ハイスクールD×D ゴールデンウィークのアポカリプティック・ビースト 作:超戦龍覇
パチッと目を開き、カーテン越しの朝陽でうっすらと照らされた自室の天井を見る、すぐに、村山と片瀬の姿を思い出し、次にそのそばにいた少年を見て、そいつが犯人だと思い込んで殴りかかった事を思い出した。
「あ、あの野郎!」
「目が覚めたようね、イッセー」
丁度扉を開けてリアスが入ってきた。
「リアス!」
「体の具合はどう? 気分は?」
「いや、全然平気だよ。あんな奴の攻撃、屁でもないぜ!」
「それは良かったわ、心置きなくお仕置きが出来そうね」
「え゛っ!」
兵藤邸の地下一階トレーニングや映画鑑賞にも使える広いスペースでパンツ一丁に剥かれた一誠が吊るされていた。
「――という訳で、三上くんはむしろあの二人を救った恩人だったのよ? それをあなたと来たら、事情を聞こうともしないで殴りかかるなんて……」
「ご、ごめんよリアス村山と片瀬は去年同じクラスだったんだ、その二人があんな風になってるのを見たら、ついカッとなって……」
「カッとなって、わざわざ
リアスは呆れて頭を抱えた
「あなた、自分がどれだけ幸運だったかわかっていないようね」
「わ、わかってるよ、ああいうのを格上相手にやったら殺されるって、あぎゃあっ!?」
リアスが鞭で一誠を叩いた
「そういう事ではないのよイッセー全然わかってないのね、いい? もしも三上くんが本当にあそこを通りかかっただけの一般人だったとしたら、あなたはそんな一般人をカッとなった怒りで殺していたかも知れないのよ?」
「うっ……」
ようやくその事に気付いたらしく、一誠は小さく呻いた。
「それに、三上くんは何故かわからないけれど、
「そ、そこまで言わなくてもいいだろ」
「三上くんを殺してしまった後でも、同じ事が言えるの?」
自分の持つ力の強大さやそれに伴う責任を考慮せず、感情のままに力を奮う。そんな男を自分の将来の伴侶と認めたくない、もっと身分に相応しい落ち着きを持ってもらいたい、一誠を愛するからこそ、リアスの態度はここ最近厳しいものとなっていた。
「というか、神滅具級の二つの神器を宿しているってどういうことなんだよ」
「さあ、わからないとしか言いようがないわね、システムのバグとかかしら?」
リアスのお仕置きとお説教から解放された一誠は、重たい足取りで登校した、皆は先に登校したらしい。
(リアスも全く、口うるさいなぁ……)
リアスが今日はとても口うるさかった、自分も上級悪魔の仕事やはぐれ悪魔退治など忙しいのに、
教室に着いて、席についてボーっとしている三上の顔を見て、怒りが湧いてきた。
中休み
「……よう」
「…んだよ」
「昨日の事で話がある。ついてこい」
嫌だと言おうものなら力ずくで連れていくつもりだったが、三上は一誠の言葉にあっさりと従った。
校舎の裏庭は人もいなくて静かだ。
「リアスから聞いた。村山と片瀬を、お前が助けてくれたんだってな」
「ああ」
「……あの二人と最後まで一緒に居たのもお前だったんだっけか」
「ああ途中で別れたが、そうだな」
「そうか」
それを確認すると、一誠は握り拳を陸の頬に叩きつけた。陸はこれをまともにくらって倒れた
「なんで殴られたかわかるよな? お前があの二人を守れてないからだよ……」
一誠の声は怒りで震えていた。
「お前が公園で別れたりしなけりゃ、村山も片瀬も怖い思いや恥ずかしい思いをしなくて済んだんだ! 危ないところを助けりゃそれでいいってもんじゃねえ! 危険を事前に排除する、危ない目に遭うのを未然に防ぐ! そこまでやって本当の意味で守護まもるって事なんだ!」
「説明ご苦労、けどな、それはこの町の管理者のお前等の仕事じゃねえか?」
「話を逸らすな! 今はお前の事を話してるんだ! リアスの話じゃ神器二つも持ってるみたいだけど、そんな力があるくせに真剣に人を守ろうとしない奴を見てると苛つくんだよ!今のはお前のせいで怖い思いをした、村山と片瀬の分だと思え!」
一誠は
そして陸は意味不明な理由で殴られた怒りで一誠を「
「言いたい事はそれだけかい、イッセーくん」
背後からの声に振り向くと、木場とゼノヴィアが出てきた、一誠を睨み付けている。
陸は咄嗟に神器を消した、
「ゼ、ゼノヴィア、それに木場……」
その険しい表情に、一誠は思わずたじろいだ。木場はそんな彼の正面に、歩み寄る。ゼノヴィアは陸に近づく
「三上、大丈夫か?」
「あ、ああ、大丈夫だよこのくらい」
そう言い「
「元クラスメイトの恩人に対して、ずいぶんな言いぐさだね、三上くんがあの二人を救ったのは紛れもない事実なのだけどね」
「いや、でも、それだけじゃダメだろ! こいつにも言ったけど、危険から救うだけじゃダメなんだ、それじゃ遅いんだよ!」
「……まぁ、それはそれで一理あるけど、三上くんに対して、他にもっと言うべき事があるだろう?」
「え? えーっと……」
一誠が考え込んだ瞬間、ゼノヴィアの鉄拳が一誠の頬を打ち抜いた。三上が殴られたのと同じ場所を。
「今のは、勘違いで殴りかかられた上に、謝罪もなしに更に殴られた三上の分だと思え」
ゼノヴィアの声は、とても冷たかった。
そうして木場とゼノヴィアが去っていくのを見計らって陸は一誠に対して
「ッチ…ペッ」
舌打ちと唾を吐く、流石は我らが主人公、俺たちに出来ないことを平然とやってのける、そこにしびれる憧れるー
「クッソ、あの野郎…!」
意外と大事→我らが主人公、三上陸はかなり根に持つタイプです
あと一誠はトライヘキサのせいでアザゼルやサーゼクスと離れ離れになったからムカついてるんです、