いよいよイッセーとの因縁に決着がつく……かもしれません。
レイナーレと話を付けようと俺がやって来た先で出くわしたのは
レイナーレに兵藤の殺害を依頼した天野さん。
彼女は兵藤の行いによって心に深い傷を負った友人の復讐のために
レイナーレに兵藤の殺害を依頼し、それが果たされる形となった。
そんな事を知らない俺は兵藤を助けようと瀕死の重傷を負ったが
今となってはどうでもいい。もう過ぎた事だ。
しかし兵藤は既に死んでいる――実際には氷漬けにされて拉致されたのだが。
そう言う事情があるため、俺は天野さんやレイナーレに
兵藤殺害をやめるよう言ったのだが、二人とも聞く耳を持たなかった。
……無理も無いか。
天野さんは友人の復讐。レイナーレは任務。二人ともそれ相応に目的を持っている。
その目的を果たさずして、後ろには引き下がれないと言った感じだ。
しかもなまじ一度は成功しているのだ。
それを外的要素によって台無しにされてしまっている。
皮肉にも、俺の存在もそれを助長してしまっているのだが。
とにかく、二人には何とか振り上げた拳を下ろしてもらいたい。
その下ろし所を考えているところに、ややこしい奴がやって来たのだ。
リアス・グレモリー。何もこんな時に出てこなくてもいいだろうに!
「な……レイナーレ!? あなたやはり生きていたのね!
それにあなたは……セージ! これは一体どういうことか、説明なさい!」
さらに事態を悪化させるように、グレモリー先輩の後ろには
一番この場に出て来てほしくない奴がいた。そう……兵藤一誠だ。
「あ……あいつは! やはり、やはり生きていたじゃない!!
天使様、あいつです! あいつを殺して!!
友達のためにも、あいつを、兵藤一誠を殺してください!!」
血相を変えて天野さんが叫ぶ。
俺も残念ながら天野さんの心情を伺い知ることは出来ない。
そして兵藤の直接の被害者である天野さんの友人の心情なんて、なおの事だ。
「……な、何がどうなってやがんだよ!? モモちゃんがいて、なんでレイナーレまで
ここに居やがるんだよ……!?」
一方、その殺意を向けられている兵藤は何食わぬ顔で佇んでいる。
流石に、この場にいる面子に面くらいはしているようだが。
だが次の瞬間、兵藤は思いもよらぬ行動に出たのだ。
「血迷って俺を嘲笑いに来やがったのか、レイナーレェェェェッ!!」
「……っ!?」
物凄い剣幕で兵藤の怒号が上がる。が、その相手は天野さんだ。
……あ、こいつ天野さんとレイナーレがイコールだと思ってやがるな。
だったらそれはそれで、この場に桃園モモが居ることに疑問を抱けよ。
それすらできないほど、お前にとってレイナーレの存在が
トラウマになってるのかもしれんけどな。
「…………してやる」
「え? イッセー、今なんて……」
「殺してやる! 二度と泣いたり笑ったり、俺の前にその面を見せられないように
今度は魂ごとお前の存在を跡形もなく消し去ってやる!!
部長! 今の俺にはそれだけの力があるんすよね? 何せ魔王様直々に俺を――」
どうやらグレモリー先輩も、イッセーの行動は読めなかったらしい。
……ま、まさかこいつ!!
悪魔の力を、人間に向けるつもりじゃなかろうな!?
そんな事をすれば、天野さんはひとたまりもない!
それに以前復活させられなかったのは
或いはもっと単純にグレモリー先輩の力不足。どっちも理屈は同じか。
それだけ兵藤は強化されているってのに、それが復活しているとなると。
グレモリー先輩が強化された、と見るべきか。魔王陛下の存在を仄めかしたと言う事は
またあの怪しげなアイテムを使ったのかもしれない。そこまでして兵藤を生き返したい理由は……
いや、いまはそんな事よりも。魔王陛下が動いてまで生き返した存在の力。
そんな力を、人間に向けるとなれば。
「逃げろ天野さん! 奴はあんたを殺すつも――」
俺の叫びも虚しく、兵藤の左腕――
天野さんの腹を貫いたのだ。
……遅かった! 何もかもが遅かった!
俺の警告、俺の行動、どれをとっても間に合わなかった!
そして兵藤! お前は……お前は本当に人間であることを捨てたのか!!
人が人を殺すなど、一番やっちゃいけない事だろうが!!
「い、イッセー……あなた……!?」
「ぜぇっ、ぜぇっ……よ、よくもその面で俺の前に出てこられたな……!
セージじゃねぇが、今度はその面をぶん殴って……」
「て、天使……様……」
血反吐を吐きながら、天野さんが崩れ落ちる。
天野さんに向かって手を伸ばすが、その手は届くことは無く。
俺は慌てて、兵藤を突き飛ばしながら天野さんに駆け寄る。
「天野さんっ!」
「あ……なた……あい……つの……」
「もういい、喋るな! 病院まで大至急運ぶ! 殺人教唆は犯罪だし
俺もレイナーレを許すつもりは無いが、だからってあんたが死ぬ理由は何処にもないだろ!
あんたは生きるべき人だ、だから……」
俺は天野さんを抱え起こそうとするが、次の瞬間兵藤に殴られる。
そっちに気が向いていなかったので、勿論ノーガードだ。はっきり言って痛い。
「がっ……!?」
「何の真似だセージ。こいつは俺達を滅茶苦茶にした堕天使だろ。
部長が居なかったら、俺達今頃死んでるんだ。
お前にとっちゃ大したことない事でも、俺にとっちゃ重大な事なんだよ。
俺の純情をもてあそんだ挙句、殺そうとまでしやがって。
だから俺はこいつを許さねぇ。何があってもだ」
「……その台詞、そっくりそのまま返すぞ兵藤。
お前は忘れたかもしれないが、
お前の浅薄な行いのお陰でその人生をふいにする羽目になったんだ。
お前にとっちゃロマンだ夢だそんな陳腐な言葉で済まされることかもしれないが
受けた側にとっちゃ想像も絶する苦しみだったんだろうさ。桐生さんだってそうだ。
俺達には、中々味わうことが出来ないからつい忘れてしまいそうになる――
けれど、絶対に無碍にしちゃいけない痛みを、お前は他人に味わわせたんだぞ!!」
吠える兵藤に、負けじと言い返す。
天野さんが言いたい事は、こういう事なんだと思いながら。
俺に何がわかるのか、って話だけどな。何もわかってないから勝手なことを言っているが。
「そう……よ……だ……から……
しん……でも……おま……えを……
……のろ……て……や……る……」
「!! や、やめなさい! そうだ、アーシア!
リアス・グレモリー! アーシア・アルジェントをここに呼びなさい!
さもないと、この子が死んでしまうわ!」
血相を変えて、レイナーレが天野さんを生き長らえさせようと
グレモリー先輩に頼み込んでいる。態度こそ、頼み込むって態度とは全然違っているが
必死さは俺にも伝わってくる。
……俺の回復のカード、自分にしか使えないのが恨めしいと思ったのは
この時だけでは無いが、今回は殊更に恨めしいな。
堕天使に自分から関わっているとはいえ、何の力もない人間が
こうして目の前で死んでいくのをただ黙って見ている事しか出来ないとは。
……だが、この期に及んでも兵藤はすっとぼけた様子であった。
いや、事情を知らないんだから無理からぬことではあるんだが……
「は? え? モモちゃん……? 何を言って……?
何でモモちゃんが部長やアーシアの事を知ってるんだ?」
「あなた……この気配……そ、そう言う事ね……
私としたことが迂闊だったわ……アーシアね、少し待ってなさい」
事情を悟ったグレモリー先輩がアーシアさんを呼ぼうと魔法陣を展開するが……
「部長さん、どうしたんですか……って、あれは……!」
……アーシアさんがここにたどり着いたと同時に、天野さんは事切れた。
ようやく……ようやく学校にも来られるようになったってのに
こんな終わり方なんて、いいわけないだろうが!
俺の中に、どうしようもないやるせなさがこみ上げてくる。
魔法陣を展開し、やってきたアーシアさんに向かって
俺は天野さんを抱えながら首を横に振る。
最期の言葉が呪詛だなんて……そんな……それでいいのかよ……
あんたの人生……こんな奴を恨むだけでよかったのかよ……!!
「な、な、何を言ってるんだよみんな……
俺はレイナーレを倒したんだぜ? アーシアを自分のものにしようとする
極悪非道な堕天使を倒したんだぜ? もっと……」
「……敢えて口で言ってやる、兵藤。お前が殺したのは天野夕麻。人間だ。
レイナーレはそこにいる桃園モモだ。最初お前に接触したレイナーレは
天野夕麻の姿と名前を借りていただけだ。それが今は桃園モモの姿を借りている。
つまり、だ。お前は……人を、人間を殺したんだよ。
そして俺は超特捜課特別課員って警察関係者。現行犯だ。言い逃れは出来んぞ」
「そ、そんな……イッセーさんが……人を……殺しただなんて……!!」
「な、な……そ、そんな目で見るな、アーシア!!」
アーシアに怯えた感情を含んだ目で見られるのは堪えるのか、狼狽する兵藤。
その感情を、なぜもっと早く持てなかったんだ。
そんな兵藤に対する非難はまだまだ続く。
俺が応援で呼んだ柳課長が、警察手帳を見せながらこのタイミングでやって来たのだ。
「警視庁超特捜課のテリー柳だ……って、どうしたんだ宮本?」
「柳課長。実は……」
勿論、俺は兵藤の非難もお構いなしに真実を包み隠さず話す。
警察と言う人間社会での抑止力がこうして動いている以上
兵藤ももう年貢の納め時だろう。
親御さんには悪いが、やはり死んだと言う事にしたほうが良いのかもしれん。
折角帰って来た息子が、まさか今度は殺人犯になろうとは。
と言うか、どれだけこいつは経歴に泥を塗れば気が済むんだ?
「……まさかそんなことになってようとはな。
兵藤一誠、天野夕麻殺害の現行犯で逮捕する!」
「ふ、ふざけるな! 俺は折角部長や魔王様に生き返らせてもらったのに
警察なんかに捕まってたまるかよ!!」
な、こ、こいつは……罪の意識がまるでない!?
ここまで「自分は悪くない」を地で行けるやつだとは思わなかった!
こいつを庇おうとした昔の自分を殴ってやりたいくらいだ!
「逃がすか。『
柳課長の
しかし、負けじと兵藤も
WELSH-DRAGON BALANCE BREAKER!!
……ドライグ。いつまでそんな奴に力を貸しているつもりだ。
お前にも
こんな三下みたいな思想の輩に使われているのが、悔しくはないのか?
俺は一連の動きを見守っていたが、さすがに禁手の相手は柳課長には苦しいらしく
柳課長の息が上がり始めている。そもそも確か加速への挑戦は
長時間使用には耐えられなかったような。
ならば、と言うわけでも無いが俺も禁手で挑ませてもらうべきか。
「フリッケン! アモン! 『
あのバカを逮捕するには、これしかない!」
INFINITY-ARCHIVES DISCLOSURE!!
無限大百科事典。俺の禁手だが、まだこれの力を全て引き出しているわけでも無い。
モーショントレースが出来るのは体験済みだが、これだけってわけでも無いと思うが……
「あ、あいつも禁手に至っていたというの……!?
あの神器も危険ね……けれど今は!
……あ、あなた! 私に力を貸しなさい! ……いえ、違うわね。
私に力を貸してちょうだい! こっちは契約者を失った。
その報いを受けさせるためにも、一撃加えなければ気が済まないわ!」
「う、うるさいぞレイナーレ! ! よくも俺を騙しやがって!
モモちゃんの姿を借りて俺を騙すつもりだったんだろうけど
二度も同じ手に乗らないからな!!」
俺は正直、どっちにも手を貸すつもりは無い。
だがレイナーレとは共通の敵がいるってだけだ。
レイナーレと手を組むなんて、やはり俺にも許せない部分がある。
手を組むまでは承諾しかねるが、邪魔はしないでおいてやるか。面倒だが。
そして兵藤。お前、言われなければ騙されていただろ。
ところがお前が天野さんを手にかけた事でそれが通じなくなった。
結果的にそうなっただけかもしれないが、お前のやった事は……!!
「兵藤! いつまでお前は物事を他人のせいにし続けるんだ!!
お前との勝負はもうついているが、勝負とか関係なしに俺は動く!!
兵藤一誠、天野夕麻の殺人と公務執行妨害で現行犯逮捕……現逮だ!!」
現逮。どうでもいいが警察用語で現行犯逮捕の略語らしい。以前見た刑事ドラマで
この言葉が使われているのを聞いて以来、言葉の響きがいいので気に入ってたフレーズだ。
……まさか、こうして使う日が来ることになるとは思わなかったが。
「捕まってたまるかよ! レイナーレとつるんで俺を殺そうとした奴なんだぜ!?
碌な奴じゃないに決まってる! そう、敵だ! 敵を殺して何が悪いんだよ!!」
そうか。そういう考えが根底にあるのか。敵だから何をしてもいい、と。
やはりこいつはもっと大事なことを考える癖がついてない!
いや、そもそも考えると言う事を放棄していやがる!
敵だから殺していい、そんな考えでいいわけがないだろうが!!
「俺もレイナーレには恨みがあるさ。けれどな兵藤。
今のお前はレイナーレ以上に危険な存在だ!
ドライグの存在、そして生き返った理由!
そこを考えれば不用意に力を揮っていいわけがないってことくらい分かるだろ!?
俺はバカだからなんて言い訳、通ると思うなよ!!」
俺も大して親しくもない相手だが、目の前で人が殺されたことで激昂しているかもしれない。
兎に角兵藤をぶちのめして、ブタ箱に叩き込んでやりたい一心が何よりも勝っていた。
ここで俺が兵藤を殺せば、俺とて同じ穴の狢になる。それは嫌だ。
この力は人を殺すためのものじゃない、以前フリッケンにも教えられたしな。
PROMOTION-ROOK!!
DIVIDE!!
BOOST!!
DOUBLE-DRAW!!
STRENGTH-HIGHSPEED!!
EFFECT-CHARGEUP!!
「
こうしてスピードを上げておかなければ、兵藤の捕獲は叶わないだろう。
捕獲に当たっては、勿論これも忘れない。
DIVIDE!!
BOOST!!
DOUBLE-DRAW!!
FEELER-GUN!!
SOLID-REMOTE GUN!!
触手砲で兵藤の動きを制限しながら、その上で触手で縛り上げる。
これ位やらないと禁手の兵藤の動きは止められないだろう。
だが、ここで終わらないのが「無限大百科事典」だ。
MOTION!!
カードを引いたと同時に、柳課長のシルエットが俺に吸い込まれていく。
捕り物なら警察関係者の腕前の方が優れている。そう考えた俺は
柳課長の動きを真似ることにしたのだ。そしてモーショントレースの真価はここから発揮される!
「神器を二つ以上!? あ、あり得ないわ!!」
「しかもあれは俺の神器! 宮本、これは一体どういう……」
俺の右手には「加速への挑戦」が握られている。しかも、効果を発揮した状態で。
レイナーレや柳課長から疑問が投げかけられるが、それこそ「俺に質問するな」だ。
そう言う能力なんだとしか、俺には答えようが無い。
モーショントレースした相手の異能も、コピーできる。
勿論、このコピー能力の発現は任意だが、今回は遠慮なく使う。
その為にモーショントレースを試みたのだから。
俺は「加速への挑戦」のスイッチを入れ、空に放り投げる。
「戦車」の力で「加速への挑戦」の力を使うと言う事は――
「うおおおおおおおおおおおっ!!」
一撃一撃が軽いのが柳課長の「加速への挑戦」の欠点。
それを戦車の力で加えているのだから、ダメージは半端ない。
柳課長ならもっとうまく使えるのかもしれないが、そこは仕方がない。
モーショントレースをしつつ、怒涛の蹴りを赤龍帝の鎧に叩きつける。
「加速への挑戦」のカウントが10になる寸前、9.8を示したところで
俺は「加速への挑戦」を止める。最後の蹴りが決まると同時に、爆発と共に兵藤は吹っ飛んだ。
その衝撃で、赤龍帝の鎧も解除されている。
「柳課長、手錠を!」
俺は手錠を持っていないため、柳課長に兵藤の逮捕を依頼する。
吹っ飛ばされた兵藤の右手に、冷たい光を放つ鉄の輪がかけられる。
「16時24分。兵藤一誠、天野夕麻殺害と公務執行妨害の現行犯で逮捕する!」
「い、イッセー……」
「イッセーさんが……人を殺して……逮捕されて……
こ、これは一体……」
衝撃を受けていたのは、グレモリー先輩とアーシアさんだ。
何せ、兵藤が逮捕されるなどと夢にも思っていなかったのだろう。
特にグレモリー先輩。折角生き返らせたところ悪いが、これがルールって奴だ。
人の嫌がる事をするなって教わっていなかったのだろうか。
とにかく、これで一連の騒動には決着がついた。
払った犠牲は、決して少なくは無かったが……
――――
パトカーでは護送中に暴れられる危険性があるため
俺はなんと聖槍騎士団のモーショントレースを行い、聖槍のコピーを兵藤に突き立てた。
散々苦しめられた――アモンにかかれば赤子同然だったみたいだが
聖槍騎士団の力を使う事になるとは、俺も思いもよらなかった。
そうこうして兵藤の護送が行われた後、俺はレイナーレに話を付けることにした。
「人間の世界では、後は法が裁く。その法を犯してまでやるべきことじゃない。
それに、お前をアザゼル総督が呼んでいた。絞られるのは覚悟した方がいいぞ」
天野さんの姿に戻ったレイナーレは、俺の話に耳を傾けていた。
天野さんの姿に戻った理由については
「彼女が生きていた証を出来る限り残したい」との事らしいが
お前、そんな殊勝な奴だったっけか? 契約者相手にはそうなるものなのかもしれんが。
「天野さんの事は……残念だったな。短い間だったが、同じクラスだった。
よしみがあるとはいえ、お前を許したわけじゃない。今度はお前を潰すかもしれん。
俺の気が変わらないうちに、アザゼル総督の元に急ぐんだな」
追い払うように、レイナーレをアザゼル総督の元へ送ろうとする。
すると、レイナーレは素直に転移の術を使い冥界へと移動しようとしていた。
「こっちこそ、もうあんたみたいなのにかかわるのは御免だわ。
赤龍帝の抑止力として申し分ないものも見させてもらったから
今後はそれを利用させてもらう事にするわ。
さようなら。もう二度と会う事は無いでしょうけど」
そう言い残し、レイナーレはアザゼル総督の元に向かったみたいだ。
俺としても、二度とあいつとは関わり合いになりたくないと思っている。
あいつのせいなのか、グレモリー先輩のせいなのか、今となってはよくわからないが。
いずれにせよ、俺から平穏を奪ったのは間違いない……のだが。
……この力は、果たして正しい事のために揮われているのだろうか……?
平穏を代償にするほど、価値のあるものなのだろうか……?
晴れて霊体から肉体を取り戻した俺だが、この疑問の答えは未だに出ていないのだった。
【速報】イッセー逮捕
【悲報】天野夕麻、殺害される
そして天野さんは完全に死亡しました。
そう言えば原作では人死にがあまり出てませんね。
明確に死んだのってバルパーやフリード、ディオドラとか
ぶっちゃけ「かませにすらなってない小悪党」ばっかな気が……
バルパー以外は拙作では相当なてこ入れ施してますが
(なお生存しているのはフリードのみの模様、そのフリードも原作だとリブートキャラ?が
出てくる始末だし……)
拙作では「さっきまで命だったものが辺り一面に転がる」位の気概でやりたいところですが。
え? もうなってる?
こんな形ではありますが、間もなくセージの物語は一区切りを迎えようとしています。