突貫で仕上げたので一部見苦しい点があるかもしれません。
E3乙で無事突破。
アレから結局追加は海風・江風のみ。
陸奥が2回、大淀が1回来ましたけど既におりました故に……
某小池提督はお元気でしょうか。
イッセーとの話が一段落付いた辺りでPCをチェックすると
案の定バオクゥからメールが来ていた。
差出人:バオクゥ
件名:天界スキャンダル
本文:
既に知り合いのジャーナリストが現場の情報を押さえている。
今回は政府が情報を握るのが早かったからか、前回のような騒ぎにはなってないが
既にネットやアングラでは混乱の兆しが見えている。
やはり、か。またスレッドをチェックしようと思った矢先に、Suikapeが立ち上がる。
バオクゥからボイスチャットの招待が来ている。
俺は迷わず、バオクゥの招待を受ける事にした。
――――
「いやぁ、昨日の今日でこんな事態が起きるとは思っても見ませんでしたよ」
「現場の情報を押さえたといったな? 詳しくは話せるか?」
反応が鈍い。まぁ、そりゃあそうか。特ダネも特ダネ、そんな情報を外部である俺に
ホイホイと漏らすと言うのも、彼女の盗聴バスターとして性質上ありえないだろう。
その代わりなのか、添付メールが送られてくる。
添付された画像には、確かにイッセーと天使の姿。それに、姫島先輩の姿も写っている。
……これはある意味、前回以上にアウトだ。前回はまだ、イッセー単独であったため
独断専行という言い訳は一応立てられた。
しかし今回は、グレモリー部長の腹心にして
彼女の独断専行となれば、それは大問題となろう。まずありえないが。
そうでなければ、それはそれでリアス・グレモリーと天界の内通疑惑になる。
つまり、前回と同じ言い訳は出来ない。
最も、これについては前回も言い訳はされていないのだが。
それを潔いと言うのか、ただの向こう見ずと言うのかは何とも言えない。
イッセーが息をするように嘘をつく性質ではない事は知っていたが
これでイッセーの証言の裏づけも取れた。
もしこれが前回のスキャンダルと同じ規模で出回っていたら
冥界は今頃大混乱に陥っていただろう。それは流石に俺も望むところではない。
「……そういうわけなんですよ、今回は私もヤバイと思いましたもん」
「これは……確かに公表できないな。しかし、こちらにもグレモリー家に対して
恫喝が行われたと言う情報は来ていない。まぁ、幽閉中だから知らないだけかもしれないが」
真実を追い求めるのがジャーナリストとは言え、これは……。
タイミングがあまりにも悪すぎる。こんなタイミングで情報を公開されれば
徒に不安を煽るだけだ。
バオクゥと会話をしつつ、バックでネットの情報を調べてはいるが
案の定、画像は既に出回っていた。情報は政府が握っていたらしく
政府の発表では「歴史的瞬間! 赤龍帝と大天使長の和平交渉!」などと打たれているが
掲示板には「【足軽?】赤龍帝、コウモリだった【いいえ尻軽です】」
などといったスレッドが多くたっている。
「だが、これはアングラを突き破って地上に情報が出てくるのは時間の問題じゃないか?」
「政府動いちゃってますからねー……
っと、すみません。私のほうのSuikapeに連絡が入ってるみたいです……
……はい、はい……ちょっ、そ、それ本当ですか!? い、今ここにいますよ!」
バオクゥがなにやら騒がしい。一体何があったのだろう。
まさかとは思うが、何かをしでかして冥界の警察やら軍やらの
ガサいれを食らってやしないだろうか。
そういう不安が過ぎり始めた頃、Suikapeには新たな参加希望者がログインしていた。
とか要らぬ警戒心を持ってしまう。その警戒心を見透かされていたのか
バオクゥから間髪を入れぬフォローが入れられた。
「あ、さっき話してたあの情報を掴んだジャーナリストさんですよ。
そちらのお話をしたところ、是非一度話がしたいって言ってましたんで」
……情報源に行き着くのはいいんだが、こうホイホイ情報を使われるのは正直どうかと思う。
まぁ、盗聴バスターなんて代物に頼ってる時点で情報なんてある意味筒抜けなんだが。
バオクゥの薦めもあり、俺はこの李覇池と言う者に参加許可を出す事にした。
……正直に言えば、少しだけ後悔した。
「よお。お前が噂の向こう見ずな『9個目の
バオクゥから紹介があったと思うが、俺があのスクープを掴んだんだ」
バオクゥと違い、いきなり偉そうにのたまってくれたのは男の声。
それも、俺たちよりよほど年上……とは言え、中年ってほどでもなく
それでいて若すぎず、と言った感じの声だ。
「他にも、赤龍帝とアザゼルのスキャンダルとかも俺が掴んだんだ。
最もこいつは、その直後に
……こいつか! 冥界を大混乱に陥れたのは!
俺は人間界ほど冥界に対し愛着があるわけでもないが、かといって冥界で不要な混乱が起きるのは
あまり好ましくないと思っている。それ故に、この男の行為は少々不快感があった。
「……自慢げに語るのは結構ですがね。俺も一応はグレモリーの眷属である事をお忘れなきよう」
「よく言うぜ。俺の情報網をなめんなよ?
散々リアス・グレモリーに対して不遜な態度を取っているばかりか
それが災いして軟禁状態にあるのはどこのどいつだよ。
そんな奴に今更忠実な下僕面されても説得力の欠片もないっつーの」
ご尤もだ。否定も反論もする気は無いが、こうもストレートに言われるのも痛い。
まぁ強いて反論をあげるとするならば、不当にグレモリー家を貶める真似は控えてもらいたい――
位は一応思っていたりもするんだが……それこそ、説得力に欠けるな。
「で……そんな事はどうでもいいんだよ。俺に聞きたいことがあるんだろ?
聞いたぜ。転生悪魔をやめたいんだってな。
あんなやり方をしてりゃ、お前みたいに反発持つ奴が出てこないほうがおかしいし
実際、そういう奴らを何度か見てきた……がな」
やけにもったいぶった言い方だが、俺はまだこの李覇池と言う人物の人となりを知らないので
憶測で語らざるを得ないが……彼が知っている情報や顛末は、決していいものではないだろう。
どういう方法で情報を集めたかについても
かなりグレーどころかブラックなやり方もあるかもしれない。
聞きたいと言う思いはあるのだが、それを知ることへの恐怖もまた、同時に感じている。
「まぁ、今日はお近づきのしるしにただで話してやるよ。
冥界には今、特A級はぐれ悪魔の黒歌って元猫魈の転生悪魔がいるんだがな。
そいつもまた悪魔になって後悔したクチさ。妹を守るために悪魔になったはいいが
その妹は事もあろうに
グレモリー家長女に引き取られて、めでたく悪魔化だ」
……はぁ!?
猫魈っていやあ、塔城さんじゃないか!
姉妹が生き別れになった一因が、まさかグレモリー部長にあったとは!
……あ、あいつめ……!! よくもまぁぬけぬけと「私の大事な下僕」だなんて
のたまってくれやがるじゃないか! 悪魔の駒を蔓延させて、それによる不具合には目を瞑り
そうして起きた悲劇などどこ吹く風とばかりに私腹を肥やしていやがったとは!
……ふと、バオクゥが慌てて割って入ってくる。
俺の声、そんなに怒っているようだったか?
「ちょ、ちょっと待ってくださいよリーさん。
いきなりそっちから話したら、また混乱しちゃいますって!」
「へっ、埃まみれでいるほうが悪いんだよ。アレだけスキャンダルの種を抱えていたら
俺たちフリージャーナリストにしてみれば
『ネタにしてください』って言ってるようなものだぜ。
いや……寧ろ逆にありきたりすぎて面白みに欠けもするな。はっはっはっは!」
……粗方この男の言う事は肯定できるんだが……どうにもイライラするな。
俺は建前上眷属と言う事になっているが、グレモリー部長に対する不信感こそあれ
忠義はこれっぽっちもない。しかしそんな俺でも、このリーと言う男の意見には
顔を顰めたくなる物がある。向こうに言わせれば「隙を見せるほうが悪い」んだろうが。
「リーさん。そんなんじゃまた政府軍に締め上げられますよ?」
「……そいつぁ勘弁だな。折角の俺の特ダネを
あいつらはさも自分の手柄のように持って行きやがった。
しかし解せねぇな。何で政府軍が政府にとって
不利益になるような情報の公開の仕方をするんだ?
確かに俺は出版社に画像を送りはしたがね」
そういわれてみればそうだ。あんなさも謀反の意思があるというような公開の仕方ではなく
この行いによって不信を抱くものもいるだろうが、決して冥界にとって不利益にならないよう
監視を強化するものである、といった内容なら一時的にせよ政府の評判も上がるだろうし
世間的に見ても角は立たなかったのではないかと思う。
調べてみたが、あのゴシップ誌で取り上げられて
初めてその他のニュースに流れ始めた感じだった。
「ま、俺はただ画像を送ってやっただけだ。そういう風に見たって事は
冥界の民衆にもそういう風に見えた、或いはそうしたいって事なんだろうよ。
人間の世界でも言うだろ。『火のないところに煙は立たぬ』ってな」
……得られた情報はともかくとして、現時点で分かった事がある。
このリーと言う男、少々癖の強い奴だ。
バオクゥはまだポーズかもしれないが、とっつき易さがあった。
だがこいつからは、刺々しさを感じる。下手に敵に回せば、風評被害は免れないだろう。
フリージャーナリストとは言え、決して善良な部類ではないのではなかろうか。
まぁ、取り扱っている話題が話題なだけに
そういう評価をリーもせざるを得ないのかもしれないが。
「話がそれちまったが、悪魔の駒に関してだったな。
悪いが俺も一度悪魔の駒を植えつけられた奴が元の種族に戻ったって話は聞いたことがない。
無いだけで、可能かどうかは俺も知らないがな。
研究する価値はあるかもしれないが……生憎、悪魔の駒の研究は政府が独占で行っている。
……アジュカ・ベルゼブブ。四大魔王の一人にして、悪魔の駒の製作責任者とされている。
こいつが全ての権限を握っている限りは、悪魔の駒に関するデータは
トップシークレットって言ってもいい。
悪魔の将来がかかった一大プロジェクトだからな、躍起にもなるだろうよ」
やはり、悪魔の駒に関する情報は一筋縄では手に入りそうも無いか。
今の俺の立場では、正攻法で尋ねたところでまともな返答が来るとは思えない。
……だめもとで試してみる、と言うのもありかもしれないが。
いずれにせよ、サーゼクス陛下ではなく
アジュカ陛下にコンタクトを取らなければならないわけか。
「けれど、結構きな臭い噂もあるんですよねー、悪魔の駒。
さっき自分で言ってたじゃないですか。変異で害虫が生まれたり
仕様上起こり得ない共有って事態が起きたり。
聞けば、アジュカ様はバグを意図的に放置する事で有名な方だとか」
「中々興味深い状況じゃないか。是非今後とも取材させてくれないか」
リーとバオクゥ。冥界にいる二人のマスコミ関係者。
いずれも癖は強いが、今の俺にとっては貴重な情報源だ。
特に、祐斗や塔城さんでは知りえない冥界の裏事情も入手できると言う点は心強い。
付き合い方さえ間違えなければ、強力な味方になってくれるかもしれない。
……しかし塔城さんといえば。こんな形であの話の裏づけが取れるなんて。
当たり前と言えば当たり前なんだが、あの黒猫も最後に見たのは
俺が姉さんを見かけた病院の帰りだ。
まぁ、あの黒猫が塔城さんのお姉さんって決まったわけじゃないんだが。
そして、祐斗の時以上に俺はグレモリー部長が信用ならなくなった。
原因が分かっているなら、何故姉に事情を聞こうとせずに一方的に犯罪者扱いするんだ?
……最も、好意的解釈をすればグレモリー部長はどうにかしたくとも
政府がそれを認めない――なんて事も、まぁ考えられはするか。
それならそれで、随分と魔王陛下も冷たいことだが。
まぁ、俺に対してでさえこうなんだ。はぐれ認定された奴に対しては、推して知るべしか。
とりあえず、仕入れた情報を軽くまとめた後に俺は一眠りする事にした。
――――
後日。俺は祐斗から珍しい話を聞いた。曰く――
――ゼノヴィアさんが、イリナらしき人物を見かけたらしい、と。
それが本当ならば喜ぶべき事なんだが。そういえば、イッセーはあれだけゼノヴィアさんや
イリナの事を気にかけていたというのに、その上司に当たる大天使長と会ったんだよな?
その際に、質問はしなかったんだろうか。この間はそれをうっかり聞き忘れてしまった。
「で、ゼノヴィアさんはイリナと再会できたのか?」
「そこまでは。それよりセージ君。君に頼まれていた
最近、結構この辺り厄介な連中が幅を利かせているらしいんだ。
それこそ、君の友達でも手に負えないくらいの、ね。
……ああ、皆元気だからその辺は心配しないでいいよ」
「それならいいが。しかし、
出素戸炉井の連中が何らかの方法で強化されたか、或いは全く別の……
それこそ、悪魔とか」
そう。如何に俺の旧友である大那美の皆が腕っ節に長けていようと
それはあくまでも人間基準の話だ。悪魔に出てこられれば、話は大きく変わる。
それだけに、今外に出られない現状がもどかしい。
最も、今の俺では普通の人間に毛が生えた程度だが。
「悪魔? いやいやまさか。セージ君、ここは部長の領地だよ?
そんなここで、よその悪魔が勝手に契約とかしたら、部長が黙っていないよ。
……うん? だとすると変だね。普通の悪魔は、ここが部長の領地であるって知っている。
それにも拘らず契約を行おうとするなんて、普通は考えない。
はぐれ悪魔に契約を行う権限はないし、もっと言えばそういう知恵も失われている事が大半だ」
……そういえば。俺たちが今まで出くわしたはぐれ悪魔は皆
理性とかそういうものは一切飛んでいた。
とても作戦立てて行動するようなタイプのものは、今まで見なかった。
すると、塔城さんのお姉さんは大丈夫なのか?
もし再会できたとして、果たしてお姉さんは元のお姉さんなのか?
そもそも、はぐれ悪魔だって元々理性も何もない存在ではなかっただろうに。
これもまた、悪魔の駒の仕様なのか? いずれにせよ、はぐれになった途端
理性を失う仕掛けが施されていると見て間違いなさそうだ。
データが少ないので、憶測だが。
そう推論立てたのには理由がある。
一つは、悪魔になるということはそれ相応の力を手に入れること。
その力を、理性あるものに持たせた場合悪用されて手に負えなくなる。
まぁ、理性が無かったら無かったで危険極まりないんだが。
もう一つは、そうすることでためらい無く処理できるようにするためではないか、と。
意思疎通を図れる者を殺害する事と、意思疎通を図れない者を殺害する事。
どちらが良心を咎めないか。言うまでもなかろう。
この二つが主な理由だ。この推論が正しければ……全く。とんだ外道の秘法だよ。
「……セージ君。顔が怖いけど……何を考えているのかは何となく察しがつく。
けれど、早まった真似だけはしないでくれないかい?」
「どの道出来んよ。つくづく悪魔と言うのは理不尽な連中だと思っただけさ。
身勝手な連中が堕天使。この分だと天使は……傲慢?」
ため息をつきながら、俺はぼやく。別に祐斗に向かってぼやいているわけではないが。
しかし今述べた三勢力。それらが会談を行うって話らしいが……。
「そういえば祐斗。三大勢力が会談を行うらしいんだが……この噂は聞いたことがあるか?」
「どこで聞いたのかは聞かないよ。実際その通りさ。
今回出席するのはサーゼクス様、セラフォルー様。
それに堕天使からはアザゼル、大天使長のミカエル。
この四人は決定しているって部長は仰っていたよ。
場所は……ここ。駒王学園」
……他になかったのか。いつもいつも、人間の土地で勝手な事ばかりをする。
迷惑極まりない話だ。例え裏の世界の話でも、事が大きくなれば
それは裏だけではすまないと思うが。
結局、どいつもこいつも同じ穴の狢である。
案外、先祖を同じくするとかおんなじルーツの生き物だったりしてな。
だから思考回路が似通ったり……ちょっとトンデモ理論すぎるか。
「そういうわけだから、僕はこれから準備に……っ!?」
「うん? どうした祐……斗っ!?」
祐斗の異常を察した俺は、外にいる祐斗に呼びかけようとしたが
その視界の端に見えてはいけないものが見えた。
本来、この旧校舎に来る事は決してありえないはずの人物。
けれど、立場上ここにいてもおかしくない人物。
――
「全く、誰も彼も勝手な理論ばかり振りかざして厭になりますね。
ああ木場君。先ほどの話ですが三名追加です。
日本神話の主神、天照大神。仏教勢力より大日如来。そして、場所提供責任者として私。
以上三名、追加と言う旨はすでにグレモリー君にも伝えてありますよ。
これだけの顔ぶれですからね。警備のほうも私の伝手で確保してあります」
「え……? あ、あの……先生?」
「ああ。この会議の参加資格者は『神の不在を知っている』事ですからね。
天照様も大日様も、所謂聖書の神の不在は知っておられます。
私はただ、場所を提供する条件として何が行われているのかを
校長先生の代理として見届けさせていただくだけですよ」
……わ、わからん。この人と話すと、頭の中がぐちゃぐちゃになる。
この人はそもそも人間なのか? だが、とてもただの人間には思えない。
記録再生大図鑑が効かない事と言い、二天龍も恐れなかったと言う話もあるくらいだ。
そんな薮田先生に、祐斗は恐る恐る尋ねる。
それは、俺も知りたいことだった。
「薮田先生、あなたは……一体……?」
「……『私』の、そして彼らの後始末をせねばならない立場の者。
とだけ今は言っておきましょう。どの道、会談の席では
私の素性については話さなければならないでしょうし
知っているものもいるでしょう……コカビエルのように。
それから……歩藤君とお呼びすれば? それとも宮本君?」
「どちらでも。今の俺には、あまり関係はありませんので」
「では宮本君。私からこの言葉を贈らせていただきます。
『天は自ら助くる者を助く』。それから、正式な発表は会談当日ですが
天照様と大日様は日本神話と仏教間で『
この日本に住むあなた方を彼ら彼女らは決して見捨てたりはしない。
そう私は思っていますよ」
……規模が大きすぎて、実感が沸かない。
ただ、薮田先生もあの場にいたとは言え俺の事情を知り
その上で言葉をかけてくれた。それは素直にうれしい。
祐斗も、あまりの出来事に唖然としているようだ。俺も唖然としている。
「さて、それでは私はこれで。あまり長居すると、グレモリー君に怒られますからね。
それから、下校時間は過ぎています。部活動に打ち込むのも結構ですが
高校生らしい生活を送るようにだけは、心がけるようにしてください」
下校時間も何も、俺はここに幽閉されている状態なんですが、とは流石にいえなかった。
言うだけ言って、薮田先生は帰っていってしまった。
うーむ。一体何をしに来たんだ?
「激励に来たのかな。でも何で薮田先生がセージ君の事を……?」
「……それについては考えるのはやめにしないか、祐斗」
結局、その日俺は帰っていく祐斗を見送り、入れ替わりで来た塔城さんに顛末を一部話しつつ
ネットで情報を漁る事にした。
――三大勢力の会談まで、残る日数はごくわずか。
ターニングポイントは近いです。
思わせぶりな事ばかり言ってた薮田先生もいよいよ重い腰を上げるようです。
三大勢力の和平会談は吊るし上げ会場になってしまうのか。
今回の解説。
>リー・バーチ
漢字で書くと李覇池。少々柄の悪いフリージャーナリストですが
こちら元ネタは「ウルトラマンメビウス」より
あの悪名高きヒルカワこと蛭川光彦。
名前もリーチ(蛭)とリバー(川)の合わせで。
バオクゥはアバオアクーという悪魔(幻獣)モチーフが存在していますが
こちらは悪魔系列の名前が一切存在しません。
つまり、転生悪魔って事になります。
……でも元ネタの悪辣ぶりを踏まえると純血悪魔でも違和感がない、ふしぎ!