ちょっとルークが家出した話   作:サリエリキキ

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血は水よりも濃い

「……というわけだ。皇帝陛下の勅命により、建造中の究極兵器『デス・スター』の全権は私、グランド・モフ・ターキンが握ることとなった。

 これは、昨今続く反帝国運動に対する皇帝陛下のご意思である。

 帝国の秩序を乱す者には容赦するなという。ご意思だ。

 私は感に堪えない。

 速やかにその意思に従ったのは臣下として当然である。

 卿の直轄領の隣接星区である反抗的な『カミーノ第二居住星』を、たった今、灰燼に帰した。

 隣接星区にある反抗的惑星を放置した卿の所業は遺憾であるが、温情溢れる皇帝陛下は罰するなとのことだ。

 皇帝陛下の温情に応えるために、卿も今の温い統治を辞め、即刻正しい統治をするように。

 これは友人としてのアドバイスだよベイダー卿」

 

 総督府の大会議室。

 ホログラム通信越しに、ターキンが特有の冷酷な笑みを浮かべて言い放つ。背後には、煉獄の業火に焼き尽くされる惑星の映像がデモンストレーションとして流されていた。

 デス・スター関連を除いた同じ絵が、ホロネットを通じて同時に銀河中に流されていた。

 通信が一方的に切られた後、ダース・ベイダーは重々しい機械音とともに沈黙を保っていた。

 その斜め向かいの席で、ベイル・オーガナの隣に座っていた優雅な女性──シャンドリラ代表の元老院議員、モン・モスマは、顔が青ざめるのを抑えなかった。

 

(ベイル……私、まだ夢を見ているのかしら?)

(……気持ちは分かるよ、モン。私も同じだ。今は悪夢だが)

 

 視線だけで交わされる、反皇帝勢力のトップ二人の無言の対話。

 モスマがこの星を訪れたのも、オーガナと同じく「ベイダーの暴政の証拠を集め、反乱の火種を支援するため」だった。しかし、彼女が目の当たりにしたのは、エイリアンと人間が笑顔で肩を並べて働き、極めて民主的かつ効率的に運営される「理想の統治」である。

 高潔な理想主義者であるモスマにとって、この「シスの暗黒卿による善政」は、長年の政治的価値観を根底から破壊されるほどの衝撃だった。

 当然、ベイダー卿と対話を求めて対話しながら「このシス卿は武断的だが、その欠点を補うことを知っている」と認識し、踏み込んだ関係を築こうとしていた。

 そう、反皇帝秘密同盟結成を。

 そこへ来て、今回のターキンによる理不尽極まりない凶行である。

 

 ピーッ、ピーッ、ピーッ! 

 

 ターキンの通信が切れるや否や、会議室のメインコンソールがけたたましいアラートを鳴らし始めた。

 

「報告します! 隣接する全星区から、当総督府に向けた超空間通信が殺到! 『どうか我々をベイダー卿の直轄領に加えて保護してほしい』『ターキンの狂気から助けてくれ』という悲鳴に近い嘆願です!」

「難民船の群れが、境界宙域を越えて我が領内へ雪崩れ込んできます! その数、数百万隻規模!」

 

 通信担当のエイリアン将校が、青ざめた顔で次々と入電内容を読み上げていく。

 

「第十一セクターの総督からです! 『星の全権と資源をベイダー卿に譲渡する! だからターキンの艦隊から我々を守れるだけの部隊を派遣してくれ!』と泣き喚いております!」

「貿易連合からもです! 『我々の持つ全技術をベイダー卿に献上する! だから直轄領への亡命を許可してくれ!』と!」

「民間回線もパンク寸前です! 『ターキンに星ごと焼かれるくらいなら、ベイダー卿の奴隷として過労死する方がマシだ! 匿ってくれ!』と……!」

 

 なりふり構わぬ悲痛な叫び。ターキンという究極の狂気を突きつけられた周辺星系の人々は、理不尽な業火から逃れるため、相対的に最も「話が通じて」「安全で」「圧倒的な武力を持つ」ダース・ベイダーの庇護にすがろうと必死だった。

 彼らの多くはベイダーの領地で奴隷制が廃止されていることすら知らず、「シスの奴隷になってでも生きたい」と懇願している有様だった。

 

「ふざけるなッ!」

 

 エイリアンの補佐官の一人が、ついに耐えきれずに机を叩いた。

 

「ターキンの奴、まだ完成すらしていない巨大な鉄屑を後ろ盾にして粋がりおって! あの狂犬のせいで、我々の星区の周辺経済が完全にパニックに陥っているではないか! まともな市場が一つ消え去ったんだぞ!」

「『カミーノ第二居住星』が反抗的だと! カミーノアン用の乳児糧食を求めるデモをしただけではないか!」

「エイリアンは死ねというのか! ふざけるな! ターキン!」

「だが待て、考えようによっては好機だ! 周辺星系の優秀な技術者や資産家が、全財産を持ってこの安全な『ベイダー卿の領地』に逃げ込んでくるということだぞ!」

「そうだ! 向こうから全権を譲渡すると言っているんだ、ターキンに燃やされる前に、周囲の星系を我々の『保護下』という名目で合法的に併合してしまえばいい!」

「皇帝のオカルト趣味とターキンの軍事フェティシズムから我々の経済圏を守るために! まずは周辺星系との間に『緊急経済救済協定』を結び、事実上の大経済圏を形成するぞ!」

「そうだ! 難民が持ち込む全資産と技術を保護という名目で我が特区の管理下に置くんだ! ターキンの火遊びで灰にされてたまるか!」

「法務局! 帝国法を盾にして中央からの軍事介入を防ぐ条約案を、直ちに書き上げろ! 今夜は誰も寝るなよ!」

 

 官僚たちは頭を抱えながらも、データパッドを叩き割らんばかりの勢いで極めて実務的な算段を声高に進め始めた。

 

 その様子を見て、モン・モスマは静かに息を呑んだ。

 

(なんという……なんという強固な組織。これだけ自主的に動ける組織があったなんて)

 

 これは、ベイダー卿の決断次第では、強大な帝国そのものと真っ向から戦えるだけの『新たな国家のコア』になれる。

 静かなる興奮と期待を込めたモスマの視線の先で、シスの暗黒卿は、彼女の期待を遥かに超える、しかし極めて簡潔な決断を下した。

 

「救援艦隊を送る。政治的な折衝があるかもしれん。私が自ら出る。第501大隊とヴェルシオ提督に連絡しろ。直ちに脱出船の保護およびカミーノ星系への救援に向かう」

「はっ! 直ちに!」

 

 総督府の将校たちが一斉に敬礼し、救援作戦のタイムテーブルが秒単位で組み上げられていく。

 最前線に躊躇わずに出ようとする姿に、部屋の者達が感嘆の眼差しを向けるなか、ダース・ベイダーは、漆黒のマスクの奥で静かに唸っていた。

 

(ターキンめ。未完成の巨大な的が自分の物になったといい気になりおって)

 

 根がパイロットであるベイダーは、デス・スターなどという大艦巨砲主義の極みのような兵器には、呆れすら抱いていた。

 

(あんな機動力ゼロの鈍重な鉄塊の、いったいどこが究極兵器だ。スラスターの推力重量比は最悪、被弾面積は星のように広く、スピン回避一つまともに取れんではないか。あんなものはただの威勢のいい巨大な棺桶だ)

 

 一つの星を吹き飛ばす主砲? だからどうしたというのだ。

 どんなに火力が巨大でも、当たらなければ意味がない。それに、図体がデカければデカいほど、懐に潜り込まれた時の死角は無数に生まれる。小回りの利く優秀な戦闘機乗りが数人いれば、あんなものはただの的だ。ドッグファイトのドの字も分かっていない、ターキンのような軍僚政治家の発想は、純粋なパイロットであるベイダーからすれば頭が痛くなるほど非効率だった。

 

(あんな役立たずの巨大ステーションに兆を超えるクレジットを注ぎ込むくらいなら、シールドとハイパードライブを完備した最新鋭の戦闘機を万機載せられる艦隊を整備し、優秀な人員を育成した方が、余程銀河の治安維持に貢献するというのに)

 

 インコム社の理想的な試作戦闘機が何故か採用されなかった事に呆れ果て、自費で契約した機動戦の権化ダース・ベイダーにはデス・スターの意味が理解できなかった。

 安全な司令室からボタン一つで星を焼くことしか頭にないターキンには、操縦桿を通して伝わる機体の震えも、命を懸けて宙域を駆けるパイロットの誇りも壁一重で宇宙に吹き飛ばされる船乗りの恐怖も理解できないだろう。

 本当に強いのは、巨大な兵器ではなく、それを操る優れた腕と意志を持った『人』なのだ。

 

(しかし、なぜいきなりこんな非道を? ターキンは確かに武断的で冷酷だが、極めて思慮深い男だ。たかがカミーノアン用の乳児糧食を求めるデモが起きただけで、一千万の民が住む星を丸ごと焼き尽くすなど、いくら恐怖による支配といえど明らかにやりすぎだ)

 

 死人に恐怖を植え付けることはできない。

 ホロネットで大々的に反帝国の業火を付けて回り、無駄に反乱の火種を煽るようなターキンの凶行は、有能な為政者としての彼のこれまでのやり方とはどうにも矛盾していた。

 

(何かの焦りか? あるいは、シディアスの差し金か……?)

 

 シスの暗黒卿としての経験によって得た冷徹な思考が、ターキンの背後にある政治的な意図を計算しようとフル回転する。

 だが。

 

(──いや、それは後だ。今は、一秒でも早く救援しなければならない)

 

 ベイダーは立ち上がり黒いマントを翻した。

 

『この星区の経済的損失を防ぐためだ』

『カミーノアンの高度な遺伝子技術と、周辺星系の資産を合法的に吸収するためだ』

『ターキンの愚行を利用し、私の政治的優位を確立するためだ』

 

 優秀な部下たちや、あるいは目の前に座るベイル・オーガナやモン・モスマには、そう説明すれば彼らは「完璧な理にかなった最高の大義」として納得するだろう。

 だが、言えなかった。

 そんな立派な理由は、どれも後付けの言い訳に過ぎないから。

 

(私はただ……手の届く所で、理不尽に焼かれ、助けを求めている者たちを見過ごせない。見捨てることができない。ただ、それだけのことだ)

 

 シスであれば、この混沌を静観し、ターキンが完全に周辺星系の支持を失うまで燃えるに任せ、最大の利益を得られる絶好のタイミングで動くはずだ。

 それが最も賢く、最も残酷な暗黒卿のやり方だ。

 だが、彼は待てなかった。

 フォースを伝わり聴こえる炎の中で泣き叫ぶ人々の声が、彼の魂を容赦なく揺さぶってくるのだ。

 助けを待つ宙域へ全速力でスロットルを押し込みたくてたまらない本能が、理屈を吹き飛ばして彼を突き動かしていた。

 

(……呆れたものだ。私は、あのタトゥイーンの砂漠から何一つ成長していないではないか。無鉄砲に飛び出し、すべてを救えると過信した、あの坊やのままか)

 

 愛する母を救えなかった。

 愛する妻を救えなかった。

 弟子を守り切れなかった。

 その絶望からダークサイドに堕ち、すべてを焼き尽くすと決めたはずなのに

 

 息子が生きているだけで変わってしまった。

 

 今、自らの手の届く範囲に助けを求める声があるのなら、そこに飛び込んでいかずにはいられない。

 

『アナキン・スカイウォーカー』には、彼らを見捨てることなど絶対に出来なかった。

 

「補佐官。ターキンが見せしめに星を焼こうと、周辺がどれほど泣き叫ぼうと、我々が止まることはない。難民はすべて受け入れろ。大義名分を用意し、混乱地域に進出しろ。私の私財を任せる。すべて好きに使え。彼らを決して見捨てるな」

 

 そう言い残し、振り返ることなく会議室を後にする姿。

 その発言と背中は、正に銀河の守護者たる威厳に満ちていた。

 それはかつて人々が理想のジェダイに求めた、打算なき黄金の精神そのもの。

『オビ=ワンとアナキンは、他のいけ好かないジェダイと違ってヒーローだよ』かつて子供たちがそう呼んだ英雄の魂は、冷たい機械の鎧の中にあっても、決して失われてはいなかったのだ。

 

「ベイダー卿……ッ」

 

 声にならず、エイリアンの補佐官の一人がその場に崩れ落ちるように膝をついた。

 シスの暗黒卿と呼ばれる男が、自らの個人資産を投げ打ち、身を挺して周囲の星系を救済せよと命じ、自ら戦場へ向かうのだ。

 打算や経済的利益だけで繋がっていたはずの官僚たちの胸に、これまで抱いたことのない、熱く強烈な忠誠心が生まれるのを彼ら自身が自覚していた。

 

 

 

 

 

 その異様なまでの熱狂に包まれた会議室の中で、モン・モスマは一人、極めて冷静に、しかし微かに震える息を吐き出した。

 

(……なんという不器用な男。そして、なんという危うさか)

 

 彼女の長年培われた政治家としての冷徹な眼力は、ベイダーの行動の「本質」を正確に見抜いていた。

 彼の決断には、権力を握るための打算も、高度な政治的計算も、あるいはシスとしての覇道すら存在しない。ただ「目の前で泣いている者を見捨てられない」という、為政者にあるまじき純粋すぎる感情で動いているのだ。

 大局を見るべき指導者が、自ら最前線に飛び出し、莫大な私財を無計画に投げ打つなど、政治のセオリーから見れば愚行に近い。経済が破綻するリスクも、自身が討ち死にするリスクもまるで考慮していない。

 彼は、冷徹に盤面を動かす『王』にはなれない。どこまでいっても、誰かを守るために真っ先に剣を振るう『騎士』のままなのだ。

 皇帝パルパティーンのような、銀河全体を冷酷に計算し尽くす絶対的な支配者には、決してなれない器。

 

(だが……)

 

 モスマは、膝をつき涙を流す官僚たちを見渡した。

 計算された恐怖や利益よりも、はるかに強固に人々を結びつけるもの。それは、為政者が己の身を挺して民を守ろうとする自己犠牲と高潔さだ。

 彼には、大所高所に立って非情な決断を下す冷酷さがない。

 だが、だからこそ──彼には『私たち』が必要なのだ。

 目の前の命を救うことに没頭し大局を見失いがちな彼に代わって、複雑な政治的折衝を行い、莫大な資源を管理し、兵站を整え、この気高き剣が折れないように支える土台が。

 それこそが、かつて機能していた平和的な元老院であり、自分たち反皇帝勢力の役割ではないか。

 

「ベイダー卿!」

 

 モン・モスマは、持ち前の凛とした声で立ち上がった。

 

「皇帝とターキン総督の非道な弾圧……。我々平和を愛する元老院の一部は、座して見過ごすわけにはいきません。押し寄せる難民の受け入れ資金、および……周辺星系を貴方の保護下に置くための物資支援を、シャンドリラからも直ちに行わせていただきます」

「オルデランも同調します。我々は、貴方と共にある」

「……モスマ議員、オーガナ議員。貴殿らの支援に感謝する。失礼」

 

 一度振り返ったベイダーは、モン・モスマとオーガナに一礼すると二重扉のもう一つの扉を開いて退室しようとした。

 その時だった。

 

 

 

 

 

「大変です!」

 

 バンッ! と無作法な音を立ててもう一つの扉が開き、オーガナの秘書が血相を変えて飛び込んできた。

 

「オーガナ議員! 緊急事態です!」

 

 秘書は周囲の目も憚らず、オーガナの耳元に顔を寄せて切羽詰まった声で囁いた。

 

「レイア姫がぁっ! 難民救済の医療品を密輸業者の船に積んで、焼き払われたカミーノ星系に向かってしまいました! 護衛も連れずに!?」

「な、なんだと!?」

 

 オーガナは血の気を失い、思わず立ち上がった。

 

(あの馬鹿娘! よりによってターキンの艦隊がウロウロしている煉獄のど真ん中に飛び込むなど! 万が一のことがあったらっ。この無鉄砲っぷり、パドメに似すぎだっ!)

 

 いや、命の危険だけではない。もしあそこで帝国軍に捕まり、身元が割れれば、目の前にいる「実の父親」にすべてが露見してしまう。

 

(いや、もう、アナキンの娘だとバレても……いや、駄目だ。少なくともオビ=ワンと相談しなくては……

 そんなことどうでも良い! 護衛も連れずに危険地域に突撃とは! 何を考えてる! レイア!?)

 

『密輸業者の船』という、王女に相応しくなさすぎる単語は流石に脳が受け入れられなかったオーガナはただ頭を抱えた。

 

「どうされたオーガナ議員?」

 

 ベイダーが低く問いかける。その時だった。

 ベイダーの腰のベルトに隠された、極秘のプライベート・コムリンクが微かに震えた。

 アソーカからの緊急暗号通信である。

 ベイダーはマントを翻し、誰にも見えない角度で密かに通信を確認した。

 

『……マスター、ごめんなさい! ほんの少し目を離した隙に、ルークがいなくなったわ!』

(……………………は?)

『あの子「困っている人を放っておけない」とか置き手紙を残して……カミーノ星系に向かったの! インコム社の試作戦闘機で! マラと一緒に!』

 

 シュー……コー……。

 ベイダーの呼吸音が、一瞬ピタリと止まった。

 

(………………………………Why?)

 

 よりによって、ターキンが艦隊引き連れて星を焼いた超危険地帯に、大事な息子とその友人が試作機に乗って丸腰(一応ライトセーバーは持っているが)で突っ込んでいったのだ。

 頭を抱えなかったのは、戦士たる証である。

 

(何を考えている! 何故そんな無鉄砲が出来る! 誰に似たんだ!)

 

 マスクの奥で、シスの暗黒卿は、胃の腑(※もう生身の胃はないが)が捩れ切るような父親としての絶望と大パニックに襲われていた。

 

「……ベイダー卿」

 

 オーガナが、悲壮な決意を秘めた顔で口を開いた。

 

「カミーノ星系の宙域には、まだ逃げ遅れた民間船が多数残されているとの情報が入りました。……私はオルデランの船を出し、直ちに現地へ向かいます!」

 

(レイアは私が必ず連れ戻す! 卿には絶対に悟らせん!)

 

 そんな悲痛な願いは通じなかった。良くも悪くも。

 

「……待て、オーガナ議員」

 

 ベイダーは、その言葉を遮るように振り向いた。漆黒の巨体が放つ圧倒的なプレッシャーに、会議室の空気が再び張り詰める。

 

「貴殿のような政治家が前線に出るなど無謀だ。……この件は、全て私に任されよ。失礼する」

 

 ベイルの返答を待たずに速やかに艦に向かうベイダー卿。

 その背中を見て部下たちは誇りに胸を熱くした。おぉ、こうして自ら前線に立ってこそのベイダー卿だと。

 その背中を見てモン・モスマは感動さえ覚えた。これぞ人々が求めたジェダイだと。

 その背中を見てベイル·オーガナは祈った。レイアの事がバレませんようにと。




ルークとレイアは14歳です
 お母さんが、グンガンと同盟して侵略軍と戦い勝利した女王やっていたのと同い年。「あの女なんなん」とパルパティーンが驚いた時と同い年。
 お父さんが、アウトバウンド・フライト計画で爆弾テロを独断専行で抑え人々を救ったのに、オビ=ワンに叱られ、ジェダイじゃ人を救えなくないかとオビ=ワンと討論し、オビ=ワンが「アナキンは自分の指示で爆弾テロを防ぎました」とジェダイ評議会を誤魔化してくれていたのを知らなかったのと同い年。

 血ですね。
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