首領もアインスト化しているため、禍の団と言うよりは
アインスト軍団と言った方がもう正しいかもしれません。
魔法使い軍団もアインストの影響を受けつつあるため
原作通りと言えるのは英雄派位でしょうか。
……でもその英雄派にも、混沌が這い寄りつつあるんですよね。
どうでもいいけどクロスゲートの存在を知ったら
リゼヴィムじーちゃんは歓喜に震えそうですよね(制御できるかどうかは別問題
と言うかもうアインストで別世界の存在を把握しているのは間違いないでしょう。
冥界で行われていた若手悪魔の会合と、それに伴うパーティーは
とんでもない終わり方をした。
会合の最中も魔王による身内びいきや眷属による些細な騒動が起こり
終わり際にははぐれ悪魔・黒歌の発見と討伐の報告がなされたと思えば
サーゼクス眷属のベオウルフが離反、他の眷属に多大な被害を被らせたというのだ。
それもあって、グレモリー家は後片付け以上に慌ただしい事になっている。
「……そうですか。私も総司から話を聞いただけですが
まさかベオウルフが反旗を翻すとは思ってもみませんでした」
「それでグレイフィア、総司はなんと?」
ミリキャスを連れ、出稼ぎに出ていたグレイフィアの耳にもその報せは入り
リアスらと情報の交換が行われていた。
ミリキャスは既に自室に戻っており、引きこもり気質のギャスパーが話し相手になっている。
昨今の情勢からか、ミリキャスも若干だが引きこもりの傾向がみられているのだ。
それで波長が合ったためなのかどうかはわからないが
ギャスパーはそんな彼の相手に良くも悪くもうってつけだと言える。
「アインスト出現の報せを受け、討伐のために数名の眷属が向かったそうです。
その中にはベオウルフも当然含まれていましたが、迎撃した場所……
確か、アガレス家の工廠だったと思います。そこにあった式典用のロボット――
アルトアイゼン、でしたか。それとアインストが接触した際に
突然、ベオウルフが変調をきたした――総司はそう話しています」
「グレイフィアさん、お師匠様は無事なのですか?」
総司――沖田総司の弟子でもある木場が、グレイフィアに総司の安否を問う。
本来ならば、彼は師匠の下修行のやり直しをするはずだったのだが
禍の団やアインストとの戦いが激化しつつある中、それは叶わぬこととなっていた。
そんな矢先、アインストとの交戦中にこの事件が起きたのだ。
「とりあえず、一命はとりとめました。ですがこの事件を受けて
ベオウルフはSSS級はぐれ悪魔認定をせざるを得なくなり
総司含めサーゼクス様の眷属も、私以外は大半が傷を負った状態です。
なにせ、ベオウルフの離反と同時に――
――オーフィスが、現れたのですから」
「な、なんですって!?」
オーフィス。今はウンエントリヒ・レジセイアと呼ばれる
アインストと呼ばれる生命体を率いて、この世界を静寂に満たそうとする
三大勢力の、いや全生命の敵ともいえる存在。
その力はかつて「
無事では済まない相手なのだ。まして、離反者が出たことで混乱をきたしていた彼らに
まともな戦いが出来ていたかどうかというのは、極めて疑わしい。
「総司についても、他の皆についてもよく無事だったとしか言いようがない状態です。
その後オーフィスはパーティー会場近辺に現れたそうですが……
その時は素直に引き下がってますね。きっと、ベオウルフを迎えに来たのか
ただの顔見せだったのか。
いずれにせよ、今私達が相手取っているアインストと言う存在、ただものではありません」
そう。彼らはアインストについての情報が乏しい。
情報を集めることに長けているセージだって、アインストの全てを知っているわけではない。
今分かっているのは、彼らが静寂な世界を作るために今の世界に敵対行動をとっていること。
それが禍の団と利害の一致が生じているのか、あるいは禍の団がアインストを利用しているのか
その逆なのかは定かではないが、協調の姿勢を取っていることだ。
「それにしても、ベオウルフが何故……
セージと違って、そんな素振りは見せていなかったと聞いているのだけど」
「それなのですが、音声記録がこちらに」
グレイフィアが懐から取り出したレコーダーを再生にかける。
微かなノイズが入っているが、明らかに戦闘中らしき音声と
若干の混乱が聞き取れる内容だった。
――そうだ……憎み合う……世界を……広げる者達……
俺は創らなければならない……世界を……静寂でなければならない……
それが……俺の……成すべきこと……
その……ためには……
――ど、どうしたというのだ!? ベオウルフ!
――……様子がおかしい、ベオウルフ、気を確かに!
――お前達は……望まれぬ世界を……創る……だから……滅ぼす……のみだ。
お前達悪魔も……純粋な生命体にはなり得ん……
俺が……そう!! 俺、こそがぁっ!!
――な、なにを言っているんだ、ベオウルフ!
――創造する……望まぬ世界を、破壊……ククク……フフ、フフフフ……
創造は破壊、破壊と創造……創造と破壊、破壊の創造……
――こ、これは一体……!? あ、あれは……!! まずい、みんなここは……!!
――……嚙み砕け……!!
ベオウルフの声で再生されたその言葉が、レコーダーに残された最後の音声だった。
「これは……カテレアの時と同じ……いえ、それ以上に……!
じゃ、じゃあベオウルフは禍の団に……!?」
「いえ、それが無いのは眷属すべて、そして何よりサーゼクス様自身が証明しています。
考えられるのは、現場でアインストと共鳴してしまう何かがあった、としか……
それと、式典用のアルトアイゼンですが、変異してアインストとなってますね」
「それであの時シーグヴァイラが憔悴しきっていたのね……」
生命のみならず、無機物をも変異させてしまうアインスト。
その悍ましき生命に、リアス達は戦慄を覚えるのだった。
……だが、見るものが見ればこう語るだろう。
無機物はともかく、生命体を自分達と同じ種に変異させてしまう。
それはまさしく
何ら変わりがないと言う事を。
自らの所業を棚に上げ、アインストを悍ましき生命とは片腹痛い、と。
もしそれが純粋な生命であるというのならば
他者を改造する必要のある純粋な生命とは、何と皮肉な話であろうか。
「そして、それに伴いまして私を含めたサーゼクス様の眷属全てに
監視がつけられることとなりました。ベオウルフのようになられては困るでしょうから
当たり前と言えば、当たり前ですね」
グレイフィアが指し示した方角には、悪魔の兵士が佇んでいる。
リアスらの位置からは視認できなかったが、イェッツト・トイフェルの紋章をつけている。
魔王直属部隊が、魔王眷属の監視を行うとはこれまた何とも皮肉な話である。
「日常生活を送る分には支障はありませんが……
ミリキャスの情操教育には、全くよろしくありませんね。
かといって、他に預けるところもありませんし……」
グレイフィアの目下の心配事は、己が腹を痛めて産み落とした子、ミリキャスの事である。
実家であるグレモリー家は財政難で治安も悪化。
現政権の敵対勢力でもあったルキフグス家にも今更帰れない。
グレイフィア自身はルキフグスの姓を名乗っているが、当のルキフグス家が一部を除いて
「グレイフィアは最早ルキフグスとは何の関係もない」と公言しているためだ。
これには現魔王が政権を勝ち取るに至った戦乱が大きく影響しており
その中でサーゼクスとグレイフィアは結婚をするに至ったのだが
当然周囲の反発は大きく、水面下では現在でも禍根が残っている有様だ。
そのため、ミリキャスを連れてルキフグスに帰るという手が取れないのだ。
サーゼクスも魔王としての職務に追われ面倒を見ている暇などない。
母である自身も今回の騒動で監視をつけられてしまい、行動は大きく制限されている。
施設に預けるにも、身分的な問題で逆にそういう手も取れない。
正に八方塞がりであり、幾分マシな「自身で面倒を見る」手を取らざるを得ない状態なのだ。
「……それもそうね。その件について、お兄様はなんと?」
「……労りの言葉は頂きましたが、それ以外は何も。
魔王として、一人の悪魔を贔屓するわけにはいかないのでしょう。
眷属としては納得できますが……正直、妻としては……
……コホン。今の言葉は忘れてください」
リアスの何気ない質問に対してのグレイフィアの答えもまた
憔悴しきっている素が零れ落ちていたのだった。
――――
冥界某所・バオクゥのアジト。
スポーツ新聞に踊る「サーゼクス眷属の離反」の文字。
そこに記されているのはグレイフィアが語っていた事と異なった、様々な推測、憶測、デマが
所狭しと踊っている。読む側も話半分なのがスポーツ新聞の醍醐味なのだが
今回は「魔王眷属の離反」と言うとんでもない事態。それに対し政府が動かない辺り
政府も混乱していると推測できる。
この記事を書いたのはセージも知っているジャーナリスト、リー・バーチではないが
そのリーが書いた記事も関連記事として大きく取り上げられている。曰く――
――現魔王は、身内贔屓を平然と公共の場で行い、悪魔社会を混乱に叩き落そうとしている――と。
これはサーゼクスの事ではなくセラフォルーの事だが
四大魔王がいずれも政務を執り行うにあたって問題を抱えていることはアングラ雑誌などでは
度々指摘されていた事だ。
身内贔屓、職務怠慢、利己主義。いずれも政務者としては問題のある傾向と言える。
アングラ雑誌でしか言われなかったことが、スポーツ紙とは言え表沙汰に出たのには
今回のベオウルフ離反が大きく影響しているのは間違いない。
それに伴い現魔王に対する不平不満がそこかしこで爆発している形となっている。
その爆発の一端が、この紙面に踊っているのだ。
中には現魔王の退陣要求の意見が出ているほか、酷いものには
禍の団に加担していると公言している旧魔王派に政権を譲るべきだという
意見まで飛び出しているのだ。
「……何が一体どうなってるんだ」
「……わ、私にもさっぱり。リーさんもあれから連絡が付きませんし……」
様々な理由で現魔王にあまり良い感情を持っていなかったセージでさえ
この状況には目を白黒させるより他ないと言った状態である。
バオクゥも頭の整理が追い付いていないのか、いつもの切れを発揮しているとは
言い難い状態だった。
「リーさんが勢いで記事書くのは今に始まった事じゃありませんけど……
今回のこれはちょっとやり過ぎじゃないですかねぇ……」
「……あー、それなんだがな。身内贔屓ってのは事実っぽいんだ。少なくとも俺が見た限りじゃ。
そのことを踏まえると、どうしてもリーの記事に説得力が生まれてしまう。
だからここまで騒ぎが大きくなっているんだと思う。
焚き火のつもりが山火事になった、ってところだろうか」
「うにゃ。それよりも、ここ。『はぐれ悪魔・黒歌討伐される』って……どういう事だにゃん?
私はこうして生きてるにゃん。お兄さんのお陰でね」
一方、セージにからかい半分なのかセージにしな垂れかかりながら記事の別の位置を指さす黒歌。
そこには黒歌が討伐されたという旨の事が記されていた。
セージの隣に、その当人がくっついているにも拘らず、だ。
「……それについては推測だが、『悪魔の駒』で追跡とかを行っていたんだろうと思う。
ところがその悪魔の駒は、俺が破壊した。そして悪魔の駒を摘出した前後も
その一部始終を見ていたのはグレモリー部長らだけ。証拠が乏しいのさ。
で、駒が破壊された=死亡と結論付けたんじゃないかな。多分、だが」
「いやあ、まさか本当に駒の摘出をやるとは思いませんでしたよ」
黒歌をあしらいながら、セージは自論を展開する。
かなり叩けば埃のでそうな推測ではあるものの、何分悪魔の駒の摘出と言う事自体前例がない。
それもあっての事だろうと、セージは睨んでいた。
その後ろでは、前代未聞の解決方法を実行に移したセージの剛胆っぷりに
バオクゥが感嘆している。
「……でもそのお陰で、姉様は助かりました。セージ先輩、ありがとうございます」
「礼には及ばないよ。これでようやく依頼は果たせたんだ……
……ああーっ!! そ、それより白音さん! 今度は君がどうするんだよ!?
はぐれになるって啖呵切ったのはいいにしても、また同じことをやるとなると……」
「今度は私が仙術でフォローするにゃん。可愛い妹のためならなんだってできるにゃん」
「……黒歌さんが言うと説得力がありますねぇ」
バオクゥの言う通り、黒歌は妹・白音を護るためにはぐれ悪魔になったのだ。
悪魔社会全てを敵に回してまで妹を護ろうとしたその心意気。
何だってできるというその言葉には全く嘘偽りはないだろう。
だが、セージは気が気ではない。まさか白音までもはぐれ悪魔になってしまう事になるとは
思ってもみなかったのだ。そして、そうならないようにするにはまたあの手術をせねばならない。
「ヒーラーも代わりをここに用意してあるにゃん。だからいつでも手術できるにゃん」
そう言って黒歌の豊満な胸の谷間から扇情的にちらつかせたのは
グレモリー家では二度と手に入らないであろう霊薬・フェニックスの涙。
黒歌がどういうルートでそれを手に入れたのかは定かではないが
これならばアーシアの
切開の後の縫合の代用としては申し分ない。
余談ではあるが、黒歌がこうしてフェニックスの涙を取り出す際
セージは慌ててそっぽを向き、白音とバオクゥは
揃って複雑な顔をしていた事をここに記しておく。
当然というべきか、バオクゥの方が成熟はしている。
と言うより、白音が未成熟すぎるだけである。
重ねて記すが、全くの余談ではある。
「……いや、施術はちょっと待ってほしい。善は急げともいうが
急いては事を仕損じるともいう。いや、自信のあるなしも無いわけじゃないんだが……
グレモリー部長の様子が気がかりなんだ。既に俺が反旗を表立って翻している。
この上で白音さんにも反旗を翻されたとあっては、どんな影響が出るか……」
「お兄さんは甘いにゃん。嫌いじゃないけど、そういう甘さは
時として自分の首を絞めることになるわよ」
「……部長の事なら、覚悟はできてます。姉様と再会できた時点で、もう覚悟は出来ました」
当事者と、その親族はセージによる悪魔の駒除去手術――
手術と言うのも烏滸がましい原始的な方法だが――には
前向きな姿勢を取っている。ただ一人、セージ本人が二の足を踏んでいる形だ。
バオクゥは、この件には関わろうとはしない。そもそもが無関係であり
家族の問題である以上、如何に噂屋と言えど立ち入っていいものでもないと思っている。
そのためか、さっきからパソコンの前に座り、キーボードをたたいている。
「……参考にさせてもらう。ただ、反旗を翻すって意味では祐斗やアーシアさんも
あるいは……って考えてるんだ。俺の個人的な見立てなんだが、どうにもあの二人も
グレモリー部長との反りが合ってない気がしてならないんだ。アーシアさんは……
もしかすると、違う理由もあるかもしれないけれど」
「ふむふむ、なんとなくわかったにゃん。そのアーシアって子はあの変態の赤龍帝にホの字
なのかにゃん? だとしたら趣味が悪いにゃん。お兄さんの方がよっぽどいい男なのに」
「……俺が黒歌さんを助けたように、アーシアさんはイッセーに助けられてるんだよ。
実際に蘇生させたのはグレモリー部長だけどな」
セージも現時点での白音への施術には難色を示しているが
いずれはやらねばならない事と、自分に言い聞かせているような態度を取っていた。
そんな折の雑談の最中、悪魔の駒で蘇生させられたアーシアについて
黒歌がはっきりと難色を示す。
「……やっぱ悪魔って最低だわ。死んだらそうやって生き返らせればいい。
そういう魂胆が反吐が出るほど気に入らないわ。レーティングゲームだってそう。
死なないように設定されてるって事はつまり
相手を痛めつけるのはいいけど、自分が死ぬのは嫌。
そういう甘ったれた考えが滲み出てるようで気に入らなかったのよ。
だからお兄さんがあのフェニックスを再起不能にしたのにはちょっと清々したわ」
「……そいつはどうも。あと、ここは一応悪魔のアジトだからあまり……」
セージにとってはあまり思い出したくないフェニックス戦を褒められたことで
複雑な心境になりながらも、ここは純血悪魔であるバオクゥのアジトであるから
あまり悪魔を大っぴらに否定するのは如何なものか、と黒歌を諫めようとするも
当のバオクゥ自身から待ったがかけられた。
「あ、気にしなくていいですよセージさん。私も悪魔の駒ってあまり好きになれない代物ですし
そもそもアレ寄越されるのって一部の悪魔だけなんですよね。
変なところで貴族主義がまだ生きてるっていうか、なんていうか。
あ、これとっておきなんですけど言っちゃいますね。実は悪魔の駒の『
重要な秘密が隠されているみたいでして……
……っとと。ニュースサイトに更新があったみたいですよ?」
バオクゥが表示させたページに、四人が食い入るように閲覧に入る。
そこに記されていたのは――
――堕天使領が、アインストの襲撃を受けた速報だった。
――――
冥界・堕天使領。
式典用に悪魔――シーグヴァイラ・アガレスと共同開発したロボット、ヴァイスリッターの
ロールアウトを控えたその時、事件は起きた。
悪魔領を中心に襲撃していたアインストが、堕天使領にも襲撃してきたのだ。
怪獣の骨のような個体・アインストクノッヘン。
植物の蔦と青い外殻を持つ個体・アインストグリート。
そして紫色の鎧のみで構成された個体・アインストゲミュート。
何処からともなく現れたそれは、一斉に堕天使達を襲い始めたのだ。
「こいつら! 会談の時に現れたという『禍の団』の!」
「狙いはまさかヴァイスリッターか!?」
あるものは光の槍、またあるものはアザゼル謹製の人工神器で応戦するも
アインストの数の暴力の前に、一進一退の状況に陥ってしまう。
クノッヘンの角、グリートの触手とビーム、ゲミュートは鎧を巨大化させることによる
格闘や嚙みつき(!!)で堕天使を黒い羽根へと変えていく。
そうして進んでいくアインストは、赤い霧を発生させ
一部の堕天使をアインストに変異させてしまう。
「赤い霧を吸うな! 奴らに同化させられてしまうぞ!」
元からいる個体が再生能力と増殖でどんどん数を増やしていく上に
赤い霧によってアインストに変異させられた堕天使も当然アインストの支配下に置かれる。
こうなれば、不利になって行くことは明白だ。
まして、上級堕天使はこぞって席を空けており今ここにいるのは下級~中級の堕天使だ。
果たしてその中に、先の戦争を生き抜いた猛者はどれほどいたのだろうか。
或いは、コカビエルと双璧を成すほどに腕の立つ者はいたのだろうか。
目先の甘言に惑わされ、コカビエルを異端として排斥してきたツケが、今ここに回ってきたのだ。
そんな中、一体のアインストがヴァイスリッターを確保する。
その直後に現れたのは、ヴァイスリッターを模したと思しきアインスト。
だがその姿は、白銀の堕天使ともいえるヴァイスリッターとは程遠く
蝙蝠のような翼に、灰色がかった体色をした禍々しい姿。
言うなれば、アインストリッターと言うべき存在だ。
そうして生み出されたアインストリッターは、得物――シュペーアカノーネから
ビームや実弾を発射し、正気を保っている堕天使を次々と物言わぬ黒い羽根に変えてしまう。
「ば……バカな!」
「奴らは無機物を模造できるというのか!?」
「……こ、ここは放棄する! 退却し、シェムハザ様の指示を仰ぐぞ!」
堕天使に限った話ではないが、種として存続の危機を迎えている以上
他種族へと変貌させ種の存続にかかわる問題をもたらすアインストは
堕天使にとって、警戒すべき存在であると言える。
その打開案の一つとして、悪魔との協調路線も一部ではあった。
その壁として先の大戦での禍根が根強くあったのだが
それを水に流そうと会談が行われたり、共同で式典用ロボットを作ろうとしたり
働きかけは行われていた。
最も、結果は会談の方は相互不干渉と言う立場を取らざるを得なくなり
共同開発に影響を及ぼすばかりか、その共同開発のロボットさえも
謎の怪物に奪われるという有様。
堕天使も、アインストがどこからきているのかは一部のトップクラスしか知らない。
この事件がきっかけで、悪魔陣営に対する不信感が強まったのは、また別の話ではあるが
語られる日は、そう遠くはないだろう。
サーゼクス眷属が動けない理由が設定されました。
・アインストによる襲撃
・ベオウルフの反乱により、嫌疑がかけられている
・出稼ぎ(グレイフィア)
お陰でイェッツト・トイフェルの仕事が増えました。
なお書いてる本人はまさかアインストVSイェッツト(組織名ですが)なんて事態が起きるとは
思わなかった模様。OG外伝ではある意味……ですけど
>ベオウルフ
……はい。マジで「ベーオウルフ」化してます。
この時にウンエントリヒ・レジセイア(オーフィス)も出てきたため
彼はもう既にアインストになってます。魔王眷属と言う事もありSSS級認定されました。
そのため、彼の裏切りはアインストの手引きによるものなので
今回に限って言えばサーゼクスは被害者と言えます。今回に限れば。
>悪魔の駒とミルトカイル石
実は似てるんじゃね? とか思ってます。
与えることで支配下に置くことといい自分達と同じ種族にすることといい。
あ、だからって悪魔の駒がミルトカイル石でできている、って事は無いです。
そうなると冥界がアインストが来る前からミルトカイル石の産地になってしまいますし。
余談ですが、ミルトカイル石は無限のフロンティア側でしか出ていない用語です。
スパロボOG側では出ていませんが、まず間違いないと言う事で拙作では
アインストのコア=ミルトカイル石 という設定を採用しています。
>アインストリッター
アインストアイゼンのヴァイスリッター版。
ライン・ヴァイスリッターにしてもよかったんですけど
エクセ姉様のいないライン・ヴァイスリッターってのも……と思い。
アインストアイゼンだって中身(パイロット)空っぽだしね!
デザインはライン・ヴァイスリッターよりもバケモノじみた感じです。
余談ですがほぼ同時期に複製されたアインストアイゼンとの
合体攻撃は実装されてます。詳しくは後述。
こんな形で悪魔と堕天使が手を取り合う形になるとは思わなかったでしょうねぇ。
以下搭載武装
ドライハイス
3連ビームキャノンに相当。
ドライシュトラールだと某妖装機になっちまいますので。
ドイツ語で「3」「熱」
シュペーアカノーネ
オクスタンランチャーに相当。
これもランツェ・カノーネだと某トロンべになっちまいますので。
本家同様、ビームのBモードと実弾のEモードの切り替えに加え
こちらは高出力のXモードを搭載。この辺りはライン・ヴァイスリッターや
ヴァイスリッター・アーベントに近いかも。
ドイツ語で「槍」「大砲」
ランページ・ネクロム
単体武装ではなくアインストアイゼンとの合体攻撃。
息の合ったコンビ―ネーションで展開されたランページ・ゴースト、スペクターと違い
こちらは同型機の数に物を言わせた集団リンチ。
命名由来は仮面ライダーゴースト(本家)、スペクター(ムゲフロ)と来てからのネクロム。
味方になりようがないので劇場版ゴーストの量産型ネクロムがモチーフでしょうか。