その不器用な手が、私の夜を塗り替えるまで   作:ネコ203

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気まぐれで書いてます。そうゆう気分になったときに書いてます。


水乃桜 追求

わたくしは水乃神社の巫女をしている。

今は一緒に神社で暮らしてくれている二人がいるから、わたくしは水乃様と二人っきりでの生活ではなくなった。

あの二人と出会うまでは、わたくしは水乃様と二人っきりでした。

おじいさまが現世を去り、幽世へ旅立ってから。

 

生まれたころは水乃神社には住んでいなかった。

わたくしにもおじいさまと水乃様以外の家族がいたのだ。

父母に5歳年上の姉上、3歳年下の弟。

まわりからみてもどこにでもいそうな普通の幸せそうな家族でした。

わたくしは幸せでした。本当に。こんな日々がずっとずっと続いていくのだと思っていました。

ですが、そんなことはありませんでした。

わたくしが通院していた病院に1週間ほど入院していたころでした。

ある日の夜、わたくし以外も家族が家にいたころ、強盗グループが家に侵入してきたのです。

母と父はナイフで刺されて死亡。父は抵抗していたらしく、10回ほど刺された痕があったとのこと。弟は首を絞められ苦しみながら亡くなった。そして姉上は、部屋に監禁され、強姦され、最後は殺された。

犯人たちはそのあと家にあるものをすべて盗み、去っていったが、のちに犯人たちは捕まり、凶悪犯罪ということで死刑された。

なんて残酷なんでしょうね…人間がやることなんでしょうか…わたくしはその話を聞いたとき現実を受け止めきれませんでした。

小学二年生であったのに、涙が出てきませんでした。病院のベットでただ絶望して声もでなくて。

完全に心が死にました。

 

ただ一人になったわたくしを引き取ったのは、母上の父上、おじいさまでした。

おじいさまはカウンセラーをつけるかわたくしに相談したり、少しでも正気を戻そうと頑張ってくれてました。

退院後はおじいさまが管理している神社、水乃神社で暮らし始めました。

おじいさまはすぐには小学校には通わせず、まず心のケアから始めてくれました。

神社の話や釣りに連れて行ったり、散歩、船、畑、農作業、動物との触れ合い、ごはんなどいろんなことをわたくしにしてくれました。

そのおかげかおじいさまだけには少しずつ声をだしてお話しすることができるようになりました。

そしてある日の夜、おじいさまがわたくしに言ってくれたことがあるのです。

 

「人として正しく生きなさい。復讐なんて考えるな。悪に染まるな、善に染まり正しく生きろ。人を愛しなさい、大切にしなさい。」

 

とこう言ったのです。

わたくしはこの言葉が今でもわたくしの信条になっています。

その言葉を聞いたわたくしはその日以来、学校にもまた通い始め、少しずつ今のわたくしへとなっていきました。

 

おじいさまはわたくしをお世話してくれていたとき一度も嫌な顔なんてしませんでした。

笑顔で、いつも優しかった。

そんなおじいさまがわたくしは大好きでした。

もう少し生きて恩を返したかった。おじいさまありがとうございました。

今はわたくしは幸せです、この水乃神社も巫女としてこれからも大切に守っていきます。

 

 

 

 

 

最後にわたくしは水乃神社の神様、水乃様と話すことができます。

不思議ですよね…ふふふ…

水乃様はわたくしたちを守ってくれてますよ、二人のことも大好きみたいですから。

 

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