公爵令嬢の愛馬〜剛腕ケンタウロス娘の騎士道物語〜   作:相竹空区

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第1の乗り手、女騎士コンスタンス⑨

 

 戦争の季節は終わる。

 秋の収穫期を前に人を帰したい為。

 どの国であれ人を支えるのは食事であり、それを疎かには出来ないのだ。

 それに冬になれば暖を取る為の燃料も必要になる。

 冬の戦争は必要な物が多いのだ。

 王国も帝国もその例に漏れず、各地から集まった兵力は各々の帰る場所へと向かいだす。

 ようやく帰れると安堵して、よい土産話を持ち帰れると心を踊らせて、何も出来なかったと無力感に苛まれて。

 

 三者三様の帰路に着く中、ローリーはどうかと言えば……現実感の無さに空を見上げるばかりだった。

 

「これが……戦争かぁ」

 

 戦争の季節を生き延びたローリーはほっと一息。

 生まれ育った環境を離れ、命の奪い合いを行う場所へ。

 初陣を終えたローリーはその後も生き残り、騎士道というものを実践せんとする戦友を得た。

 ローリー自身はそう変わらないかもしれないが、周囲の変化という点に関しては人生最大、今後もこれ程の変化はないだろう激動の1年。

 それを振り返り吐いたひと息を見ていた者がひとり。

 

「ローリー、何をしている」

 

「コンスタンスさ……卿!」

 

「まだぎごちないな。帰る前に挨拶に来た。来年はもう少しマトモな貴様に会える事を願っているよ」

 

「来年?」

 

「ああ、ボクは公爵領へ帰る。再び見えるのは来年の戦争の季節だろう」

 

「えぇ!? 一緒じゃないのでありますか!」

 

「当たり前だ。ボクは貴様を辺境伯閣下へ引き渡す仕事をしていただけだ」

 

 コンスタンスはあくまで公爵家の騎士。

 ルイスの面倒を嫌う性分によりローリーの世話を押し付けられたが、帰る場所の違う人。

 戦争という非日常の中でしか会う事のない、友人ではなく戦友だ。

 

「寂しいですね……また釣りに行きたいのでありますが」

 

「生き延びれば機会は幾らでもある。生きてさえいればな」

 

「そうでありますか……」

 

 意気消沈。

 そんな様子のローリーは、せっかく出来た友達との別れを惜しむ子供そのもの。

 大きな体躯が小さく見える程しおらしくするローリーは、コンスタンスの調子を狂わせる。

 

「今生の別れじゃないんだぞ、まったく……ボクはせいせいしているよ。少なくともルイスの奴に、貴様の面倒臭さを味わわせてやる事が出来る」

 

「自分、そんなに面倒臭くないのでありますよ……」

 

「そうか? たっぷりと食事をねだってやれ、貴様の胃は底無しだならな。冬は風邪をひかないように暖かくし、運動や鍛錬を怠るなよ。ボクから見てもこれは必要なものだから、訴えれば用意される筈だ」

 

「沢山言われても覚えきれないのでありますよ。でもご飯はいっぱい貰いたいのであります!」

 

「ああ、そうしろ。だが……あまり迷惑を掛けるなよ。貴様の人生全てがそうであるかは分からんが、今後しばらくは世話になる家だ。礼節を忘れるな」

 

「はい! ……ありがとう、ございます。とっても嬉しいです」

 

「だから! 今生の別れじゃないんだ。そんなに改まる必要もない。ではな、親父殿に良い土産話が出来たよ」

 

 軽く手を振り、去ってゆくコンスタンスに向けてローリーは力強く手を振った。

 

「また来年! コンスタンス卿!」

 

 亜麻色の髪が見えなくなるまで、暫く手を振り続けた。

 今年、初陣の年……ローリーが生き延びられたのは間違いなくコンスタンスあってこそ。

 その礼にローリーが差し出せるものはまるでない。

 ないのでせめてもの気持ちとして、ローリーは手を振り続けたのだった。

 

 振り続けて、振り続けて……見えなくなって、肩を落とす。

 どっと襲いくる寂しさに息を漏らすと、見かねたルイスがやって来た。

 

「コンスタンスと挨拶したか?」

 

「はい……また来年会いましょうと」

 

「そうだぞ? 来年会えるんだ、そう落ち込むな。な?」

 

 ルイスは落ち込む人を励ましたり慰める事に慣れていないようで、困ったように茶髪を掻く。

 はてさて困ったと、どうしたものかと悩み出した頃に急にローリーが背筋を伸ばす。

 

「うぉっ、デカいんだから急に動くなっての!」

 

「自分と約束したのでありますよね! ルイス様が騎士になる為に色々教えてくれるって!」

 

「そういやそんな事言ったか……屋敷に帰ったらな」

 

「絶対でありますよ!」

 

 と、並んで歩く2人は辺境伯の屋敷へ帰る支度をする。

 とはいえローリーの荷物はそう多くない。

 馬体の背に乗せてしまえば両手が空く程度。

 念の為と着いて来たルイスが何をする事もなく、今度はローリーがルイスの帰り支度に付き合う番。

 名目上ローリーは辺境伯の馬であり、その管理を任されたのがルイスであり……更にそれをコンスタンスに押し付けて、と回っていた責任がひとつ戻った形だ。

 ルイスの天幕は片付けられて装備や生活用品などを荷車に積み込み、屋敷へ向けて出発する。

 道を大きな流れが続き、その中にローリーとルイスも加わった。

 ルイスが馬に乗ればローリーとも目線の高さが合い、会話も弾むもの。

 

「辺境伯家のお屋敷とは、どのような所なのでありますか?」

 

「あんまり期待はしないでくれ、広くはあるが豪華じゃない。ただ、お前の為の寝床は用意してもらっている」

 

「へぇー! 自分の家でありますね!」

 

「厩舎を増改築したものにはなるけどな。実際、離れみたいなもんだ」

 

 周囲を見渡せば遠くまで続く草原、繁茂する草、あとは木々。

 何もない、ただの通り道である。

 こんな道はただひたすら歩くばかりで、景色を楽しむ取っ掛かりもない。

 となれば楽しみ、あるいは疲労や退屈を紛らわせるものは会話しかないのだ。

 戦場から家に帰るという、解放感に溢れた状態だ。

 帰路に着く隊列からは帰ったらどうするだとか、家族が待っているなど、希望に満ちた話をしていた。

 

「そういやローリー、言ってなかったが俺には弟が居る。歳の頃は……お前に近いか? いい加減な奴だが、仲良くしてくれると助かる」

 

「弟さん……その方も戦う事が好きなのでありますか?」

 

「いや。どちらかと言えば文字や数字を好み、剣よりも素早く言葉が出てくる類だ。く親父よりは母さんに似たな」

 

「えーっと、辺境伯夫人はどんな方なのでありますか?」

 

「親父が戦争で屋敷を離れるから、その間のアレコレを取り仕切る凄い人だ。お前も生活に不便があったら誰かに言え。その報告を受けた母さんがなんとかする」

 

「辺境伯閣下ではないのでありますか?」

 

「戦場以外の親父はな……っと、なんだ?」

 

 少々言い淀んだルイスは、不意に人の流れが止まった事に気付く。

 手綱を引いて馬を止め、先で何が起こったのかを伺った。

 

「よし、見に行くぞ。着いて来い、ローリー」

 

「はい! お供します!」

 

 立ち止まる人々を横目に馬が進めば、当然視線を集める。

 だがルイスと並んで歩けば、その視線は尊敬に近いもの。

 ローリーは不思議と気分良く、胸を張って列の先頭……移動の堰になっている場所へ向かう。

 するとそこには道の真ん中で立ち往生し、交通の妨げとなった荷車が。

 側では御者が頭を掻いて困っていたので、颯爽と現れたルイスは彼に問う。

 

「あちゃー……へばっちまったなぁ、コリャ」

 

「どうした、状況は?」

 

「こいつぁルイス様! すみません、馬がへばって荷車が止まっちまって。すぐになんとかしますんで……」

 

「そうだな、代わりの輓馬を探すか。或いは代わりに俺の馬に引かせるか──」

 

 と、ルイスが自分の馬を撫でると、御者は慌てて声を上げる。

 

「とんでもない! 辺境伯閣下の御子息の馬を輓馬の代わりにしたとなれば、あたしらの首が飛んじまいます! あぁいや、閣下はそんな事しないのは分かってますが……」

 

「だがこのままにしておくわけにもいかんだろう、道の中央に逸れてしまっている。早急に動かさなければ、多くの者を早くに帰してやれなくなる」

 

 荷車の後方には、早く帰りたい多くの者が居る。

 迂回して通しても、荷車はまだある。

 どのみち早く動かさなくてはならないと……そう考えるルイスの前に、ローリーがおずおずと手を挙げて名乗り出た。

 

「自分が引いてみても……いいでありますか?」

 

「ローリー? 荷を引いた事は?」

 

「無いです! でもそのヒョロ馬より、自分の方が力持ちそうなので!」

 

「……まあ、やってみればいいか。よし! ローリーに馬車用の鞍を着ける! その馬は道の端に寄せて休ませておけ!」

 

 馬具を手際よく付け替えて、ローリーは荷車と繋がれる。

 重量物を引くのは初めての経験だ、ローリーは未知への不安ではなく期待に胸を膨らませて、待ちきれずに前脚が地面を掻く。

 

「よぉし! 繋がりやした、いつでも大丈夫です」

 

「ああ、ご苦労。ローリー、ゆっくりと引いてみるんだ。くれぐれも一気に走り出すなよ」

 

「はい! 行きますよ……!」

 

 ローリーの4本の脚が踏ん張って、荷車はぎいと軋んだ。

 車輪が緩やかに回転し始め、轍が伸びる。

 

「お、おぉ! こりゃあ軽快だ! 人間の女の子みてぇなのに輓馬顔負けの力とはたまげた!」

 

「ローリー、無理はしていないか?」

 

「全然大した事ないのであります! もっと重くても引けると思います!」

 

 ローリー胸を張り、ご機嫌に耳をパタつかせて荷を引く。

 その足取りに淀みはなく、その一歩一歩が力強く地面を打つ。

 

「ははぁ、これは中々……」

 

「おぉ、着いてくるの面白いでありますねぇ」

 

「楽しむ余裕がどこまで続くんだか。あんまり飛ばしすぎるなよ」

 

 ローリーが荷車を引き、ルイスが並走する。

 緩やかに、景色を後方に送り出す道中は変わり映えせず……次にあった変化は、道の先で馬に道草を食わせていた辺境伯を見かけた事だった。

 

「どうしたんだ親父? こんなとこで」

 

「この子にオヤツを。あとはローリー君と話したいと思ってね。たまには違う話し相手が欲しいだろう?」

 

 辺境伯は朗らかに笑い、馬に乗るとローリーの隣を奪取。

 場所を取られたルイスは、そのまま流れに取り残される。

 

「あぁルイス様が……自分なんかと話して良いのでありますか?」

 

「良いとも。君はこの私、辺境伯の馬だ。自分の馬の様子を見るのは当然の事だろう?」

 

 辺境伯の馬、という言葉にローリーの背後で御者が身体を強張らせるが、辺境伯は気にしない。

 問題ないと視線を送り、御者は恐縮しきって頭を下げる。

 ローリーはその様子を不思議そうに眺めて、自分はどうしたものかと所在なさげ。

 

「頼もしいなローリー君は。これ程の大荷物を平然と……仮に重装備の騎士を乗せても、まるで問題無さそうじゃないか」

 

「乗せたくは……ないのでありますが」

 

「自分で槍を執る方が好きかな? そのような気質は好ましいとも」

 

 辺境伯相手にローリーは緊張しっぱなしだ。

 自らの主人である存在なのに、恐れ敬う存在のはずなのに、こうもフレンドリーでは戸惑いも大きくなる。

 常に笑顔で口髭を撫で、友人に話しかけるような気さくさで接してくるのだ。

 

「それで、どうだったかな? 初陣──人を殺すというのは」

 

「人……あれで死んだのでありますか?」

 

「それはそうだろう、今更。馬の速力でもってランスを突き立てた……それで人は容易く死に至る」

 

「なるほど……人は死ぬと、どのような状態になるのでありますか?」

 

「どのような? 死は死だ。人もそれ以外も、乞食平民貴族騎士も王すら平等に死とは死。死後はともかくとして、だが」

 

 良き事をした人、相応しい人は死後良き所へ。

 悪しき事をした人、相応しからざる人は死後悪しき所へ。

 ローリーは信仰に関する知識を持たないから、重要なのは今の事。

 誰であれ死ぬ、どんな身分でも死ぬ。

 生まれや育ちといった過程が違うのに、死という結果だけは同じなのか?

 ローリーの疑問はこれだった。

 

「公爵家にいた時は狩りに同行して、四本脚の生き物が死ぬ様子は何度も見たのであります。でも人間は自分のような四本脚の下賤な生き物とは違う存在らしいので、きっと死んでも違う状態になるのかなと」

 

「変わらないとも。死人をしっかりと見た事はないか? 動物と何ひとつとして変わらない。だからこそ戦争というものがある」

 

「ほお……そういえば、何故戦争をしているのか知らないのであります」

 

「そうだな……どんな相手であれ、首を落とせば死にはする。この単純で平等な事実は誰しもが知っている事。だが人々はそう簡単に、暴力を以てして物事を解決しようとはしないだろう?」

 

「それはそうでしょう。自分だって分かるのであります」

 

「ほう、何故そうしない?」

 

「駄目だからであります!」

 

 ローリーの胸を張った威勢のいい答えに辺境伯はクスリと笑う。

 実に好ましいと目を細めて。

 

「素朴だが良い答えだ、ローリー君。その駄目は王国がそう言っていると……まあ理解していい。全てを暴力で解決していては、ただ無秩序が広がるばかり。これは統治をする上でいけないね」

 

「ええ! 喧嘩をしなくても話し合いで解決しましょうと──ケイレブ様がよく怒られていたのであります」

 

「そうだね、暴力以外に解決可能な手段があるのだから、その全てを可能な限り尽くして他者と渡り合う。交渉などでね。そうして手を尽くして……どうにもならない時、あるいは相手が暴力を持ち出した時こそ暴力の出番だ!」

 

「じゃあ、帝国とはどうにもならなかったのでありますね」

 

「その通り。帝国は王国を支配したい、王国は当然拒否する。両者譲らなければ、どちらかが諦めるまでやり取りは苛烈になり続ける」

 

 馬上での授業は続く。

 辺境伯も語る程に熱が入り、中々楽しんでいる。

 それもローリーは目を輝かせて耳を辺境伯へピッタリと向けて、新たな知識を得る楽しみで夢中になっている様子があまりにも分かりやすいから。

 そもそも人間とは教えたがる、悪く言えば知識をひけらかしたい欲があるのだから、この聞き手が居るのはとても気持ちが良い。

 

「我々はその、国対国のやり取りの1番最後の段階、暴力の担い手として存在している。どんな相手も暴力を尽くせば死にはする……だからこそ、その暴力を預けるという事は少なからぬ信頼によってのみ成り立つ。私の──辺境伯という立場であれば、王からの信頼によりこの地の統治と多大な暴力の保持を許されている訳だ」

 

「おぉ! 閣下はやっぱり凄いのでありますね! みんな言うのでありますよ、辺境伯閣下は凄いって」

 

「そのように敬われる振る舞いを心掛けているからね。騎士然りだが、力を持つ者には相応の振る舞いというものがある。例えば私は王からの信頼に応える為、忠誠を誓っている。騎士ならば騎士道精神に準ずる事で、粗野な暴力性と距離を取る」

 

「じゃあ、騎士ではない自分はどうしたら良いのでありますか? 他にも騎士ではない人が戦場には大勢居るのであります」

 

 ローリーは困った。

 コンスタンスに言われた、暴力ばかりの野蛮人という言葉が脳裏をよぎったからだ。

 力が強いローリーでは、その力の強さ故に精神が追い付かずに暴力に溺れてしまうと。

 だからこそ、そうならない為にはどうしたら良いのかと、この問いは切実なものだった。

 

「これは聞く者により、返ってくる言葉も違うものになるだろう。君は駄目な事だから無為に暴力を振るわないと言った。人によりその駄目、の理由が異なるだけの話だと思うね。今現在、最も分かりやすい理由は無秩序を避ける為。だが人により己の考えが生まれるものだ」

 

「駄目の理由……先生に言われたからであります。理由もなく他者を傷付けてはならないと」

 

「それもまた良し。だが君は戦場に立つ身だ、他者の受け売りでは些か弱い。自らが納得出来る理由が無くては、暴力との折り合いをつけられないだろう? 例えば私は戦争という自らの業に誇りを持っている。王国に住まうあらゆる無辜の民の代わりにこれを持つのだと」

 

「それが騎士道精神でありますか?」

 

「力強い事、勇気を持つ事、弱者を守る事、高潔である事、誠実さを忘れない事、慈愛を持つ事、信念を貫く事……騎士道は多くを課すが、その実践の方法は様々だ。私の場合は辺境伯という地位、役職自体がそれだっただけ。千差万別だとも。だから君が本当に騎士になった時、そこに君の騎士道があるのだろうね」

 

 その言葉を聞いて、ローリーは衝撃を受けたようでしばらく惚けていた。

 自分の騎士道、それについて頭をグルグルと回し続けて、暫くの間無言で蹄と車輪が音を立てる。

 そうして考え、ようやく口を開いた時に辺境伯はとても真剣な表情でローリーと向かい合った。

 

「自分の騎士道……先生は理由もなく他者を傷付けてはいけないと言っていました。なら、他者を傷付けてもいい理由があるとしたら、それが騎士道なのでありましょうか? 自分はずっと、よく分からないままルイス様に従って突撃をしていたのであります。でも、コンスタンス様を助けないとと思った時は、自分の思う騎士ならそうするって、なんとなく思ったのであります。これは……騎士道?」

 

 ローリーが口にしたこの疑問に、辺境伯はこの日1番の笑顔を見せた。

 手を叩き、声を上げて笑いながら喜んだ。

 

「ハハハッ! そう、君はものを知らないが頭は使っているな! 教え甲斐がある! それは言葉にするのなら友愛……君が戦う理由は守る為、救う為か! あぁ、だが命令を無視して飛び出したのだから手放しには誉め難い! いや、だが良いな……」

 

 辺境伯はひとりで盛り上がって嬉しそうにしているので、ローリーは面食らって少し固まる。

 御者や周囲の人々も大変に驚いているが、辺境伯はそんなものを気にせず笑い、喜ぶ。

 空に響くような高笑いを上げる辺境伯は、徐々に落ち着くと余韻を吐き出すようなため息を吐くと、そっとローリーに笑い掛ける。

 

「君のような存在と出会えた事、これは何に感謝すれば良いのだろうね? だが改めて歓迎しよう、ローリー君。我が屋敷は広くてね、君が脚を伸ばす場所は十分あるんだ」

 

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