍となる人差し指の先端を尖らせます」

 

やはりゴリゴリと音をあたりに響かせる

 

「人差し指をひっかけてなんかさっきから気配のするあたりにぶん投げましょう」 

えっ気付けなかった…

 

天に向かってぶん投げる!

そこにはヤギの角と蹄を持つ荘厳な天使が居た

しかしその特徴はまさにアザゼルなのだ!

 

「ヒトの子…いや、その姿、その呪物」

「コールマンの子か」

 

アザゼルは戦闘態勢を解く

 

「コールマン五代目、オグン・P・コールマンの三男坊だよ俺は」

 

「あれほどの事をして五代目まで続くとは…ヒト、侮れぬか」

 

「わかる、なんで五代目まで続いてるんですか?」「貴様が一番知っているだろう」「まぁそうなんすけど…」「まぁいい、本題だ」「ハイ」

 

「その二頭のやぎのために、くじを引かなければならない。すなわち一つのくじは主のため、一つのくじはアザゼルのためである。」

レビ記16章8節の言葉だ!

そして突如として二頭のヤギが出現する!

「ほぇ?」

 

「これは私である」

「これは主である」

 

「どちらかくじを引かせてやろう」

 

「ええ…??もちろんどちらも引きません」

「なぜならどちらも破滅するから」

 

「…ハ、何を言っている」

 

「えっ?」

 

「しかし、アザゼルのためのくじに当ったやぎは、主の前に生かしておき、これをもって、あがないをなし、これをアザゼルのために、荒野に送らなければならない。」

 

レビ記16章10説の言葉だ!

しかしこれは何を表している…?

 

「つまりこれは私のくじだ」

「おまえに引かせてやろうと言っているのだ」

 

「「スケープゴートッ…!!」」

 

シンクロしてしまった…!しかしマズいぞ!本来受けるべきアザゼルの「選択の咎」を押し付けられようとしている!

 

「じゃあおまえのヤギにネフィリムの血栓飲ませてやるよォ!!」

 

気でも狂ったか!いやいつもか!

 

「あんだとォ?!アザゼルのためのヤギは、「主の前に生かしておき、あがいをなし、荒野に送らなければならない」という聖書の一節を知らんのか!」

 

…!そうか!つまり…

 

「そう、バックファイアだ!呪い返しを食らえーッ!!」

 

…なんも起きないが?

 

「?????」

 

「…私のヤギはたしかに死んだが、だからといって呪い返しが起きるとでも?」

 

「いや起きなきゃいけない流れだっただろうよ!」

 

「ではヤギを10匹ほどに増やしてやろう」

 

「やめてくれます?そういうことするの」

 

てかアザゼルを殺せばいいのでは?

 

「まぁたしかにそうなんだけどォ!アザゼルに呪物はスケープゴートのせいで効かないってカパック・ナワルにはあるんだわ」

「ほんでルチャの才能奪われたでしょ?肉体言語も厳しいんだわ」

「極めつけはオレのマクアウィトルは鉄製だから鉄と火をヒトに与えたアザゼルに奪われる可能性があるからマジックボックスから出せないんだわ」

「詰んでね?」

 

…なんということでしょう

私の頭では打開方法が思い付きません

 

「ハッ、万事休すというところか?コールマンとはいえやはり五代目まで血が薄まると凡百のヒトの子となるか…ククク…!」

 

…アレ?いや打開方法あるぞ

 

「ヘエッ?!何?」

 

ネフィリムの骨のククリナイフ!

 

「な!…クッ!」

 

「…あっそっか鉄じゃないし天と地の子だから天の存在にも地の存在にも効く!冴えてるじゃん!」

 

「ヤギよ!私を守れ!」

 

「焦ってももう遅いッ!ここでボティオを取り出します」

 

えっ?

 

「これはサマエルである」

 

「貴様…我が真名を!」

 

「これはサマエルの肉である」

 

「クッ…!」

アザゼルはスケープゴートの角をへし折りボティオを破壊せんと投げつける!

 

「これはサマエルの命である」

 

ボティオはその詠唱の直後に角により貫かれる!

 

しかしアザゼルにはなんの反応もない…

だが、ヤギが次々と死んでいく!

 

「なんだこれは…?!」

 

「いやね、ヤギが邪魔だし、スケープゴートで呪術そらされるじゃん?ならボティオ使って常に呪い続けてスケープゴート皆殺しにすればいいかなってさ」

 

アトラトルにククリナイフをひっかけ投てきする!

 

「じゃあね♡」

 

「貴様ァァァ!!!!」

 

アザゼル を 倒した!

 

アザゼルの角を手に入れた!

アザゼルの蹄を手に入れた!

アザゼルの心臓を手に入れた!

アザゼルの皮膚を手に入れた!

アザゼルの骨髄を手に入れた!

 

「じゃあさっそくクラフト…の前に気絶から起きてなんにも食べてないのでスケープゴートの羊をたべませう」

 

呪われてるんじゃないのかそれ

 

「人間空腹には勝てん!」

 

スケープゴートの羊毛を手に入れた!

スケープゴートの肉を手に入れた!

 

「とりあえずアザゼルの骨髄を火にかけて脂肪分を使って鉄鍋に油を敷きましょう」

 

「そしたらヤギ肉をそのままぶちこみます」

 

ステーキ店で見るような大きさに切り分けた羊肉が鉄鍋に投入される!

 

「仕上げに塩を振って完成です」

 

~~~

実食中

~~~

 

「腹いっぱい!さて次ですがクラフトタイムです」

 

相変わらず切り替えが早い…

 

「ではネフィリムの脳砂とアザゼルの角と蹄をすべて粉末にしてどうにかして漆喰化させます」

 

出来るのそれは

 

「男は度胸!なんでもやってみるものさ!」

 

「ということで生石灰と水を入れて混ぜます」

ぐちゃぐちゃというこの雲上の建造物には似つかわしくない音がする!

 

「続きまして型に流し込みます。そうですねぇ…羊の型にしましょう」

 

「これを世界の裏で放置して固めます」

 

「よし、固まればあとは問題ない!オレ専用のスケープゴートが一機できます」

 

…なんで?

 

「そりゃアザゼルの角と蹄を使ってるから、正直ネフィリムの脳砂は必須だけどこれらの素材を「スケープゴートにします」ってなるとやっぱ重要度はアザゼルの角と蹄に持ってかれるよね」

 

???

まぁいいか…狂人の言うことだし…

「んだとコラ」

 

「とりあえず皮は…鞣すか?うーん…まぁエエかそれで、心臓は飴の原液にするためにマンドラゴラを植えておきましょう」

 

アザゼルの心臓飴マンドラゴラフレーバー

 

植えたマンドラゴラを植えられた状態のまま潰して殺しつつ湯煎することで心臓とマンドラゴラ両方の細胞を解かしながら砂糖と水飴を混ぜ入れて型に入れ冷ますことで固形にする

強心薬としての役割を果たすがよほど毒で衰弱しているなどの状態でない場合に摂取した場合は戦闘用の興奮材として扱える

だがナワリでもない限りどちらの使用用途であれ一度に一粒が限度であり、ナワリであろうと二粒が使用の際の安全圏である

 

「よし!じゃあマジックボックスにしまってデッパツだ!!」

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