ハイスクールD×D 同級生のゴースト   作:赤土

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ここで皆様にお知らせがあります。

ハイスクールD×D 同級生のゴースト 番外編にて

ハイスクールS×S 留学生の地獄門(クロスゲート)

掲載決定です。


SINSOU様作「ハイスクールD×D 和平って何ですか?」より
アーリィ・カデンツァさんを迎えての特別篇となっております。

何卒よろしくお願いします。

(※あのアーリィ節がどこまで再現できるかはわかりませんが……)


Soul78. 始まらない二学期

「ガイスティブブリッツ!!」

 

ロンギヌス13が掲げた複製品の聖槍(ロンギヌスコピー)から、電撃が放たれる。

今しがた聖槍の一撃と電撃を受けたことで、まともな身動きの取れない俺は

どうすることも出来なかった。

 

もうダメか……と思ったその時、何かに運ばれた。

 

恐る恐る目を開くと、目の前には黒歌さんがいた。

いた……んだが、警察の外と言う事もあってかあの花魁風の着崩した着物姿である。

丁度位置的に胸元が俺の目の前にあるので……慌てて目を背けた。

 

「間一髪だったにゃん、あいつの聖槍、私には何の効果もないにゃん。

 白音! 悪魔の駒(イーヴィル・ピース)の力に頼っちゃダメ! あなた自身の力を使いなさい!

 大丈夫、お姉ちゃんがフォローするにゃん!」

 

「ネコ風情が生意気ね! 聖槍が通じなくとも、この主砲と魚雷。

 伊達ではないのよ!」

 

「気を付けろ二人とも、奴の魚雷は地中を進む!

 足元には特に気を付けるんだ!」

 

悪魔の駒を封じられ、今の俺に出来るのはアドバイス位だ。

あるいは、霊体化した体で攻撃をかわす位は出来るかもしれないが

さっきの雷撃――ガイスティブブリッツ――を喰らえば意味がない。

あれのダメージで俺が消滅することもあり得るかもしれない。

 

……よし、黒歌さんに助けてもらったおかげで身体が少しずつ動くようになってきた。

あの主砲だって連射は出来ないみたいだし、弾切れを狙えば何とかなるはずだ。

魚雷だってまさか無限にあるわけではないだろう。

 

「ありがとう黒歌さん、後はこっちで何とかする」

 

「にゃっ!? お兄さん、あの槍くらったんじゃないの!?

 それなのに……」

 

「物理的な攻撃なら、この状態ならかえってかわしやすい。

 雷にさえ気を付ければ、なんとか立ち回れる!」

 

自分に言い聞かせるように、俺は体勢を立て直し

浮遊状態を取る。

 

Feuer(斉射)!!」

 

ロンギヌス13の主砲が俺を狙うが、俺は霊体化しているため

物理的な攻撃はすり抜けてしまう。そのまま明後日の方向に砲弾は飛んでいき

倒壊したビルを崩す結果となった。

 

「霊体ってのも、案外便利でな!」

 

「くっ……小癪な! でも爆風はどうかしら?

 魚雷の次発装填はもう済んでいるのよ?」

 

言うや否や、また魚雷が地中を進んでくる。

相変わらず理不尽な魚雷だ。

俺は宙に浮いてかわそうとしたが、足元で爆発することには変わりはなかったので

爆風による衝撃は、もろに受けてしまう事になった。

 

「ぐあっ!?」

 

……油断した。霊体なら物理的な攻撃はほぼ意味をなさないが

こうした衝撃波は普通に喰らってしまう。幸い、足元直下で爆発されるより

空中にいたため威力はある程度殺がれた形になってくれたが。

 

……しかし次発装填って事は。どうやら攻撃にはそれぞれチャージが必要みたいだ。

一番注意しなければならないガイスティブブリッツも、例外ではないみたいだ。

勿論、こっちから攻撃が出来ないので避けるのに専念するだけだが。

千日手とはよく言ったものだ。

理想は相手の攻撃で同士討ちが狙えないかと思ったのだが

離れていても連携は取れているらしく、そんな都合の良い話は無かった。

 

――――

 

「ゼノヴィア君、二人同時に得物を封じられるのは避けたい。

 散開して攻撃するぞ!」

 

「わかった、慧介(けいすけ)!」

 

慧介さんとゼノヴィアさんは、いずれも武器が異能と見做されるのか

黒歌さんと違って聖槍を喰らったらひとたまりもないようだ。

そのため、同時に受けないよう散開して戦っている。

 

「考えたわね、やるじゃない。けれど聖槍を封じただけで

 私に勝てると思わない方がいいわよ――ガイスティブブリッツ!!」

 

散開していても、雷は広範囲に飛んでくる。

挟み撃ちの体制を取れていても、こうした反撃を喰らってしまうようだ。

 

「くっ……身体が……!!」

 

「ゼノヴィア君!」

 

「二対一で十分と思ったあなた達の罪よ。Gute Nacht(眠るがいいわ).」

 

動きを封じられてしまったゼノヴィアさんを、聖槍が貫く。

傷は見当たらないが、持っていたデュランダルが霧散してしまう。

封じられてしまったようだ。

 

「さて、まずは一人ね――っ!?」

 

「俺を忘れてもらっては困るな。その命、神に返しなさい!」

 

慧介さんの神器(セイクリッド・ギア)未知への迎撃者(ライズ・イクサリバー)」から放たれた光弾が敵を捉える。

魚雷を放ろうとしていたのか、ダメージで気を取られて魚雷を取り落してしまう。

幸運にも、その魚雷が相手の足元で爆発しダメージを与えることとなった。

 

「……油断したというわけね。いいわ、今度はあなたの番よ!」

 

なるほど、魚雷を放ろうとするのはチャンスか。

 

「黒歌さん、白音さん! 相手が魚雷を放ろうとしたときはチャンスだ!

 相手の足元で爆発させられれば、ダメージになる!」

 

「……私を放っておくなんて随分とえらくなったものね!

 そろそろ終わらせてあげてもいいのよ!?」

 

アドバイスを送っていた俺に、主砲の一撃が飛んでくる。

軽く避けそこない、爆風のダメージを受けてしまったが……直撃よりはマシだ!

気を取り直して、さっきまで対峙していたロンギヌス13に向き直る。

 

―――ー

 

『――ジ。セージ、聞こえるか!?』

 

ふと、フリッケンの声が聞こえる。

力が戻ったのだろうか、試しに実体化してみる。

 

――戻った。攻撃が来ないタイミングで実体化を図り

そのまま反撃に転じる。

勿論、相手は聖槍を構えている。だが――

 

EFFECT-INVISIBLE!!

 

力を取り戻した記録再生大図鑑(ワイズマンペディア)を使い、姿を消す。

これなら、聖槍をかわすことが容易になるはずだ。

どんなものでも当たらなければどうと言う事は無い。

そして今度は……

 

SOLID-CORROSION SWORD!!

 

姿を消したまま、腐食の剣で艤装を攻撃する。

思惑通り、艤装には亀裂が入り機能を喪失し始めている。

そのまま、聖槍を持つ右手を攻撃し聖槍を取り落させようとしたが

そこまではうまく行かなかった。

 

「艤装にダメージを与えた事だけは褒めてあげる。

 けれど……まだこれからよ! ガイスティブブリッツ!!」

 

――まただ。また聖槍から雷を放ってくる。しかも今度は狙いをすませていない

でたらめな撃ち方だ。これでは下手をすると当たってしまう。

霊体化と違って、今は透明になっただけで俗にいう当たり判定はそのままなのだ。

 

しかも、主砲にダメージは与えたがなんと副砲を撃ってきているじゃないか。

考えてみれば当たり前の事なんだが、まだ艤装は生きているみたいだ。

もう一撃位与えないと、艤装の機能を止めることは出来ないかもしれない。

そのためには、隙を作らなければならない。

 

EFFECT-MELT!!

 

「……何のつもりかしら? 陸も海も、私にとっては同じようなもの。

 多少荒れた程度で、私の足を取れると思わない事ね」

 

『ダメだセージ! 奴は水上スキーのように宙に浮いている!

 地面をぬかるませたり、足を取ろうなどと考えたりするな!』

 

地面を溶かし、ぬかるませることで隙を作ろうとした……のだが

はっきり言ってこれは悪手だった。

なにせ、相手はまるで水上スキーのように地面を走っているのだから。

俺としたことが、判断を誤った。気を取り直し、俺は二枚のカードを引く。

 

「だったらこれだ!」

 

PROMOTION-ROOK!!

SOLID-GYASPUNISHER!!

 

戦車(ルーク)」に昇格し、ギャスパニッシャーを実体化。

正直、これで止められるかどうかはわからないが

やらないよりはやってみたほうがいいだろう。

俺はロンギヌス13に向けて、ギャスパニッシャーの鎚を向ける。

 

断罪判決の魔眼(フローズン・グローバルパニッシャー)」。

 

ギャスパーの神器「停止世界の邪眼(フォービドゥン・バロール・ビュー)」を模した、ギャスパニッシャーの特殊能力だ。

柄のトリガーを引くと、鎚に目が描かれ、魔法陣が展開する。

その魔法陣は、ロンギヌス13の動きを封じ……

 

……なかった。聖槍で魔法陣を切り払い、断罪判決の魔眼を無力化したのだ。

 

「言わなかったかしら? この聖槍は、あらゆる異能を封じるって」

 

「そんなのありかよ……こうなったら!」

 

聖槍に注意を払いながら、俺はギャスパニッシャーを振り回す。

はっきり言って、そのお陰で決定打にはなりにくいが

それでも戦車の力で鈍器を振り回しているのだから、質量では負けていないはずだ。

 

「重量級にシフトしたのかしら? それなら……Feuer!!」

 

ハンマーと槍の殴り合いの最中、相手のSKC34がこちらに狙いを定める。

砲弾が火を噴く瞬間を狙い、俺は再度断罪判決の魔眼を発動させる。

 

「……そいつを待ってた! でぇぇぇぇいっ!!」

 

BOOST!!

 

そして、断罪判決の魔眼で動きを止めた弾丸めがけて

倍加させたうえで鎚を叩きつける。

ロンギヌス13に打ち返すように。

断罪判決の魔眼の効果が解けると同時に、俺に向かうはずだった弾丸は

そのまま跳ね返される形となったのだ。当然――

 

「――っ!!」

 

――着弾。威力は相殺されてしまったが、反撃でダメージを与えられただけでも儲けものだ。

今度の一撃は効いたらしく、相手のドイツ軍服はかなりボロボロになっている。

艤装も所々から火花が散っており、あの様子では主砲は使えまい。

使えたとしても、威力は殺がれているだろう。

 

「やるわね……!」

 

「まだ終わりじゃない、止めだ!!」

 

『ああ、ちょっとくすぐったいぞ!』

 

DIVIDE!!

BOOST!!

 

DIVIDE!!

BOOST!!

 

ギャスパニッシャーを持った状態での分身を作り出し

4人の俺でそれぞれタイミングを合わせて叩きつける。

反撃の隙など与えない。このまま一気に押し切る。

時には交互に打ち合い、時には同時に叩きつけ。

 

そして締めは――

 

BOOST!!

 

BOOST!!

 

BOOST!!

 

BOOST!!

 

「「「「でぇぇぇぇぇぇぇぇぇいっ!!」」」」

 

それぞれが「紫紅帝の龍魂(ディバイディング・ブースター)」で倍加を行い

相手の頭上から思いっきりギャスパニッシャーを振り下ろす。

既に艤装はボロボロであり、仮面も割れている。

その下からは例の何もない空間が見えているだけだが。

 

「うあああああああっ!!

 ……くっ、ふふっ……何も……知らずに……!!」

 

直後、艤装諸共ロンギヌス13は爆発を起こし、消え去った。

……勝ったのだ。コピーとは言え異能封じの聖槍を、破ることが出来たのだ。

 

 

「……どうだ! これが俺の遊び心だ!」

 

「慧介、それは遊び心と言うのか……?

 しかし厄介な相手だった……聖剣まで封じてくるとは……

 なるべくなら、もう戦いたくない相手だな」

 

「その調子にゃん白音。気の力の使い方さえコントロールすれば

 体にかかる負担も減らすどころか、身体能力以上の力を発揮できるにゃん」

 

「……はい、姉様」

 

――俺が決着をつけたのと同時に、慧介さん・ゼノヴィアさんコンビも

黒歌さん・白音さんの姉妹もそれぞれの受け持ちを倒していたみたいだ。

 

……だが、最期の言葉が気になる。

一体なんだというんだ。それっぽい事を言っているだけなのか?

 

「……セージ先輩、無事ですか?」

 

「ああ、なんとかな。しかし奴が最後に言い残した言葉……

 一体何が言いたかっただろう……」

 

酷く引っかかるものを覚えながら、俺達は周囲の捜索に戻ることにした。

 

――――

 

駒王学園跡。学校がこの有様では、とても新学期だなどと言ってはいられない。

本来ならば、二学期はとうに始まっているはずなのに。

一体全体、どうしてこんなことになったのだろうか。

 

「……よほど酷い攻撃を受けたみたいだにゃん。

 これじゃ、生きてる人は絶望的だにゃん」

 

「……そういうことを言うのはやめなさい。

 ゼノヴィア君も残念な結果になってしまったな……」

 

慧介さんの発言の意味が理解できなかった俺は、つい問い質してしまった。

 

「ああ。ゼノヴィア君は二学期からここに来るはずだったんだ。

 だが、この有様に加え、いつぞやの会議があったろう?

 あの騒動でな……」

 

「まあ、アーシアと同じクラスになれるかどうかもわからなかったんだがな。

 学校には通った方がいいと、慧介やめぐにも強く言われてな……」

 

耳が痛い。俺も学校に行かなくなって随分になる、と言うか一学期はまるまる出席してない。

ある程度は兵藤に憑依して聞いていたが、それでも授業の遅れは気になるところだ。

それ以前にどうやって体を取り戻すか、なんだが。

 

それにしても黒歌さんの言う通り、酷い有様だ。

俺も口に出さなかっただけで、まさか生きている人はいないだろう。

 

ふと、瓦礫が動くような気配がした。

俺は慌てて、声を張り上げてみる。

 

「おいっ! 誰かいるのか!? 居たら返事をしろ!」

 

声の下あたりの瓦礫を、俺達は思い切ってどかしてみる。

すると中から血まみれの状態の匙が出て来たのだ。

 

「お、お前は……匙!?」

 

「へ、へへっ……なんだよてめぇ……

 そ、それより会長は、みんなはどうしてる……?」

 

「それはわからない。それよりも傷の治療をしなさい。

 今こっちに応援を呼ぶ、それまで……」

 

「――いえ、それには及びません」

 

声のした方向を振り向くと、シトリー会長がいた。

彼女もまたボロボロの状態で、左腕を抑えつつ、足を引きずりながら歩いてきたのだ。

 

「君は……」

 

「支取……いえ、ソーナ・シトリー……悪魔、です……」

 

シトリー会長の名乗りに、慧介さんが血相を変える。

俺は慌てて、慧介さんを抑えにかかる。

 

「なにっ!?」

 

「ま、待ってください慧介さん! ここまで傷だらけになっている以上

 何かがあったと思うんです、話だけでも……」

 

「……そうだな。すまなかった。なぜこうなったのか、わけを話しなさい」

 

俺達はシトリー会長の言葉に耳を傾けた。

冥界からグレモリー部長らと同様帰省したが

案の定、駒王町はこの有様であったこと。

生徒会室の魔法陣が辛うじて生きていたため、学園跡に転移してきたこと。

そしてここを拠点に今まで活動していたが、周囲の住民との間には亀裂が入っており

今までのようにはいかなかったこと。

そして……つい先刻、聖槍騎士団の攻撃を受け

生徒会役員――シトリー会長とその眷属は軒並み壊滅的な打撃を受けた事。

 

「はぁっ、はぁっ……これが……私の知っている……以上です……」

 

「安心しなさい。聖槍騎士団は今しがた我々で撃退した」

 

「はっ……嘘つくなよ……神器もちとは言え人間風情が

 俺達や会長でも敵わなかった奴を、お前達だけでどうやって……

 

 あだっ、あだだっ、あだだだだだだ!!」

 

憎まれ口をたたく匙に、黒歌さんが思いっきりかみついた。

ネコの嚙みつきって、結構痛いんだよな……

 

「こんだけ憎まれ口叩けるなら大丈夫にゃん。こんな奴ほっといても大丈夫にゃん」

 

「……シトリー会長、これからどうするので?

 病院なら、俺も場所を知ってますが」

 

内心ちょっとだけ黒歌さんに同意しつつ、俺はシトリー会長に今後について振ってみる。

三大勢力が公になっている以上、悪魔だと言う事がバレた会長がここに居たら

ちょっと面倒なことになるかもしれないと思ったからだ。

 

「急ぎ冥界に戻り、この現状を伝えます……

 それに、姉にも心配はかけたくないですし。

 

 ……あんなどうしようもない姉ですけど、私にとってはかけがえのない姉ですし。

 場合によっては、支援要請を……」

 

「……いや、それはやめた方がいい。

 さっき君自身が言ったろう。周囲の住民とうまく行かなかったって。

 そこに悪魔の軍勢が押しかけてみろ、混乱が加速するばかりだぞ」

 

冥界からの援軍を呼ぼうとしていたシトリー会長を、ゼノヴィアさんが制止する。

確かに、悪魔に対する悪感情が高まっている中で悪魔の軍勢に来られたら

とんでもないことになりそうだ。

 

「……そう、ですね……

 では私達は冥界に戻り、傷の手当てに専念します……」

 

「か……会長!」

 

「サジ。お願いですから私の言う事に従ってください。

 あの異能封じの槍は、悪魔の駒さえ封じるものです。

 ……そうでなくとも、あなたが一番深手を負っているのですよ?

 他の皆は、もうリリスの病院で治療を受けている頃です」

 

「……ち、ちきしょう……!」

 

一瞬、匙の目に涙が見えた気がした。

……見なかったことにしておいたが。

 

俺達に一礼すると、シトリー会長は魔法陣でその場を後にした。

……この分だと、グレモリー部長もどうなっていることやら。

グレモリー部長はともかく、祐斗やアーシアさんの身の安全は気がかりだ。

暴動とかに巻き込まれてなきゃいいんだが。

 

「……っと、すまない。電話だ。

 ……伊草だ。ふむ……何? ゼノヴィア君に会いたい人がいる?

 誰だ? ……アーリィ・カデンツァ? ……いや、俺は聞いたことが無い。

 ともかく、一度戻る……

 

 ……と言うわけだ。俺達は一旦戻る。君たちはどうする?」

 

「俺も戻ります。ちょっと今の戦いで消耗しちゃいましたし」

 

「同感にゃん。白音にもあんまり無理はさせたくないし」

 

「……すみません、足を引っ張るみたいな感じで」

 

満場一致で、俺達は警察署に戻ることにした。

警察署に戻った俺達を、さらなる騒動が迎える形になるのだが

それはまた、別の話である。

 

「ゼノヴィア君。アーリィと言う女性に心当たりはあるか?」

 

「……いや、聞いたことが無い。慧介に話が振られると言う事は

 蒼穹会の人間か?」

 

「……いや、教会の所属らしい。俺が抜けた後に教会に入った人物かと思ってな」

 

「そうか……教会と言っても規模が大きいからな。

 私が知らないだけかもしれないが……いや、気のせいだな。

 ……ああ、聞いたことが無いはずなんだが

 知っているという不思議な感覚にとらわれただけだ」

 

その時の俺には、ゼノヴィアさんの言葉の意味がまるっきり理解できなかった――




ここでお知らせです。

本編の更新は、一旦ここで不定期とさせていただきます。予定ですが。
(まぁ、さすがに特別篇と同時執筆はハードル高いと言う事でご了承ください)
また、MOVIE大戦風と言いましたが
実際には電王夏映画風ですね。結構本編の事件にも絡んでくる形になって来ると思います
>アーリィさん

>シトリー眷属
セージ達が来る前に聖槍騎士団と戦っていた形です。
……とは言え、異能封じで眷属が軒並み無力化され
実質ソーナ一人で戦わなければならない状態にされたため
敢え無く……と言ったところです。

匙が一度セージにコテンパンに熨されているのを忘れているのは仕様です。
今回は黒歌に嚙みつかれましたが。

ネコの嚙みつきは痛いです、本当に。

1/18一部訂正。
ご指摘ありがとうございます。
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