本資料は、第59話「オラリオへ続く街道」から、第103話「旅人の帰還」までに登場した人物をまとめたものである。
第13部以降の展開には触れず、第103話終了時点までに明かされた情報を中心に掲載する。
第1部から第9部までの人物紹介に登場した人物についても、第10部から第12部で新たに明かされた情報や、現在の状態を反映して再掲載している。
名前のない冒険者、職員、商人については、物語上で特に大きな役割を果たした者だけを紹介している。
◇ 主要人物 ◇
【バン】
所属・立場:
異世界から転移してきた旅人。
この世界のいずれの神からも恩恵《ファルナ》を受けておらず、ファミリアにも所属していない。
呼び名:
バン。
元〈強欲の罪〉。
ベヒーモス討伐以降、オラリオや砂漠地方では「赤い旅人」と呼ばれることもある。
外見:
明るい銀色の短髪と赤い瞳を持つ。
細身ながら、煉獄を生き抜いた極めて強靭な肉体を備えている。
胸元の開いた赤い長衣と革の服を身につけ、修復された聖棍クレシューズを肩へ担いでいる。
第50階層からの帰還時には、〈紅蓮の山岳〉の熱によって長衣と荷物が大きく傷んでいた。
性格:
荒々しく、軽薄で、初対面の相手にも遠慮がない。
飯と酒への執着が強く、深刻な話をしている最中でも食事や酒のことを考える。
規則や手続きを嫌い、自分に必要がないと判断したものには従おうとしない。
一方で、助けを求める声や、目の前で危険に陥った者を見捨てることはできない。
自分が傷つくことには無頓着だが、他人を巻き込むことには一定の配慮を見せる。
身体:
かつて持っていた不死性は、エレインを完全に蘇らせるために手放している。
現在は致命傷を負えば死亡し、失った部位が自動的に再生することもない。
それでも、煉獄で長い時間を過ごした肉体は、熱、寒さ、毒、衝撃、過酷な環境に対して極めて高い耐性を持つ。
第44階層から第48階層の〈紅蓮の山岳〉でも、火傷、呼吸器への損傷、脱水、疲労は確認されなかった。
ネリネから診察を受けた際には、衣服と荷物だけが傷み、身体には異常がないことを不審がられている。
能力:
神の恩恵を持たないにもかかわらず、第一級冒険者を大きく上回る身体能力と戦闘経験を持つ。
基本となる魔力は、相手の力、武器、物体などを奪い取る《強奪(スナッチ)》。
遠距離から狙った物やモンスターの魔石を奪う《獲物狩り(フォックスハント)》。
広範囲から複数の対象を奪い取る《乱獲(クレイジーハント)》。
相手の身体能力を奪う《身体狩り(フィジカルハント)》。
自らの生命力を相手や物へ分け与える《贈与(ギフト)》。
自分の存在感を極限まで薄め、人々の意識から外れる《絶気配(ゼロサイン)》などを使用する。
《絶気配》は姿を透明にする技ではない。
人々の視線が外れた後に使用し、周囲の人間や荷車の流れへ紛れることで、存在を認識されないまま移動する。
武器:
聖棍クレシューズ。
巨人族の名工ダブズが作った、尖った四本の棍を鎖で繋いだ神器。
鎖と節の長さや軌道を変化させ、通常の武器では届かない場所へ攻撃できる。
《神器解放》によって真価を発揮し、《超集中力》によって攻撃の速度、射程、精度が大幅に高められる。
アンタレスとの戦いで大きく損傷したが、ヘファイストスとバン自身の力によって修復された。
ベヒーモスの角芯から、衝撃を受け止めて内部へ分散する性質。
アンタレスの結晶から、異なる力を均衡させる性質を取り込んでいる。
新しい素材を単純に継ぎ足した武器ではなく、ダブズが作った元の構造と、長くバンとともに戦ってきた流れを保ったまま再生している。
第10部から第12部での主な活躍:
ザルド、アルフィアとともにラキア王国を出て、迷宮都市オラリオへ到着。
道中では、冒険者を目指すカイル、リナ、テオと出会い、野営や食事をともにした。
オラリオ到着後、ゼウスからベヒーモス討伐の報酬として、一億ヴァリスに相当する取り分と、ベヒーモスの素材を受け取る。
廃教会でメーテリアとアル・クラネルに出会い、メーテリアの希望とヘラの許可によって、教会の地下室を一時的な住居として使用することになった。
ヘファイストスの工房では、《強奪》によって素材から必要な性質だけを抜き取り、《贈与》によってクレシューズへ渡した。
自らの力と神器の意思を重ね、傷ついた相棒の修復を成功させる。
修復されたクレシューズを試すため、ダンジョンへ入ろうとしたが、恩恵も所属先もないためギルド職員に止められた。
その後、食料、水、回収袋、地図を持たないまま、《絶気配》で入口の監視を抜けてダンジョンへ侵入。
第6階層では、キラーアントの群れに囲まれたカイル、リナ、テオを《乱獲》で救出した。
以降も地図を持たず、道を間違えながら階層を下り続ける。
第18階層〈リヴィラ〉、第28階層の安全階層、水の迷都、白の迷宮、深層を越え、単独で第50階層〈灰色の森林〉へ到達。
第43階層では、自分を追って階層を越えてきた大蛇ラムトンと再戦し、魔石を抜き取って討伐した。
第44階層から第48階層の〈紅蓮の山岳〉を、身体に一切の異常を起こさず通過。
第49階層では、バロール討伐後の戦場整理班を助けた。
第50階層で、深層遠征から帰還中のゼウス・ファミリアとヘラ・ファミリアの合同遠征隊へ合流。
自分が通った経路を報告し、ザルドとアルフィアの現在の状態をマキシムたちへ伝えた。
帰路では、荷物、魔石の箱、負傷者の担架を運び、遠征隊を支援。
第103話で地上へ帰還したが、無断侵入と第50階層への単独到達がギルド職員に発覚した。
事情確認のため個室へ連れていかれそうになったところ、別の冒険者が重傷者を運び込んだ隙に《絶気配》を使用。
ギルド職員たちの前から逃れ、酒と食事を求めてオラリオの街へ向かった。
第103話終了時点:
無事に地上へ帰還している。
ギルドによる事情確認から逃走中。
ダンジョンで回収した魔石とドロップアイテムは三つの木箱へ分けられ、ゼウス・ファミリア側の荷台で管理されている。
正体不明の黒い爪は売却されず、鑑定を待つ状態。
ザルドとアルフィアには、まだ帰還後の報告をしていない。
【ザルド】
所属・立場:
ゼウス・ファミリア幹部。
Lv.7の第一級冒険者。
二つ名:
【暴喰】
外見:
身長二メートルを超える筋骨隆々の大男。
臙脂色の短髪と、目元に残る深い傷が特徴。
戦闘では巨大な剣と重装鎧を使用する。
人物像:
無骨で現実的な武人。
戦闘では容赦がないが、平時は面倒見がよく、旅の食事、物資、同行者の体調まで細かく確認する。
問題の多いゼウス・ファミリアの中では常識人に近く、パァルとともに主神や団員の後始末をすることが多い。
アル・クラネルからも頼られているが、彼の軽薄な言動には容赦なく制裁を加える。
能力:
ゼウス・ファミリアの中でも一、二を争う剣技を持つ。
予備動作のほとんどない斬撃を放ち、巨大な怪物の外殻も切断する。
食べたものの力を自らへ取り込むスキル《神饌恩寵》を持つ。
ベヒーモス戦では巨獣の肉と毒を取り込み、命を削りながら決定打を放った。
身体:
ベヒーモスの猛毒が現在も体内に残っている。
食事や歩行は可能であり、本人は戦えると主張しているが、治療師や周囲の者から長時間の活動を止められている。
治療は継続中。
第10部から第12部での主な活躍:
バン、アルフィアとともにオラリオへ帰還。
ゼウス・ファミリアの団員たちから歓迎され、長期任務とベヒーモス討伐について報告した。
バンへベヒーモスの角芯と討伐報酬を引き渡す。
角芯がクレシューズの修復に使える可能性を認め、ヘファイストスの工房へ同行した。
修復実験では、角芯の固定、使用範囲、バンが《強奪》で抜き取る量を管理。
失敗すれば角芯だけでなくクレシューズまで壊れるため、軽い態度を崩さないバンへ何度も注意している。
オラリオへ戻ったアル・クラネルが、メーテリアを無断で外へ連れ出した際には、逃げ込んできた彼を庇わず、アルフィアへ差し出す姿勢を見せた。
バンがダンジョンへ向かう前まで、オラリオで治療を続けていた。
バンはザルドへ深く潜ることを伝えておらず、理由について「止められるから」と説明している。
バンとの関係:
ベヒーモス討伐をともに戦った戦友であり、長い旅を続けた仲間。
料理、物資管理、交渉、野営など、バンに欠けている実務の多くを担ってきた。
バンの強さは認めているが、無計画な行動や酒への執着を信用していない。
クレシューズの修復では、バンが自分自身まで壊さないよう監視した。
第103話終了時点:
ゼウス・ファミリアの本拠で治療を継続している。
バンが第50階層から帰還したことは、まだ本人へ直接伝えられていない。
【アルフィア】
所属・立場:
ヘラ・ファミリア幹部。
Lv.7の第一級冒険者。
二つ名:
【静寂】
呼び名:
その容姿から「灰の魔女」とも呼ばれる。
外見:
長い灰銀色の髪と、左右で色の異なる瞳を持つ美女。
細身で病弱に見えるが、その立ち姿には他者を近づけさせない鋭さがある。
性格:
傲岸不遜で、神、団長、年長者を相手にしても態度を変えない。
丁寧語や柔らかな言葉をほとんど使わず、短く冷たい命令口調で話す。
無駄な言葉や音を「雑音」と呼び、耳障りな相手には容赦がない。
他人を優しい言葉で慰めることは少ない。
その代わり、薬、食事、呼吸、活動時間を管理し、危険な行動を実力で止める。
妹のメーテリアに対しては、本人が認めたがらないほど強い愛情と執着を持っている。
身体:
生まれつき重い病を抱えている。
長時間の戦闘や移動、魔法の連続使用によって、咳、呼吸の乱れ、胸の痛み、急激な体力低下が起きる。
治療魔法で病そのものを治すことはできない。
薬や休息によって症状を抑え、短時間だけ圧倒的な戦闘力を発揮する。
能力:
圧倒的な魔法の才能を持つ魔導士。
不可視の衝撃を放つ《福音》。
音や魔法を封じる《静寂の園》を使用する。
白兵戦の技術も極めて高い。
一度見た動きを完全に再現する才能を持ち、ザルドの斬撃さえ模倣できる。
第10部から第12部での主な活躍:
バン、ザルドとともに迷宮都市オラリオへ帰還。
ゼウス・ファミリアへ向かう二人と別れ、ヘラ・ファミリアの本拠へ戻った。
廃教会では、アル・クラネルに連れ出されたメーテリアと再会。
妹の身体へ負担を掛けたアルを追い回したが、最終的にはメーテリアの呼吸や体調を確かめ、自ら支えて本拠へ連れ帰った。
ヘファイストスの工房では、アンタレスの結晶が放つ銀色と黒紫色の力を監視。
旅の間から結晶の変化を見てきた経験を生かし、バンが《強奪》を使う際の反応を判断した。
クレシューズの修復当日も工房に立ち会い、バンが奪う量、与える量、結晶の均衡を誤らないよう監視した。
バンとの関係:
軽薄で無謀な男として厳しく監視している。
バンが危険な行動を取れば《福音》で止め、負傷すれば手当てをする。
本人はバンを、
「騒がしい」
「無遠慮」
「酒と食べ物への執着が異常」
「放置すれば必ず問題を起こす」
と評している。
一方で、長い旅をともにし、ベヒーモスやアンタレスとの戦いを越えた仲間として、バンの力と判断を認めてもいる。
第103話終了時点:
ヘラ・ファミリアの本拠で療養を続けている。
食事を取り、バンへ文句を言うだけの体力はあるが、長時間動けば咳や呼吸の乱れが起きる。
バンが無断でダンジョンへ入り、第50階層へ到達したことについて、まだ本人との再会は描かれていない。
◇ オラリオで出会った家族 ◇
【メーテリア】
所属・立場:
ヘラ・ファミリアの女性団員。
アルフィアの双子の妹。
外見:
美しい白い髪を持つ女性。
アルフィアとよく似た顔立ちだが、姉とは異なる穏やかな雰囲気を持つ。
杖を使わなければ歩くことが難しく、外出時には誰かの支えを必要とする。
人物像:
おっとりとしていて、非常に心優しい。
戦う力も特別な才能も持たないが、主神ヘラやヘラ・ファミリアの団員たちから深く愛されている。
普段は柔らかく穏やかに話す。
ただし、自分が本当に望んだことについては、ヘラやアルフィアを相手にしても意見を引かない。
柔らかな言葉のまま、相手が拒みにくい状況を作る強さを持つ。
身体:
生まれつき重い病を抱えている。
一人で長く歩くことはできず、僅かな外出でも呼吸が乱れ、身体を休める必要がある。
外出時には水、薬、杖、休息場所が欠かせない。
第10部から第12部での主な活躍:
アル・クラネルへ頼み、ヘラとアルフィアに内緒で廃教会を訪れた。
そこで、教会を寝床としていたバンと出会う。
バンから水を受け取り、姉とともに旅をした彼の話を聞いた。
メーテリアにとって廃教会は、以前から体調の良い日に訪れていた大切な場所だった。
誰も訪れないまま朽ちるより、誰かが暮らしてくれる方が嬉しいと考え、バンの滞在をヘラへ願い出た。
その結果、土地と建物の管理権はヘラ・ファミリアが持ったまま、条件付きでバンが教会の地下室を使用することが認められた。
アルフィアとの関係:
周囲のほとんどを雑音と呼ぶアルフィアにとって、唯一無条件に愛する妹。
アルフィアの旅の話を楽しそうに聞き、姉がバンを本当に嫌っているわけではないことも見抜いている。
アル・クラネルとの関係:
互いに深く思い合っている。
アルの軽薄さや逃げ足を笑いながらも、外出や移動では彼を信頼している。
アルも、危険があれば自分だけ逃げるのではなく、必ずメーテリアを連れて生還しようとする。
バンとの関係:
アルフィアと長く旅をした人物として、以前から会ってみたいと考えていた。
バンの荒い言葉や無遠慮な態度を恐れず、彼が他人へ余計な気を遣わせないために、礼の代わりとして取引を求める人物であることも理解している。
第103話終了時点:
ヘラ・ファミリアの本拠で療養している。
バンへ貸している廃教会は、現在もヘラ・ファミリアの管理下にある。
【アル・クラネル】
所属・立場:
ゼウス・ファミリアのサポーター。
Lv.2。
外見:
紅玉のような赤い瞳を持つ若い男性。
強者ばかりのゼウス・ファミリアでは小柄に見え、戦士としての威圧感もほとんどない。
人物像:
軽薄で臆病。
危険やアルフィアの殺気を感じれば、迷わず逃げ道を探す。
言い訳が多く、ゼウスやザルドの背後へ隠れようとすることもある。
ただし、単に仲間を見捨てる臆病者ではない。
強者たちの荷物を持ち、自分の命と物資を守りながら生還することを、サポーターとしての仕事だと理解している。
メーテリアが危険に陥った時には、普段の軽薄さを消し、彼女の身体、呼吸、水分、休息場所を最優先にする。
能力:
本人と周囲から、オラリオでも特に逃げ足の速い人物として認識されている。
戦闘力よりも、危険察知、逃走、生還、荷物の運搬に優れる。
第10部から第12部での主な活躍:
メーテリアの願いを断れず、ヘラとアルフィアに内緒で彼女を廃教会へ連れ出した。
途中でメーテリアの呼吸が乱れた際には、すぐに休ませ、水を飲ませ、身体を支えた。
教会でバンと初対面。
自分を「オラリオ一、逃げ足の速い方」と説明し、バンから面白いが情けない男として認識された。
アルフィアが現れると、メーテリアを安全な姿勢で長椅子へ預け、説明を妹本人へ任せて逃走。
その後、ゼウス・ファミリアの本拠へ逃げ込み、ザルドの背後へ隠れようとした。
メーテリアとの関係:
彼女を「メーテリアちゃん」と呼び、強い愛情を向けている。
アルフィアから強く嫌われているが、それでもメーテリアの願いを拒むことはできない。
第103話終了時点:
ゼウス・ファミリアの本拠にいる。
バンとの直接的な再会は、廃教会での一度だけ。
◇ ゼウス・ファミリア ◇
【ゼウス】
所属・立場:
ゼウス・ファミリアの主神。
人物像:
豪快で騒がしく、酒、宴、女性を好む男神。
普段は好々爺のように振る舞い、団員から呆れられることも多い。
一方で、世界規模の危機や眷族の命が関わる場面では、大神としての威厳と責任を見せる。
問題を起こすことは多いが、団員たちからは深く信頼されている。
第10部から第12部での主な活躍:
オラリオへ帰還したザルドとバンを、ゼウス・ファミリアの本拠で迎えた。
バンへ、ベヒーモス討伐報酬として一億ヴァリスの取り分があることを説明。
当面の生活費として三百万ヴァリスを渡し、残りはギルドとゼウス・ファミリアの管理下で保管している。
ベヒーモスの角芯や外殻、牙、骨片など、バンの所有となる素材も管理している。
クレシューズの修復では、ヘファイストスの工房へ同行。
作業そのものには加われないため、入口付近で事態を見守った。
アル・クラネルがアルフィアから逃げてきた際には、彼の行動を笑いながらも、自分まで巻き込まれないよう差し出す姿勢を見せている。
第103話終了時点:
オラリオにいる。
眷族たちの帰還を待つ立場。
【マキシム】
所属・立場:
ゼウス・ファミリア団長。
Lv.8。
人物像:
低い声と圧倒的な存在感を持つ男。
豪快で厳しく、戦場では誰よりも先頭へ立つ。
弱者を無条件に守るのではなく、生き残る意思と戦う覚悟を求める。
ただし、団長として負傷者や支援者を置き去りにすることはなく、遠征隊全員の帰還を自らの責任と考えている。
第10部から第12部での主な活躍:
ザルドとアルフィアがオラリオへ帰還する前に、ゼウス・ファミリアとヘラ・ファミリアの合同遠征隊を率いてダンジョンへ出発していた。
遠征では第七十一階層付近まで到達。
負傷者の増加、装備と物資の消耗を考え、それ以上の進行を断念して地上への帰還を決定した。
第50階層〈灰色の森林〉で、単独で現れたバンと再会。
バンからザルドとアルフィアがオラリオへ戻っていることや、二人の現在の状態を聞いた。
帰還時にはバンを遊撃役として隊列へ加え、負傷者と物資を守りながら地上を目指した。
第103話では、ギルド職員の前から《絶気配》で逃げたバンを見て、大声で笑っている。
第103話終了時点:
合同遠征隊とともに地上へ帰還。
ギルドへの正式報告と、負傷者や回収品の処理を進めている。
【パァル】
所属・立場:
ゼウス・ファミリア副団長。
外見・戦闘:
長槍を扱う男性冒険者。
前線へ立つ力を持ちながら、部隊編成、物資、負傷者、移動速度などの管理も担う。
人物像:
真面目で実務能力が高い常識人。
問題の多い主神や団員を支え、ザルドの世話係に近い役割も担っている。
バンの力は認めているが、勝手に進路を変えることや、酒を優先する態度をまったく信用していない。
第10部から第12部での主な活躍:
合同遠征隊の帰路では、隊列、負傷者、荷車、休息時間、交代要員を管理した。
第50階層でバンと再会。
遠征隊が出発した後に帰還したザルドとアルフィアについて、バンから最新の状態を聞いた。
バンが二人へダンジョン行きを知らせていないと知り、地上へ戻った後の仲裁を拒否している。
帰路ではバンへ隊列から離れないよう何度も注意。
第18階層〈リヴィラ〉では、酒場へ向かうバンを追いかけた。
第103話でバンがギルド職員から逃げると、「逃げたな」と呆れながらも、本人とギルドの問題へ自分を巻き込まないよう求めた。
第103話終了時点:
地上へ帰還し、遠征記録、帰還人数、負傷者の状態をギルドへ報告している。
【シグネ・ヴァルグ】
所属・立場:
ゼウス・ファミリア幹部。
斥候、追跡、索敵、経路確認を担う。
種族・年齢・レベル:
狼人。
二十七歳。
Lv.6。
二つ名:
【灰影(グレイ・シャドウ)】
外見:
灰色の短髪と琥珀色の瞳を持つ女性。
狼人の耳と、高い感覚能力を備えている。
人物像:
口数が少なく、実務的。
得られた痕跡から必要な情報を組み立てることを優先し、バンの大雑把な説明にも感情的にならず対応する。
武器・能力:
双短剣〈スコル〉と〈ハティ〉を使用する。
技能《灰狼の感域》《孤狼疾駆》。
魔法【グレイ・ステップ】を持つ。
臭い、足跡、灰、岩片、衣服へ付着した植物などから、通過した経路と周囲の状況を推測できる。
第12部での主な活躍:
第50階層外周の警戒を担当し、単独で現れたバンを確認した。
バンの衣服や鞄へ残っていた灰、岩片、植物の欠片を調べ、彼が通った経路を地図上で再構成した。
《強奪》については幹部向けの報告で基本的な性質を知っていたが、ダンジョンの壁や落下中の岩まで対象にできることには驚いている。
帰路では先導役を務め、荷車と負傷者が通れる道を選んだ。
バンが単独探索中に残した足跡、壁の欠損、討伐跡を確認し、彼の説明が事実であることを証明した。
第103話終了時点:
合同遠征隊とともに地上へ帰還している。
【ドルガン・バルク】
所属・立場:
ゼウス・ファミリア幹部。
装備整備、物資護衛、重防御、負傷者の保護を担う。
種族・年齢・レベル:
ドワーフ。
四十八歳。
Lv.6。
二つ名:
【巌城(バスティオン)】
外見・人物像:
大柄で頑丈なドワーフ。
豪快な声で注意を飛ばすが、装備、荷車、酒瓶一つまで丁寧に状態を確認する職人気質の人物。
武器・能力:
戦槌〈グランド・アンヴィル〉を使用する。
技能《巌脈聴知》《不落の礎》。
魔法【グランド・アンカー】によって、荷車、物資、足場などをその場へ固定する。
発展アビリティ【鍛冶】【耐異常】を持つ。
第12部での主な活躍:
第50階層で壊れかけたバンの鞄を受け止め、【グランド・アンカー】で荷物が崩れることを防いだ。
中身を取り出した後、鞄そのものは修復できないと判断。
使用可能な革だけを切り取り、新しい鞄の補強材として再利用することを決めた。
バンが持ち込んだ酒瓶について、亀裂、封、毒素材との接触を調べ、安全な物だけを飲むことを許可した。
魔石、毒針、素材、正体不明の黒い爪を別々の木箱へ収め、地上まで運べるよう固定した。
帰路では荷車の管理を続け、崩落時には【グランド・アンカー】で隊列の物資を守った。
第103話終了時点:
地上へ帰還。
バンの戦利品を収めた三つの木箱を、ゼウス・ファミリア側で管理している。
【ルヴァン・セルディア】
所属・立場:
ゼウス・ファミリア幹部。
長距離射撃、対空戦闘、遠方警戒を担う。
種族・年齢・レベル:
エルフ。
百十六歳。
外見は二十代後半。
Lv.6。
二つ名:
【天穿(スカイ・ピアサー)】
外見:
淡い青緑色の髪と、濃い青色の瞳を持つ男性エルフ。
人物像:
落ち着いており、長い経験に基づいて状況を判断する。
バンの単独探索を無茶だと認識しながらも、残された痕跡を見て事実として受け入れている。
武器・能力:
大弓〈ファル・セレス〉を使用する。
技能《天涯照準》《穿界の一矢》。
魔法【ゼフィル・アーク】を持つ。
非常に遠い位置や上空の敵を射抜き、隊列へ近づく前に数を減らすことを得意とする。
第12部での主な活躍:
第50階層からの帰路で、木々の上や高所へ移動し、地上と上空の双方を警戒した。
〈紅蓮の山岳〉では、接近する飛行種を遠距離から射落とし、負傷者と荷車へ近づけなかった。
第三十階層付近では、バンが《強奪》で削った岩壁を確認し、本当に単独でそこまで下りてきたことへ呆れている。
第103話終了時点:
合同遠征隊とともに地上へ帰還している。
◇ ヘラ・ファミリア ◇
【ヘラ】
所属・立場:
ヘラ・ファミリアの主神。
人物像:
傲慢で支配的な女神。
ゼウスとは長い付き合いがあり、両者の口論は周囲にとって日常に近い。
非常に恐れられているが、自らの眷族に対する執着と責任は強い。
特にメーテリアを大切にしており、彼女の病を少しでも長く支えようとしている。
第10部から第12部での主な活躍:
無断で廃教会へ出掛けたメーテリアを厳しく叱った。
メーテリアから、バンへ廃教会を使わせてほしいと頼まれる。
最初は拒否したが、教会がメーテリアにとって大切な場所であることを理解し、条件付きで滞在を認めた。
条件は、
教会の管理権をヘラ・ファミリアが持つこと。
壁や床を勝手に壊さないこと。
増築しないこと。
祭壇や残された物を捨てないこと。
商売や酒場の拠点にしないこと。
問題を起こせば即座に追い出すこと。
ギルドへの届け出も、ヘラ・ファミリア側で行っている。
第103話終了時点:
オラリオの本拠にいる。
【レグナイト】
所属・立場:
ヘラ・ファミリア団長。
Lv.9。
二つ名・呼び名:
【女帝】
人物像:
冷静で尊大。
立っているだけで周囲を支配する、絶対的な女性。
負傷者へ甘い言葉は掛けないが、団長として自ら仲間を支え、最後の一人まで地上へ連れ帰る責任を負う。
戦闘:
大剣などの武器を主力とせず、拳、蹴り、掌、手刀を中心に戦う。
黒と金の籠手〈レガリア〉を補助装備として使用する。
魔法【王威実現(レギナ・マニフェスタ)】によって、自らが行った拳、掌、腕、脚、手刀の動きを、巨大な魔力の形として具現化する。
具現化する形が巨大になるほど密度と制御が難しくなり、反動は本人の身体へ返る。
最大の発現は《女帝顕現(エンプレス・アバター)》。
第10部から第12部での主な活躍:
マキシムとともに合同遠征隊を率い、第七十一階層付近まで到達。
自分とマキシムだけならさらに進める可能性があっても、負傷者と物資を置き去りにはできないとして帰還を決断した。
第50階層でバンと再会し、アルフィアの現在の症状、食事、咳、長時間動いた際の状態を詳しく確認した。
帰路では隊列全体を見渡し、危険が現れた際には前線へ出て敵を撃破した。
第103話では、ギルド職員から逃げたバンについて、最初から逃げると予想していた。
第103話終了時点:
合同遠征隊とともに地上へ帰還。
ギルドへの正式報告と、ヘラ・ファミリア団員の受け入れを進めている。
【リシェル・ヴァン・アステリア】
所属・立場:
ヘラ・ファミリア副団長。
魔導士隊、結界班、遠征記録の管理を担う。
外見:
長い淡い金髪を持つハイエルフの女性。
濃紺の外套をまとい、大型の杖を使用する。
人物像:
規律と役割を重視する、冷静で実務的な指揮官。
高圧的になりすぎず、相手の能力と状況を確認したうえで最適な役割を与える。
団長や幹部の補佐、魔導士の指揮、経路と戦利品の記録を並行して行う。
第10部から第12部での主な活躍:
合同遠征隊の副団長として深層遠征へ参加。
第50階層では、バンの通過経路、モンスターとの遭遇、破壊された通路を記録した。
バンを隊列へ固定するより、周囲の異常へ対応する遊撃役に置く方がよいと判断した。
バンが持ち込んだ正体不明の黒い爪について、通常素材と分けて封印し、地上で鑑定することを決めた。
帰還後は、危険素材を通常の荷物と同じ場所へ運ばないようギルド職員へ指示した。
第103話でバンが逃げると、「逃げましたね」と静かに認めている。
第103話終了時点:
地上へ帰還し、記録と危険素材の引き渡しを担当している。
【ブリュン・ガルディア】
所属・立場:
ヘラ・ファミリア幹部。
重防御、迎撃、負傷者の護衛を担う。
種族・年齢・レベル:
猪人。
三十一歳。
Lv.7。
二つ名:
【城塞姫(フォートレス)】
外見:
身長約百九十二センチ。
赤褐色の髪と金褐色の瞳を持つ。
口元には短い牙が見える、非常に大柄な女性。
人物像:
豪快で頼りになる前衛。
ただ守るだけではなく、危険が生じた瞬間に誰より早く割り込み、攻撃そのものを止める。
アルフィアの火力と射線を理解しており、必要以上に庇うのではなく、求められた時間だけ敵を受け止める。
武器・能力:
大剣〈グラム・バルカ〉を片手で扱い、もう一方の手に大盾〈ヒルド・ガルズ〉を持つ。
技能《城塞猪姫》《猪突瞬砕》。
魔法【ガルズ・レギナ】によって、受けた衝撃を蓄積し、攻撃として放出する。
特殊な突撃技として《城塞突撃》を持つ。
第12部での主な活躍:
帰路では負傷者と担架の近くへ配置された。
〈紅蓮の山岳〉で突進してきたモンスターを大盾で正面から受け止め、後方の負傷者と荷車を守った。
第103話では、重傷者を運び込んだ別のパーティーのため、人混みを押し分けて治療師の通る道を作った。
第103話終了時点:
合同遠征隊とともに地上へ帰還している。
【ネリネ・フェルカ】
所属・立場:
ヘラ・ファミリア幹部。
治療、診断、負傷者救助、遠征中の健康管理を担う。
種族・年齢・レベル:
猫人。
二十九歳。
Lv.6。
二つ名:
【命縫い(ライフ・ステッチ)】
外見:
黒い短髪と猫耳を持つ女性。
尾の先端だけが白い。
杖と槍の性質を持つ〈アスクレピア〉を使用する。
人物像:
患者本人の「平気」という言葉を信用せず、傷、呼吸、体温、脱水、疲労を自分で確認する。
厳しく見えるが、負傷者を生かして地上へ戻すことを最優先にしている。
能力:
技能《命脈観測》《九命疾駆》。
治療魔法【リガーレ・ヴィータ】。
痛みや精神の混乱を鎮める【クワイエス・アニマ】を使用する。
病や毒の原因そのものを消すことはできない。
アルフィアについても、病を治すのではなく、症状、戦闘時間、呼吸、退避の時機を管理する。
第12部での主な活躍:
第50階層へ現れたバンを診察。
長衣、鞄、食料が高熱で傷んでいたにもかかわらず、バンの身体に火傷、皮膚の赤み、呼吸器への損傷、脱水、疲労が存在しないことへ困惑した。
バンから、
「あれくらい、煉獄と比べりゃ圧倒的にぬるいぞ」
と聞かされ、煉獄で長く過ごしたという説明だけでは納得できないと怒っている。
帰路では負傷者の状態を確認し、休息時間や隊列の配置を調整した。
バンが担架を片手で運ぶたび、揺らさないこと、走らないこと、振り回さないことを注意している。
第103話では、血を流す重傷者が地上へ運び込まれた瞬間、最初に駆け寄って治療を開始した。
第103話終了時点:
地上の治療区画で、合同遠征隊と新たに運び込まれた負傷者の処置を続けている。
【セレーネ・アウレリア】
所属・立場:
ヘラ・ファミリア幹部。
中衛、迎撃、対遠距離攻撃、魔法剣による防御を担う。
種族・年齢・レベル:
エルフ。
百四歳前後。
外見は二十代半ば。
Lv.6。
外見・人物像:
普段は穏やかで、ややゆっくりとした柔らかな話し方をする女性。
少し天然なところもある。
しかし、危険が迫った瞬間には雰囲気が変わり、短く鋭い言葉で味方へ指示を出す。
平時の柔らかさと、戦闘時の冷静さをはっきり切り替える。
武器・能力:
魔法長剣〈シルヴァリオン〉を使用する。
魔法【シルフィード・アルマ】によって、風を異なる形で武器へまとわせる。
《疾風装》
《風刃装》
《風壁装》
最大の一撃は《風葬一閃(シルフィード・レクイエム)》。
第12部での主な活躍:
第50階層では、合同遠征隊の中衛として負傷者と前衛の間を守った。
〈紅蓮の山岳〉では《風壁装》を使用し、崩落した岩から飛散する破片を逸らした。
前衛と荷車の間へ入る敵を、魔法剣によって迎撃している。
第103話終了時点:
合同遠征隊とともに地上へ帰還している。
◇ ヘファイストス・ファミリア ◇
【ヘファイストス】
所属・立場:
ヘファイストス・ファミリアの主神。
鍛冶を司る女神。
外見:
赤い髪と右目を覆う眼帯が特徴。
職人として動きやすい服装を身につけた、落ち着いた雰囲気の女性。
人物像:
面倒見のよい姉御肌。
普段は冷静だが、鍛冶、素材、武器の扱いについては非常に厳しい。
持ち主の願いだけで武器を修理しようとはせず、素材の性質、武器の構造、修復後の危険まで確認する。
知らない技術を前にしても、壊して調べるのではなく、作った職人の意図と武器が積み重ねてきた時間を尊重する。
第10部から第12部での主な活躍:
ゼウスたちから、異世界の神器クレシューズの修理を依頼された。
最初にクレシューズを調べた際、通常の金属や魔石を継ぎ足せば形だけは直せるが、それではダブズの作ったクレシューズではなくなると判断した。
ベヒーモスの角芯とアンタレスの結晶を分析。
角芯には、衝撃を受け止め、内部へ分散する極めて強い性質があること。
結晶には、黒紫色と銀色の異なる力が互いを消さず、均衡した状態で存在していることを突き止めた。
素材そのものを武器へ埋め込むのではなく、バンの《強奪》で必要な性質だけを抜き取り、《贈与》でクレシューズへ渡す方法を考案した。
実験では、バンの《贈与》が物を直接修理する能力ではなく、持ち主との関係や物が持つ流れをきっかけとして、一時的に本来の状態へ近づける力だと見抜いた。
クレシューズ内部には、バンが触れた時だけ動き出す独自の循環が残っており、ダブズが持ち主の力を巡らせる構造を作っていたことを発見。
最終的に、バン、ザルド、アルフィア、ゼウスの立ち会いのもとで修復を成功させた。
バンとの関係:
無茶をする持ち主として警戒している。
修復直後に全力で振るおうとするバンへ、丸一日は本格的な使用を控えるよう命じた。
一方で、クレシューズを単なる道具ではなく「相棒」と呼び、元の姿を残すために危険な方法へ挑んだバンの意思は認めている。
第103話終了時点:
ヘファイストス・ファミリアの工房にいる。
クレシューズの修復は完了している。
◇ オラリオを目指した若者たち ◇
【カイル】
所属・立場:
近隣の村からオラリオを目指してきた青年。
新人を受け入れている小規模な探索系ファミリアへ加入。
人物像:
剣士を目指す、勢いのある若者。
自信は強いが経験が浅く、考えるより先に前へ出ることが多い。
故郷では猪を剣で追い払った経験を、自分の戦歴として語っていた。
実際には猪の尻の毛を斬っただけだとリナから暴露され、バンに何度もからかわれている。
武器・戦闘:
剣を使用する。
仲間を守るため前へ立つ勇気はあるが、敵の数や自分の負傷を無視して戦い続けようとするところがある。
第10部から第12部での主な活躍:
リナ、テオとともに街道でバンたちと出会った。
ザルドから、ファミリアを見た目や強さだけで選ばず、主神と眷族の方針を確かめるよう教えられた。
アルフィアからも、所属を不用意に尋ねないことや、派閥ごとの役割について説明を受けた。
野営では、失敗を繰り返しながら焚き火を起こす方法を学んだ。
オラリオ到着時、バンから「生きて帰れ」と言われている。
ファミリア加入後、第6階層へ進み、キラーアントの群れに包囲された。
左腕を負傷しながらも剣を捨てず、正面の敵を突破しようとした。
バンに救われた後も先へ進むことへ未練を見せたが、リナとテオの判断を受け入れ、地上へ戻った。
第103話終了時点:
リナ、テオとともに生存。
第6階層から帰還している。
【リナ】
所属・立場:
カイル、テオと同じ村から来た少女。
新人を受け入れている小規模な探索系ファミリアへ加入。
人物像:
現実的で判断が早い。
カイルの大げさな話や無謀な行動へすぐに突っ込みを入れる。
三人の中では、自分たちの物資、負傷、残った武器を冷静に確認する役割を担う。
強くなりたい気持ちは持つが、生き残れない進行を選ばない。
武器・戦闘:
短弓を使用する。
前衛が作った傷や隙を狙い、矢を正確に撃ち込む。
第10部から第12部での主な活躍:
街道でバン、ザルド、アルフィアと出会い、オラリオまで同行した。
野営ではカイルとテオを支え、ザルドやアルフィアから旅とファミリアについて学んだ。
第6階層では、カイルとテオを矢で援護。
キラーアントの群れに囲まれた時点で、矢は残り僅かだった。
本人は負傷していなかったが、カイルとテオの怪我、矢の不足、敵の増援を見て、地上へ戻ることを最初に決めた。
バンが一度に大量のキラーアントから魔石だけを抜き取った光景を目撃。
恩恵を持たないという説明を最後まで信じきれず、無断でダンジョンへ入ったことにも呆れている。
第103話終了時点:
カイル、テオとともに生存。
第6階層から帰還している。
【テオ】
所属・立場:
カイル、リナと同じ村から来た青年。
新人を受け入れている小規模な探索系ファミリアへ加入。
人物像:
口数が少なく、観察力が高い。
街道で初めてバンたちと会った際、三人が互いに歩幅を合わせていることから、単なる同行者ではなく仲間だと見抜いた。
カイルが前へ出すぎた時には退却を命じ、リナが狙われれば負傷した脚でも前へ入ろうとする。
三人の中では、状況を見て守備と撤退を判断する役目に近い。
武器・戦闘:
槍を使用する。
硬い敵へ正面から力任せに突くのではなく、脚を払って体勢を崩し、カイルとリナへ攻撃の機会を作る。
第10部から第12部での主な活躍:
オラリオへ向かう街道で、バンたちと出会った。
野営では黙って必要な作業へ加わり、薪を割り、荷車を動かす際にも周囲を見ながら行動した。
第6階層ではキラーアントの群れと戦い、右脚を負傷。
退路が塞がれた状況でも、カイルとリナを守ろうとした。
バンに救われた後は、自分たちの状態を正確に説明し、地上へ戻る判断へ賛成した。
第103話終了時点:
カイル、リナとともに生存。
第6階層から帰還している。
◇ ギルド関係者 ◇
【ダンジョン入口の女性ギルド職員】
所属・立場:
ギルド職員。
ダンジョン入口で、冒険者の所属、同行者、帰還予定などを確認する。
外見:
二十代半ばほどの女性。
茶色い髪を後ろで束ね、紺色の制服とギルドの印章を身につけている。
人物像:
職務へ忠実で、相手の態度が悪くても必要な説明を省かない。
恩恵を持たない者がダンジョンへ入れば、本人だけでなく、救助しようとした冒険者まで危険に巻き込む可能性があると考えている。
バンの威圧感や奇妙な武器を前にしても怯えず、規則と危険性を正面から説明した。
第12部での主な活躍:
第74話で、ダンジョンへ入ろうとしたバンを呼び止めた。
バンが無所属であり、神の恩恵も持たず、同行者、鞄、防具もないことを確認。
入場を認めず、ファミリアへの加入とギルドへの届け出が必要だと説明した。
バンは一度帰るふりをしたが、その後《絶気配》によって入口の監視を抜けた。
第103話では、合同遠征隊の中から帰還したバンを受付で発見。
大声を上げながら駆け寄り、以前自分が止めた人物であることを別の職員へ説明した。
質問の中で、バンが単独で第50階層へ到達していたことと、監視を抜けて無断侵入したことを初めて知る。
事情確認のため、
「確認したいことが多数あります。あちらの個室までご同行ください」
と求めた。
しかし、別の冒険者が重傷者を運び込んだことで注意が外れ、その隙に再び《絶気配》で逃げられた。
振り返った時にはバンの姿がなく、
「またですか!?」
と広間へ声を響かせている。
第103話終了時点:
ダンジョン入口の管理広間で、赤い長衣の男を探している。
◇ 重要な言及人物 ◇
【ダブズ】
所属・立場:
バンの故郷の世界に存在する巨人族の名工。
登場状況:
本人は直接登場していない。
クレシューズを作った鍛冶師として、バンからヘファイストスたちへ説明された。
人物像・技術:
一般的な巨人族とは異なり、人間に近い大きさをしている。
四本の棍と鎖からなる神器クレシューズを製作した。
単に壊れにくい武器を作ったのではなく、持ち主であるバンが触れた時、その力を内部へ巡らせる構造を残している。
ヘファイストスにも、その構造を作った理由のすべては理解できなかった。
最初から修復を想定していたのか、持ち主とともに武器が変化することを想定していたのかは不明。
クレシューズ修復後も、ダブズが与えた形、構造、性質は失われていない。
◇ 第12部終了時点 ◇
第103話終了時点。
バンは、無断でダンジョンへ入り、上層から第50階層まで単独で到達した。
修復された聖棍クレシューズは、ベヒーモスの角芯とアンタレスの結晶から得た性質を取り込み、以前より強く安定した神器として再生している。
合同遠征隊とともに地上へ帰還したが、ギルド職員による事情確認から《絶気配》で逃走。
現在は、酒と食事を求めてオラリオの街を歩いている。
バンがダンジョンで回収した魔石とドロップアイテムは、三つの木箱へ分けられた。
通常の魔石と素材。
毒牙や毒針などの危険素材。
遠征隊の記録にも一致しなかった、銀色の筋を持つ黒い爪。
木箱はゼウス・ファミリア側の荷台に残され、ドルガンたちが管理している。
ザルドは、ベヒーモスの毒を身体へ残したまま、ゼウス・ファミリアで治療中。
アルフィアは、治らない病を抱えながら、ヘラ・ファミリアで療養している。
メーテリアは本拠で治療を受け、アル・クラネルもオラリオにいる。
マキシム、レグナイト、パァル、リシェルたち合同遠征隊は、第七十一階層付近からの長い帰路を終え、地上へ帰還した。
負傷者の治療。
遠征記録の提出。
危険素材の管理。
魔石やドロップアイテムの査定。
彼らには、まだ多くの仕事が残されている。
一方。
誰にも告げずにダンジョンへ入り。
第50階層まで進み。
帰還した直後にギルド職員から逃げた旅人は。
自分を待つ手続きも。
預けた戦利品も。
まだ再会していない二人の仲間も後回しにして。
まずは腹を満たし、酒を飲むことだけを考えていた。
1日の投稿数、どれくらいが読みやすいですか?
-
1日3〜4話(現状維持)
-
1日5話ペース
-
1日6話ペース
-
1日7話ペース
-
1日8話ペース
-
1日9話ペース
-
1日10話ペース
-
1日10話以上!
-
ストックある限り全部!
-
その他(感想欄へ)