パーツが大好きなタイプの姉御肌生徒ちゃん   作:フェチズム和尚

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墨を振るう不審者、SRTと相対す。

「あっはっは、大量、大量!」

 

 

 振り回して騒ぎを大きくすること十数分。

 人が増えて来てそろそろ避け続けるのも辛くなって来た頃合い。

 

 

「そぉら、ちょっと本気出すからなぁっ!」

 

「ぐえっ!?」

 

 

 最初の方から楽しく会話してくれていた子の1人を、筆で薙いで吹き飛ばす。

 まぁ、暴れると言う名目だし多少はね。

 

 

「筆の餌食になりたい奴から前に出てこい」

 

「結局銃使わせられなかったし! ……ぎゃあああっ!?」

 

「悪ぃ、そこまで頑張る予定はねぇからなぁ」

 

「うぐぐ」

 

 

 最初を除いて4、5人ほどを()したときのこと。

 ヴァルキューレどころの話じゃない連中の姿が。

 

 

「んー……ちっと騒ぎ過ぎたかぁ?」

 

「……その通りですよ。ワイルドハント芸術学院所属、雨墨マナさん」

 

「そっちはSRT特殊学園の……どちら様?」

 

 

 あたしの前に出て来たのは、大きい狐のお耳を持った物腰柔らかそうな女の子。

 ……大きいお耳だねぇ、触りたい。

 

 

「ふふ、FOX小隊の吉野ニコです。あなたの説得をしに来ました」

 

「ん……ふーむ、まあそうか。『慈愛の怪盗』さまとあたしの両方の相手なんてしてらんないもんねぇ」

 

「そう言うことなんですけど……ダメですか?」

 

「……」

 

 

 こうして喋ってる間にも、ヴァルキューレやらSRTやらの生徒たちに囲まれていっている。

 うーん、時間かけ過ぎるとめんどくさいかも。

 

 …………。

 お耳可愛いねぇ。

 

 

「あーだめだめ集中できてない」

 

「? どうかされたんですか」

 

「や、ちょっと気が散ってるだけだよ。あたしってばお耳とかに目がないもんだから」

 

「お耳?」

 

「そ、あんたのそのおっきなお耳」

 

 

 ピコピコと動いたりしててまぁ目がそっち行っちゃうと言うか。

 モフりたくなる衝動に駆られるね、すごく。

 

 

「えっと……やめて頂けるとありがたいと言うか……えーっと」

 

「ああ、別に触りたいとかじゃないよ、触りたいけど」

 

「どっちなんですか……?」

 

「触りたいけど無理矢理は嫌だ、ってこと。嫌がる相手にまで触ろうとは思わない。魅力的なんだけどね」

 

 

 ケモミミや尻尾はデリケートな部分だ、あんまり無闇に触って相手を傷付けたりするのはあたしとしても本意じゃあない。

 

 

「ま、墨をばら撒いて筆振り回してる不審者が言ってもだろうけど! あっはっは!」

 

「……」

 

    てな訳で、そろそろ準備終わったんじゃない? 君らもさ」

 

「!」

 

 

 アキラの目的(めのまえ)のビルから3つ向こうに1人、この包囲網の中に2人。目の前にニコちゃん。

 えらく強そうなのがいる、何となくだけど。

 

 んー誰から狙ったもんか。

 

 

「……動きを止めんならやっぱ」

 

 

 チラチラと大体の場所を見る。

 ……見っけ。とは言えあんなとこまでは届かねえかなぁ、あたしの銃そう言う使い方じゃねぇし。

 

 

「んじゃまあ、"遠いとこ"から狙ってみますかぁ」

 

「……!? 待って、オトギ! この人は    

 

 

 曲芸で黙らせるっきゃないか。

 狙撃手は止められないがそれでもできることはある。

 

 向こうのほうで一瞬光ったのを確認した。

 

 

「あんたの弾、借りるぜ〜

 

 

 するっと抜いて放つ。

 俺の得物だ。

 

 それだけでギリンっと音がする。

 

 

「ぐぁっ!?」

 

「クルミっ!」

 

「あったり〜」

 

 

 するとあら不思議。

 あたしを狙ったはずの銃弾は、何故かお仲間さんに当たっちまうのでしたと。

 

 

「跳弾だと……!!」

 

「はてさて、何のことだろうなぁ」

 

「……! 早撃ちの天才め……!」

 

「おー、よく知ってんなぁ。あたしの得意技」

 

 

 早撃ち(ファストドロウ)、西部劇なんかでよく見る技術だ。ほら、サボテンとかコロコロ転がってる草の中で対峙するガンマンのあれ。

 

 

「私の先輩たちをそれで圧倒したことを、私は知っている」

 

「ん……あん時現場にいたのか。優秀だねぇ」

 

「っ……!」

 

「まあ、あれほど暴れるつもりもねぇよ、今回は。つかそろそろ捕まってもいいぜ?」

 

 

 どうやら、アキラのやつは対象を盗んだ後みたいだし?

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