上杉家の長男   作:希空0123

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6話

 

「急なお仕事頼まれちゃって、だから花火は見に行けない、」

 

『そのための電話か、だけどな、、、』

 

「フッ、それにほらみんな同じ顔だし1人ぐらいいなくても、」

 

『俺たちにそれは通じても、あいつらには無理だろ、』

 

「ごめんね、人待たせてるから、」

 

『お仕事ってなんだよ、5人で花火を見ることよりも大事なものなのか?』

 

「なんで、」

 

『えっ、』

 

「なんでおせっかい焼いてくれるの?私たちの家庭教師だから?」

 

『そ、れは、、、』

 

「どうして?」

 

『、、、』

 

「じゃあそういうことだから、」

 

 

 

「やばっ、仕事仲間がこっち来ちゃう」

 

『ん?』

 

「急に抜け出してきちゃったから怒られちゃう」

 

『、、あのおっさんか、』

 

「大変、こっちに来る。」

 

『ちょ、待っ、』

 

【男女が抱きしめあっている】

 

 

「よっこいしょ、」

 

そこに座んのかよ!!!

 

『さすがにそろそろいいか?』

 

「ダメ、、ごめん、もう少し、、」

 

『、、、わかった。』

 

「私たち傍から見たら恋人同士に見えるのかな、、」

 

『まぁ、日本ではそうなんじゃないか?』

 

欧米じゃあるまいし、、、

 

「フフ、本当は友達同士なのに、なんだが悪いことしてるみたい、」

 

お前、そんなこと高校生男子に言うじゃないぞ、、、

勘違いされて大変な目に合うのはお前なんだから、、

 

「もしもし、ああ、はい、すみません、少々トラブルがありまして、撮影の際は大丈夫ですので、、」

 

それにしても撮影か、、、

 

『あんたの仕事、撮影だったのか、、』

 

「実はあの人カメラマンなの、私はそこで働かせてもらってる、」

 

『カメラアシスタント、、』

 

「うん、いい絵が取れるまで試行錯誤する今はそれが何よりも楽しいんだ。」

 

『大変じゃないのか?勉強も仕事もって、ちゃんと休めてんのか?』

 

「もちろん大変だよ、でも楽しさもあるんだ。ノア君はなんのために勉強してるの?」

 

『それはだな、、』

 

「一花ちゃん!!」

 

『まずい、、』

 

「やっと見つけたよ、君だれ?一花ちゃんとどういう関係?」

 

「どういう関係」・「なんでおっせかい妬いてくれるの?」

こいつのせいで散々悩まされたよ、

今だって何か正しい答えなのか、よく分かってない。けれど、これだけは言える。

こいつはあいつらにとって、俺にとって、、、

 

『こいつは、俺のパートナーであり、大切な人だ!』

 

「ッッ、、、」

 

 

「何を言っているんだね君は!いいからその手を話しなさい!この子はうちの大切な若手女優なのさ!」

 

『えっ、女優?カメラでとる仕事ってそっち?』

 

本人はめちゃくちゃ恥ずかしそうにしてるが、、、そういうことだったのか、、

 

「すまないが、一花ちゃんにはこれから大事なオーディションがあるんだ。」

 

『そういうことかよ、だからって花火はいいのかよ、、、』

 

「みんなによろしくね!」

 

『、、、、』

 

チッ、イラつくぜ、、、その顔

 

 

 

 

 

『一花!!』

 

「あっ、、ノア君、」

 

『ヒゲのおっさんは?』

 

「今車を取りに行っているところ」

 

ならちょうどいい、言いたいことを言わせてもらおう。

 

『やっぱ戻るつもりはないんだよな』

 

「ノア君、もう一度聞くね、なんでただの家庭教師の君がそこまでお節介焼いてくれるの?」

 

『お前は俺のパートナーであり5人卒業を叶えるための大切な人だからだ!』

 

一花「なんだそういうことか、でも、あまりそれは女の人に言わない方がいいよ?勘違いされちゃうから、」

 

『えっ?』

 

勘違い?、、、かっ、、、めっちゃ恥ずかしいこと言ってんじゃん、、、

 

「やっぱり君はまだまだだね〜、じゃあさ、台本の読み合わせ手伝ってよ、」

 

『台本?』

 

「半年前、社長にスカウトされて、ちょくちょく名前の無い役をやらせてもらってたんだけど、今回、結構大きな映画の代役オーディションがあるみたいで本格的デビューかもってところ」

 

『そうか、一花のやりたいことなら否定はしないが、』

 

「そう、せっかくだから練習相手になってよ、」

 

『いいよ、やろう』

 

『じゃあ行くぞ、『卒業おめでとう、』』

 

「先生、今までありがとう。あの教室で先生に出会って初めて私は、」

 

「先生、あなたが先生で良かった。あなたの生徒で良かった!」

 

『、、、、まぁいいんじゃねぇの、』

 

「おっ、それなら良かった。君もなかなか演技上手だったよ? 」

 

「お、社長の車だ、じゃあ」

 

『まぁちょっと待てよ、』

 

確かに、セリフも仕草も完璧だった。けど、一番肝心なところが出来てねぇ、

 

「うん?」

 

『なんだその顔は、』

 

「えっ?」

 

『その作り笑いやめた方がいいと思うぞ、』

 

「アハハ、えっ、」

 

『さっきも本当は花火が見たかったくせして、震えてたくせして、笑いやがって、あの笑顔を見て安心できるかよ、』

 

一花がどんな気持ちで、どれほど真剣に女優の道を考えているのかは知らない。けれど、もし本気ならばその笑顔は本物にしないと受かるもんも受かんないだろう。

ならば、家庭教師の延長として少しでも助けになろう、

 

『俺は家にある借金を返済し、風太郎やらいは、親父が楽になるよう家庭教師をしている。だが結局何の成果もなしに給料を貰ってしまった。だから貰った以上、その分の働きをしたいと思ってる、一方で一花はどうなんだよ、』

 

「この仕事を初めてやっと長女として胸を張れるようになれると思ったの、1人前になるまでは、あの子達には言わないって決めてたから、急にオーディションの話が来たこと言えなくて、花火の約束あるのに黙ってきちゃった。これでオーディション落ちたらみんなに合わせる顔がないよ、もう花火大会終わっちゃうね」

 

「まさか君に細かな違いを気づかれるとはね、」

 

『何となく、あいつらの笑顔と違う気がしただけさ、』

 

「まぁいったな君一人騙せないなんて自信なくなっちゃった」

 

『まぁ、風太郎なら女優よりも学業に専念してもらった方が嬉しいと思うだろうけど、俺はお前のやりたいようにすればいいと思う。だから頑張れよ、応援しとく、』

 

「ッッ、、」

 

プップー

「もう一花ちゃん、早く乗って!」

 

「は、はーい」

 

『まぁ、あいつらには一緒に謝りに行ってやるからさ、全力でやってこい!』

 

「うん!」

 

なんだ、、お前もその笑顔出来んじゃんかよ、心配して損したぜ。そもそもあいつを心配することもねぇか、なら俺はやるべきことをやりますか

 

『らいはか、みんないるか?もし風太郎に伝えれたら伝えてくれ、〇〇公園に集合と、』

 

 

 

 

第14回秋の花火大会終了しました。

 

 

『(英単語の勉強しておかねぇとな、、)』

 

「希空君?ここでも勉強?休めばいいのに、、、」

 

『あ?一花、オーディション終わったのか?』

 

「うん、お陰様で」

 

「いや、一花ちゃんにあんな表情出せるとは、それを引き出したのはおそらく君だ!個人的に君にも興味が湧いてきたよ、」

 

『まぁ、金に困ったら、いつか来ますよ、ほら行くぞ一花』

 

「あ、うん、」

 

 

 

「ノア君、どこに向かってるの?」

 

『近くの公園だ。アイツらが待っている。』

 

「みんな怒ってるよね、花火大会一緒に見られなかったこと、」

 

『さぁな、まぁ諦めるのは早いんじゃないか?』

 

「あっ!一花に希空さん!おかえりなさい!」

 

『花火大会と比べると見劣りするだろうけどな』

 

「準備万端です!」

 

『ありがとう、じゃあ一花、加わってこいよ、』

 

 

 

 

「希空」

 

『風太郎もお疲れ様だな、』

 

「まぁな、だが、こうして5人で花火をできたのは希空のおかげだ。お疲れさん、」

 

『さすがに、寝みぃな、』

 

「ベンチで寝てこいよ、お前の分も持ってくる」

 

『ああ、助かる。』

 

 

「(待てよ、らいはは満足して寝ている、(名前)も眠たがってる、これ帰ってもいいんじゃね?)」

 

「まだお礼言ってなかったね、」

 

「こいつはもう寝ているぞ、俺はあっちに行ってるから二人で話してろ、」

 

 

「ふふっ、ありがとうね、」

 

 

「応援して貰った分私も君に協力しなきゃ、大事な人、だもんね、私は一筋縄では行かないから、覚悟しておいてよね、」

 

「って言っても聞こえてないか、ふふっ、頑張ったねありがとう、」

 

そう言って、一花は膝枕をした

 

「今日はおやすみ」

 

 

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