俺には双子の弟がいる。今日も俺はあいつと飯を食いに食堂へとやってきた、
「おう、来たか、すみません。焼肉定食焼肉抜きで」
『俺もそれで、』
「はいよー!」
俺の家には借金がある。そのため、学食で1番安いとされている裏メニュー、焼肉定食焼肉抜きが俺たちの飯だ。
「くすくす、あいつらまたあれ頼んでるぜ。」
事情の知らねぇやつはすぐ人を馬鹿にしやがる。けれど、風太郎は気にしてねぇみたいだしな、、特に突っかかることもない、
『、、、、あっ、あそこの席空いてるぜ、』
「おっ、ちょうどいい、座るとするか、」
風太郎といつもの席に座ろうとした時、1つの影がこちらに伸びてきた、
カチャン
「えっ?」
そこに居たのは星型のピンをした赤い髪の他校の女子だった。確か、あの制服は黒薔薇女子じゃなかったか?
「あ、あなたは、」
「おい、ここは元々俺たちが見つけてた席だ。他の席を当たりな、」
「なっ、先に見つけてたのはこっちです!そちらが移動してください!」
「な、なんでお前も座るんだよ、」
このままほっとくと喧嘩になりかねない、他校の女子と面倒事を起こしたくないしな、これは穏便に済ましとこう。
『まぁいんじゃねぇか?』
?「ありがとうございます。あなたとは違って優しいんですね」
うん、その煽りやめようね、
風太郎はなんだかんだ煽りに弱いんだから、
「なんだと、、」
「行儀が悪いですよ、食事中に勉強だなんて余程追い込まれているのですね、どれどれ、、」
あー、見ない方がいいと思うけど、、、
「なっおい!」
「なっ、100点、、、」
「クソ、これだけは見られたくなかったのに、、」
「あー、めっちゃ恥ずかしい、、」
ほんと、いい性格してるよ、
「ぬぅ、、、わざとみせましたね!!」
「お前が勝手に見たんだろ、」
「悔しいですが、勉強はあまり得意ではありません。教えてくれませんか?それにしてもお昼少なくありません?」
「やだ、それに、お前が頼みすぎなんだよ、太るぞ」
はぁ、風太郎が仕事でもない限り、人に教えるなんてことはないと思ってたが、余計な一言を言っちゃうのを何とかしねぇと、後々大変になってくるぞ、
「なっ、ふ、ふと、、」
『言い過ぎだ、悪いなこいつも食べ終わりそうだし、連れてくな、』
「な、お、おいやめ、」
ブーブー
『風太郎、ケータイなってね?』
「あ?ほんとだ、誰からだ、ってらいは!?」
「あ!お兄ちゃん?良かったら家庭教師のバイトしてみない?給料いいみたいだし、、」
「家庭教師か、、、そうだな、やってやろう、ついでに(名前)も誘ってな、」
「うん!ふたりならできるよ!じゃあ楽しんでね!バイバーイ!」
『なんだって?』
「なぁ希空、一緒に家庭教師やらないか?」
『風太郎はいいと思うけど、俺が?』
ああ、ふたりでやろうぜ、」
俺に、家庭教師の仕事か、、、、
『風太郎ほど頭は良くねぇんだがな...』
「頭が悪いって訳じゃないんだ、お前も教えられるよ、それにな、お給料が相場の5倍だそうだ!」
『おい、それ怪しい匂いしかしないんだが、、』
「親父ならそこら辺のことはしっかりしているだろ、」
親父がとってきた仕事なのか、、、それなら、、、
『ならやってみるか、』
そう意気込んだはずなんだが、、、
「これはまずいことになった...」
急にそんなことを言われたが、、
『どうしたんだよ、』
「家庭教師のバイト先、昨日あった女のところだったらしい、」
『えっ、、、お前何してんの?』
「い、いや、だって、まさかこうなるとは、、」
『そもそも、あんなこと言わなかったら良かったんじゃないか、、』
「ぐっ、、、」
『ちゃんと仲直りしとけよ、風太郎が主力になるんだから、、』
「ああ、わかってる。」
仲直り作戦(風太郎が言ってた)を決行するために、食堂へと来た訳だが、、、あいつが一人で謝れるとは思えん、、一応ついて行っておこう
『風太郎、、、』
「わ、わあ!なんだ!」
『お前だけじゃ心配だから着いてきた。一緒に行こうぜ。』
「おう、」
「なっ!友達と食べている。」
「すみません!席はもう埋まっていますよ!」
ま、そんな上手くいくわけがねぇよな、、
「ぐっ、」
『風太郎、行こうぜ?ここにいても邪魔になっちまう』
「ああ、」
「ちょっと君!本当に行っちゃうの?」
そう言って話しかけてきたのはショートカットの女、確かこいつ、、、
「ん?」
「五月ちゃんが狙いなんでしょ?」
「狙ってるわけじゃ、」
「えっ本当にそうなの?ズバリ決めては何ですか?」
風太郎はあまりからかわれるのを慣れてないんだ。ここは止めに入ろう
『そこまでにしてやってくれ、』
「あれっ?君は隣の席の、、、」
おっと、覚えてたか、、、
「気遣いはありがたいが、自分のことは自分で何とかする。余計なお世話だ。」
「なんだ〜、ガリ勉君のくせに、男らしいとこあんじゃん、困ったらこの一花お姉さんに相談するんだぞ?」
風太郎「お姉さんって、、、」
あの子の友達なら、上手くやったらいけるかもな、
『まぁこれはいいチャンスなんじゃねぇの、』
「しかし困った、アイツらと顔を合わせるのは今日の放課後、それまでには」
「上杉さん、上杉さん!」
そこに現れたのはリボンを着けているショートカットの女だった。
『なんだ?』
「な、なんだお前は!」
「よくぞ聞いてくれました。あなたが落としたのはこの100点のテストですか?それとも0点のテストですか?」
「俺のテスト、、なんで?」
「フッフッフ、それはですね、あの時落としてたからです!でどっちですか?」
「100点」
「わぁ!正直者ですね、そんなあなたには両方差し上げます!」
「いらない、、、」
『ってかよ、この0点のテストって誰の?』
「私のです!!」
そんな胸張って言うもんじゃないのよ、
『それにしても、0点か、』
そういえばあの子、さっきの人たちと一緒に食べてなかったか?両方と仲良くしておくといいことあるかもな、
「希空、行くぞ、、」
『あ、ああ、』
「上杉さんの第1印象は根暗、友達居なさそうでしたが、新たに天才を加えておきますね、、」
あの子、どこまでついて来んの?ここもう男子更衣室なんだけど、、
「いつまで着いてきてんだよ!」
「まだお礼を言われておりません。天才なのにそんなのも分からないんですか?」
「たまたま拾った。」
「ああ、、」
「これで貸し借りなしな、」
「そっか、ありがとうございます!」
『お礼言っちゃったよ、、性格良すぎて風太郎が』
「おい、なんだその憐れむような目は」
お前と来たらな、、うん、、
『なんでもねぇよ、』
風太郎side
帰り道なら1人になると思ったんだが、、、、希空もいないしどうするか
「一人で楽しい?」
「わ、わりとね、こういうのが趣味なんだ、」
「ふーん、女子高生を眺める趣味ね、予備軍、、」
「通報するのやめて、、あと友達の五月ちゃんにも言うなよ、」
「わかった。でもあの子は友達じゃない、」
「えっ、、えぇ、、」
女子の交友関係は複雑だな、、、
「こ、ここか、まじもんの金持ちじゃねえか」
「間違い、、ないよな、」
「何君、ストーカー?」
「げっ、、、」
いかにも気が強そうな女だ。だが、俺は五月に用がある。お前じゃ話にならん、
「用があるなら私が聞くけど、、、」
「お前たちじゃ話にならない、」
「しつこい、君モテないっしょ、早く帰れよ、」
「ぐっ、、」
『風太郎?何してんだ?』
「希空!良かった!」
『お取り込み中か?』
「ねぇ君、こいつ引き取ってくんない?」
『えっ?』
「帰るも何もここ家ですけど?」
「えっ、まじ?こいつが言っていること本当なの?」
頼む!話を合わせてくれ!!
『えっ、あー、そうだ、』
「うそっ、ごめん、」
「焼肉定食焼肉抜き、ダイエット中?」
「えっ?」
「ぐっ、」
こうなったら走って行くしかねぇ!
「あっちょ、やっぱり!」
希空side
全く、面倒なことに首突っ込まされたな、、まぁでも、俺たち貧乏人がこんなところに来る理由なんて、
『悪いけど、あいつも、俺も、よっぽどの事がなきゃ、こんなところには来ねぇよ、』
「ちょっ、あんたまで!」
「昨日はすまなかった、」
「えっ、なぜあなたがここに、」
『はぁはぁはぁ、すまない、俺からも謝らせてくれ、不快な思いをさせてすまなかった。』
「用がないのでしたら、」
「あー、待て待て」
「何がしたいのですか!私は今から家庭教師の先生がいらっしゃるので、」
「それ俺、」
「はい?」
『その話、俺たちなんだ。』
「だ、断固拒否します!」
「俺だって、俺だってやだね!でも諦める訳には行かない、昨日のことは全面的に悪かった。」
「今日から、俺が、いや俺たちがパートナーだ!」
「そ、そんな、、無理、、」
確かに俺たちが悪いけどさ、そんなにショックそうにされると結構傷つくんだよな、、
『はぁ、風太郎があんなこと言わなければ、もっと円滑に進んだかもなのにな、』
「さっきマンションの前にいたストーカーちょーキモかった!」
「大変だね、、」
「なっ、」
「えっ、、」
「あれ、優等生君?」
「いや、ストーカーよ、」
「上杉さんが、ストーカー!?」
「早とちりしすぎ、、」
「な、なんでこいつらが、、」
『まさか、いや、こんなこと有り得るのか?5つ子なんて、、、』
「ええ、そのまさかです。私たち5つ子の姉妹なんです。」
現実にいるもんなんだな、、、5つ子って、