ハイスクールD×D 同級生のゴースト   作:赤土

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久方ぶりの視点変更ギミック搭載。
今回はセージとイッセーで交代。

イベント。
まさかの春風着任。
現在E4、これはE5は無理かもわからんね……
やるだけやりますが。

艦これ映画。
ネタばれ防止のため多くは語りませんが。
某所で鶏が先か卵が先かって意見は見ましたが……
まさかの鶏と卵が同時にできた説、と解釈。
あと冬ディケイドほど嘘予告じゃないだろこれ。

ちょっと私生活がバタつき気味なのでやや短めです。
こっちの猫は救出成功したけどリアル飼い猫の様子がおかしいので。


Soul74. 帰路につくS / 駒王町、帰ります!

俺は宮本成二。

クラスメート、兵藤一誠のデートに不審なものを感じた俺は

後をつけるが、その先で堕天使レイナーレに瀕死の重傷を負わされる。

目覚めた俺は、リアス・グレモリーに歩藤誠二と言う名を与えられ

霊体になっていることを知ることになる。

 

悪魔の駒(イーヴィル・ピース)除去の研究を進める俺達だが

俺はともかく白音さんの駒も取り除けないことが判明。

 

しかし、駒の破壊方法はわかったので

それを可能とする組織――神仏同盟(しんぶつどうめい)との

コンタクトを試み、俺達は人間界へと帰ることにする――

 

――残された時間は、あと24日――

 

――――

 

「……別のルートって、姉様、これは……」

 

「魔法陣とかは足がつくにゃん。だからこういうアナログな方法を使うのがいいにゃん」

 

俺達は黒歌さんの言う隠しルートを伝って地上に戻ることを試みた。

だが、その隠しルートと言うのが問題だった。

なにせ……

 

「……黒歌さん」

 

「何にゃ?」

 

「俺にはずーっと続いてる線路しか見えないんですが。

 ここでスタンド・バイ・ミーごっこするわけでも無いでしょう。

 ここを走っている列車に飛び乗るとかそういうアクロバティックな方法ですか?」

 

そう。そこにあったのは果てしなく続いている線路。

これを歩いていくとなれば、確かに列車に乗るのに必要な

パスとかそう言う物はスルー出来るが……

これを延々と歩いていくのは、一体どれくらいの時間がかかるのだろう。

 

「バイクで線路の上を走るわけにも行かないですからね。これは……

 いや待てよ? 箱みたいなものがあればトロッコ位は作れるかもしれない。

 この近くに何か適当なコンテナは……」

 

『列車をバイクで操縦するシステムなら、俺に心当たりがあるぞ。

 そしておあつらえ向きに、さっきそこで放置されている車両を見つけた。

 そいつを「騎士(ナイト)」に昇格した上でモーフィングしてみろ。

 まずは列車の操縦室に行くぞ』

 

……なんだそりゃ。俺にはさっぱりわからなかったが

このどこまで続いているのかわからない線路を歩くよりは

乗り物があった方がいいだろう。そう思い、俺はフリッケンの言う事の真意はわからぬままに

言われた通りにやってみることにした。

 

「ま、物は試し……『昇格(プロモーション)』!」

 

PROMOTION-KNIGHT!!

 

右肩に馬を模したアーマー、左肩には馬の尾を模したマフラー。

全体は軽装の鎧に身を包み、頭部はフルフェイスのヘルメットで覆われた

「騎士」形態。この形態はスピードもさることながら

バイクなど騎乗するものの召喚・操縦をすることに秀でている。

 

……だが、俺もバイクで列車を操縦するなんてのは初耳なんだが。

 

「で、フリッケン。どうするんだ」

 

『そのまま操縦桿を握ってバイクの操縦をイメージすればいい。後は俺がやる』

 

俺は言われるがままに操縦桿を握ってみる。すると操縦桿はすっと消えてしまう。

一瞬の出来事に俺が困惑していると、今度は操縦席の座椅子がバイクに早変わりする。

バイクそのものは単純なつくりだが、ハンドル回りなどは

俺がこの間操縦したマシンキャバリアーそっくりだった。

 

『うまく行ったぞ。あの二人をこの列車に乗せろ。

 操縦はバイクと同じ感覚で行けるはずだ』

 

……なーんか、面ドライバーにこういう乗り物があったような気がすると思いながらも

俺は外で待機していた二人に声をかける。

 

「黒歌さん、白音さん。動かせそうです」

 

「うにゃ? これは思わぬ収穫だにゃん。楽が出来るにゃん」

 

「……姉様。もしかして本当に歩いていくつもりだったんですか?

 それにこの線路、何だか見覚えがあるんですが」

 

「さ、流石にそんなことは無いにゃん。トロッコ持ってくるつもりだったにゃん」

 

……トロッコが列車にアップグレードしたって事か。

まあ俺もトロッコを用意する算段だったんだが。

何にせよ、一刻も早く天照様か大日如来様にあの件を伝えたい。

そのための足は、速いほうがいい。

俺は二人が列車に乗り込むのを確認すると、操縦席からドアを閉めバイクに跨る。

 

……バイクそのものは固定されているため、まるで教習所かゲームセンターのような気分だ。

 

『セージ。この列車の情報を共有する。「記録再生大図鑑(ワイズマンペディア)」を起動させろ』

 

フリッケンの言葉に俺は頷き、記録再生大図鑑を起動させる。

 

BOOT!!

 

まあ、こうしないと運行情報やらなにやらわからないって事か。

まるでこの列車をハッキングしているみたいだと思いながらも一連の作業を進めていく。

 

『……あんの黒猫。なにが「グレモリーとは関係ないルート」だ。

 この列車、元々はグレモリー家で使われていた列車で

 財政難の煽りで差し押さえを喰らっていた奴らしい。

 そしてこの線路も、直接グレモリー領に行くわけじゃないが

 途中でグレモリー領行きの線路と合流する可能性はある。

 ……ま、十分気を付けることだな』

 

黒歌さん……まさかキセル乗車のスケールがでかい版をやろうとしてたのか?

トロッコがどうのこうの言っていたが……

しかし、グレモリー部長と鉢合わせする危険性もあるって事か。

そうならないことを願いたいものだな……

 

……と考えると、何故だかそうなってしまう気がするからあまり考えないようにしよう。

気を取り直して、俺はバイクのアクセルをふかす。勿論自分は動かないので変な気分だが

窓から見える外の景色はゆっくりと動き始める。

 

徐行運転をしながら、色々と列車の情報を確認していく。

二両編成で、二人とも一両目の座席に座っている。二両目は誰も乗っていない、カラだ。

俺は思わず、アナウンスを二人に聞こえるように行ってしまった。

 

「本日はご乗車ありがとうございますー。この列車は地上・人間界へと途中停車なしでの

 運行予定となっておりますー」

 

『……セージ。言いたいことはわかるがあまり遊ぶな』

 

「……すまない、何となく言ってみたかっただけなんだ」

 

うっ……たまにはこういう事も言いたかったが、操縦するのは俺なんだ。

あまりふざけてもいられないな。気持ちを切り替え、スピードを徐々に上げていく。

窓から流れる景色も、その流れる速さが増していく。

 

『セージ。レーダーを起動させろ。青のボタンだ』

 

「うん? わかった」

 

RADAR!!

 

記録再生大図鑑と接続しているからか、粗方の機能をこのまま発揮できるようだ。

今使ったのはレーダー。線路をそれなりのスピードで走っている以上

事故には気を付けないといけない。そうなれば、レーダーの存在は有意義と言える。

今のところは、レーダーにも異常は感知されていない。

 

それにしても、色々と大変な事の起きる今回の冥界移動だった。

フェニックス家への転移に始まり、黒歌さんとの遭遇と一連の騒動。

そして……悪魔の駒(イーヴィル・ピース)に纏わる情報の収集と、除去の成功。

最も、除去に関しては諸手を上げて喜べる内容ではないが。

 

だが、こうして土産を用意できたという意味では成功したと言えるか。

残された時間はもう4週間を切っている。情報は粗方得た。

後は……実行に移すだけだ。

 

 

――――

 

 

◇◆◇

 

 

――――

 

 

(クソッ、一体全体どうしてこうなったんだよ!)

 

俺達は部長の実家帰省に付き合ったのには

多分に修練の合宿的な意味も含まれていた……はずだった。

ところが、木場の修練は中止になるし俺も予定そのものはあったんだが

結局部長のお母さんから貴族社会のマナーと言う物を叩き込まれただけだった。

役に立たなかったわけじゃないけど、どうにも俺にはなじめなかった。

 

……そういう意味でも、俺はやはり部長とは住む世界が違うんだなと

再認識させられてしまう形となった。

やっぱ、松田や元浜とエロ談話してる方が俺の性に合っているのかもしれない。

 

……うげっ。松田と元浜で嫌な奴を思い出しちまった。セージだ。

あの後匙の奴から話を聞いたが、アイツ匙もボコボコにしたらしい。

俺はあの時、ソーナ会長や匙の意見に同調していたしセラフォルー様が頼もしく思えたのに

アイツはあのいけすかないお偉いさんの肩を持ったって事か?

だとしたら、とんでもないやつだ。やはり一度、殴ってでも……

 

『意気込んでいるところ悪いがな。お前の新しい技……と言えるかどうかも怪しいが。

 倍加しまくれば通じないことは無いだろう。だが……あれを使ってどうするんだ?

 まさかとは思うが……あのふざけた技を、通用するようにするつもりなのか?』

 

「ああ。これは聞いた話なんだが、あいつの紫紅帝龍は神器じゃない。

 つまり『洋服崩壊(ドレスブレイク)』で取り外し可能だと思うんだ。それを喰らわせるには

 まずアイツを女にしなきゃいけない。まぁ、中身がアイツだから変な気は起きねぇよ」

 

『起こされても困るがな……にしても、ここまで変な方向の進化をするのは歴代でも類を見ないぞ』

 

「あんまり褒めるなよ」

 

『……全く褒めては無いんだがな』

 

ドライグからも変扱いされてしまう。うるさい! そうでもしないとアイツに勝つ方法がないんだよ!

幸いにして、俺の洋服崩壊は相手が異性なら触れさえすれば必中。

そしてその対象は服には限らないと言う事が証明されたんだ。

 

この特訓に協力してくれた部長や朱乃さん、アーシアとついでに肉体が男だったら通用しないって事を

再確認させてくれたギャスパーには感謝してもしきれない。

そう言えば、結局小猫ちゃんは戻ってきていないし、ギャスパーも後ろの車両に引きこもったままだ。

俺は小猫ちゃんの事も仲間だと思っていたのに、違うのかな……?

俺、何か嫌われるようなことをしたっけか?

 

『……本気でそう思っているんなら失笑を禁じ得ないな。覗き魔』

 

「なんだよ。覗きは男のロマンだろうが。お前も男ならその辺分かれよ!」

 

『分かりたくもないな』

 

木場と言いセージと言い、なんでこうロマンのわからない奴らばっかりなんだ。

木場も様子がおかしかったし、一体全体どうなっちまうんだよ……

そう俺が思った矢先、列車が次元の壁を通り抜けるみたいだ。

行きは確かここでアインストの襲撃を受けたんだっけ。

それで、あの時はまだドライグが回復していないお陰で俺は戦力外。

けれど、今の俺なら……と、意気込むが何事も起こらずに列車は次元の壁を素通り。

いや、起きないに越したことは無いんだけど……

 

「部長、何も来なかったっすね」

 

「それならそれでいいじゃない。それよりもイッセー……」

 

ふと、部長が俺の顔を両手で包み込み、そのまま引き寄せて……

って部長! そこは、目の前は!

 

「ごめんなさい。本当はもっとあなたに色々としてあげたかったのだけど

 今の私にはこれが精一杯。こうしてあなたを癒すことしか出来ないわ」

 

部長は部長で、無念さを感じているようだ。

俺は部長のおっぱいに包まれながら、そういう事を考えたが

すぐにおっぱいの方に意識を集中させた。そうしないとおっぱいに失礼だからだ。

そう思っていると、今度は背中にまた柔らかい感触が押し付けられる。

 

「うふふ、イッセー君にはこれ位しないと物足りないのじゃないのかしら?」

 

「……朱乃。どういうつもりなのかしら」

 

うひゃー! これは見事なおっぱいサンドイッチ!

二人が険悪な様子になっているけれど、やめてください二人とも!

俺のために争わないでください! 俺はどんなおっぱいも同時に愛しますから!

 

『……ふん。精々寝首を掻かれん様にすることだな』

 

「……行きましょう、木場さん」

 

「うん? いいのかいアーシアさん」

 

「いいんです、くだらない争いに巻き込まれて怪我したくないですから」

 

4つのおっぱいの感触に包まれていた俺には、後ろの声は全然聞こえなかった……

 

 

――――

 

 

 

 

◇◆◇

 

 

……その少し前。

 

 

――――

 

 

冥界と人間界を隔てる次元の壁。

俺達の列車がそこに差し掛かるころ、突如として襲撃を受ける。

――アインストか!?

 

レーダーのお陰で襲撃をいち早く察知していたからか、即座に停車させ

迎撃態勢を取ることが出来るようになった……のだが。

 

「白音さん、黒歌さん! アインストだ!

 アレをどかさないとこの先には進めない、何とかしないと……」

 

『セージ。二両目を変形させるぞ』

 

「変形って……うわっ!?」

 

突然、列車が揺れたと同時にサブモニターに映る列車のステータスが大きく変わる。

まるで装甲列車か列車砲かって位の変形を果たしているのだ。

おいおい、俺はモーフィングさせてないんだが。

 

『攻撃はバイクの時と同じ要領だ、だが火力がでかい。あの二人を巻き込むなよ』

 

「わ、わかった! すまない二人とも、こちらからも攻撃するが

 巻き込まれないように気を付けてくれ!」

 

『わかったにゃん! 行くにゃ、白音!

 実戦形式で気の使い方のレクチャーをするにゃん!』

 

『……はい、姉様。あと、まじめな時くらい語尾のにゃんは外してください』

 

漫才をしながら飛び出す二人を見送りつつ、俺は外を飛び交っている

アインストクノッヘンに狙いを定め、砲撃を開始する。

その砲撃を皮切りに、二人も線路の上でアインストと交戦を開始する。

 

……それにしても、一体どこからこいつらは湧いてくるのか。

やはり、オーフィス――ウンエントリヒ・レジセイアを倒さないと無限に湧くとか

そう言う代物なのだろうか。だとしたら……厄介すぎる。

アインスト絡みでも神仏同盟に協力を仰ぐ必要があるだろう。

駒王町に出たと言う事は、人間を襲う可能性がある。

そうなれば、悪魔や堕天使、ある意味では天使と同等か

あるいはそれ以上の脅威が現れたことになるのだから。

 

戦いは一進一退であった。確かに二人の攻撃で確実に数は減らせているのだが

それに匹敵する勢いでアインストが出てきているため

結果として一向に数が減ってないのだ。

こっちの砲撃も二人を巻き込めないため、後方に向けて撃たなければならない。

おまけに――

 

『まずいな、列車にとりつくつもりだ』

 

「チッ! フリッケン、砲撃は頼めるか!?」

 

『ああ、任せろ』

 

SOLID-CORROSION SWORD!!

 

操縦をフリッケンに任せ、俺は列車にとりつこうとするアインストの迎撃に出る。

腐食の剣を実体化させ、車体に絡みついたアインストグリートの触手を切り裂く。

ご自慢の再生能力も、腐食させれば効き目は弱まるって寸法だ。

 

「うにゃ? なるほど、そういう戦い方もあるのかにゃん。

 

 ……白音、口と鼻のあたりに気を集中させるのよ!

 絶対に息を吸ったらだめよ!」

 

「……? わ、わかりました」

 

前線では、黒歌さんが何やら気を操って戦っている様子。

ふと、黒歌さんの周りの空気がおかしくなっている風に見えた。

と言うのも、周囲を囲んでいたアインストが次々とその動きを鈍らせていたからだ。

黒歌さん、毒も操れるのか?

 

「……お兄さんからアインストの特徴を聞いておいてよかったにゃん。

 けれど、やっぱ効きが良くないわね。致死量の毒のはずなのに」

 

「……姉様、アインスト相手の毒なら私が息をふさぐ必要は無かったのでは?」

 

「致死量の毒だから万が一のための保険だにゃん。

 あんまり効きは良くないみたいだけどね……あら?」

 

取り囲んでいたアインストクノッヘンの外骨格にヒビが入り始める。

毒を受けたことで、構成組織の類が弱体化したのだろうか。

同じく取り囲んでいたグリートの触手は枯れ始め

グリートもその頑丈そうな鎧が崩れ始める。

 

「……姉様、チャンスです」

 

「そうみたいね、一気に押し切るにゃん!

 でも白音、あまり息を吸ってはダメよ!」

 

MEMORIZE!!

 

あの様子なら、前線への援護は必要なさそうだ。

そう思い、こっちも列車にとりついたアインストを次々と斬り捨てていく。

祐斗みたくばっさりとはいかないが。

 

ともかく、これでアインストを撃退することに成功した。

 

『セージ、悪いがすぐに移動するぞ。こっちに列車が向かってきている。

 恐らくはグレモリーの列車だろう。事故を起こす前にこのトンネルを抜けるぞ』

 

「そりゃ厄介だ。二人とも、お疲れのところ悪いけれどすぐに移動する!

 グレモリー部長の列車と事故は起こしたくないんでね!」

 

俺の声に応える形で二人は列車にかけ乗り、俺も乗車を確認後列車を発進させる。

 

……こうして、俺達の冥界での戦いは一旦の幕引きを迎えた。

少なくとも、俺の存在はオカルト研究部にも大きな影響を与えていることだろう。

それに対して思うところがないわけではないが、俺とて生き延びたいのだ。

人間として生きたいのだ。

 

押し付けられた悪魔のルール。

気が付けば悪魔にされていた。俺は人間だというのに、だ。

人間として生きるために、俺はグレモリー部長の手を拒絶したのだ。

その責任は、果たさねばならないのだろう。

その責任の果たし方が人間として生き抜くというのは……

 

……違うかもしれないが、違わないと思いたい。

 

――――

 

――駒王駅地下。

 

アインストを撃退してからは平和そのものな列車の旅であった。

だが、それもここにつくまでの話。

 

「……こ、これは一体……!?」

 

まずここについた塔城さんが、現場の悲惨さに衝撃を受ける。

俺も正直訝しんではいたのだが。何せ――

 

――所々天井が落下しており、まるで爆撃か何かがあったかのように壊れているのだから。

 

「白音さん。俺は別ルートで冥界に行ったから知らないんだが……

 ここ、駒王駅の地下で間違いないんだよね?」

 

「……そ、そうです。けれど、私が部長達と来た時には

 こんな事にはなってなかった……」

 

「……禍の団(カオス・ブリゲート)

 

呟いた黒歌さんに、俺達はつい「えっ?」と返す。

その単語自体は聞きなれたものであるが、まさかこれが禍の団の仕業だというのだろうか。

 

「……彼らならやりかねないわ。

 自分たちの目的のためには、他の誰もどうなったっていい。

 テロリストって、そういうものでしょ。だから私は誘いを蹴ったにゃん。

 悪魔を攻撃できるってのは魅力的だったけど、白音の事を考えたらテロリストなんて

 やってられないにゃん」

 

「まぁ、それはそうですが。

 とにかく、地上に出てみましょう……

 

 って、今は昼なのか、夜なのか?」

 

俺のつぶやきに、今度は黒歌さんが「えっ?」と返す。

これには白音さんがフォローを入れてくれた。

 

「セージ先輩は実体のない存在なんです。

 冥界や、夜中なら実体化できるんですけど、昼間や明るい所では……」

 

「昼間だと俺は何もできなくなる。

 まぁ、カード引いたりだとか喋ったりだとかはできるが……

 となると、ここは部室と同じように結界が張られていたって事か。

 ま、悪魔の施設ってことだからだろうな。

 

 ……それじゃ、仮に俺が霊体化したら白音さんはグレモリー部長に合流。

 黒歌さんは黒猫の姿で俺についてきてほしい」

 

「わかったにゃん」

 

俺の提案に黒歌さんは同意してくれたが、白音さんはどうも不服そうである。

……ま、まあ今更あっちに行くってのも……ってところだろうけれど。

猫に化けられるんなら、その方がいいかもしれないが。

 

等と思っていると、白音さんの姿が消え、代わりに白猫がそこにいた。

 

「……これなら文句ないでしょう」

 

「まぁ、人型で動き回るより猫の姿の方がごまかしが効くってのはあると思って。

 俺が実体化していたら猫の姿だと逆に不自然になるだろうけれど

 そうでない場合は傍から見たら猫が二匹いるだけだ。

 そこを利用して、超特捜課(ちょうとくそうか)――警察なり神仏同盟(しんぶつどうめい)の手掛かりを探すなりするさ」

 

『話し込んでいるところ悪いが、そろそろ移動するぞ。

 さっきグレモリーの列車が来るって話をしたろ。

 そろそろ来る頃合いだ、撤収するぞ』

 

エレベーターが止まっていたため非常用の魔法陣で地上に出たが

案の定昼間であったらしく、俺の身体は霊体に戻ってしまう。

しかしそれ以上に、俺達は信じられない光景を目の当たりにしたのだ。

 

 

――瓦礫の山となっている、駒王駅とその周辺の様子を。




電車ジャックさせるわけにはいかなかったので
電車泥棒になっちゃいました。
抵当に入っているからって勝手に持ち出したりしたらいけませんので
真似はしないでください。

操縦方法は仮面ライダー電王方式。
これなら列車操縦のシミュレーションをやったことが無くても大丈夫……多分。

今回没案として
セージ操縦のデンライナーモドキな列車と
アインストの列車バトルってのもありましたが
諸般の事情で没。二両目が変形して砲撃しているのはその名残。

>イッセー
何と相手を強制的に女性化させるそれなんてミッドナイトブリスな技を習得。
元ネタ的にはギャスパーだろってツッコミも来そうですが
ギャスパーが異性に貪欲ってのもあまり想像つかないですし(ベクトルが違う)。
木場の協力が得られなかったので被検体はギャスパーでした。
分かりにくい対象ですが、そこは触って確かめた(洋服崩壊の実験もかねて)って事で。

……これ位やらないとセージを正攻法で倒せる気がしなくなってきてしまったので。
原作イッセーなら正攻法で余裕なんでしょうけれど……リアス(の乳首)さえあれば。

後アーシアからの好感度が地味に下がってますが
おっぱいにばかりかまけてたらそうもなるよね……と言う判断です。

アーシアも木場や小猫同様不信感を抱き始めていますが
彼女に関してはセージは何もアプローチしてないです。
自分で考えて自分で判断する、信仰においての鋼メンタルを
こっちで発揮したらそうなるよね……と思いまして。
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