ここから第2部になります。
第8話 境界集落ハルファ
朝の砂漠は、夜の冷たさをまだ少しだけ残していた。
太陽は昇り始めたばかりで、砂の表面は淡い金色に光っている。
夜のあいだ岩場に溜まっていた冷気が、風に押されてゆっくりと消えていく。
砂漠船の周りでは、出発の準備が進んでいた。
サイモンは荷を確認し、残った水袋を数えている。
ジャミルは帆の布を広げ、風の向きを見ていた。
バンはといえば、火のそばに座り、昨夜の豆煮込みの残りを温め直していた。
鍋の中で、豆と干し肉がゆっくりと煮える。
水は少ない。
だから、汁というより、粘りのある煮豆に近い。
そこに昨日残しておいたサンドホーンの薄切り肉を細かく裂いて加える。
香辛料をほんの少し。
塩をひとつまみ。
最後に、砂葡萄の干し実を砕いて入れる。
甘みと酸味が、乾いた飯を少しだけ食べやすくした。
ジャミルが横目で見る。
「朝からよくそんな面倒なことをするな」
「朝飯がまずいと一日がまずくなるだろ」
「砂漠で朝飯に味を求める奴は珍しい」
「味のない飯で砂漠歩く方が珍しいだろ」
「普通は生きるために食う」
「うまい方が生きる気が出る」
ジャミルは少し黙り、それから笑った。
「それは、少し分かる」
サイモンも椀を受け取り、息を吹きかけながら食べた。
「昨日の夜より味が馴染んでるな」
「豆は一晩置くとうまくなる」
「本当に何者なんだ、あんた」
「旅人」
「それで全部済ませる気だな」
「便利だからな」
バンは自分の椀を空にし、最後に水を飲んだ。
ぬるい水。
酒ではない。
何度飲んでも、そこだけは少し物足りない。
「で、今日はそのハルファってとこに行くんだよな」
ジャミルが頷いた。
「黒い砂漠に近い境界集落だ。砂漠の民、商人、調査隊、物好きな冒険者が立ち寄る。あそこより先は、普通の交易路ではない」
「飯は?」
「粗い」
「酒は?」
「強い」
「いい集落だな」
「お前の判断基準は本当にそれだけか」
「飯と酒で大体分かる」
「何が分かる」
「そこに人がいるかどうか」
ジャミルは少しだけ目を細めた。
バンは何気なく言っただけだった。
だが、砂漠の民であるジャミルには、その言葉の意味がよく分かった。
飯がある場所には、人の手がある。
酒がある場所には、余裕か、祈りか、忘れたいものがある。
人が生きていなければ、飯も酒も生まれない。
ジャミルは小さく息を吐いた。
「お前は、ふざけているようで妙なところを見ている」
「そうか?」
「ああ」
「じゃあ、飯見る目があるんだな」
「そういう話ではない」
砂漠船は岩場を出た。
帆が風を受け、船底が砂を滑る。
黒い砂漠は、昨日よりも近く見えた。
正確には、近づいているのは船ではない。
船は黒砂を避けるように進んでいる。
それなのに、黒い砂の帯がこちらへ寄ってきているように感じる。
空の色も少し違う。
黒砂の方角だけ、薄く霞んでいた。
砂が舞っているのではない。
空気そのものが重く濁っているようだった。
バンは船の縁に腰を下ろし、クレシューズを膝に置いていた。
手のひらで神器の節を撫でる。
戻ってきた相棒の感触は、やはりいい。
だが、昨日黒砂に触れたワームから《強奪》しようとした時の痺れが、まだ指先に残っている気がした。
あれは普通の魔物ではなかった。
いや、正確には、元は普通の地上魔物なのかもしれない。
ただ、黒砂に触れたことで、別の何かに染まっていた。
盗りづらいのではない。
盗ってはいけないものが混じっていた。
バンは右手を開き、閉じた。
神の恩恵。
ダンジョン産モンスター。
地上魔物。
魔石。
黒砂。
この世界の力の流れは、場所ごとに違いすぎる。
面倒だ。
だが、面倒なものほど、盗り方を考える必要がある。
「楽しそうな顔をしているな」
サイモンが言った。
バンは視線を向ける。
「そう見えるか?」
「ああ。普通、黒い砂漠を前にした旅人はもっと嫌そうな顔をする」
「嫌ではあるぞ。飯も酒もなさそうだしな」
「それだけか」
「あと、盗ると腹壊しそうな気配がする」
「盗る?」
「こっちの話だ」
サイモンは首を傾げたが、それ以上は聞かなかった。
昼前、砂漠船の前方に、低い石壁が見えてきた。
砂に半分埋もれるように建つ集落。
ハルファ。
それは町というより、砂漠の端にしがみついた砦のような場所だった。
高い城壁はない。
だが、風除けの石壁が集落を囲み、ところどころに見張り台がある。
家々は低く、屋根は布と泥で固められている。
壁の色は砂と同じで、遠目には砂丘に紛れてしまいそうだった。
集落の奥には、小さな井戸と貯水池。
その周りに、宿屋、酒場、商人の倉庫、簡易の鍛冶場らしきものが並んでいる。
だが、何より目立つのは、人々の顔だった。
誰もが黒い砂漠の方を気にしている。
見張り台の男。
水を運ぶ女。
荷を下ろす商人。
入口に座る老人。
遊んでいるはずの子どもまで、時折遠くを見ていた。
バンは船から降り、集落の空気を吸った。
砂。
古い木材。
汗。
煮込み。
強い酒。
薬草。
そして、黒砂の重い匂い。
「……なるほどな」
ジャミルが船を固定しながら言う。
「分かるか」
「ここ、ずっと何かを待ってる匂いがする」
「待っている?」
「来てほしくねぇものをな」
ジャミルは何も言わなかった。
サイモンが荷を降ろし、集落の倉庫番と話を始める。
バンはクレシューズを腰に戻し、周囲を見た。
集落の者たちの視線が、彼に集まる。
赤いロングコート。
砂漠には不向きに見える服。
腰の奇妙な三節の棍。
軽い笑み。
怪しい。
どう見ても怪しい。
だが、この集落の者たちは、リーヴァやミーネ村ほど単純に驚かなかった。
ここには、変わった旅人が来るのだろう。
調査隊。
物好きな冒険者。
黒砂に惹かれる者。
そして、戻らない者。
バンは近くを歩いていた男に声をかけた。
「酒場はどこだ」
男は一瞬バンを見て、親指で奥を指した。
「あの黒い布の看板だ」
「飯は出るか」
「出る。うまいかは知らん」
「酒は?」
「強い」
「いい集落だな」
男は少しだけ笑った。
「その感想は初めて聞いた」
ハルファの酒場は、石と泥でできた低い建物だった。
入口に黒い布が垂れている。
布には、白い線で杯の絵が描かれていた。
中に入ると、外よりも暗い。
窓は小さく、砂が入らないよう布で覆われている。
奥の炉では、鍋が煮えていた。
匂いは強い。
香辛料。
乾燥肉。
豆。
そして、黒砂地帯特有なのか、少し焦げたような苦い香り。
客は多くない。
砂漠の民らしき男たち。
商人。
革鎧を着た冒険者らしき二人組。
地図を広げている学者風の男。
壁際で眠っている老人。
バンが入ると、何人かが顔を上げた。
赤い服を見て、少しだけ眉を動かす。
だが、すぐに興味を失ったように杯へ視線を戻した。
店主は痩せた女だった。
日焼けした肌。
鋭い目。
腕には古い傷跡がある。
「何にする」
「うまい飯と強い酒」
「うまい飯はない。腹に溜まる飯ならある」
「じゃあ、それと強い酒」
「旅人か」
「ああ」
「黒砂に入るなら先に言え。水と布を売る」
「飯と酒がないなら入らねぇ」
女店主は初めて少し笑った。
「賢いじゃないか」
「よく言われる」
「嘘をつけ」
出てきたのは、黒っぽい煮込みだった。
豆、乾燥肉、硬い根菜。
そこに、黒砂地帯で採れるという苦い香草が入っている。
見た目は良くない。
匂いも強い。
だが、砂漠で疲れた身体には悪くなさそうだった。
酒は透明ではない。
やや琥珀色で、杯に注がれた瞬間から鼻を刺すような強い匂いがした。
バンはまず酒を飲んだ。
喉が焼けた。
リーヴァの濁り酒や、リオードの砂葡萄酒とはまるで違う。
甘さはほとんどない。
苦味と熱。
飲み込んだ後、胃の中から火が戻ってくるような酒だった。
バンの目が少し開く。
「……いいな、これ」
女店主が眉を上げた。
「一口でむせない奴は珍しい」
「強いだけじゃねぇ。後味が苦い」
「黒砂酒だ。黒砂の縁で育つ苦草を漬けてある」
「うまい」
「本気かい?」
「本気だ」
バンは煮込みを食べる。
硬い。
豆も肉も、決して上等ではない。
根菜は筋張っている。
香草の苦味も強い。
だが、酒に合う。
黒砂酒の熱を、豆の重さが受け止める。
苦味と苦味がぶつかって、妙に後を引く。
「飯も悪くねぇ」
女店主は今度こそ少し驚いた顔をした。
「これを褒める奴も珍しい」
「疲れてる時に食う飯だろ。変に上品にするよりいい」
「分かってるじゃないか」
「昔、酒場やってた」
「へぇ」
女店主はバンを見る目を少し変えた。
「名前は」
「バン」
「私はナジュ。ここでは皆、女将と呼ぶ」
「じゃあ女将」
「早いな」
「分かりやすい方がいいだろ」
ナジュは肩をすくめた。
バンが食べていると、近くの席にいた冒険者らしき男が声をかけてきた。
「赤い兄さん、黒砂へ行かないってのは本当か?」
「今はな」
「今は?」
「飯と酒がない場所に用はねぇ」
「はっ、いい判断だ。俺たちも昨日戻ったばかりだが、あそこはろくでもない」
男は革鎧を着ていた。
腕には包帯が巻かれている。
隣の女は槍を壁に立てかけ、黙って酒を飲んでいた。
バンは男の包帯を見る。
「噛まれたのか」
「黒砂蟲にな。小さいくせに、傷が妙に治りづらい」
「黒砂に触れた魔物か」
「詳しいな」
「昨日、似たようなのに会った」
男は顔をしかめる。
「なら分かるだろ。あいつら、ただの魔物じゃない。魔石はないのに、妙な魔力の残り香みたいなものがある。しかも倒しても肉は食えない」
「それは最悪だな」
「そこかよ」
男は笑ったが、すぐに真顔に戻った。
「黒砂の奥で何かが動いてる。ここ数日、魔物が外へ逃げてきてるんだ」
バンは杯を置いた。
「逃げてきてる?」
「ああ。襲ってくるってより、逃げ場を探して暴れてる。小型のワーム、砂蟲、砂鼠、サンドスキッパーまで黒く汚れて出てきた」
女冒険者が低い声で続ける。
「奥にいるものから逃げている」
「見たのか?」
バンが聞く。
女は首を横に振った。
「見てはいない。だが、音を聞いた」
「音?」
「地面の下で、山が唸るような音だ。砂が沈み、空気が重くなる。魔物が一斉に逃げ出す。あれは、ただの大型魔物ではない」
酒場の空気が少し重くなった。
客たちの何人かが、黙って杯を見つめる。
この話は初めてではないのだろう。
だが、何度聞いても慣れない。
そういう空気だった。
バンは黒砂酒をもう一口飲む。
熱い酒が喉を焼く。
「その奥に、何かあるんだな」
男冒険者が頷く。
「昔から噂はあった。黒い砂漠の奥には、神代の怪物が眠っているってな」
「神代の怪物」
「ベヒーモス」
その名が出た瞬間、酒場の空気が止まった。
ナジュも、鍋をかき混ぜる手を止めた。
サイモンから荷を預け終えたジャミルが、ちょうど入口から入ってきて、その名を聞いた瞬間に顔を険しくする。
バンはその反応を見た。
「有名なのか」
男冒険者は乾いた笑いを漏らす。
「有名どころじゃない。三大クエストの一つ。世界規模の怪物だ」
「三大クエスト」
「ああ。ベヒーモス、リヴァイアサン、一眼の黒竜。神々が下界に降りる前から語られている、世界を脅かす怪物たちだ」
バンは煮込みを一口食べた。
硬い肉を噛みながら、頭の中でその言葉を転がす。
ベヒーモス。
リヴァイアサン。
一眼の黒竜。
この世界にも、そういうものがいる。
魔物や地上の獣とは違う。
冒険者が倒して魔石を取るような存在でもない。
世界に食い込んだ災害。
黒い砂漠の奥で感じた重さは、そういうものに近いのかもしれない。
バンは杯を見た。
黒砂酒の表面が、わずかに揺れている。
風ではない。
地面だ。
ほんのわずかに、床が震えた。
酒場の全員が気づいた。
ナジュが低く言う。
「またか」
外から鐘の音が鳴った。
一回。
二回。
三回。
警戒の鐘。
ジャミルが舌打ちする。
「黒砂側だ」
酒場の客たちが立ち上がる。
冒険者二人も武器を取った。
ナジュは壁に掛けていた短い弓を手にする。
バンは最後の煮込みを口へ入れ、黒砂酒を飲み干した。
「飯の途中だったんだけどな」
ナジュが言う。
「残りは戻ってから出す」
「いい女将だな」
「死ななかったらね」
「じゃあ戻るか」
バンは立ち上がり、クレシューズを手にした。
外へ出ると、集落の空気が一変していた。
見張り台の上で男が黒砂の方を指している。
集落の外、黒い砂漠へ続く方角。
そこから、砂煙が上がっていた。
大きな群れではない。
だが、何かがこちらへ走ってくる。
黒く汚れた砂蜥蜴の群れ。
その後ろから、さらに大きな影が三つ。
サンドホーンに似ている。
だが、甲殻が黒く染まり、角の先から黒い砂がこぼれている。
地上魔物が、黒砂に染まっている。
逃げているのか。
追われているのか。
あるいは、狂っているのか。
集落の門が閉じられる。
槍を持った男たちが前に出る。
冒険者たちが並ぶ。
ジャミルも曲刀を抜いた。
バンはその隣に立つ。
「食えるか?」
ジャミルは呆れたように言う。
「黒砂に染まったやつは食うな。腹を壊すどころじゃ済まん」
「じゃあ、素材は?」
「甲殻や角は売れるかもしれんが、処理が面倒だ」
「面倒な魔物だな」
「ああ」
黒く染まったサンドホーンが突っ込んでくる。
門へ向かって。
あの勢いでぶつかれば、木の門は長く持たない。
冒険者の男が叫ぶ。
「角を狙え!正面から受けるな!」
バンは一歩前へ出た。
ジャミルが止めようとする。
「待て、黒砂持ちだ!無理に触るな!」
「分かってる」
バンはクレシューズを回す。
強奪は深く使わない。
黒砂に触れた力を盗るのは危険だ。
なら、盗るのは黒砂ではない。
砂を蹴る足。
突進の向き。
角へ集まる重さ。
黒く染まった部分を避け、その外側の動きだけを引っかける。
近づいてくるサンドホーン。
重い。
昨日戦ったものより、明らかに圧がある。
だが、動きは荒い。
逃げているのか、狂っているのか、力の流れが乱れている。
「こっちだ」
バンはクレシューズを伸ばした。
節が角へ絡む。
その瞬間、黒い砂の嫌な重さが指先へ伝わる。
深く掴まない。
すぐに手前で切る。
「強奪《スナッチ》」
盗ったのは、突進の向きだけ。
ほんの少し。
それでも、サンドホーンの角は門から外れた。
魔物は集落の石壁の手前で横へ逸れ、砂の上を滑って転ぶ。
同時に、冒険者の女が槍で脚の付け根を貫いた。
ジャミルが曲刀で首元を斬る。
バンはさらに踏み込み、クレシューズを畳んで甲殻の隙間へ叩き込んだ。
サンドホーンが動かなくなる。
だが、バンの右手には痺れが走った。
「……やっぱ気持ち悪ぃな」
二匹目と三匹目が迫る。
集落の者たちも必死に応戦する。
槍。
弓。
投石。
短い魔法らしき光。
その中で、バンは走った。
黒砂に染まった魔物からは、深く盗らない。
気配を薄くし、動きを読む。
クレシューズで角度を変える。
必要な時だけ、流れの端を盗む。
万能ではない。
だが、それで十分だった。
一匹の脚を絡めて転ばせる。
もう一匹の角をずらし、門ではなく砂地へ突っ込ませる。
冒険者たちがそこへ攻撃を重ねる。
戦いは長くは続かなかった。
だが、終わった時には、集落の前に黒く汚れた死骸がいくつも転がっていた。
灰にはならない。
肉体は残っている。
だが、誰も食材として見ていなかった。
黒砂をまとった肉は、見ているだけで胃が重くなるような嫌な気配を放っていた。
ナジュが短く命じる。
「素手で触るな。焼く。使える素材だけ後で見ろ」
村人たちが頷き、処理の準備に入る。
バンは右手を振った。
痺れは少しずつ引いている。
だが、嫌な感触は残っていた。
ジャミルが近づいてくる。
「無茶をしたな」
「深く盗ってねぇよ」
「それでも顔色が少し悪い」
「酒が足りねぇんだろ」
「そういうことにしておくか」
ジャミルは黒い砂漠の方を見た。
砂煙は収まっている。
だが、地面の奥の重さは消えていない。
むしろ、少し近くなった気がした。
サイモンが青い顔で言う。
「今のが何度も来たら、この集落は持たないぞ」
ナジュが答える。
「分かってる。だから、今夜のうちに会議だ。砂漠の民、商人、冒険者、全員で話す」
バンはその言葉を聞きながら、酒場の方を見た。
途中で残してきた飯と酒。
まだ残っているはずだ。
「会議ってのは、飯出るのか?」
その場の何人かが、信じられないものを見る目でバンを見た。
ナジュだけが、ふっと笑った。
「出してやるよ。働いたからね」
「いい女将だ」
「ただし、逃げずに話を聞きな」
「飯があるならな」
バンは肩をすくめた。
黒い砂漠の奥にいる何か。
ベヒーモスという名。
三大クエスト。
世界規模の怪物。
面倒な話が、少しずつ近づいてきている。
だが、まずは飯だ。
腹が減っていては、ろくなことを考えない。
バンはクレシューズを腰に戻し、酒場へ向かって歩き出した。
背後では、黒砂の風が低く鳴っていた。
まるで、遠くの巨大な獣が寝息を立てているように。
第8話でした。
修正版では、第2部の導入として境界集落ハルファを登場させ、黒い砂漠の異常と、ベヒーモスの名が少しずつ近づいてくる流れにしました。
また、黒砂に染まった魔物に対しては《強奪(スナッチ)》を深く使わず、バンが警戒しながら戦う形にしています。
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