上杉家の長男   作:希空0123

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第3話

 

「はぁ、はぁ、家庭教師と自分の勉強の両立があんなに大変だとは、、、」

 

『それでもオール100点取っちまうのか風太郎だもんな、』

 

「そういう希空はどうなんだよ??」

 

『俺は元々80点以上取れればいいと思ってるからな、勉学で風太郎には叶わんよ』

 

「、、、」

 

そんな話をしていると俺たちの横を通り過ぎた1台の車が止まった。

 

「うわっ、見たこともない外国の車だ。」

 

『これ、何人乗りだ?』

 

「わからんが、100万ぐらいはするだろうな、」

 

「うっ、、、」

 

風太郎が車を覗いていると、中から見覚えのある顔が出てきた。

まさか朝の送迎まで豪華とは、、、金持ちはやることが違ぇな、

 

「な、なんですか、、」

 

「またあんた?」

 

「おはようございます!」

 

「ああ、風太郎君」

 

「んっ、、、」

 

「あ、お前らまた逃げて、、、」

 

『逃げ足速いな、』

 

「よく見ろ、俺は手ぶらだ。」

 

「騙されないわよ、」

 

「油断させて勉強教えて来るかも、、」

 

「お前ら、一体俺をなんだと思ってんだ。」

 

「私たちの力不足は認めましょう、ですが、自分の問題は自分で解決します。」

 

 

「勉強は1人でもできる。」

 

「そうそう、」

 

「そうか、じゃあテストの復習はもちろんしたよな?」

 

「問一、厳島の戦いで毛利元就が破った武将を答えよ、」

 

「「「「「うぅぅ、、」」」」」

5つ子全員が唸っている。

まぁ結果は想像していたが、、、

 

『やっぱだめじゃねえか、、、、』

 

 

 

 

俺達はアイツらと関わりいくつかわかったことがある。まずは、極度の勉強嫌い、そして俺たちのことも嫌いみたいだ。

 

『はぁ、、この距離感を埋めないことにはどうしようもできねぇな、、、』

 

「そうだな、、、、ん?、さっきの問題、三玖は正解しているぞ、なぜ答えなかった。」

 

『やっぱ距離の問題か?』

 

「ん、、、」

 

「三玖、、、」

 

 

 

 

「よう三玖!」

 

「うん?」

 

「アハハ、昼ごはんか?」

 

『当たり前だろ、、三玖、ちょっと聞きたいことがあるんだ。さっきの問題なんだが、』

 

「上杉さん!」

 

「うわっ、四葉」

 

「さっきは逃げちゃってすみませんでした!これみてください!英語の問題!全部間違えてました!あはは、」

 

「こらっ邪魔しちゃ悪いでしょ、よっ!希空くん!さっきぶり!」

 

「なんだお前ら、いつの間にそんな仲良く、」

 

『同じクラスなんだ。一花、数学の課題ちゃんとやったか?』

 

「アッハハ、じゃあね〜!」

 

こいつ、勉強の話になったらすぐ逃げるんだよな、、さっきは二乃や五月がいたから見逃してやったが、、、

今度は逃がさねぇ!

 

『おい、逃げんな、、待て!』

 

「嘘、、追いかけてくる感じ?よーし、じゃあお姉さんと追いかけっこだ!」

 

『遊びのつもりでいたら後悔するぞ、』

 

タッタッタ

 

 

『おい、一花待て!』

 

「君!意外と動けるタイプ?お姉さんびっくりだ!」

 

『舐めんな、よ!っと』

 

「うわっ!捕まっちゃった」

 

『よし、もう逃がさないぞ!数学の課題やるまで解放しないからな!』

 

「はいはい、じゃあ図書室でやろっか、」

 

 

 

『まずは自分で解いてみろ、』

 

「はーい。」

 

一応、真面目に解いてはくれんだな、、、出来てるかは別として、、

「今、失礼なこと考えてたでしょ?」

 

『なっ、考えてねぇよ、』

 

おっと、顔に出てたか?反省、反省

 

「も〜!うーん、でもわかんないな〜」

 

『どれどれ、ここか、これならこの公式を使うといい、』

 

「ふむふむ、こう、かな?」

 

『そうだ。いい感じだ!』

 

こいつは、やらないだけで要領はいいのかもな、、

 

「ねぇ、」

 

『なんだ?』

 

「君はさ、勉強以外にもしないの?もっと青春エンジョイするべきだよ!」

 

『、、、俺は風太郎に比べたらしてるほうだろ、それに、俺だって恋愛などしてる暇があったら、将来のために勉強やら就職やら、自分のために行動した方がいいと思ってる。』

 

恋愛するにも金はかかるしな、、、

 

「本当に、そうかな?」

 

『ん?』

 

「もちろん、勉強は大事だと思うよ?でもさ、こうやって、青春したりするのは、学生のうちにしかできないことだからさ、私はもっとしてもいいと思うんだけどな〜」

 

『まぁそれは、人それぞれだろ、』

 

「あれっ?否定しないんだ、もっとこう、キレられるかと、」

 

『俺は風太郎じゃねぇんだ。あいつほど、勉強好きでもなけりゃ、頭も良くない、勉強以外の道を探したっていいとは思うぞ、』

 

「ちょっと意外、君もなんだかんだこっち側の人間だったり?」

 

こっち側?それは遊ぶ金があるやつにしか言えないことなんだよ、、、

俺だって、家庭教師1人に5000円も払えるセレブに生まれてたら、遊び尽くしてたかもだしな、、

 

『嘘言え、あんたらとは身分も何もかも違うんだ。勉強が第1なのは変わんねぇよ、』

 

それに約束したんだ、あいつらの長男として頑張ってやるってな、、

生まれた環境にどうのこうの言ってる暇なんてないんだよ、、

 

「ふーん、お姉さんなんだが、君に興味湧いてきちゃった。」

 

『なっ、そんなこと言ってる暇があったらさっさとやれ!』

 

「えー?もうしょうがないな〜」

 

まったく、こいつはなんなんだ、、、

 

 

 

 

『やっと終わったな、、、』

 

「ふぅーありがとね!」

 

『ああ、明日も他教科するから逃げんなよ、、じゃあな、』

 

「あ、待って希空君!」

 

『ん?』

 

「明日もよろしくね!"ノア君"?」

 

『あ、ああ、』

 

もしかして、俺には心開いてくれてんのか?

 

 

 

 

 

 

 

「残り4人もお前と同じくらい前向きだったらな、、、」

 

「声はかけたんですけど、あっでも、残り4人じゃなくて3人ですよ!」

 

「あっ?」

 

「来てくれた、、のか?」

 

「フータローのせいでちょっと考えちゃった。ほんのちょっとだけ、私にもできるんじゃないかって、だから、責任取ってよね?」

 

 

「ふっ、任せろ!」

 

 

「三玖の好きな人って風太郎さん?(小声)」

 

「あっ、、、ないない」

 

「あっ?」

 

 

 

 

 

「クソっ、あの5人だけじゃなくお前も俺の邪魔をするのか、」

 

 

『いや、普通に、オートロックなだけだろ、でも俺、部屋番号知らないんだよな、、、』

 

 

「ふたりで何やってるの?」

 

「えっ、、三玖」

 

 

「今どき、オートロックも知らないんだ、」

 

「ここで私たちの部屋番入れてくれたら繋がるから、」

 

「ま、まあ、知ってたけどな」

 

『誤魔化すのは無理があるぞ〜』

 

「(ここでつまづいてしまったが前途多難だぜ。)」

 

「何してるの?家庭教師、するんでしょ?」

 

『早く行こうぜ?』

 

 

 

『まずはみんな呼び出すところからだな、』

 

「じゃあ俺は、五月から、、、お前は、一花の部屋から、、」

 

『うぅ、、嫌な予感しかしない、、、』

 

「前のようにはならないだろ、多分、、、」

 

『はぁ、、』

 

 

 

コンコン

『一花?入るぞ』

 

 

「ウーン、、そこれへんにないかな?」

 

「うーん、白い服でしょ?」

 

「ごめんね〜」

 

『本当にどうやって住めるんだよ、、』

 

「一花、こんなの持ってるんだ、大人、、、」

 

「同じ顔だし、四葉でも行けるんじゃない?お子様パンツは小学生で卒業しないとね〜」

 

「うわぁぁ!」

 

『俺がいること知ってるよな?』

 

「ほんとですよ!希空さんがいるからシー、」

 

「えっと、希空さんはどう思います?似合うと、、」

 

『いいから、早く片付けて下に来い!!俺が男だってことを忘れんな!!』

アイツには女子としての自覚が無さすぎる!どうにかしろ!!

バタン

 

「別に、忘れて無いんだけどなー」

 

 

「さぁ準備万端です!勉強始めましょー!」

 

「私もまぁ見てよっかな」

 

「約束通り日本史教えてね、」

 

「私はここで自習しているだけなので、」

 

色々問題はあるが、形として何とか纏まりつつあるな、、しかし二乃のやつをどうしたもんか、、、

 

「よーしやるか!」

 

「まだいたの?また懲りずに家庭教師するんだ?この前みたいに途中で寝ちゃわなきゃいいけど」

 

「(あれはてめぇが薬を )」

 

『風太郎、落ち着け、ああ言うのは無視が案外効くんだ。』

 

「そうだな、それじゃ今日は俺たちだけでやろうか!」

 

「はーい!!」

 

「そうだ!四葉バスケ部の知り合いが大会の臨時メンバー募集してるんだけど、あんた運動できるんだし今から行ってあげれば?」

 

「い、今から?しかし、、、」

 

「なんでも5人しかいない部活のメンバーのひとりが骨折しちゃったらしいのよ、、」

 

「はっ、そんなのやるわけないよな?」

 

「上杉さんすみません!困っている人をほっといてはいけません!」

 

「ウソだろ、」

 

『、、、』

 

「あの子、断れない性格だからさ、」

 

「一花も2時からバイトって言ってなかったっけ?」

 

「うわっ、いけっない!忘れてた。」

 

「えっ?」

 

『、、、』

 

「五月も、こんなうるさいところよりも図書館行った方がいいわよ、」

 

「そうですね、」

 

「えっ、あ、」

 

 

「よーしお前ら集まれ〜!授業始めるぞー!」

 

「フータロー現実見て、もう周りみんないない」

 

「(ニ乃のやつ毎度邪魔しやがって、、、)」

 

「あれ〜三玖まだいたんだ?間違って飲んだ私のジュース買ってきなさいよ、」

 

「もう買ってきた。」

 

「えっ?」

 

「さぁ授業を始めよう」

 

「よし切り替えていこう」

 

「抹茶ソーダって、、、」

 

「ちょっと三玖!何よこ、、」

 

「どこからやるの?」

 

「じゃあ鎌倉時代から始めてみるか、」

 

「あんたらいつからそんなに仲良くなったのよ、」

 

「へぇ?こういうさえない顔のやつが好みだったわけ?」

 

「こいつ今酷いこと言った、」

 

「ニ乃は面食いだから、」

 

「お前も地味に酷いな、」

 

 

 

「お、おい2人ともケンカやめろって、、、」

 

『外から見てたが、ニ乃のやつ、なぜあんなに俺らを排除しようとしてるんだ?自分が嫌いなだけならむしろ関わらない方がいいだろうに、、』

 

二乃のやつ、何を考えているんだ?そこが分かればあいつの行動理由が理解できるんだが、、

 

「そんなこと俺に聞かれてもわかんねぇよ、とにかく2人を止めるぞ。」

 

「お前ら姉妹なんだから仲良くしろって!今は外見とか内面とかどうでもいいだろ?」

 

『ニ乃だったか?三玖が勉強をしたくないと言っているなら別だが、本人が風太郎の話を聞きに行ってるんだ。自分のやりたいようにさせてやったらどうだ?』

 

「何よあんた!部外者が勝手に家族の話に入り込まないでくれる?」

 

『それじゃ進まないんだ。姉妹ケンカしたいなら後にしてくれ、、、』

 

「ぐぬぬ、、この、、」

 

グルグルグル

 

『「ん?」』

 

 

「じゃあ三玖の言う通り中身で勝負しようじゃない!どっちが家庭的か料理対決!」

 

「な、何で?」

 

「私が勝ったら、今日は勉強なし!」

 

「そ、そんなのやるわけないよな?」

 

「フータロー、すぐに終わらせるから座って待ってて、」

 

「お前が座ってろ!! はぁ、、、」

 

『悪い、俺も言い過ぎちまった』

 

「いや、あれはお前が入らなくても、こうなってただろうしな、、、」

 

 

 

「じゃーん!旬の野菜と生ハムのダッチベイビー!」

 

「オムライス」

 

「さぁどっちが美味しいか2人にジャッジしてもらいましょ」

 

「、、やっぱいい!自分で食べる。」

 

「いいじゃない!せっかくなら食べてもらいましょうよ」

 

「【もぐもぐ】」

 

『「どっちも普通に美味いな!」』

 

「「えっ?」」

 

『そりゃ、見た目で言ったらニ乃かもしんねぇけど、、味はどっちも美味い、』

 

そういえば昔、誰かに味音痴って言われたっけ、、まぁでも、舌が肥えてるよりはいいだろ、、なんでも美味く食えるんだから

 

「ああ、どっちも美味いぞ」

 

「はぁ?そんなわ、け、、」

 

「ぐっ、、、なにそれ!つまんない、」

 

「まったくあいつは、、」

 

『三玖、美味かった、ご馳走さん』

 

「う、うん、、」

 

「もう遅くなっちまったな、、まんまとニ乃の作戦にハマったまったってわけだ。」

 

 

 

 

 

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