超かぐや姫の世界で帝(ガチ)に転生した話   作:こそば

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UAが増えているのを見るのが面白かったので連続投稿します。
今話には色んな作品のネタを散りばめてるのでわかった人はハーメルンで僕と握手!
今後の話もぶち込めるものはぶち込もうと思うので、元ネタを知ってる人にニヤリとしてもらえたら嬉しいです。


第2話

〜ヤチヨ・ベレトside〜

 

かぐやが赤ちゃんの姿から成長した翌日のこと、ベレトはヤチヨと今後の動向について確認をしていた。

 

「それでヤチヨ、次はどうすればいいんだ?」

『えっと、今日は彩葉が学校へ行っちゃって置いて行かれた日だから、放課後までは大丈夫かな』

「放課後からは何かあるのか?」

『もちろん!キラキラのかぐや姫は1人寂しくお留守番できるような子ではないのです⭐︎』

「あぁ、つまんないからってすぐに部屋を飛び出していきそうだ」

 

イヤホンをしてヤチヨと会話するベレト。

ウミウシだった頃は会話をする際は何かしらの方法で姿を隠しながら、周りに聞こえないよう会話していたことが懐かしく感じる。

ヤチヨ曰くあれはあれでバレちゃいけないドキドキ感が楽しかったけどね!とのことであるが。

それでもイヤホンをしていれば堂々と人前でも会話できるようになったのは便利であるし、嬉しくもある。

 

『というわけで放課後までは休憩時間だから、ベレトはこのまま部屋で休んでていいからね』

「そうか、ならお言葉に甘えてそうさせてもらおう」

『それじゃ、時間になったら起こすからゆっくり休んでね〜』

「あぁ、おやすみ、ヤチヨ」

 

そのまま壁にもたれかかってすぅすぅと寝息を立て始めるベレト。

いつものことながら寝付くのが早いな〜。それでいて物音がしたら一瞬で目覚められるのだから不思議だ。

すやすやと眠るベレトの顔をFUSHIに協力してもらって覗き込む。

う〜ん、いつものクールで無表情なベレトもいいけどあどけない寝顔もヤッチョ的にポイント高め!

それだけじゃない、寝起きの彼はたまに素の自分が出るのか、少年のような言葉遣いをすることもあるのである!

 

『ベレトはあの口調は憧れてる人のロールプレイングだっていうけど、もっと素のベレトでも話して欲しいんだけどな…』

 

そんなお願いも今まで全部断られている。

私に対してはかなり甘く、断られることの方が少ないのに、一部のお願いだけは頑なに首を縦に振ってくれない。

いつかその理由も教えてくれると言っているが、いつになるのだろうか。私はずっと待っているのに。

 

『それにしても、いい寝顔。ふふふ、とってもいい夢を見ているみたいだね』

 

 

あぁ、またこの夢か。何百年経てばこの夢を見なくなるのだろうか。

 

「ベレト、こっちですよ、こっち!」

「わかった、今行くから待ってくれ」

 

あまねく全てを照らし出す太陽のような笑顔、鈴の音のように透明な声。

辺りを静寂が包み込み、月明かりだけが見守る深い夜でも、君の周りだけはキラキラと輝いて見える。

 

「見てください、このお花!なんとこの子、月明かりの夜道でもぼんやりと光るんです、可愛いですよね〜!」

「これは…月光草、月の涙か?」

「知ってるんですか?じゃあベレト、この花のこともっと教えてください!」

 

そうだった、君は好奇心旺盛で、気になること全てを知りたがる。

まるで無邪気な、夜の王女様だった。

 

「私、幸せです。こんな日々がずっと続いてほしいって、そう思うんです。」

「じゃあ、俺が続けるよ。君の望む日々を、俺が守る。」

「ふふふ…かっこつけですね、ベレト。どうか私と、末長くともにあってくださいね」

 

これは、罰なのだろう。君を守ると誓っておきながら守れなかった愚か者への。

 

「ベレト!ベレト!待っていてください!私、必ず、絶対、あなたにまた会いに来ます!何十年何百年、何千年何万年かかってもです!だから…私のこと、忘れないで」

 

あぁ、忘れないよ。絶対に。俺も君に会いに行く、だから。

 

「私、彩葉に絶対また会いたいの!」

 

俺のことを忘れて、違う人間に会いたいなんて、言わないでくれ。

 

 

『ベレト〜!起きて〜!』

「ッ!!」

『わぁ!起きてとは言ったけど、そんな勢いよく起きてなくても大丈夫だよ?』

 

動機が治らない、またあの幸せな夢(あくむ)を見てしまった。

夢だけでも君に会えることを、喜べばいいのだろうか。それとも守れなかったことを、選ばれなかったことを受け止めればよいのだろうか。

 

『ベレト、大丈夫そ?』

「ふぅ…すまない、もう大丈夫だ」

『ほんとに?無茶だけはしないでね』

「問題ない、それで次のミッションはなんだ、ヤチヨ大佐」

『ベレト二等兵に新たなミッションを発令する!彩葉の学校に行ったかぐやがちゃんと彩葉のいるカフェにつけるかを見守ってもらいたい!』

「階級低すぎないか」

『ふふん、これはヴァーチャスミッションだよ、ベレト!』

 

上手いこと流れを変えられただろうか。

ヤチヨは意外と物事をよく観察しているため、無理やり流れを変えたことも見透かされている気がする。

今まで色々な経験を積んだからだろうか、時々、全てを赦し包み込むような包容力が垣間見える。

 

『場所は端末に送っておいたから、よろしくね、ベレト!』

「わかった、じゃあ行ってくる」

『あ、待って。マスク忘れてるよ』

「最近暑くなってきたから、なるべくならつけたくないんだが…」

『ダメだよ?外にいる時は付けてって言ったよね?今回行く場所なんて女の子しかいないようなおしゃれカフェなんだからいつも以上に気をつけてねわかった?』

「すまない、わかった、わかったからそこまでにしてくれ」

『飲み物飲む時もそこのストロー付き水筒を使うこと、前みたいにマスク外して飲んじゃダメだからね。ヤッチョとのお約束、でしょ?』

 

確かに女の子から声をかけられることは昔から多いが…そこまで徹底することだろうか?

俺が今まで一回も他の女の子に靡いたことなどないことを、一番知っているだろうに。

まだまだ続くお説教に対し、俺は半ば逃げるように部屋を後にした。




ちなみに曇らせタグはオリ主のために付けています。
超かぐや姫側のキャラたちを曇らせることはあんまりないです。

あと、オリ主がベレトロールプレイをしているのは最初はベレトスペックだったからのノリですが、ヤチヨと出会った後は自身を守るペルソナとしてロールプレイをしている設定です。
そのままの自分では絶望を受け止めきれなかったので、自分はベレトだと思い込むことで精神崩壊を回避しています。
(この設定を本編で出せるとこなさそうなので後書きにて開示しました)
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