終ワルのハデスになった誰かの話   作:色々残念

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思い付いたので更新します


ロキ・ファミリアとオラリオ

神ロキから神の恩恵を授かっている小人族のディムナ、ハイエルフなリヴェリア、ドワーフで力自慢のガレスの3名によって結成されたロキ・ファミリア。

 

そんなロキ・ファミリアの3名が寝静まっていたところで、まだ起きていた神ロキが「ちょっとええか?」と此方に話しかけてきた。

 

「冥界の神であるハデスを名乗るあんたが何者なんか、はっきりさせておきたいんや。うちの知っとるハデスの顔は、あんたとは違っとる。何者なんやあんたは」

 

「唯一この身に残っていた名が、ハデスであったのでな。故にハデスと名乗っているだけだ。この世界のハデスと此方は無関係ではあるぞ」

 

「神時代の前に、神の力が通じんと言われとる黒竜討伐した大英雄って有名なあんたは、3000年以上生きとるっちゅう話やが、神の炎の加護を授かっとる訳でもなさそうやな」

 

「神の炎から加護を授かった大英雄はエピメテウスだけではあるな。老いも衰えもないこの身が別世界の神であることだけは明かしておこう」

 

「となるとあんたは別世界の神ハデスっちゅうことなんか。別世界の神であるなら神血で神の恩恵を授けられんのもおかしくはあらへんな。この世界の神やないなら、ルールに縛られることもないやろうが、槍で黒竜討伐した辺り、別世界のハデスは武神やったりするんか?」

 

「この世界のハデスについては知らぬが、冥界の王ではあったな」

 

「別世界のハデス、武闘派過ぎるやろ」

 

そんな会話を神ロキとした日の翌日、竜種の怪物による被害を受けていた町に到着し、ロキ・ファミリアの3名が竜種との戦いに挑んだ。

 

旅先で見かけた竜種を毎回此方が瞬殺していたせいか、今回は手は出さないでほしいとディムナから頼まれていたので、此方は見ているだけであったが、木竜と呼ばれるグリーンドラゴンの強化種を単独討伐したディムナ。

 

リヴェリアとガレスも翼竜であるワイヴァーンの強化種を協力して倒したことで、全員が偉業を達成したと判断されたのか、Lv2へと到達したロキ・ファミリアの3名。

 

神の恩恵というものは偉業を達成することで昇華されるようだが、ランクアップを繰り返すことで、より強くなっていくことが可能な神の眷族は、いきなり劇的に強くなるということはなく、少しずつ積み重ねていくように強くなっていくものであるそうだ。

 

神ロキとロキ・ファミリアと共に旅を続けていく内に、ロキ・ファミリアの3名は竜種の討伐を繰り返したことで、全員がLv3までには辿り着いていたが、かつて怪物を産み出す大穴が存在した場所を塞ぐように作られた都市であるオラリオに到着したことで、終わったロキ・ファミリアの旅。

 

これからはオラリオで冒険者となるという3名は、ダンジョン攻略に励むつもりのようであるが、神がダンジョンに入ることは禁じられている為、異世界の神であるこの身もダンジョンに入ることはない。

 

ゼウスとヘラのファミリアが頂点に君臨しているオラリオでは、他のファミリアはゼウスとヘラのファミリアの団員達によって、洗礼という名の暴力を受けることになるらしく、ロキ・ファミリアもそれは例外ではなかったようだ。

 

オラリオの街中で抗争を行うゼウス・ファミリアとヘラ・ファミリアの戦いに巻き込まれる形で、ロキ・ファミリアの3名が打ちのめされることになっていたが、負けん気の強いディムナは眼を紅く染めて、ゼウスとヘラのファミリアへと槍を振るう。

 

狂猛の魔眼と神の恩恵の組み合わせで、Lvが格上の相手だろうと倒せるディムナを歯応えのある相手だと考えたゼウスとヘラのファミリアは、本気で叩き潰すつもりでディムナに剣を振り下ろしていた。

 

既に気絶しているリヴェリアとガレスをロキ・ファミリアが借りている物件に運んで、再び抗争が行われている場所に戻ってきた此方は、単独でゼウスとヘラのファミリアに抗っているディムナのことを見守っておく。

 

「小人族が、これほどの剛槍を!」

 

ディムナが振るう剛の槍に驚いていた様子を見せていたゼウス・ファミリアの面々。

 

発動中は荒々しい気持ちになることが多い狂猛の魔眼を見事に使いこなし、魔眼で向上した身体能力を活かして槍を巧みに操るディムナは、剛槍で戦い続けていた。

 

一撃一撃に込められた渾身の力が、槍の一突きを剛突へと変えて、ゼウスとヘラのファミリアに抗い続けたディムナの体力にも限界が来て、滝のような汗を流しながら、荒い息を吐くディムナへと「よく足掻いたが、終わりだ」とゼウス・ファミリアの団員が振り下ろす大剣。

 

それを横合いから割り込んだバイデントの穂先で容易く受け止めた此方に、驚いた顔を見せたゼウス・ファミリアの団員。

 

「何者だ」

 

「ただのハデス、とだけ名乗っておくとしよう」

 

警戒するゼウス・ファミリアの団員には、名だけ名乗っておき、疲れきったディムナに顔を向けた此方は「槍の扱いには慣れたようだが、我が弟子であるなら更なる高みを目指せディムナ。槍捌きの手本をこれから見せてやろう」とだけ言うと、バイデントで止めていた大剣ごとゼウス・ファミリアの団員を吹き飛ばす。

 

バイデントの穂先を下にして石突きを上にした此方は、ゼウスとヘラのファミリアへと手加減した剛槍を振るい、全員残らずバイデントの石突きで滅多打ちにして気絶させておいたが、ゼウスとヘラのファミリアに容易く勝利した此方を見るディムナの目は、少年のように輝いていたのは確かだ。

 

その日から、オラリオに滞在する此方にゼウスとヘラのファミリアが挑んでくるようになったが、毎回必ず返り討ちにしておき、死なない程度に痛めつける程度で済ませておいた。

 

大英雄の名に恥じないエピメテウスやアルバートに比べれば、ゼウスとヘラのファミリアも、そこまでの強者とは思えんな。




ゼウスとヘラのファミリアは、バイデントを手加減して振るうハデスに毎回ボコボコにされているようです
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