上杉家の長男   作:希空0123

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14話

 

『四葉!丸太運ぶの手伝うよ、』

 

「 希空さん!いいんですか?」

 

『ああ、それに力仕事を女の子一人に任せられないしな、』

 

「助かります」

 

「俺も手伝おう」

 

『風太郎?お前力仕事苦手だろ、こういうのは役割分担した方がいい』

 

「いや、俺にも手伝わせてくれ、」

 

『どうした?風太郎がやるなんて珍しいな、、、』

 

「ちょっと事情があってな、、、」

 

まさか、好感度でも上げに来たか?でも風太郎はそんなの気にしなさそうだが、、、

 

『この丸太を運ぶのか、』

 

「よいっしょ、、、、ぐっ、」

 

『はぁ、だよな、四葉と二人で持って行きな、俺は大丈夫だから、よいっしょ、』

 

「上杉さん、本当に男の子ですか?」

 

 

 

『よし、』

 

「あれっ、ノア君?なんでここに、」

 

『ああ、丸太運ぶの手伝ってた、』

 

「よし、次はこれか、」

 

『あれっ、風太郎、四葉は?』

 

「あれっ、いつの間に、、」

 

『仕方がない、一花と運んでな、俺はこの1本やるから』

 

「ああ、助かる、、、」

 

 

 

よし、俺も運ぶか、、、よっこいっ、、あれっ、

 

ドサッ

 

立ちくらみか?仕方がない、少し休憩してから運ぶか、

 

 

 

「希空?大丈夫か?」

 

『ッッ、、ああ、悪い少し休んでたつもりなんだが、時間たってたみたいだな、よし運んじゃうか、』

 

 

「なぁ、お前、」

 

『風太郎、大丈夫、、』

 

風太郎には勘づかれたか、、多分らいはの風邪を貰ったんだろうな、、

けどこんくらい、、まだまだいけるはずだ。 せめて5つ子達にはバレないよう、移さないようしないとな、

 

「ん?何かあった?」

 

『いや、なんでもない、、、』

ふらっ、

『やばっ、』

 

「希空!お前、」

 

『あはは、ただの立ちくらみだって、さっきまで木にぶら下がってたからさ、』

 

「、、、(なんか演技してる?)」

 

「そうか、(こいつはあまり公にしたがらないからな、、)」

 

 

「そういえば、一花、俺と踊るんだってな、」

 

「うん、なんか踊るみたいだね、」

 

「なんでこんなことなったんだが、、、」

 

「アハハ、恥ずかしいね、どうする?練習しておく?」

 

「なぁ、やっぱなしにしないか?」

 

「あー、もしかして恥ずかしくなっちゃった?私はいいよ!」

 

「助かる。」

 

「なら、ノア君!一緒に踊ろうよ!」

 

『あー、悪い。俺、五月と踊る約束してるんだよな、、先約がいてな、すまない。』

 

「えっ?」

 

『なっ!?』

 

泣いてる!?俺、言っちゃいけないこと言ってしまったか!?

 

「おい!誰か来るぞ!こっちだ!」

 

 

どうやら、キャンプファイヤー係の女子生徒達が丸太を確認しに来たようだ。

 

「明日楽しみだねー」

 

「あれっ、もう残ってないじゃん、」

 

「ラッキー、意外と早く終わったね、」

 

四葉が俺たちを探している声がする。しかし、今出ていっては説明する羽目になる、

 

「すみませーん!上杉さん見てませんか?」

 

「上杉ってあいつ?見てないけど、」

 

「そうですか、どこ行っちゃたんだろ、」

 

ガチャン

 

『えっ?』

 

「がちゃん?」

 

「ガチャン?」

 

『アハハ、閉められたみたいだな、、』

 

「あはは、どしよっか?」

 

 

「ノア君?顔赤くない?大丈夫?」

 

『あー、ちょっと肝試しの弊害がな、、、』

 

寝れば治りそうな気がするが、この状況じゃ低体温になって悪化する恐れがあるしな、気合いで何とかするしかない

 

「クソッ、ここから抜け出すにはこのドアを壊すしかないか、」

 

「あー!ちょっと待って!そんなことしたら警備の人が飛んできちゃうよ!」

 

「見つけて貰えるなら願ったり叶ったりだ」

 

「ダメダメ!せっかくの林間学校が台無しになっちゃうよ!」

 

「だが、、」

 

『俺も正直大事にしたくないな、警備に事情聴取されんのもキツイからやめてくれ』

 

事情聴取ほど、時間と精神がすり減っていくことはないからな、、、

風邪の状態ではキツイ

 

「そうか、なら解除出来ないか一花見てくれ、」

 

「えっ?」

 

「俺が肩車するから見てくれ、」

 

「重いって言わないでよ、、」

 

「んっ、この感触、、」

 

「太もも堪能するな!」

 

「後、重くて持ち上がらない、」

 

「あーほら言った!」

 

『風太郎は力、本当にねぇな、、』

 

男子としてそれはどうなんだ、、、

 

 

 

「フータロー君、何してるの?」

 

「これ以上体温下げないように、火を起こす」

 

「フータロー君は頭はいいけどおバカだよね、それより暇だし楽しい話を、」

 

「集中してるから後にしてくれ」

 

「むぅ、、、ノア君〜!フータロー君が話聞いてくれない!!」

 

『ん?あっ、わりぃ、眠くて話聞いてなかったわ』

 

「も〜!ノア君まで!!」

 

 

 

「私、学校辞めるかも、」

 

『「えっ?」』

 

「やっと興味持ってくれた。」

 

「それよりも学校やめるって、、」

 

「休学って形だけどね?ほら、お陰様で映画の撮影をさせてもらってるんだけど、新しい仕事の話も少しずつ貰えるようになって来たの、他の生徒役の子達は留年覚悟で休学したり、融通の利く学校に転校したり私は知っての通り、学業は絶望的だからさ、高校に未練は無いかなって感じ、」

 

そっか、一花の女優業そこまで話が進んでたんだな、、

やっぱすげぇよ、

 

『一花の夢のため、、、か、』

 

「いいな、やりたいことがあって、待てよ、お前が居なくなったら給料はどうなる!?」

 

『こんな時まで金の心配するなよ、、、』

 

「でもなんだが意外だね、もっとこう人間失格って怒られるのかと、」

 

「俺をそんな目で見てたのか?」

 

『見られてても、仕方がないだろ、、』

 

「フッ、選択肢のあるお前が羨ましいよ、まぁ、9割9分失敗するだろうけどな、まぁそれも糧になるさ、上手く行けば儲けもの、何事も挑戦だ!」

 

『俺も応援するよ、夢に向かって頑張る人の背中は押したくなるもんだ、頑張れよ一花!』

 

 

 

「そっか、ならいいよ、」

 

「えっ、」

 

「キャンプファイヤーの件、私は大人しく見てるよ」

 

「ああ、悪いな」

 

「その代わり、ちゃんと踊りたい人を見つけるんだぞ!」

 

「えっ?」

 

「(私は、まだいいかな、)」

 

『なら風太郎、練習しといた方がいいんじゃないか?お前踊れ無さそうだし、』

 

「はぁ?希空の方が踊る相手決まってんならやった方がいいだろ」

 

「うふふ、じゃあお姉さんがノア君の練習相手になってあげる」

 

「まぁ、俺ら以外見てないしな、」

 

「あれっ、もしかしてはずかしかった?」

 

「そりゃ、あんな噂が流れてたらやりにくいだろ」

 

『キャンプファイヤーの伝説ってやつな、、、』

 

「なにそれ、」

 

『キャンプファイヤーのフィナーレに手を繋いだ2人組みは結ばれる。ってやつだな、信憑性はないが、、、』

 

「えっそれ、三玖と五月ちゃんは知ってるの?」

 

『五月は分からないが、少なくとも三玖は知っているぞ。その話してる時にいたからな、』

 

「うそっ、じゃあ三玖にとって、キャンプファイヤーは、、、」

ガン、

 

『おい後ろ!』

 

俺と風太郎は一花に怪我がないよう抱き寄せた。

 

「え?」

 

「ぐっ、セーフ、だな、」

 

『お前、やっぱドジなんだな!』

 

「はっ、」

 

一花も顔赤くなってんじゃねぇか、もしかして、俺の風邪移った?

 

 

ブーブー

『さっきの衝撃でセンサーが反応しちまったか、』

 

「どうしよ、警備が来ちゃう、うわっ、」

 

『スプリンクラーか、、』

 

「どうにかして火を消さねぇと、」

 

「でも鍵が、、」

 

ガラガラ

 

「鍵ならここにありますよ、一花、3人で何してたんですか?」

 

 

 

その後俺たちは最終日、一花との1件は先生にも説明する羽目になり、大目玉を食らった、半信半疑だった三玖と五月にはまた話し合う機会があるといいんだが、そして俺は、引き始めていた風邪が悪化し、完全にダウンする結果となった。

 

『はぁ、これじゃ最終日はダメそうだな、五月にも、アイツらにも申し訳ねぇな、、、』

 

 

「こんな時まで人の心配ですか?」

 

『五月?』

 

「優しいよりも呆れが勝ちます。今一番大変なのはあなたなのですから、自分の心配をするべきです。」

 

『あ、ああ、すまない、、そういえば一花は?』

 

「一花は今、風邪をひいて寝ています」

 

『そっか、悪いことしたな、、』

 

「あなたもなんですから、人の心配ばかりしてないで寝てください。薬と水分ならありますが」

 

『なら貰おう、ありがとうな』

 

「いいえ、このぐらい、、これ飲んだら寝ることです、」

 

『ああ、おやすみ、、』

 

どうやら、あの一件で五月には不信感を与えてしまったらしく、少し距離ができたように感じる。まぁ、心配はしてくれているみたいだがら、思ったよりは大丈夫そうだが、、、

 

 

 

 

「あれっ、五月ちゃん、ずっと居たの?」

 

「ええ、一花こそ、体調は大丈夫なんですか?」

 

「うん、ノア君に比べたらこんなの軽度だよ、」

 

「そうですか、、」

 

 

『うっ、、、くっ、、』

 

「ノア君、魘されてるね、」

 

「ええ、さっきからこうなんです、」

 

 

『ご、め、、ん、、』

 

「夢の中でまで謝ってるなんて、、」

 

『お、れ、、の、、せ、、、で、、』

 

「、、、五月ちゃん、こういう時は手を握ってあげるといいんだよ、【五月の手を置く、】」

 

「ふぇ、、、」

 

「あまり大きな声出すと、起きちゃうからね、【一花も手を置く】」

 

 

『スー、スー、』

 

「ほら、少し顔が良くなった、、、」

 

 

 

 

 

 

 

 

『ん、、あ、れ、一花、五月、』

 

「体調はどうですか?」

 

『まだ、ダルさは残っているがさっきよりは、それよりも一花、移しちまったかもしれねぇ、ごめんな、』

 

「もう謝んないで!そうやってすぐ謝るの、悪い癖だよ」

 

『ああ、ごめん』

 

「ほら、また、今回は私が悪いんだしいいの!」

 

『そうか、』

 

コンコン

『ん?あっはーい』

 

「中野、ここにいたのか、すまないが出てくれないか、今からもう一人入れるんだ」

 

『風太郎?どうしたんだ?』

 

「悪い、体調崩したみたいだ、」

 

「ごめん、私がちゃんと見てたらこんなことにはならなかった。」

 

「私こそ、無理に連れ回しちゃいました。」

 

『そうか、でも風太郎はみんなのせいだと思ってないからな、あまり自分を責めるなよ、』

 

「あなたが言うと説得力がありません、」

 

うぅ、、ぐうの音も出ない、、

 

『あはは、まぁとりあえず、元気出せよ、』

 

「悪いなみんな、」

 

「やっぱ私が付き添う!」

 

「私も!」

 

「お前らがいても仕方がないだろ、一人にしてくれ、」

 

「ちょっとその言い方は冷たいんじゃない?」

 

「そういうことだ。これから先この部屋への立ち入りは禁止にする。誰か上杉の荷物を持ってきてくれ、」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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