機動戦士ガンダムSEED NT〜もしも、ムウに弟が居てキラの親友だったら?〜 作:オウくんスレのスレ主
幻影豆知識①
オウの声優は細谷佳正とスレではいつの間にか決まったが、ガンダム SEED放映時代に細谷さん、活動どころかデビューすらしてねぇ!!その為当時のスレでは……
『20歳でガンダムSEEDを記念オーディション受けて、大抜擢を受けた!!』という捏造デビューを果たしている。
以降、そのエロいボイスはベリアル(グラブル)曇らせはライナー(進撃)につながっていったんだよね……という幻影ができあがった。
「急にどうした?また"虫の報せ"か?」
「それ、というわけで俺も今日は真面目に学校行くよ」
「なにそれ……来なくてもいいのに」
オウは延髄辺りを右手で撫でながら、急に頭から尾骶骨まで貫くような電流じみた感覚に『今日は真面目に学校行った方がいい』と何となく思ったのだ。時折起こるこの感覚を、オウは虫の報せと呼称し、何か不幸な事が起こる前触れや、その時に選択した事が危ういと感じて逆を選ぶと、まるで予知のように回避できたのだ。
トールとミリィは、唐突に不真面目な輩が気が変わったと学校に行くと決めて嫌な顔をしたが、キラだけは笑っていた。
「せっかくだからカトー教授の頼み事手伝ってよ、オウ」
「ああいいぜ、ちゃっちゃと終わらせてカトーのジジイに追加される前に帰ろう」
こうして、4人はカレッジへ向かう事となった。
モルゲンレーテ社敷地内工学カレッジへは、ヘリオポリスを走る自動運送システムを使い向かう。目的地を入力すれば自動的にその場所へ送り届けてくれる、その停留所へ向かった4人は、姦しく話をする3人の女子が居た。
「あれ?ミリアリア」
その中の一人、真紅の髪の少女はミリアリアの名を呼んだ。
「ハァイ」
「あ、ミリアリアなら知ってるんじゃなぁい?」
「なぁに?」
「やめてよってば、もう!」
女子3人で姦しい、ならミリアリアが増えて四人ならさらにやかましいという具合に、残り二人もミリアリアと会話を始め、キラ達男衆は蚊帳の外となった。
「この子ったら、サイ・アーガイルに手紙貰ったの!なのに何でも無いって話してくれないのよ」
「えっ」
真紅の髪の女の子の付き添いは、いかにもな話題を振れば、キラが少し驚いた。
「えー!!」
ミリアリアも驚いた、知った名前だからだ。そしてキラが少し驚く様にトールは何かを勘付いて笑みを浮かべ、オウはその真紅髪の少女を少し嫌悪の表情を浮かべて見たが、即座に表情を普段のものに変えた。
「んっ、ん……乗らないなら、先によろしい?」
「あっ!すいません、どうぞ」
そうして立ち止まっていたら、並んでいた背後の女性に咳き込み煽られてしまい、キラ達は避けて先を譲った。黒髪のキャリアウーマじみた女性と、その部下の男性二人が、トール達が開けた道を譲り、少女達も先を譲り、運送システムの車に乗る。
「いい女だったな、この辺りじゃ見ない顔だ……」
オウはそう呟くのを他所に、少女達も次の車に乗った。
「手紙だって、サイが」
「えっ?」
「意外だなぁ、フレイ・アルスターとは」
真紅髪の少女の名は、フレイ・アルスターといい、キラは気にかけているらしい。それを態度で知ったトールは、ニヤつきながらキラの肩を両手で叩いて言い放つ。
「強敵だよこれは、キラ・ヤマトくん!」
「僕は別に……」
恋敵は手強いぞと揶揄うトールに、ミリアリアも微笑む。しかし、オウはため息を吐きながらキラに言った。
「やめとけキラ、あのお嬢様は……世間知らずのすべたってやつだ、サイも趣味悪ぃなぁ」
あの女はやめとけと、そして話にも出てきた“サイ"なる人物にも趣味が悪いと断じたのだ。
「えっ、オウまさか……」
「ああ、ナンパしてな、内面がダメだあれは」
キラはオウの人となりを知っていた、そしてオウがここまで女性をこき下ろすのは余程だった、つまりはお手つきして振られたのまで何となく察した。
「ちょっと、振られたからってそこまで言う?器のちっちゃなやつ」
ミリアリアからすれば友人の一人をナンパしておいて、そうまで言うオウに腹を立てて叱責した。
「そうだぞオウ、みっともない」
「どうとでも言えよ、俺は忠告したからなキラ?さ、行こうぜ俺らもよ」
トールもフラれた腹いせの悪口に注意したが、オウはそれでも好きに言えと曲げず、キラに忠告はしたとだけ伝えて、先に車へ乗り込んだ。