強欲の旅人は神の恩恵を受けない   作:ルクエリシオン

2 / 73
第1部から第9部までの登場人物紹介

本資料は、第58話「軍神の国をあとに」終了時点までに登場した人物をまとめたものである。

 

第10部以降の展開には触れず、これまでの物語で明かされた情報を中心に掲載する。

 

名前のない村人や兵士、商人については、物語上で特に大きな役割を果たした者だけを紹介している。

 

 

      ◇ 主要人物 ◇

 

 

【バン】

 

所属・立場:

異世界から転移してきた旅人。

この世界のいずれの神からも恩恵《ファルナ》を受けていない。

 

呼び名:

バン。

元〈強欲の罪〉。

本人は自分の過去や仲間について、ザルドとアルフィアにはまだ詳しく説明していない。

 

外見:

赤い長衣と革の服を身につけた、細身ながら非常に鍛えられた男。

銀色の短髪と赤い瞳を持つ。

長い旅で傷ついた赤いコートには、修繕した跡が残されている。

 

性格:

荒々しく軽薄で、初対面の相手にも遠慮がない。

飯と酒への執着が強く、行動を決める際にも食事が重要な基準になる。

 

一方で、助けを求める声を無視できない。

自分が傷つくことには無頓着だが、目の前で誰かが傷つくことは嫌う。

深刻な場面でも冗談を挟むが、他人の病や死に向き合う時は、何も言わず静かに寄り添うこともある。

 

能力:

神の恩恵を受けていないにもかかわらず、第一級冒険者を大きく上回る身体能力を持つ。

 

相手の力や武器、物体などを奪い取る《強奪》。

肉体の力を奪う《身体狩り》。

遠距離から狙った物を奪う《獲物狩り》。

広範囲から力や物体を奪う《乱獲》。

自分の生命力を相手へ分け与える《贈与》などを使用する。

 

かつて不死身だったが、現在は不死性を失っている。

それでも煉獄を越えた肉体は、毒、熱、寒さ、衝撃などに対して極めて高い耐久性を持つ。

 

武器:

神器クレシューズ。

 

ダブズという巨人族の名工が作った、尖った四本の棍を鎖で繋いだ四節棍。

《神器解放》によって真価を発揮し、《超集中力》によって攻撃の精度、速度、射程が大きく強化される。

 

アンタレスとの戦いで大きく損傷し、現在は戦闘に使えない状態。

バンは傷ついたクレシューズと、アンタレスの体内から残った名もない結晶をオラリオへ運んでいる。

 

主な活躍:

見知らぬ世界へ転移した直後、ミーネ村の親子を魔物から救出。

リオードで迷子になっていたクレシューズを取り戻す。

ハルファで黒砂の調査と防衛に参加。

ゼウス・ファミリア、ヘラ・ファミリアとともにベヒーモス討伐戦へ加わる。

エルソス遺跡では一人でアンタレスと戦い、月へ連なる精霊の残滓を《贈与》で救った。

その後はザルド、アルフィアとともにオラリオを目指している。

 

第58話終了時点:

ラキア王国を出て、ザルド、アルフィアとともにオラリオへ向かっている。

 

 

【ザルド】

 

所属・立場:

ゼウス・ファミリア幹部。

Lv.7の第一級冒険者。

 

二つ名:

【暴喰】

 

外見:

身長二メートルを超える筋骨隆々の大男。

臙脂色の短髪と、目元に残る深い傷が特徴。

戦闘では重装鎧を身につけ、巨大な剣を振るう。

 

性格:

無骨で現実的な武人。

戦闘では容赦がないが、平時は面倒見がよく、仲間や若者の状態を細かく見ている。

 

バンの無茶な行動には呆れているものの、見捨てることはない。

アルフィアの体調や生活にも目を配り、旅の食事と物資の管理を担っている。

 

あらゆるものを食べる悪食だが、美食にも精通している。

料理の腕は非常に高く、旅先の食材や調理法をすぐに理解し、土地に合った料理へ作り替える。

 

能力:

ゼウス・ファミリアの中でも一、二を争う剣技の持ち主。

予備動作のほとんどない剣撃を放ち、巨大な魔物の外殻すら断ち切る。

 

食べたものの力を自分へ取り込むスキル《神饌恩寵》を持つ。

ベヒーモス戦では巨獣の肉を食らい、その力を自らのものとして戦った。

 

主な活躍:

リオードからハルファへ救援に到着し、バンと出会う。

黒砂の調査、防衛、避難計画を指揮。

ベヒーモス討伐戦では巨獣の毒を宿した肉を食らい、命を削りながら決定打を放った。

討伐後は毒の影響を抱えながらも生き残り、バンとアルフィアの旅へ同行。

料理、交渉、荷物の管理、戦闘など、旅の実務全般を支えている。

 

バンとの関係:

戦友であり、旅の仲間。

同時に、バンへ料理と旅の常識を教える役でもある。

バンからは何かあるたびに料理や力仕事を頼られている。

 

第58話終了時点:

バン、アルフィアとともにラキアを出国。

ゼウス・ファミリアへ帰還するため、オラリオへ向かっている。

 

 

【アルフィア】

 

所属・立場:

ヘラ・ファミリア幹部。

Lv.7の第一級冒険者。

 

二つ名:

【静寂】

その容姿から「灰の魔女」とも呼ばれる。

 

外見:

長い灰銀色の髪を持つ美女。

左右で色の異なる瞳を持つ。

細身で病弱に見えるが、その立ち姿には他者を近づけさせない鋭さがある。

 

性格:

傲岸不遜で、神や団長が相手でも態度を変えない。

無駄な音や言葉を「雑音」と呼び、耳障りな者には容赦がない。

 

丁寧語や柔らかな言葉はほとんど使わず、短く、厳しく、命令するように話す。

 

バンの軽口や無茶を頻繁に《福音》で黙らせようとするが、負傷すれば手当てし、危険な行動は必ず止める。

優しさを言葉ではなく、厳しい指示や実際の行動として示す人物。

 

身体:

生まれつき重い病を抱えている。

長時間の戦闘や魔法の連続使用は、身体へ大きな負担を与える。

 

自分の病について多くを語らないが、薬の扱いや病人の状態には詳しい。

リュネ村では病人の呼吸、服薬量、水分、食事まで細かく確認した。

 

能力:

圧倒的な魔法の才能を持つ魔導士。

白兵戦の技術も極めて高い。

 

《福音》の短い詠唱によって、鐘の音とともに不可視の衝撃を放つ。

威力と射線を精密に調整でき、敵を粉砕するだけでなく、警告として足元や武器だけを撃ち抜くことも可能。

 

《静寂の園》によって音や魔法を封じ、ベヒーモスの咆哮さえ抑え込んだ。

 

主な活躍:

ヘラ・ファミリアの一員としてハルファへ到着。

ベヒーモス討伐戦では、巨獣の咆哮と魔力を封じ、仲間が攻撃するための道を作った。

討伐後、ザルドとともにバンの旅へ同行。

アンタレス討伐へ一人で向かったバンを治療し、傷ついたクレシューズと結晶を調べた。

ラキアでは病人の薬を届けることを即座に決め、リュネ村で治療を支えた。

 

バンとの関係:

軽薄で無謀な男として厳しく監視している。

しかし、クレシューズだけでなくバン自身が壊れることも許さず、《贈与》を使った危険な実験を止めている。

 

第58話終了時点:

バン、ザルドとともにラキアを出国。

一行がオラリオへ到着した後は、女性のみで構成されるヘラ・ファミリアの本拠へ戻る予定。

 

 

      ◇ ゼウス・ファミリア ◇

 

 

【ゼウス】

 

所属・立場:

ゼウス・ファミリアの主神。

 

人物像:

豪快で騒がしく、冗談や女性を好む男神。

普段は好々爺のように振る舞うが、世界規模の危機では大神としての威厳と決断力を見せる。

 

ベヒーモス討伐ではヘラとともに両ファミリアを動かし、現地の者たちを含めた大規模な作戦を支えた。

 

ザルドからは問題の多い主神として呆れられているが、深く信頼されてもいる。

 

第58話終了時点:

ゼウス・ファミリアとともにオラリオにいる。

 

 

【マキシム】

 

所属・立場:

ゼウス・ファミリア団長。

Lv.8。

 

人物像:

低い声と圧倒的な存在感を持つ男。

立っているだけで周囲の者を緊張させる、ゼウス・ファミリアの頂点。

 

豪快で厳しく、戦場では誰よりも先頭へ立つ。

弱者を無条件に守るのではなく、生き残る意志と戦う覚悟を求める。

 

主な活躍:

ベヒーモス討伐作戦の中核を担い、女帝とともに巨獣の姿勢を崩した。

団長として撤退と攻撃の判断を下し、最後まで前線へ立ち続けた。

 

第58話終了時点:

オラリオのゼウス・ファミリアに所属。

 

 

【パァル】

 

所属・立場:

ゼウス・ファミリア副団長。

 

外見・戦闘:

長槍を扱う男性冒険者。

 

人物像:

真面目で実務能力が高く、問題の多いゼウス・ファミリアを支える常識人。

ザルドの世話係に近い役割を担っていることを、本人も否定しきれていない。

 

主な活躍:

ベヒーモス討伐作戦では、部隊編成、撤退順序、各防衛線の連絡を管理。

巨獣が動き出した後も、混乱する部隊へ命令を出し続けた。

 

第58話終了時点:

オラリオに帰還している。

 

 

【エルン・リード】

 

所属・立場:

ゼウス・ファミリアの情報収集役。

 

人物像:

細身の男性。

帳面と地図を持ち、聞く、見る、嗅ぐ、書く、そして逃げて情報を持ち帰ることを自らの仕事としている。

 

戦うことより、得た情報を生きて持ち帰ることを重視する現実的な人物。

ベヒーモスの外殻、呼吸、感覚器官、黒砂の濃度など、討伐に必要な情報を整理した。

 

主な活躍:

先遣隊の観測役としてベヒーモスへ接近。

重傷を負いながらも、巨獣が目覚めたという情報を後方へ届けた。

 

第58話終了時点:

ベヒーモス戦を生還し、オラリオへ帰還している。

 

 

【ロウム・ガルト】

 

所属・立場:

ゼウス・ファミリアの前衛兼護衛。

 

外見・戦闘:

大柄な槍使い。

無駄な言葉を使わず、短く低い声で話す。

 

人物像:

前衛として仲間の前へ立つ、実直な戦士。

撤退戦でも盾役の団員たちとともに道を守り、負傷者が逃げる時間を稼いだ。

 

第58話終了時点:

ベヒーモス戦を生還し、オラリオへ帰還している。

 

 

【セリア・ノクト】

 

所属・立場:

ゼウス・ファミリアの治療師。

 

人物像:

静かで無駄な言葉を嫌う女性。

患者の言い分より、傷と身体の状態を優先する。

 

黒砂に汚染された傷の洗浄や、右腕に痺れを残したバンの状態確認を担当。

治療師として前線へ出る意志が強いが、負傷者を受け入れるため後方へ残る判断も受け入れた。

 

第58話終了時点:

ベヒーモス戦を生還し、オラリオへ帰還している。

 

 

【アルヴィン・グレイ】

 

所属・立場:

ゼウス・ファミリアの支援者。

 

人物像:

戦闘員ではなく、物資や水袋を守る若い支援者。

危険な時には高価な荷物でも捨て、生きて戻ることを優先できる。

 

バンから「逃げ足が速そう」と言われて戸惑ったが、ザルドからは生存判断の速さを評価されている。

 

主な活躍:

砂漠船上で水と物資を守り、遠征隊を後方から支えた。

 

第58話終了時点:

ベヒーモス戦を生還し、オラリオへ帰還している。

 

 

      ◇ ヘラ・ファミリア ◇

 

 

【ヘラ】

 

所属・立場:

ヘラ・ファミリアの主神。

 

人物像:

傲慢で支配的な女神。

ゼウスとは長い付き合いがあり、両者の口論は周囲にとって日常に近い。

 

非常に恐れられているが、自らの眷族に対する執着と責任は強い。

本作では、ヘラ・ファミリアは女性だけで構成されている。

 

ベヒーモス討伐ではゼウスとともに作戦を見届け、女帝やアルフィアを戦場へ送り出した。

 

第58話終了時点:

ヘラ・ファミリアとともにオラリオにいる。

 

 

【女帝】

 

所属・立場:

ヘラ・ファミリア団長。

Lv.9。

 

呼び名:

女帝。

本名は、これまでの物語では明かされていない。

 

人物像:

立っているだけで周囲を支配する、絶対的な女性。

冷静で尊大。

負傷している者へも甘い言葉は掛けないが、戦場では自ら仲間を支える。

 

戦闘:

武器に頼らず、拳や蹴りだけでもベヒーモスの巨大な外殻を砕く。

Lv.9という、この時代の人類最高峰に位置する力を持つ。

 

主な活躍:

ベヒーモス討伐戦ではマキシムと並んで前線へ立ち、巨獣の姿勢を崩した。

病と魔法の反動で限界へ近づくアルフィアを片腕で支えながら、戦闘を続けている。

 

第58話終了時点:

ヘラ・ファミリアとともにオラリオにいる。

 

 

【リシェル・ヴァン・アステリア】

 

所属・立場:

ヘラ・ファミリア副団長。

ハイエルフの女性。

 

人物像:

規律と役割を重視する冷静な指揮官。

現地の者に対しても高圧的になりすぎず、必要な情報を確認して作戦へ組み込む。

 

戦闘・役割:

魔導士隊と結界班を指揮。

黒砂を正面から止めるのではなく、巨大な結界によってハルファの外へ流す作戦を担った。

 

魔力の限界が近づいても退路を維持し、前線の仲間が帰還するための道を守り続けた。

 

第58話終了時点:

ベヒーモス戦を生還し、オラリオへ帰還している。

 

 

      ◇ ミーネ村と川辺の町 ◇

 

 

【トマ】

 

所属・立場:

ミーネ村の少年。

ガルドの息子。

 

人物像:

魔物に襲われた父親を、棒一本で守ろうとした勇気のある少年。

恐怖で震えながらも逃げずに立っていたところを、転移直後のバンに救われた。

 

バンから止血の方法を教わり、彼がこの世界で最初に深く関わった人物となった。

 

第58話終了時点:

父親とともにミーネ村で暮らしている。

 

 

【ガルド――ミーネ村】

 

所属・立場:

トマの父親。

 

人物像:

荷馬車で移動中に魔物の群れに襲われ、脇腹と足を負傷。

バンの《贈与》によって命を繋がれ、ミーネ村へ運ばれた。

 

回復後、バンへ礼を伝えた。

リュネ村に登場する老人ガルドとは、同名の別人。

 

第58話終了時点:

ミーネ村で療養し、その後も息子と暮らしている。

 

 

【ロッソ】

 

所属・立場:

ミーネ村の年配の男性。

 

外見:

顔に深い皺があり、右目の下に古い傷がある。

 

人物像:

若い頃に村の外で護衛をしていた経験を持つ。

バンへ神、恩恵、ファミリア、ダンジョン、オラリオなど、この世界の基本的な知識を教えた。

 

バンの異常な強さを警戒しながらも、彼が悪人ではないと見抜いている。

 

第58話終了時点:

ミーネ村で暮らしている。

 

 

【ミーナ】

 

所属・立場:

川辺の町リーヴァに暮らす少女。

 

人物像:

水門付近の足場へ取り残され、魔物に襲われかけたところをバンに救われた。

 

後に、母親とともにバンへ焼き魚を渡した。

バンから「前よりうまい」と言われ、嬉しそうに笑っている。

 

リュネ村の病人ミナとは別人。

 

第58話終了時点:

リーヴァで母親と暮らしている。

 

 

      ◇ リオードと砂漠の旅人 ◇

 

 

【サイモン】

 

所属・立場:

砂漠方面とオラリオ周辺を行き来する商人。

 

人物像:

慎重で常識的な男性。

リーヴァでバンと出会い、砂漠やリオードについて教えた。

 

迷子になったクレシューズがリオードの店に置かれているという情報を持ち、バンを砂漠へ導くきっかけを作った。

 

ハルファの危機では、砂漠船と荷を守りながら救援と伝令に協力している。

 

第58話終了時点:

交易を続けながら、砂漠と各地を往来している。

 

 

【ジャミル】

 

所属・立場:

砂漠船の船頭兼案内役。

 

外見:

褐色の肌。

頭に布を巻き、腰には曲刀を下げている。

 

人物像:

砂漠の風、地形、沈み砂、黒砂の変化を読む熟練者。

危険な状況でも軽口を交えるが、判断は素早い。

 

バン、ダリオ、ミラ、リク、サナを連れて黒砂地帯へ向かい、撤退戦では砂漠船を操って仲間を生還させた。

ベヒーモス討伐作戦でも、現地の船乗りをまとめて輸送を支えた。

 

第58話終了時点:

ハルファやリオード周辺で、砂漠船の船頭を続けている。

 

 

【ダリオ】

 

所属・立場:

ハルファ周辺で活動する男性冒険者。

 

人物像:

腕に包帯を巻いた、親しみやすい男性。

ミラと組んで行動している。

 

バンの常識外れな言動へ呆れながらも、黒砂調査では仲間として信頼した。

撤退戦やベヒーモス討伐作戦にも参加している。

 

第58話終了時点:

戦いを生還し、砂漠地方に残っている。

 

 

【ミラ】

 

所属・立場:

ハルファ周辺で活動する女性冒険者。

 

戦闘:

槍を使う。

 

人物像:

寡黙で、必要な時以外はほとんど喋らない。

ダリオと組み、黒砂の調査や撤退戦で前衛を務めた。

 

状況判断が早く、砂漠船へ迫る魔物を槍で迎撃している。

 

第58話終了時点:

戦いを生還し、砂漠地方に残っている。

 

 

【ギド】

 

所属・立場:

リオード南門近くの店〈砂鼠の箱〉を営む老人。

 

人物像:

拾得品や珍しい武器を売買する、抜け目のない商人。

砂漠の商人から買い取ったクレシューズを、使い方の分からない武器として店に置いていた。

 

バンが自分の武器だと説明しても無料では返さず、商品として代金を要求。

最終的には、バンが働いて金を用意するきっかけを作った。

 

第58話終了時点:

リオードで店を続けている。

 

 

      ◇ 境界集落ハルファ ◇

 

 

【ナジュ】

 

所属・立場:

ハルファの酒場の女将。

危機の際には集落の現地責任者を務める。

 

人物像:

強気で現実的な女性。

食事、酒、救護、避難、住民の感情まで把握し、危機の中でも集落を動かす。

 

かつて戦った経験があり、弓を扱う。

腕には古い傷が残っている。

 

バンの負傷や無茶を厳しく叱りながらも、食事と黒砂酒を与えた。

ザルド、マキシム、女帝を相手にしても臆さず、ハルファの住民を守ることを最優先にした。

 

第58話終了時点:

ハルファに残り、復興と酒場の営業を続けている。

 

 

【サナ】

 

所属・立場:

ハルファの薬師の助手。

 

人物像:

小柄で真面目な少女。

まだ見習いだが、傷の洗浄、包帯、薬草の扱いを身につけている。

 

黒砂に触れて右腕を傷めたバンを治療。

何度も「怪我を増やさず戻る」と約束させようとした。

 

前線へ同行することを望んだが、帰ってくる負傷者を救うため、ハルファへ残った。

バンの軽い返事へ厳しく注意する人物の一人。

 

第58話終了時点:

ハルファで薬師の修業を続けている。

 

 

【リク】

 

所属・立場:

ハルファの見張り台を担当する若者。

 

人物像:

黒砂の距離や進行方向を観測し、鐘と報告で集落へ知らせる。

 

調査隊にも同行し、恐怖を抱えながら自分の役割を果たした。

ベヒーモスが目覚めた際には、迫る黒砂の変化を伝えている。

 

第58話終了時点:

ハルファで見張りと復興を支えている。

 

 

      ◇ エルソス遺跡と月の女神 ◇

 

 

【アルテミス】

 

所属・立場:

アルテミス・ファミリアの主神。

狩猟と月に連なる女神。

 

人物像:

世界各地を旅し、怪物を討つ女神。

本作の時点ではファミリアの仲間たちとともに生存している。

 

バンとはまだ直接出会っていない。

エルソス遺跡で月に連なる精霊の残滓が天へ還った瞬間、遠く離れた森で銀色の気配を感じ取った。

 

約十五年後、アルテミス・ファミリアはエルソス遺跡へ到達。

すでにアンタレスが倒されていたため、原作映画とは異なり、全員が生きたまま遺跡を去ることになる。

 

 

【月に連なる精霊の残滓】

 

所属・立場:

エルソス遺跡に残されていた、月の光に似た存在。

 

人物像:

長い封印とアンタレスの侵食によって消えかけていた。

言葉をほとんど発することはできなかったが、バンへアンタレスの危険を伝えようとした。

 

アンタレス討伐後、バンから《贈与》によって生命力を与えられ、最後に穏やかな笑みを浮かべて空へ還った。

 

その力の一部と思われる銀色の光が、アンタレスの結晶内部に残されている。

 

 

      ◇ 街道の隊商とクルバ廃村 ◇

 

 

【ドーマ】

 

所属・立場:

四台の荷車を率いる隊商長。

 

外見:

灰色の髪を持つ、経験豊富な男性。

 

人物像:

慎重で実務的。

隊商の荷と人命の双方に責任を持ち、感情だけで危険へ踏み込まない。

 

雨で荷車が動けなくなった際に三人と出会い、次の宿場町セルバまでの護衛を依頼した。

野盗の人質を助けたいと考えながらも、自分の隊商を守るため、突入はバンたちへ任せた。

 

第58話終了時点:

セルバへ到着し、野盗と盗品の引き渡しを終えた後、隊商の旅へ戻っている。

 

 

【ルーカ】

 

所属・立場:

ドーマの隊商に雇われた若い護衛。

 

人物像:

真面目で勇気はあるが、経験が浅い。

敵を追うことや目の前の相手を倒すことへ意識が向きやすく、ザルドから護衛としての役割を教えられた。

 

「商人より先に死ぬな」と忠告され、次に会う時にはもっとましな護衛になると約束した。

 

第58話終了時点:

ドーマたちとともに旅を続けている。

 

 

【隊商の料理係】

 

所属・立場:

ドーマの隊商で料理を担当する女性。

本名は明かされていない。

 

人物像:

豪快で現実的。

バンの盗み食いを見逃さず、大きな鉄鍋を武器のように扱う。

 

野盗の一人を鉄鍋で殴り倒し、クレシューズと結晶を収めた荷物の見張りも引き受けた。

バンからは、アルフィアとは別の意味で恐れられている。

 

第58話終了時点:

ドーマの隊商とともに旅を続けている。

 

 

【ニル】

 

所属・立場:

バルガの一味へ加わっていた若い野盗。

 

人物像:

食べるものと仕事を失い、バルガから飯を与えると言われて一味へ入った。

最初は見張り役だったが、旅人を襲う行為へ加担している。

 

捕らえられた後、人質の存在と廃村の構造、罠、地下道について証言。

三人をクルバ廃村へ案内した。

 

自分の罪から逃げず、知っていることをすべて衛兵へ話すよう、バンから告げられている。

 

第58話終了時点:

セルバの衛兵へ引き渡され、捜査へ協力している。

 

 

【バルガ】

 

所属・立場:

クルバ廃村を拠点としていた野盗団の頭目。

 

外見:

黒い革鎧を着用。

右目から頬へ古い傷があり、湾曲した剣を使う。

 

人物像:

人質、罠、油、火を平然と利用する卑劣な男。

力の弱い旅人や小規模な隊商を狙い、奪った商品を倉庫へ蓄えていた。

 

バンたちに拠点を制圧され、人質を連れて地下道から逃走。

最後は《身体狩り》で力を奪われ、ザルドに捕らえられた。

 

第58話終了時点:

セルバの衛兵へ引き渡され、拘束されている。

 

 

【セラ】

 

所属・立場:

各地へ薬を届ける女性の旅人。

 

人物像:

責任感が強く、自分が引き受けた仕事を途中で投げ出そうとしない。

リュネ村へ薬を運ぶ途中、バルガ一味に捕らえられた。

 

バンたちに救出された後、負傷した足を押して薬を届けようとした。

アルフィア、ザルド、バンとともにリュネ村へ向かい、薬を待つ者たちのもとへ到着した。

 

第58話終了時点:

足が治るまでリュネ村へ残り、治療師マラの手伝いをしている。

 

 

      ◇ ラキア王国とリュネ村 ◇

 

 

【マラ】

 

所属・立場:

リュネ村の老治療師。

 

人物像:

村の限られた薬草と設備を使い、住民を診てきた女性。

経験は豊富だが、町の薬師が調合した薬の細かな扱いまでは知らなかった。

 

アルフィアから服用量、水分、食事、換気、患者の呼吸を確認する方法を教えられ、すべて木札へ記録した。

 

第58話終了時点:

セラとともに、ルイ、ミナ、ガルドたちの治療を続けている。

 

 

【ガルド――リュネ村】

 

所属・立場:

リュネ村で暮らす老人。

ミーネ村のガルドとは同名の別人。

 

人物像:

長年、肺の病を患っている。

咳と呼吸困難があり、横になって眠ることも難しかった。

 

薬で完治する状態ではないとアルフィアから告げられたが、苦しさが和らぎ、眠れる時間が増えるなら十分だと受け入れた。

 

アルフィア自身も長く病んでいることを見抜き、別れ際には彼女へも薬を忘れないよう告げている。

 

第58話終了時点:

リュネ村で服薬と食事を続け、マラたちの治療を受けている。

 

 

【ルイ】

 

所属・立場:

リュネ村の少年。

ミナの兄。

 

年齢:

十歳前後。

 

人物像:

高熱、咳、喉の痛みに苦しんでいた。

アルフィアを怖がって口を開こうとしなかったが、バンの妙な見本で笑い、診察を受けた。

 

治った後に山羊肉を食べることを楽しみにし、バンと再会した際には焼いてもらう約束をしている。

 

第58話終了時点:

熱と喉の痛みが少しずつ改善し、リュネ村で療養中。

 

 

【ミナ】

 

所属・立場:

リュネ村の少女。

ルイの妹。

 

年齢:

七歳前後。

 

人物像:

高い熱と脱水状態にあり、薬が届いた時にはほとんど食事を取れなくなっていた。

 

アルフィアから少量ずつ水分と薬を与えられ、徐々に回復。

アルフィアの髪を「きれい」と褒め、眠っている間に彼女の指を握った。

 

リーヴァに登場したミーナとは別人。

 

第58話終了時点:

熱は残っているが、自分から水を求め、粥を食べられるまで回復している。

 

 

【ラキアの古参兵】

 

所属・立場:

ラキア王国の国境関所を守る老兵。

本名は明かされていない。

 

人物像:

約二十年前、オラリオへ侵攻したラキア遠征軍に所属していた。

当時、ザルドとアルフィアの力を遠くから目撃し、生き残った。

 

関所で二人の名前を聞いた瞬間に正体へ気づき、若い兵士たちへ武器を下ろすよう命じた。

アレスが三人の存在を知れば必ず騒ぎになると考え、通常より早く出国許可を発行している。

 

バンから、アレスが無茶をしても若い兵士たちを死なせないよう頼まれた。

 

第58話終了時点:

ラキア国境の関所で任務を続けている。

 

 

      ◇ 重要な言及人物 ◇

 

 

【メーテリア】

 

所属・立場:

ヘラ・ファミリアの女性団員。

アルフィアの双子の妹。

 

登場状況:

本人はまだ直接登場していない。

第18話でアルフィアがバンへ妹の名として語った。

 

人物像:

アルフィアにとって、周囲のすべてを雑音と呼ぶ彼女が唯一特別に愛した存在。

重い病を抱えていたことが示されている。

 

 

【ダブズ】

 

所属・立場:

バンの故郷の世界に存在する巨人族の名工。

 

登場状況:

本人はまだ直接登場していない。

バンがクレシューズを作った鍛冶師として、ザルドとアルフィアへ説明した。

 

人物像:

一般的な巨人族とは異なり、人間に近い大きさ。

バンたちがいた世界で、神器と呼ばれる特別な武器を作り上げた鍛冶師。

 

クレシューズには、今もダブズが与えた構造と形が残されている。

 

 

【アレス】

 

所属・立場:

アレス・ファミリアの主神。

ラキア王国を率いる軍神。

 

登場状況:

第9部では直接登場していない。

ザルド、アルフィア、ラキア兵たちの会話の中で語られた。

 

人物像:

外見だけは軍神らしく非常に整っているが、考えるより先に軍を動かす。

敗北しても学ばず、何度もオラリオへ侵攻してきたため、ザルドとアルフィアからは揃って「馬鹿神」と評されている。

 

彼が戦を続けることで、徴兵と食料徴収の負担がラキアの農村へ及んでいる。

 

 

      ◇ 現在の三人 ◇

 

 

 第9部終了時点。

 

 バンは、傷ついたクレシューズと名もない結晶を背負っている。

 

 ザルドは、料理道具と旅の物資を管理している。

 

 アルフィアは、二人が余計な問題を起こさないよう監視している。

 

 三人は、砂漠、黒砂、ベヒーモス、アンタレス、隊商、ラキア王国を越えた。

 

 目的地は、迷宮都市オラリオ。

 

 そこには、ザルドとアルフィアが戻るべき二つのファミリアと。

 

 傷ついた神器を託すことになる鍛冶神が待っている。

1日の投稿数、どれくらいが読みやすいですか?

  • 1日3〜4話(現状維持)
  • 1日5話ペース
  • 1日6話ペース
  • 1日7話ペース
  • 1日8話ペース
  • 1日9話ペース
  • 1日10話ペース
  • 1日10話以上!
  • ストックある限り全部!
  • その他(感想欄へ)
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。