上杉家の長男   作:希空0123

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11話

 

「風太郎!家でまで勉強の話するのはやめなさい!」

 

「どんな家庭方針だよ!」

 

「心配しなくても、五月ちゃんたちは変わるさ、お前だってそうだろ、」

 

『昔の風太郎はワイルドだったもんな』

 

「それは希空もだろ、」

 

「えっお兄ちゃん達って前はこんな勉強オバケじゃなかったの?」

 

「ああ、昔は俺に似てワイルドだったぜ!その頃の写真なら今も生徒手帳に忍ばせてあるの知っているぞ」

 

「見せて!」

 

「だめ!」

 

『その写真、俺も写ってるやつか?』

 

「とにかく絶対見せな、、おい!」

 

親父は風太郎のポケットから生徒手帳を取り出した。

 

「わぁ!見せて見せて!」

 

「おー見ろ見ろ!」

 

「うそっ!これがお兄ちゃん!?」

 

「アッハハ、この頃だよなあの子にあってお前らが変わったのは、」

 

「な、なんのことだが」

 

『さぁな』

 

「それって!お兄ちゃんたちの初恋の人!」

 

 

 

 

 

「林間学校!あっ!上杉さーんもうすぐ林間学校ですよ!」

 

『おう、そうだな、』

 

「四葉か」

 

風太郎が振り向きざまにピエロの仮面をつけた。

 

「うわぁぁ!」

 

「俺だ!」

 

「上杉さんか、」

 

「誰ー!」

 

『お前ら、うるさいぞ、、』

 

「こんなに仮装道具どうしたんですか?」

 

「肝試しの実行委員になったんだって、」

 

「へぇ、上杉さんが珍しく社交的ですね、」

 

『コイツが勉強以外で社交的になると思うか?やらされたんだろ?』

 

「うちの組は肝試しを担当するらしいが、自習している間に俺に押し付けてきやがった。」

 

「お気の毒に」 「自業自得」

 

四葉と三玖からそんな言葉をかけられている風太郎だが、正直俺も、肝試しを周る相手なんていないしな、手伝ってた方が楽しそうだな、

 

『でも、俺もつまんないし、肝試しの時はお前に紛れて脅かしに行こうと思う。』

 

「それありなの?」

 

『別に肝試し中はなんの役もねぇし、わざわざ先生も来ないだろ、』

 

「それもそうですね!」

 

「とびきり怖がらせてあいつらに痛い目見さしてやる。忘れられない夜にしてやるさ!」

 

「ノリノリですね!でも上杉さんだけにやらせるのも可哀想です!」

 

『なら四葉もやるか?脅かし役』

 

「それいいですね!」

 

「俺は別に林間学校自体どうでもいいしな、」

 

「なら林間学校が楽しみになるような話をしましょう!って一花?」

 

「ヤッホー!うっ、何その格好、、」

 

「いいから、今日は数学だぞ、」

 

「ごめん!これから撮影が入ってるんだ。それでね、そういうの事前に伝えた方がいいと思って、はい、メアド交換」

 

一花からメアド交換を提案された。

 

「メアドねぇ、そんなもの必要あるのか?」

 

「アドレス交換大賛成です!私もぜひ参加させてください!」

 

「はい、完了!次ノア君のもね!」

 

『ああ、』

 

「おっけー2人ともありがとう、」

 

「おお、中野!」

 

『ん?』

 

「いいところにいた。このノートみんなの机に配っておいてくれないか?」

 

「はーい」

 

四葉のやつ、お人好しなのはいいがここまで来ると、いずれ断りきれないなんてことも出てきそうだぞ、

 

「(こいつどこまでお人好しなんだ、、、まさか、勉強を避けるために時間稼ぎをしているのでは、、)」

 

「それじゃあ行くね、」

 

「撮影ファイト、」

 

ピコン

 

ん?誰かからメール来たぞ、

確認してみれば送り主は一花らしい、

 

「『広められたくなければフータロー君も含め残り4人のアドレスをゲットするべし【膝枕の写真】』」

 

なんてことをしてくれたんだ、、しかもこれいつ撮ったんだ?記憶にねぇぞ、

 

 

『まじかよ、、、』

 

「どうした?」

 

『残り4人とアドレス交換しなかったら、給料減らすってよ?風太郎』

 

「なっ、まじかよ!一花のやつなんてことしてくれてんだ!」

 

風太郎を動かすには金の話がベスト、、、

 

『三玖!交換してくれ!』

 

「うんいいよ、はいこれ」

 

『ありがとうな、次は風太郎だ。』

 

「おう、」

 

「五月と二乃はまた今度でいいだろ、」

 

「二人なら食堂にいましたよ、さぁ行きましょー!」

 

「お、おい!お前のアドレスは!」

 

二乃と五月のメールアドレスを貰うため、食堂に来たのだが、、、

 

「お断りよ、お、こ、と、わ、り」

 

『やっぱそうだよな、五月は交換してくれないか?』

 

「そうですね、あなたには勉強を教えてもらった借りがあるのでいいでしょう」

 

『ありがとう、』

 

「ですが、風太郎君とは私たちと交換するメリットがありません。」

 

「想定してた通りの反応、だが、これでどうだ!今なららいはのメアドもついてくるぞ!」

 

「背に腹はかえられません」

 

「身内を売るなんて卑怯よ」

 

『しょうがないだろ、そうでもしないと繋げてくれないじゃんか、』

 

「二乃は教えてくれないのか?」

 

「当たり前よ、」

 

「ではお前抜きで話すとしよう、俺たちと4人の秘密の話をな、」

 

「うっ、、書くものをよこしなさい」

 

「ふん、ほらよ、」

 

「これで全員分揃いましたね!」

 

『まだ四葉の貰ってないけどな、』

 

「ああ!」

 

「(やっぱこいつただのアホだろ、)」

 

「こちらがメールです!」

 

「電話来てるぞ?バスケ部からってお前まだ連中と、」

 

「あはは、もう1つ頼まれごとがありました。私はこれで失礼します」

 

『おい待て!』

 

 

「ちょっと!書いたんだけど!?」

 

「てか五月、なに満更でもない顔してんのよ、」

 

「えっ!?してません!!」

 

「まさかあんた、希空のやつに、、、「有り得ません!!」

 

「そう、、、」

 

 

「みなさーんお疲れ様です!」

 

「中野さん!この前は助かったよ、」

 

「いえいえ、」

 

「それで中野さん、入部の件考えてくれた?」

 

まさか助っ人だけではなく、入部まで話が進んでたとはな、、、

 

「案の定、部活なことか」

 

『気づいてたんだな、』

 

 

 

「はい、誘ってもらえて嬉しいです。」

 

「よかった、それじゃあ」

 

「でも、ごめんなさい、お断りさせてください。バスケ部の皆さんが大変なことは重々承知の上ですが、放課後は大事な約束があるんです。勿論試合の助っ人とかならいつでもおっけーですので」

 

「そっか、なら、仕方がないね、せっかくの才能が勿体ない気がするけど、」

 

「才能がない私を応援してくれる人がいるんです。」

 

 

 

 

『良かったな、信頼されてるじゃないか、』

 

「ふぅ、、」

 

「ぬわぁ!上杉さん!何故ここに」

 

 

「図書室に行くところだ。」

 

「図書室は部室棟の真逆のはずですが、おかしいな、」

 

「お前の用事は終わったか?これからもしごいてやるから覚悟しとけよ、」

 

「フフ、はい!」

 

 

 

 

 

 

 

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