うたをつぐもの―うたわれるもの・After―   作:根無草野良

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~第一幕のあらすじ~

 

 クンネカムンの大乱から七年。

 世は戦乱の時代を迎えていた。

 名を上げようとする者たちにとっては好機の時でもあった。

 

 弱肉強食の世の中で、若きエヴェンクルガの侍タイガは、自らを鍛えながら旅を続けていた。

 元服(コポロ)を前に姿を消した、兄リュウガの行方を追って。

 

 旅の中で、タイガは数々の出会いを果たす。

 

 最初の出会いは戦いの場で、負の念を集める仮面の女と。

 巨躯の武士(もののふ)に守られた女は、目的も語ることもなく、炎に落ちる砦に消えた。

 

 次の出会いは山中で、森の主(ムティカパ)を従えた森の母(ヤーナマゥナ)と。

 アルルゥは消えた姉を追い求め、タイガと行動を共にする。

 

 更なる出会いは辿りついた街で、闊達陽気(かったつようき)な傾(かぶ)き女と。

 ティティカの言に従って、タイガとアルルゥはその団に加わった。

 雇兵団(アンクァウラ)『ティティカルオゥル』に。

 

 いくつかの仕事をこなし、雇兵団(アンクァウラ)としての結束を強めたタイガたちは、ついに戦へと参加する。

 ウペクペとドルノ・ウィの戦いは、無謀な突撃の日々となった。

 その中で出会った騎兵の姉弟、リネリォとテルテォを交え、『ティティカルオゥル』は対立と繋がりを育んでいった。

 

 奮戦により勝利を続け、ついに迫ったドルノ・ウィの都を前に、一行は敵の軍師の存在を知る。

 伝えられた白き鬼面の女の話に、アルルゥの様子は一変した。

 そこに、捜し続けていた姉の影を求めて。

 

 だが、到達した皇(オゥルォ)の下、前にしたその姿は姉のものではなく、アルルゥの期待は裏切られる。 

 代わりに、タイガが息を飲む事となった。

 仮面の女ハクビの横に、付き従っていたのは兄リュウガであった。

 

 敵の皇(オゥルォ)を討ち、戦を終結させたものの、リュウガの示した威の前に、結局ハクビは逃してしまう。

 

 戦を終え、消沈していたタイガとアルルゥであったが、それぞれの追う相手を求め、仮面の女ハクビを捉える決意を固めたのであった。

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