パーツが大好きなタイプの姉御肌生徒ちゃん 作:フェチズム和尚
「というかここどこよ、アキラ」
「シラトリ区の近くですね。……スマホはどうしたんですか」
「没収されてるよ、あたしの銃も。捕まってたんだから当たり前だろう?」
「なるほど」
スマホや銃どころかあの時持ってたもの大体没収されたままなんだけどね。
学校に戻れば大体何とかなるんだけどねぇ、戻る手段が。
「つまり、今のあなたは無防備だと……?」
「や、こいつがあるから戦闘は問題ないけどね」
そういってするっと、いつからあったのかわからない大筆を軽く振り回す。
「相変わらず不可思議な筆ですね。いつ持ってきたんですか」
「さて、いつからだったかな。まぁそんなことよりだ」
さっきから気になっていたことを、ようやく疑問として口に出す。
どういう状況なんだろうねこれ。
「あたしはさっきアキラに拘束を解いてもらった」
「そうですね」
「だからこうやって筆も持ててる」
「はい」
「…………なんであんた手錠を持ってあたしの方向いてるんだ?」
「……」
無防備、と聞いてきた辺りからだろうか。
なんかするっと手錠を構えてたんだよねアキラ、何してるんだか。
「何となくですよ」
「嘘つけあたしをもっかい拘束するつもりだったろあんた」
「はて、何のことでしょうか」
「そこで誤魔化されるあたしじゃないからね、どうせ『勝手に動かれるよりは〜』とか何とか言って捕まえるつもりだったんだろう。適当な理由つけて守るとか言ってさ」
「ふふ、察しがいいですねマナ」
「すんなり認められるとそれはそれで複雑なんだけど?」
ふふふ……と笑いながらアキラは手錠をしまう。
それですら様になるんだから顔がいいってのは困りもんだねぇ。
はぁ撫でたいその耳。
なまじ撫で心地よさそうなケモミミ生徒ばっかり見てきたからうずうずしちゃってしょうがない。
「あのおっきい耳の子、撫でたかったけどねぇ。でも流石に無理はさせらんない」
「あなたのその好きへの直向きさはさすがとしか言いようがありませんね」
「アキラが撫でさせてくれてもいいんだよ。触るでも可」
「いやです。これ以上失うのは困ります」
「あたしあんたから何も奪った覚えないんだけど?」
「おや、それは悲しいことです」
そう言われても。
今まで一度も撫でさせてもらった覚えないんだからそりゃあ何も奪えないでしょうが。
帰ったらエリちゃん撫で回そうかしら。
「それはそうと。これからどうするおつもりなんです?」
「え? んー……まぁ、そこらを散策でもしようかなとは考えてるよ。帰り分のお金必要だからね」
「そうですか」
「あ、そこまで同行してもらう必要ないからねアキラ。流石にそこは自分でやるよ」
日銭を稼ぎながら学校に帰る、というのもそれはそれで楽しそう。
どんなバイトをするのか、どれだけかかるのか……ふふ、いいね、妄想が膨らむよ。
「……わかりました。少々残念ではありますが、あなたの意思を尊重するとしましょうか」