うたをつぐもの―うたわれるもの・After―   作:根無草野良

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~第三幕のあらすじ~

 

 クンネカムンの大乱から七年。若きエヴェンクルガの武士(もののふ)タイガは、雇兵団(アンクァウラ)『ティティカルオゥル』の一人として、世に戦を広めてまわる仮面の女ハクビを追っていた。

 

 カミュを國師(ヨモル)として訪れたカルラゥアトゥレイで、『ティティカルオゥル』の一行は、ギリヤギナ皇族カルラの娘、カリンと出会う。

 カルラゥアトゥレイを騒がせているものが、人の心を惑わし、壊す、白霊蓮(サラカジャ)の毒であることを知った『ティティカルオゥル』は、カリンの協力を得てその出所をつきとめた。

 

 辿りついた敵アジトにて、ハクビと行動を共にするクッチャ・ケッチャの大罪人ラクシャインと再会する。カルラゥアトゥレイの騒ぎは、彼ら一派の内乱によるものだった。

 そして、一派の目的が『地獄(ディネボクシリ)』の解放であると知る。

 狂った森の主(ムティカパ)である灰色熊(グルィボゥ)を倒し、カルラゥアトゥレイの騒ぎを鎮めた『ティティカルオゥル』は、調査と報告のためにオンカミヤムカイへと戻る。

 

 そこに、エヴェンクルガの武士(もののふ)トウカが現れた。

 タイガと彼の兄リュウガの消息を追いきた彼女は、しばし『ティティカルオゥル』と行動を共にすることとなる。

 オンカミヤムカイでの調査を進める中、アルルゥの祖国でもあるトゥスクルから、新たな騒乱が伝えられる。

 事態の調査と収拾のため、『ティティカルオゥル』は再び國師(ヨモル)カミュの護衛となり、トゥスクルの混乱を収めるべく尽力することとなった。

 

 侍大将(オムツィケル)クロウの下で流民の増加による町の無法を収め、大老(タゥロ)ベナウィを補佐し政務の停滞を緩和しつつ、心幼きクーヤの遊び相手を務める中で、トゥスクルは少しずつ以前の平穏を取り戻していった。政(まつりごと)に関わる不正も、アルルゥたちの手によって明らかになろうとしていた直前、流民たちの蜂起は起きた。

 

『ティティカルオゥル』は、状況の混乱を利用することで事態の黒幕に迫ろうと、調べを進めていた者たちの住処に潜入する。

 その一人、マルシェロの邸にて、タイガは兄リュウガと再会した。トゥスクルの混乱も、ハクビが裏から糸を引いていたのである。

 マルシェロは捕らえるも、リュウガはトウカを圧倒し、逃げ去ってしまう。だが、『ティティカルオゥル』はようやくハクビに関する手がかりを得た。

 トウカとの別れを惜しみながらも、タイガは新たな一歩を踏みだそうとしていた。

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