「はぁ、はぁ、家庭教師と自分の勉強の両立があんなに大変だとは、、、」
『それでもオール100点取っちまうのか風太郎だもんな、』
「そういう希空はどうなんだよ??」
『俺は元々80点以上取れればいいと思ってるからな、勉学で風太郎には叶わんよ』
「、、、」
そんな話をしていると俺たちの横を通り過ぎた1台の車が止まった。
「うわっ、見たこともない外国の車だ。」
『これ、何人乗りだ?』
「わからんが、100万ぐらいはするだろうな、」
「うっ、、、」
風太郎が車を覗いていると、中から見覚えのある顔が出てきた。
まさか朝の送迎まで豪華とは、、、金持ちはやることが違ぇな、
「な、なんですか、、」
「またあんた?」
「おはようございます!」
「ああ、風太郎君」
「んっ、、、」
「あ、お前らまた逃げて、、、」
『逃げ足速いな、』
「よく見ろ、俺は手ぶらだ。」
「騙されないわよ、」
「油断させて勉強教えて来るかも、、」
「お前ら、一体俺をなんだと思ってんだ。」
「私たちの力不足は認めましょう、ですが、自分の問題は自分で解決します。」
「勉強は1人でもできる。」
「そうそう、」
「そうか、じゃあテストの復習はもちろんしたよな?」
「問一、厳島の戦いで毛利元就が破った武将を答えよ、」
「「「「「うぅぅ、、」」」」」
5つ子全員が唸っている。
まぁ結果は想像していたが、、、
『やっぱだめじゃねえか、、、、』
俺達はアイツらと関わりいくつかわかったことがある。まずは、極度の勉強嫌い、そして俺たちのことも嫌いみたいだ。
『はぁ、、この距離感を埋めないことにはどうしようもできねぇな、、、』
「そうだな、、、、ん?、さっきの問題、三玖は正解しているぞ、なぜ答えなかった。」
『やっぱ距離の問題か?』
「ん、、、」
「三玖、、、」
「よう三玖!」
「うん?」
「アハハ、昼ごはんか?」
『当たり前だろ、、三玖、ちょっと聞きたいことがあるんだ。さっきの問題なんだが、』
「上杉さん!」
「うわっ、四葉」
「さっきは逃げちゃってすみませんでした!これみてください!英語の問題!全部間違えてました!あはは、」
「こらっ邪魔しちゃ悪いでしょ、よっ!希空くん!さっきぶり!」
「なんだお前ら、いつの間にそんな仲良く、」
『同じクラスなんだ。一花、数学の課題ちゃんとやったか?』
「アッハハ、じゃあね〜!」
こいつ、勉強の話になったらすぐ逃げるんだよな、、さっきは二乃や五月がいたから見逃してやったが、、、
今度は逃がさねぇ!
『おい、逃げんな、、待て!』
「嘘、、追いかけてくる感じ?よーし、じゃあお姉さんと追いかけっこだ!」
『遊びのつもりでいたら後悔するぞ、』
タッタッタ
『おい、一花待て!』
「君!意外と動けるタイプ?お姉さんびっくりだ!」
『舐めんな、よ!っと』
「うわっ!捕まっちゃった」
『よし、もう逃がさないぞ!数学の課題やるまで解放しないからな!』
「はいはい、じゃあ図書室でやろっか、」
『まずは自分で解いてみろ、』
「はーい。」
一応、真面目に解いてはくれんだな、、、出来てるかは別として、、
「今、失礼なこと考えてたでしょ?」
『なっ、考えてねぇよ、』
おっと、顔に出てたか?反省、反省
「も〜!うーん、でもわかんないな〜」
『どれどれ、ここか、これならこの公式を使うといい、』
「ふむふむ、こう、かな?」
『そうだ。いい感じだ!』
こいつは、やらないだけで要領はいいのかもな、、
「ねぇ、」
『なんだ?』
「君はさ、勉強以外にもしないの?もっと青春エンジョイするべきだよ!」
『、、、俺は風太郎に比べたらしてるほうだろ、それに、俺だって恋愛などしてる暇があったら、将来のために勉強やら就職やら、自分のために行動した方がいいと思ってる。』
恋愛するにも金はかかるしな、、、
「本当に、そうかな?」
『ん?』
「もちろん、勉強は大事だと思うよ?でもさ、こうやって、青春したりするのは、学生のうちにしかできないことだからさ、私はもっとしてもいいと思うんだけどな〜」
『まぁそれは、人それぞれだろ、』
「あれっ?否定しないんだ、もっとこう、キレられるかと、」
『俺は風太郎じゃねぇんだ。あいつほど、勉強好きでもなけりゃ、頭も良くない、勉強以外の道を探したっていいとは思うぞ、』
「ちょっと意外、君もなんだかんだこっち側の人間だったり?」
こっち側?それは遊ぶ金があるやつにしか言えないことなんだよ、、、
俺だって、家庭教師1人に5000円も払えるセレブに生まれてたら、遊び尽くしてたかもだしな、、
『嘘言え、あんたらとは身分も何もかも違うんだ。勉強が第1なのは変わんねぇよ、』
それに約束したんだ、あいつらの長男として頑張ってやるってな、、
生まれた環境にどうのこうの言ってる暇なんてないんだよ、、
「ふーん、お姉さんなんだが、君に興味湧いてきちゃった。」
『なっ、そんなこと言ってる暇があったらさっさとやれ!』
「えー?もうしょうがないな〜」
まったく、こいつはなんなんだ、、、
『やっと終わったな、、、』
「ふぅーありがとね!」
『ああ、明日も他教科するから逃げんなよ、、じゃあな、』
「あ、待って希空君!」
『ん?』
「明日もよろしくね!"ノア君"?」
『あ、ああ、』
もしかして、俺には心開いてくれてんのか?
「残り4人もお前と同じくらい前向きだったらな、、、」
「声はかけたんですけど、あっでも、残り4人じゃなくて3人ですよ!」
「あっ?」
「来てくれた、、のか?」
「フータローのせいでちょっと考えちゃった。ほんのちょっとだけ、私にもできるんじゃないかって、だから、責任取ってよね?」
「ふっ、任せろ!」
「三玖の好きな人って風太郎さん?(小声)」
「あっ、、、ないない」
「あっ?」
「クソっ、あの5人だけじゃなくお前も俺の邪魔をするのか、」
『いや、普通に、オートロックなだけだろ、でも俺、部屋番号知らないんだよな、、、』
「ふたりで何やってるの?」
「えっ、、三玖」
「今どき、オートロックも知らないんだ、」
「ここで私たちの部屋番入れてくれたら繋がるから、」
「ま、まあ、知ってたけどな」
『誤魔化すのは無理があるぞ〜』
「(ここでつまづいてしまったが前途多難だぜ。)」
「何してるの?家庭教師、するんでしょ?」
『早く行こうぜ?』
『まずはみんな呼び出すところからだな、』
「じゃあ俺は、五月から、、、お前は、一花の部屋から、、」
『うぅ、、嫌な予感しかしない、、、』
「前のようにはならないだろ、多分、、、」
『はぁ、、』
コンコン
『一花?入るぞ』
「ウーン、、そこれへんにないかな?」
「うーん、白い服でしょ?」
「ごめんね〜」
『本当にどうやって住めるんだよ、、』
「一花、こんなの持ってるんだ、大人、、、」
「同じ顔だし、四葉でも行けるんじゃない?お子様パンツは小学生で卒業しないとね〜」
「うわぁぁ!」
『俺がいること知ってるよな?』
「ほんとですよ!希空さんがいるからシー、」
「えっと、希空さんはどう思います?似合うと、、」
『いいから、早く片付けて下に来い!!俺が男だってことを忘れんな!!』
アイツには女子としての自覚が無さすぎる!どうにかしろ!!
バタン
「別に、忘れて無いんだけどなー」
「さぁ準備万端です!勉強始めましょー!」
「私もまぁ見てよっかな」
「約束通り日本史教えてね、」
「私はここで自習しているだけなので、」
色々問題はあるが、形として何とか纏まりつつあるな、、しかし二乃のやつをどうしたもんか、、、
「よーしやるか!」
「まだいたの?また懲りずに家庭教師するんだ?この前みたいに途中で寝ちゃわなきゃいいけど」
「(あれはてめぇが薬を )」
『風太郎、落ち着け、ああ言うのは無視が案外効くんだ。』
「そうだな、それじゃ今日は俺たちだけでやろうか!」
「はーい!!」
「そうだ!四葉バスケ部の知り合いが大会の臨時メンバー募集してるんだけど、あんた運動できるんだし今から行ってあげれば?」
「い、今から?しかし、、、」
「なんでも5人しかいない部活のメンバーのひとりが骨折しちゃったらしいのよ、、」
「はっ、そんなのやるわけないよな?」
「上杉さんすみません!困っている人をほっといてはいけません!」
「ウソだろ、」
『、、、』
「あの子、断れない性格だからさ、」
「一花も2時からバイトって言ってなかったっけ?」
「うわっ、いけっない!忘れてた。」
「えっ?」
『、、、』
「五月も、こんなうるさいところよりも図書館行った方がいいわよ、」
「そうですね、」
「えっ、あ、」
「よーしお前ら集まれ〜!授業始めるぞー!」
「フータロー現実見て、もう周りみんないない」
「(ニ乃のやつ毎度邪魔しやがって、、、)」
「あれ〜三玖まだいたんだ?間違って飲んだ私のジュース買ってきなさいよ、」
「もう買ってきた。」
「えっ?」
「さぁ授業を始めよう」
「よし切り替えていこう」
「抹茶ソーダって、、、」
「ちょっと三玖!何よこ、、」
「どこからやるの?」
「じゃあ鎌倉時代から始めてみるか、」
「あんたらいつからそんなに仲良くなったのよ、」
「へぇ?こういうさえない顔のやつが好みだったわけ?」
「こいつ今酷いこと言った、」
「ニ乃は面食いだから、」
「お前も地味に酷いな、」
「お、おい2人ともケンカやめろって、、、」
『外から見てたが、ニ乃のやつ、なぜあんなに俺らを排除しようとしてるんだ?自分が嫌いなだけならむしろ関わらない方がいいだろうに、、』
二乃のやつ、何を考えているんだ?そこが分かればあいつの行動理由が理解できるんだが、、
「そんなこと俺に聞かれてもわかんねぇよ、とにかく2人を止めるぞ。」
「お前ら姉妹なんだから仲良くしろって!今は外見とか内面とかどうでもいいだろ?」
『ニ乃だったか?三玖が勉強をしたくないと言っているなら別だが、本人が風太郎の話を聞きに行ってるんだ。自分のやりたいようにさせてやったらどうだ?』
「何よあんた!部外者が勝手に家族の話に入り込まないでくれる?」
『それじゃ進まないんだ。姉妹ケンカしたいなら後にしてくれ、、、』
「ぐぬぬ、、この、、」
グルグルグル
『「ん?」』
「じゃあ三玖の言う通り中身で勝負しようじゃない!どっちが家庭的か料理対決!」
「な、何で?」
「私が勝ったら、今日は勉強なし!」
「そ、そんなのやるわけないよな?」
「フータロー、すぐに終わらせるから座って待ってて、」
「お前が座ってろ!! はぁ、、、」
『悪い、俺も言い過ぎちまった』
「いや、あれはお前が入らなくても、こうなってただろうしな、、、」
「じゃーん!旬の野菜と生ハムのダッチベイビー!」
「オムライス」
「さぁどっちが美味しいか2人にジャッジしてもらいましょ」
「、、やっぱいい!自分で食べる。」
「いいじゃない!せっかくなら食べてもらいましょうよ」
「【もぐもぐ】」
『「どっちも普通に美味いな!」』
「「えっ?」」
『そりゃ、見た目で言ったらニ乃かもしんねぇけど、、味はどっちも美味い、』
そういえば昔、誰かに味音痴って言われたっけ、、まぁでも、舌が肥えてるよりはいいだろ、、なんでも美味く食えるんだから
「ああ、どっちも美味いぞ」
「はぁ?そんなわ、け、、」
「ぐっ、、、なにそれ!つまんない、」
「まったくあいつは、、」
『三玖、美味かった、ご馳走さん』
「う、うん、、」
「もう遅くなっちまったな、、まんまとニ乃の作戦にハマったまったってわけだ。」