他人に歯磨きしてもらわないとレベル99になれない勇者です   作:きのこ大三元

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第19話

 第三の四天王、補佐官の部隊と別れてから数日。

 

 俺たちは王都へ戻る予定を変更し、北方の村へ向かっていた。近くの森で魔物が騒ぎ、夜になると獣の咆哮まで聞こえるらしい。

 

 そして何より気になるのが、補佐官から聞いた第四の四天王の話だった。

 

 牙を誇りとする魔族。

 

 そのくせ、牙の根元に問題を抱えている。

 

 味方の健康情報を敵へ流していいのかと思ったが、補佐官本人が「一度負けた方が自覚するでしょう」と真顔で言っていた。

 

 管理役、怖い。

 

「勇者、歯磨きセットは?」

 

 隣を歩く戦士が聞いてくる。

 

「確認しました。歯ブラシ、歯磨き粉、コップ、予備の獣毛ブラシ。全部あります」

「残量は?」

「十分です」

「よし」

 

 完全に出発前点検だった。

 

 以前は歯ブラシを持ち歩いているだけでも恥ずかしかったのに、今では敵に奪われる可能性まで出てきたため、三人が毎朝確認している。

 

 俺の神器、厳重管理された歯磨きセット。

 

 聖剣より生活感がある。

 

「補佐官様からいただいた草稿もありますよ」

 

 僧侶が一枚の紙を取り出した。

 

 魔王軍式口腔管理案。

 

 牙の根元の清掃、硬い保存食への注意、痛みや腫れの早期報告。さらに、魔族用長柄ブラシの案まで載っている。

 

「本当に作ったのね」

 

 魔法使いが横から覗き込んだ。

 

「この角度だと、牙の裏側へ入りにくそう。柄を少し曲げた方が――」

「まだ協力する気ですか」

「乗ってない。構造が気になるだけ」

 

 もう何度も聞いた言い訳だった。

 

 北方の村へ着くと、住民のほとんどが家へ避難していた。

 

 村長によれば、巨大な獣人型の魔族が森を占拠しているらしい。村へ直接襲ってくることはないが、夜になると咆哮と、何かを殴るような音が響いているという。

 

「怒っているのでしょうか」

 

 僧侶が聞くと、村長は困った顔をした。

 

「分かりません。ただ、昨日は『痛くない』と何度も叫んでおりまして」

「誰に向かって?」

「一人でです」

 

 全員が黙った。

 

「それ、たぶん痛いやつですね」

「間違いないわね」

 

 俺と魔法使いの意見が一致した。

 

 戦士だけは大剣へ手をかける。

 

「痛くても敵は敵だ。まず確認する」

 

 正しい。

 

 森へ入ると、すぐに大きな爪痕と足跡が見つかった。周囲に他の魔物はいない。どうやら本当に、近づく奴を片っ端から追い払っているらしい。

 

 足跡の先には、岩に囲まれた広場。

 

 そして、その中央で大木を殴っている女がいた。

 

「痛くない!」

 

 拳が幹へめり込む。

 

「この程度、何でもない!」

 

 もう一発。

 

「牙が少し疼くだけだ!」

 

 完全に痛いやつだった。

 

 大柄な獣人型の女性魔族だった。黒に近い灰色の髪、獣の耳と尾、腕や脚を覆う獣毛。腰には大きな斧を下げている。

 

 何より目立つのが、口元から伸びた二本の牙。

 

 長く、鋭く、いかにも強そうだ。

 

 ただし、右側の根元だけ魔力の流れがおかしい。

 

 視界の隅に文字が浮かんだ。

 

 魔王軍四天王。

 牙獣将。

 レベル86。

 

 第四の四天王。

 

 そして今の俺はレベル5。

 

 いつものことながら、差がひどい。

 

 牙獣将はこちらへ気づくと、大木から拳を抜いた。

 

「来たか、人間ども」

 

 低く鋭い声だった。

 

 ただ、口の右側だけ少し動かしづらそうに見える。

 

「あなたが第四の四天王ですか」

「いかにも。我は魔王軍四天王、牙獣将。魔族最強の牙と膂力を持つ者だ!」

 

 胸を張り、牙を見せる。

 

 直後、顔がわずかに引きつった。

 

「今、痛みました?」

「痛くない!」

 

 聞いただけなのに怒鳴られた。

 

「少し噛み合わせが気になるだけだ!」

「それ、たぶん痛いやつです」

「黙れ、歯磨き勇者!」

 

 魔王軍でも、その呼び名だった。

 

 俺の本名より浸透している気がする。

 

 牙獣将は大斧を抜き、地面へ叩きつけた。土が弾け、空気まで震える。

 

「貴様の噂は聞いている。人間の軟弱な道具で歯を磨かれ、力を得る奇妙な勇者だとな!」

「間違ってはいませんが、言い方が嫌です」

 

「人間の歯磨きなど、我ら魔族の牙には不要だ! 強き牙は戦いの中で磨かれる!」

 

 僧侶が小さく首を傾げた。

 

「物理的には、磨かれていないのでは?」

「僧侶さん。今は比喩です」

 

 牙獣将の眉がぴくりと動く。

 

「我らの牙は武器であり、誇りだ。人間の小さな歯と一緒にするな!」

 

「でも右の牙、根元の魔力が乱れてるわよ」

 

 魔法使いが容赦なく切り込んだ。

 

 牙獣将の尾がぴたりと止まる。

 

「ない」

「ある」

「ない!」

「炎症に近い反応ね。噛むと痛いでしょ」

「痛まん!」

 

 言い切った勢いで奥歯を噛み締める。

 

 顔が引きつった。

 

「今、痛みましたね」

「痛くない!」

 

 会話が成立していない。

 

 戦士が大剣を構えた。

 

「治療を受ける気は?」

「ない!」

「なら、まず戦う」

 

 話が早い。

 

 牙獣将も斧を構える。

 

「よかろう! 歯磨きで得た力も、人間の口腔ケアとやらも、我が牙と斧で打ち砕く!」

「歯磨き文化まで戦闘対象なんですか」

 

 返事代わりに、斧が振り下ろされた。

 

 戦士が大剣で受ける。

 

 森中に響くような金属音。戦士の足元が沈み、俺は言われる前に後ろへ下がった。

 

 歯磨き前はレベル5。

 

 こういう時だけは、自分の身の程をよく分かっている。

 

 牙獣将は大柄なくせに速かった。斧を連続で叩き込み、戦士が受け、魔法使いが氷弾で牽制する。僧侶の結界が衝撃を押さえていたが、一撃一撃が重い。

 

 ただ、やっぱり動きがおかしい。

 

 斧へ力を込めるたび右顎が固まり、牙を噛み締めた瞬間だけ踏み込みが鈍る。

 

「痛みで動きが乱れてる!」

 

「黙れ!」

 

 魔法使いへ怒鳴り返し、牙獣将が斧を横薙ぎに振るう。

 

 戦士が受けたが、大きく押された。

 

「勇者、準備!」

 

「誰が担当します?」

「私だ。最速でやる」

 

 戦士は牙獣将を押し返すと、すぐこちらへ戻ってきた。魔法使いの氷の鎖が牙獣将を捕らえ、僧侶も結界を重ねる。

 

「長くは持たないわよ!」

 

 実戦用ブラシが取り出された。

 

「口を開けろ」

「敵が牙を見せてる前で?」

「お前も歯を見せろ」

「対抗方法がおかしい」

 

 それでも口は開ける。

 

 戦士の急速仕上げは、もう旅の序盤とは別物だった。余計な動きがなく、短時間でも必要な場所へ毛先が届く。

 

 武人に指摘された奥歯も改善済み。

 

 敵の助言で歯磨き技術が上がる前衛。

 

 この旅、本当に何なんだろう。

 

「動くな」

「はい」

「噛むな」

「はい」

 

 氷の鎖を引きちぎりながら、牙獣将がこちらを見る。

 

「本当に敵前で磨かれるのか!」

「必要なので!」

「軟弱な!」

「それは戦ってから言ってください!」

 

 短い仕上げが終わり、口をすすぐ。

 

 胸の奥で光が弾けた。

 

 レベル99。

 

 牙獣将の斧が迫る。

 

 俺は剣を抜き、その一撃を真正面から受け止めた。

 

「なっ……」

 

「これが俺の戦い方です」

 

 地面を蹴る。

 

 牙獣将は強かった。

 

 斧だけではない。爪、脚力、獣人特有の瞬発力。レベル99でも油断できる相手ではなく、まともに一撃を受ければ十分痛い。

 

 ただし、牙の痛みだけは隠せていなかった。

 

「右!」

 

 魔法使いの声で斧をかわす。

 

「踏み込みすぎるな!」

 

 戦士の指示で距離を保つ。

 

「長引かせないでください。相手も痛みを抱えています」

 

 僧侶の声に、俺は小さく頷いた。

 

 勝つだけなら、力で押し切れる。

 

 でも、それでは意味がない。

 

 牙獣将が斧を振り上げた瞬間、右顎に力が入る。

 

 顔が歪んだ。

 

 そこへ踏み込む。

 

 剣の腹で斧の柄を弾き、足を払う。崩れた胸当てへ柄を叩き込み、巨体を地面へ転がした。

 

 斧が手から離れる。

 

「まだだ!」

 

 起き上がろうとした牙獣将の前へ、剣先を向けた。

 

「終わりです」

 

 牙獣将は荒い息を吐きながら、こちらを睨む。

 

「殺せ」

「殺しません」

「敵に情けをかけるか」

「牙が痛い相手を倒して、そのまま放置する方が嫌です」

「痛くない!」

「まだ言うんですか」

 

 魔法使いが近づき、杖を口元へ向けた。

 

「右の根元、かなり乱れてる。これ以上放っておいたら悪化するわよ」

 

 僧侶もそばへしゃがみ込む。

 

「少し腫れていますね。牙そのものというより、根元の歯茎でしょうか」

 

 牙獣将が反射的に口元を隠した。

 

「見るな」

 

 急に声が小さくなる。

 

「牙は魔族の誇りだ。弱っていると知られれば、部下に示しがつかない」

 

 ようやく本音が出た。

 

 俺は剣を下ろした。

 

「補佐官さんは知ってましたよ」

「なに?」

「牙の手入れを怠ってるって」

 

 牙獣将の顔が引きつる。

 

「あの眼鏡……!」

 

 管理役は怖い。

 

「歯や牙が痛むこと自体は、弱さではありませんよ」

 

 僧侶が穏やかに言った。

 

「むしろ我慢して悪化させて、戦えなくなる方が困るでしょう?」

 

「人間の理屈だ」

「魔王軍の兵士たちも、同じような悩みを抱えていました」

 

 牙獣将が黙る。

 

 俺は荷物から、村でもらった獣毛ブラシを出した。

 

「これ、人間用ですけど。牙の隙間や根元にも応用できるかもしれません」

 

「その小さな道具を、我の牙に使うというのか」

 

「今日は使いません」

 

 牙獣将が少し驚いた顔をした。

 

「嫌がる相手を押さえて磨くつもりはないです。本人が納得しないと意味がありませんから」

 

 俺自身、誰かに歯を磨いてもらう加護を持っている。

 

 だからこそ、その辺は大事だった。

 

 歯磨きなんて、無理やりやるものじゃない。

 

「ただ、このまま放っておくのはおすすめしません。補佐官さんも、魔族用の長柄ブラシを考えてました」

 

「長柄ブラシ?」

 

 魔法使いが草稿を広げた。

 

「牙の裏側や根元に届くよう、柄を長くして角度を変える。魔族の口に合わせれば、人間用をそのまま使う必要もないわ」

 

「歯磨き粉も、体質を確認した上で刺激の少ないものから試せると思います」

 

 僧侶も続ける。

 

 牙獣将は草稿と獣毛ブラシを見比べた。

 

「人間の道具で、魔族の牙を手入れする……」

 

「魔族用に変えればいいんじゃないですか」

 

 俺が言う。

 

「牙を大切にするための手入れなら、別に誇りを捨てることにはならないでしょう」

 

 しばらく沈黙が続いた。

 

 森を風が抜ける。

 

 やがて牙獣将は、小さく息を吐いた。

 

「……補佐官は、他に何と言っていた」

 

「一回負けた方が自覚するって」

「あの眼鏡……本当に……」

 

 頭を抱えた拍子に顎へ響いたらしく、また顔をしかめた。

 

「痛いんですよね?」

「……少しだ」

 

 初めて認めた。

 

「少し、噛むと痛む」

「最初から言ってください」

 

 戦士が斧を拾い、手の届かない場所へ置く。

 

「治療中は大人しくしろ」

「敵に命令される筋合いはない」

「なら痛いまま帰るか?」

 

 牙獣将は黙った。

 

 戦士の正論は、魔族にも効くらしい。

 

 僧侶が応急処置を始めた。根本的な原因まではどうにもできないが、腫れと痛みを一時的に抑えることはできる。

 

 しばらくして、牙獣将が恐る恐る顎を動かした。

 

「……痛みが薄い」

 

「一時的ですよ。毎日のケアと、原因の確認は必要です」

「歯磨きもか」

「はい」

 

 僧侶は笑顔だった。

 

 逃がす気がない。

 

「人間の習慣を受け入れろというのか」

「魔族用に変えれば、人間の習慣じゃないですよ」

 

 俺が答えると、牙獣将は少し考えた。

 

「魔族の牙を守るための、魔族の手入れ……」

「そうです」

「ならば、誇りには反しない」

 

 納得する場所が、いかにも彼女らしかった。

 

「今日の勝負は我の敗北だ」

 

 牙獣将は立ち上がる。

 

「歯磨きで得た力そのものを認めたわけではない。だが、人間の小さな道具にも利用価値があることは認めよう」

 

 武人も似たようなことを言っていた。

 

 魔王軍は、全部素直に認めると死ぬのだろうか。

 

「補佐官へ伝えろ。長柄ブラシの試作品は、我が直接確認する」

「自分から試すんですか?」

「牙を守るためだ。勘違いするな」

 

 魔法使いが小さく笑った。

 

「魔王軍にもツンデレっているのね」

「誰がツンデレだ!」

 

 牙獣将が吠え、すぐ右顎を押さえた。

 

「大声は控えてください」

「……分かった」

 

 僧侶に注意され、素直に黙る。

 

 少し面白かった。

 

「ところで」

 

 俺は獣毛ブラシをしまいながら聞いた。

 

「魔王様にも牙ってあるんですか?」

 

 牙獣将の表情が固まった。

 

「魔王様の御姿について、敵に話すつもりはない」

「口腔ケアの話です」

「なおさらだ」

 

 強く拒否された。

 

 ただし、視線が少し泳いだ。

 

 魔法使いが見逃さない。

 

「あるのね。歯か牙の悩み」

「知らん」

「補佐官は魔王様の健康管理もしてるんでしょ?」

「知らん!」

 

 また大声を出し、右顎を押さえる。

 

「だから、大声は控えてください」

 

 第四の四天王は完全に患者扱いされていた。

 

 牙獣将は斧を拾い、森の奥へ向かう。

 

「今日は退く。次に会う時は、万全の牙と力で勝負する」

「また戦うんですか」

「当然だ。我の誇りは折れていない」

 

 数歩進んでから、こちらを振り返った。

 

「だが、その獣毛ブラシとやらは悪くない。必ず魔族用へ改良しろ」

「補佐官さんへ伝えておきます」

「それと、歯磨き粉は刺激の少ないものを用意しろ」

「もう使う気じゃないですか」

 

 牙獣将の顔が少し赤くなる。

 

「性能確認だ!」

 

 どこかで聞いたような言い訳を残し、そのまま森の奥へ消えていった。

 

 戦士が大剣を背負い直す。

 

「四天王は全員、妙な方向へ歯磨きに関わるな」

「一人くらい普通に倒しに来てもよかったですよね」

 

 魔法使いが指を折る。

 

「研究者は研究。武人は評価。補佐官は管理。牙獣将は治療」

「そして次は魔王様ですね」

 

 僧侶の一言で、全員が黙った。

 

 四天王全員と接触した。

 

 研究者は捕虜。武人とは再戦の約束。補佐官とは一時休戦。牙獣将は魔族用歯ブラシの試作品を待つことになった。

 

 敵と戦っているはずなのに、歯磨き文化だけは着実に魔王軍へ侵攻している。

 

「これ、魔王様とも歯の話になると思います?」

「ありそうね」

「牙や歯の悩みがあるなら、治療は必要です」

「まずは敵だ。そこを忘れるな」

 

 戦士が釘を刺す。

 

 もちろん、その通りだった。

 

 魔王軍は敵だ。村を襲い、人を苦しめるなら戦わなければならない。

 

 それでも、今日の牙獣将とは話ができた。

 

 敵だから殺す。魔族だから分かり合えない。

 

 それだけではないのかもしれない。

 

 歯が痛い。

 

 牙の手入れに困っている。

 

 そんな程度の共通点でも、話すきっかけにはなる。

 

 世界を救うというのも、魔王を倒して終わりではないのかもしれなかった。

 

「勇者」

「はい?」

「ぼうっとするな。村へ戻るぞ」

 

 戦士が歩き始める。

 

「それと、戻ったら急速仕上げの確認をする」

「今日かなり速かったですよね?」

「武人に指摘された部分は改善した。次は敵の攻撃中でも安定させる」

「敵の攻撃中に磨く前提をやめてください」

 

「でも、妨害対策は必要ね」

「安全な姿勢も確認しましょう」

 

 魔法使いと僧侶まで乗ってきた。

 

 三人は、もう次の歯磨き対策を考えている。

 

 俺の意見は、たぶん今回も通らない。

 

 異世界の空は、今日も綺麗だった。

 

 その下で、人間用の歯ブラシが魔族の牙へ応用されようとしている。

 

 第四の四天王は、人間の歯磨き文化を軽く見ていた。

 

 けれど牙の痛みには勝てず、人間の道具にも使い道があると認めた。

 

 そして俺たちは、倒した敵を殺さずに話した。

 

 小さな変化だ。

 

 でも、いつか魔王と向き合う時、その小さな変化が必要になるのかもしれない。

 

 歯磨き前はレベル5。歯磨き後はレベル99。

 

 人間の歯も、魔族の牙も、放っておけば痛くなる。

 

 たぶん、分かり合う入口なんて、そのくらいしょうもないものでもいいのだろう。

 

 できれば俺としては、もう少しかっこいい入口がよかった。




次回予告
 
王女
「四天王全員との接触を確認しました」
 
戦士
「次は魔王だ」
 
僧侶
「ですが、話し合える可能性もあります」
 
魔法使い
「研究者、武人、補佐官、牙獣将。全員、歯磨きに巻き込まれたわね」
 
勇者
「魔王様まで巻き込まれる前提ですか?」
 
研究者
「当然だ。魔王の牙と勇者の加護反応を比較すれば――」
 
勇者
「まだいたんですか」
 
次回、第15話
「四天王を越えて、魔王城へ」
 
勇者一行、歯磨きセットを抱えて魔王城を目指す。
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