上杉家の長男   作:希空0123

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12話

 

「上杉さーん!!」

ドン

 

「うわっ、、四葉」

 

『痛そうな音なったぞ...』

 

「いよいよ明日ですね!」

 

「何が、、、」

 

『まぁ、明日って言うなら林間学校じゃないか?』

 

「そうですよ!しおりちゃんと読みましたか?」

 

『こいつが読んでると思うか?』

 

「読んでねぇよ」

 

「楽しいイベント満載です!飯盒炊爨にスキー、釣りやハイキング!そして夜のキャンプファイヤー!ダンスの伝説!」

 

『ダンスの伝説?なんだそれ、』

 

「そのフィナーレの瞬間に踊っていたペアは生涯を添い遂げる縁で結ばれるというのです。それがきっかけで付き合い始めるカップルも多いんだとか!」

 

それはまた、高校生が好きそうな話だな、、

まぁ、俺たちには関係ないだろうが、、、

 

「言ったろ、学生同士の付き合いなど、時間の無駄だ。」

 

「で、でも!好きな人とはお付き合いしたいじゃないですか!ね!三玖、、三玖?」

 

「なんで好きな人と付き合うんだろ、」

 

『「「えっ?」」』

 

三玖から投げられた急な発言に、俺たち3人はどう答えていいか悩んでいた所、後ろから一花が言ってきた。

 

「それはね、その人のことが好きで好きで堪らないからだよ、三玖も心当たりがあるんじゃない?」

 

「な、ないよ、」

 

「よし、みんな揃ったし、勉強始めるか!」

 

「えっ、今日もですか!」

 

「私は撮影があるからパスって送ったんだけどな、、、」

 

「えっ、、、」

 

「私も、、明日の準備を、、、えへへへ」

 

「おいこら待て!」

 

『みんな行事前だし、勉強してもあまり頭に入らないんじゃないか?』

 

「三玖、クラスで林間学校の打ち合わせがあるんだけど、いつものお願い!」

 

「分かった。」

 

『俺も今日は帰るわ、じゃあな、』

 

 

 

 

「ちょっと待ちなさい!」

 

『んあ?二乃、それに五月と四葉、、』

 

「これから上杉さんたちの服を一緒に買いに行こうと思いまして!風太郎さんが来るの待ちましょ!」

 

『いや、俺はいいって』

 

「そんなダサい服装で私たちの周り歩かれるのがやなのよ!」

 

『どストレートに言ってくれるな、、』

 

流石にちょっと傷ついたぞ、、、

 

「いいから、早く来なさい、私たちが選んであげるって言ってるのよ、」

 

『はぁ、分かったよ、君たちに任せた。』

 

 

 

「来たわね行くわよ、」

 

「お前帰ったんじゃ、」

 

『俺も、連れてこられたんだよ、、』

 

 

っと言うわけで、俺たちのファッションショーが始まった訳だが、、、

まず四葉

「上杉さんが林間学校で着る服をチョイスしまーす!まず私から!派手な服をチョイスしました。」

 

派手、、、うん派手だな、

 

「多分だけどお前ふざけてるな、」

 

「上杉家には和のテイストを」

 

『和そのものじゃないか?』

 

「男らしい服装を選ばせていただきました。」

 

「お前の男らしいはどんなだ!」

 

「二乃本気で選んでる。」

 

「ガチだね、」

 

「アンタ達真面目にやりなさい!」

 

「おい、いいのかよ、お金、」

 

『それも2人分、、』

 

「ダサい服で近寄られても嫌なのよ、」

 

「それにしても男の人と一緒に服を買いに行くってデートって感じがしますね!」

 

 

「これはただの買い物です。学生の間に交際なんて不純です。」

 

まさか、五月も風太郎タイプだったのか、、、

 

「あ〜!風太郎さん見たいなこと言ってる!」

 

「うぅ、一緒にしないでください!」

 

「あくまで風太郎君とは教師と生徒!一線引いてしかるべきです!」

 

「じゃあ希空さんは?」

 

「なっ、それは、、」

 

えっ?何故そこで言い淀む、、、

 

「何、アンタもしかしてコイツのことが好きなの?」

 

「ち、違います!そ、そんなこと、、不純です!!」

 

「アンタバレバレよ、」

 

「上杉さーん!しおり一通り読んどいてくださいね!」

 

「読まねぇて、」

 

「サボらず来てくださいよ、」

 

 

「あ、そうだ。携帯、、」

 

『俺も確認しねぇと、親父?何故こんなに、、、』

 

 

『「らいは!大丈夫か!」』

 

 

「お兄ちゃん、なんか熱みたい。お出かけの最中にごめんね、」

 

『そんなこと、、謝らなくていい、とにかく薬と水分を取らせよう』

 

「ああ、他にして欲しいことあるか?」

 

「汗拭いて、」

 

「ああ!」

 

「宿題やっといて!」

 

「ああ!ってこれでもかってほどわがままを言うな、」

 

「ありがとう、」

 

「親父は仕事を終わらせ次第帰るそうだ」

 

「そっか、お兄ちゃん達、明日は林間学校だよね?もう1個わがまま言っちゃおうかな、帰ったら楽しいお話いっぱい聞かせてね、私は一人で大丈夫だから、」

 

『、、、そうだな、、』

 

「ゆっくり寝ろ、」

 

「うん、」

 

らいはは楽しんできて欲しいと言ってきたが、、あの歳の女の子が家で一人、風邪で寝込むなんて寂しい思いをするはずだ。お袋が亡き今、寂しい思いはさせたくねぇんだよな、、

だからさ、、

 

『風太郎、お前は行けよ、』

 

「えっ、」

 

『この先、こういう行事にはもう出会えなくなるからさ、今を楽しんだ方がいい』

 

「それ言うならお前もだろ、」

 

『ごめん、けどこれは兄ちゃんとして弟に楽しんで欲しいって言うわがままだから、、』

 

「兄ちゃんって、双子なんだから何時間しか変わんないだろ、」

 

『とりあえず寝な、』

 

「い、いや、」

 

『じゃあとりあえず、俺らご飯食ってなかったしさ、作ってくるかららいはの面倒見ててよ』

 

「ああ、」

 

 

 

「いつも、ありがとうな、けど、、、」

 

『ごめんな、』

 

「え、あ、れ、」

バタン

 

悪いな、睡眠薬を入れさせてもらった。

 

『お前は寝といた方がいいおやすみ。準備はこっちがしておくから、』

 

 

 

 

 

「はっ!希空!」

 

『らいはが起きちまうぞ?』

 

「寝てないのか!?」

 

『ああ、いつ状態が変わるか分からないからな、お前の分の荷物はまとめておいた行ってこい』

 

「いや、お前が行かないなら行かない、これは駅前のパフェとかそんなもんじゃないだろ、」

 

『らいはに怒られちまうぞ?』

 

「それはお前もそうだろ、怒られるなら二人で怒られようぜ。」

 

『、、、仕方がねぇな、』

 

本当にコイツはいい子に育ったな、、

勉強馬鹿で、デリカシーも無くしちまったが、、、この優しさは今も根付いてるみたいだ。

 

 

 

一花side

 

 

よーし、いつものコーヒーを買って準備万端!もうそろそろ、ノア君来るかな、、、

 

 

 

 

あれっ、もしかして、楽しみすぎてもう行っちゃった?

も〜、私を置いていくなんて酷いぞ〜!!

しょうがない、一人で向かいますか、、

 

 

 

ノア君、、、集合場所にもいないみたい。もしかして、来てないのかな、、、

 

「一花!」

 

「五月ちゃん!?どうしたの?」

 

「希空君見ましたか?」

 

「いや見てないよ、」

 

「まさか、」

 

「どういうこと?」

 

「風太郎君も来てないみたいで、家に行って事情を聞いてきます。」

 

ノア君も来てないなんて、ズル休みってことはないよね、、、

 

「ちょ、ちょっと待って!私も行く!」

 

「アンタたち待ちなさい!私達も一緒に行くわよ」

 

「二乃、、、そうだね、みんなで行こう」

 

 

 

「らいは!大丈夫か、」

 

「親父、らいははまだ寝ているんだ、静かにしろ、」

 

「看病してくれてたのか、ってもう林間学校のバス出てんじゃないか?」

 

「そうだっけ?どうでも良くて忘れたわ、これで3日間思う存分勉強出来るしな、」

 

『なら久々に風太郎に教わるか、』

 

「風太郎、希空、忘れ物だぞ!早く帰れなくて悪かった、一生に一度のイベントだ。今から行っても遅くは無いんじゃないか?」

 

って言ってもな、、移動手段なんて、、、

 

「バスもないし、別に大丈夫だ。」

 

「あー!」

 

『らいは!元気なのか?』

 

「お兄ちゃん達ありがとう!私はもう大丈夫だから、林間学校行ってきて、」

 

『でも、もうバスなら、』

 

「バスなら出発してしまいましたよ、」

 

「あっ、五月!何で、」

 

なんで五月がここにいるんだ?もうバスは、、もしかしてコイツらも一生に1度のイベントを休んだのか?

 

「事情はわかりました。すみません。上杉君達をお借りします。」

 

「おう!」

 

「はーい!」

 

「五月、どこまで連れていくんだ。あっ、」

 

『えっ、』

 

「フータロー」

 

「おそよー」

 

「こっちこっち!」

 

「ったく何してんのよ、」

 

なんで、、、お前らが、、、

 

「肝試しの実行委員ですが私にはできません、オバケ怖いですから、あなたがやってください。」

 

「仕方がない、行くと、するか、」

 

「それでは出発!」

 

『はっはは、こんなことあんのかよ、、』

 

「ノア君!せっかくの修学旅行、楽しもうね?」

 

『そうだな、一花』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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