変態狂人肉体派呪術師、冒険者ギルドを追放されたのでアステカとヴードゥを源流に持つ新呪術体系「カパック・ナワル」を操りソロ冒険者を極める!   作:大地の杖

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第9話「パパン!生きてたのォ?!」

─イツァムは、十字路で倒れていた

 

「起きろ」

 

そのイツァムに呼び掛ける者アリ!

 

「あと5分…」

 

「寝ている暇はない、起きろ…イツァム・ナー・コールマン」

 

「…誰だアンタッ!なんで俺の真名を!」

 

イツァムは飛び起きマクアウィトルを構える!

 

ぼやける目で相手を見据える!

 

「…ん?アレ?…パパン?」

 

「パパンと呼ぶのをやめろ」

 

「パパン!オグンパパン!?天魔人大決戦で死んだはずじゃ!?」

 

クソでかいため息を吐きオグンと呼ばれたパパンは「おい」すいませんでした(なんだこの家族全員まとめて地の文にツッコミできるのか?)

 

「…まあいい、長話は嫌いだ。本題に入るぞ」

 

「イツァム、おまえは死んだ」

 

「…あーー…やっぱり?」

 

「ということでまだ生きてる私がおまえの代わりにバロン・サメディと交渉する」

 

「マジ?!パパン!ありがと!!」

 

「その代わりおまえにはゲデ族になってもらう」

 

「ヘエッ?!!?!」

 

オグン、何を!?

 

「彼は墓を掘る事はできても掘り返すことはできない、なのでゲデ族(ゾンビ)として生まれ変わらせることで自力で墓から出てきてもらうということだ」

 

「…なるほど、じゃあオレのこと「ダンバラ・ウェドの親戚」って言っておいてくれる?長話しないですむから」

 

「わかった、いいだろう…そういえば、聖人カレンダーではたしかおまえはダンバラ・ウェドの加護を持っていたな…あながち嘘ではないか…」

 

「そうそう、じゃあそういうことだからお願いしていい?」

 

「儀式はおまえがしろ、オレはゲデの踊りなどできん」

 

「いいけど…」

 

世界の裏からドラムセットを取り出そうとするがしかしマジックボックスが開かない!

 

「…パパン、ドラムある?」

 

「…こんなこともあろうかとある」

 

オグンのマジックボックスから牛の皮が貼られたドラムが出てくる!

 

「パパン!オグンパパン!神!」

 

「しかし俺はオグン(戦神)のリズムしか刻めんぞ」

 

「スゥーッ…えっ教える?」

 

「要らん、おまえの踊りに合わせる」

 

「パパン…!」

 

…オグンの一人称が安定しない…これは…?「知らないことは知らないままの方がいいこともある、詮索しないことだな」ハイ!わかりました!(裏で調べておくか…)

 

「じゃあ踊るよパパン!」

 

イツァムは大股を開きケツを突き出しながら腰を降り始める!

 

「…パパンと呼ぶなと言っただろうに」

 

まんざらでもなさそうな感じがする!「茶々をいれるな」ハイ!

 

「始めるぞ」

 

オグンがリズムを刻みだす!

しかしやはりゲデ(死者)のリズムではなくオグン(戦神)のリズム!

これではゲデ族は呼び出せない!

 

「甘く見るな」

 

…これはッ!オグンとゲデの融合!オグンの拍子でゲデの陽気さを表現しているッ!!まさにアフロ…いや、明確に違う!これは…このリズム、玉ねぎの歌…?!

 

だが…パパ・レグバを呼び出してもいないのに、ドラムに捧げ物もしていないのに!いつの間にかロアの門が開いているッ!オグン…何者だッ!

 

「コールマン家であるならば、この程度はできなければならない。出来ないのであれば、コールマンを名乗る資格はない」

 

(パパン、ぼくまだ出来ないよパパン…)

 

オグン・パナマとバロン・サメディが呼び出された!

 

「戦かッ!!!」

「うおっ声でッッか!!これだからオグンは!」

 

「パパン!?二体同時召喚…いや!これは…本尊ッ!!」

 

「気付いたか…だが、オグン・パナマには帰ってもらう」

 

オグン・パナマの足元にロアの門が開きボッシュートされてしまう!

「貴様ッ!オグンの名を持ちながら戦でもないのに私を呼び出したかッ!」

「間違い電話というヤツだ、許せ」

「クソォォォォォ…」

 

「さて、本題だ。バロン・サメディ」

 

「オグンのコールマンか…生きてるとはな…あと、なんでイツァムはマヤなんだ?」

 

「別にいいだろう、ダンバラ・ウェドの親戚である我が息子をゲデ族にして自力で甦らせろ」

 

「…つまんねぇ願いだこと…断ったら?」

 

「もう一度オグン・パナマを呼び出しておまえ対俺と息子の戦いになる」

 

いまなおオグン・パナマを落としたロアの門は開いている!

 

「パパン!?!!?」

 

「…チッ、オグンのコールマンはこれだから…いいだろう、ホレ」

 

ステッキを地につけコンコンと鳴らす!

 

「なんか、なんかすさまじい勢いで引っ張られるッ!!」

 

「現世に戻っている最中だ、これからはリリスを殺したアレを使っても死ななくなる。既に人ではないからな」

 

「ええええええええ…?!」

 

~~~

変態蘇生中…

~~~

 

「ハァアッ!!」

 

自らの血の海からイツァムは飛び起きる!

 

「…ここは…」

 

そこは、祭壇に出来たクレーターの中だった

 

「…パパン…ありがとう…」

 

イツァムは起き上がり、そして曇天の空を見る

 

そこにはしかし、孔が空いていた

 

「…は???」

 

─来たれ

 

どこからか声が聞こえる

そうして、孔から何者かが現れる

 

「…来たれ…黙示録ッ!フォーホースメンかッ!!」

 

第一の騎士、疫病の「白」が現れた

 

「コールマン…まだ、生きていたとはな」

 

「さっきまで死んでたけどな!」

 

「…二代目の仕業か…?ならば、もう一度死ぬがよい!」

 

しかし疫病の白をガン無視してマナセ王とリリスの遺髪をミサンガになるよう編み込む!

 

「ミサンガなんて簡単だぜッ!外部術式起動!「Callman」!!」

 

「小羊がその七つの封印の一つを解いた時、わたしが見ていると、四つの生き物の一つが、雷のような声で「きたれ」と呼ぶのを聞いた。」

第一の騎士のこれは…ヨハネ黙示録、口語訳…1954年版か…?

 

「…たしか、続きは…マズいッ!!今すぐ殺すッ!!!」

 

イツァムが、焦っている…?

 

「そして見ていると、見よ、白い馬が出てきた。そして、それに乗っている者は、弓を手に持っており、また冠を与えられて、勝利の上にもなお勝利を得ようとして出かけた。」

 

「届けッ…!!」

 

第一の騎士に重力線が迫るッ!

しかし、それは第一の騎士の体をすり抜けるッ!!なんだッ!何が起こったッ!

 

「これで全ての遺恨を終わらせる」

 

大弓に矢をつがえる!

 

【必滅の一矢】

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