『ん?』
「よっ、おっはー!」
「おす」
「あれ、冬服へのコメント無し?」
一花?家の方角こっちじゃないだろ、、、
『なんでこんな所にいるんだ、』
「一緒に登校しようと思って、」
「お前場所変われ」
そう言って風太郎は俺と位置を交換した。
「君そんなことするんだ、以外」
「俺を挟んで話されると鬱陶しいからだ、」
『はいはい、わかりましたよ、』
『でもな、一花は駆け出し女優なんだから、周りには気をつけろよ?』
「なら、尚更、今しか出来ないしね〜そうそう、女優といえばね昨日みんなに打ち明けたんだ。みんなビックリしてたなー」
『そりゃ、身内が実は女優やってましたーなんて言ったら誰だってびっくりするだろ、』
姉妹として一緒に暮らしてる分、兄弟のそういう姿は想像できないもんだよ、
「でも、スッキリした!」
『フッ、お前、少しはいい笑顔になったんじゃね?』
「えっ、そうかな〜」
「来週から中間試験が始まります。念の為に言っておきますが、今回も30点未満は赤点とします。」
ついに来たか中間テスト、これで留年が決まらないとはいえ、幸先は良くしておきたいしな、詰め込めるところまでやってやろう。
そのためにはあいつらのお手本となるよう、俺も勉強するしかないな、
カキカキ
「すごい頑張ってるね」
『一花、、、お前は大丈夫なのか?』
「うーん、ビミョーかな」
まぁ、こいつに教えられた時間はそんなにないしな、
『まぁだろうな、一花は数学が得意なんだっけか?ひとまずは1教科でも極めることが先決だろう』
「じゃあ、教えてくれる?」
『俺にできる範囲ならな、』
『ん?風太郎からだ』
【放課後図書室に来てくれ、】
「なんだって?」
『放課後図書室に来いだってさ、ついでにそこで数学についてやるか、』
「はーい」
何故か、風太郎は大きな手形を顔に着けて登場した。
何があったらそうなる、、
『風太郎、そのアザどうしたんだ?』
「アッハハハ、派手にやられたね」
「大丈夫?」
「ああ、それより、」
「上杉さん!問題です!今日の私はいつもとどこが違うでしょうか?」
「お前らもうすぐ中間試験ってことは知ってるよな?」
答えてやった方がいいやつ?
「無視!ヒントは首から上です。」
「このままではとてもじゃないが試験は乗り切れない、」
「じゃーん!正解はリボンの柄が少し違うでした!今はチェックがトレンドらしいです!」
「お前の答案用紙もチェックが流行中だ」
『見事にチェックだな...』
「アッハハ、」
「一花!笑ってる場合じゃないぞ、四葉はやる気があるだけマシなほうだ。中間試験まで1週間!徹底的に対策していくぞ!」
「ええ〜」
「当然だ!」
『まぁ一花には俺から教えるよ』
「おっ、やった!」
『喜んでいるからにはガチで行こうな?』
「あ〜、それはまだ早いかな〜」
『早いって言ってもテスト前だからな?できる所まで詰め込むぞ、、』
「はーい。」
『ってことで、一花は一旦俺に任せてくれないか?』
風太郎「別にいいが、お前はいいのか?その、、、」
『俺だって、自分の勉強は疎かにしてないし、今よりは下がらないようしてるさ、それに、お前の負担を少しでも減らしたいんだ。』
風太郎「そうか、なら頼む」
『ありがとう、よし一花、得意科目は絶対赤点取らないようにしような』
「了解!」
『じゃあまずはこの問題集のこのページからやっていこう。』
「あー!疲れた〜!」
「一刻も早く帰りたい、」
今回はいつもよりちゃんと勉強することができたはずだが、風太郎は浮かない顔をしているな、、
「(クソッ、放課後だけでは時間が足りない、週末もどこまで詰められるか、)」
『風太郎、正直、今のペースじゃ全教科の赤点回避は多分、、、、、せめて得意科目だけでも赤点回避じゃダメなのか?』
「だがしかし、、」
「そんなに根詰めなくてもいいんじゃない?中間試験で退学になる訳じゃないんだし、私たちも頑張るからさ、じっくり付き合ってよ、あ、まぁご褒美があるならもっと頑張れるけどね、」
「あ、私駅前のフルーツパフェがいいです!」
「私は抹茶パフェ」
「なんか食べたくなってきた、」
「みんな誘って今から行こっか、」
ご褒美のパフェの話になった途端元気になったぞ、この3人、、、
「一刻も早く帰りたいんじゃなかったか?」
「(そんなに焦らなくてもいいのかもな)」
「上杉さーん!早く行かないと置いてっちゃいますよー!」
『でも俺らはそんな金ないぞ?』
「なら私が出してあげるよ?2人分」
それはなんか、男として負けてる気がする、、、
「いやダメだろ、俺はいいから希空が行ってこいよ」
『それなら風太郎が行った方が、、、』
「お前は普段から我慢してるんだ、こんな時ぐらい自分を優先したって誰も怒らねぇよ、」
『そうか、なら今回はかっこ悪いが奢ってもらってもいいか?』
「全然いいよー!風太郎君ほんとにいいの?」
「それに俺だって帰って勉強したいしな、じゃ、」
すまん風太郎、いつか奢ってやるからな、
『五月?どうした?』
「すみません、風太郎君に用があるんです。少し待っててくださーい」
「って、待ちなさーい!」
「おっ、」
「あなた、あの状況からよく一人で帰れましたね、」
「えっ?」
「あそこは一緒に行くところでしょ!」
「いや帰って勉強を、なんだよ、それを言いに追いかけてきたのか?」
「違います。あなたに電話を取り次げとのことです。」
「俺に?」
「五月です。今代わります。」
「もしもし?」
「上杉君かね?娘たちが世話になっているよ、」
「なっ、、お父さん初めまして、お世話になっております!」
「君にお父さんと言われる筋合いはないよ」
「あなたに、お父さんと呼ばれる筋合いはありません、」
「なかなか、顔を出せなくてすまないね、どうだい?家庭教師は上手くいっているかい?」
「ええ、今まさに行っている最中です。あー、おいおい五月、その答えは後でな、みんないい子でこの調子では問題ありません。」
「それは良かった。近々、中間試験があると聞いていたが順調そうで何よりだ。少々酷だが、ここで君達の成果を見せてもらいたい、今度の中間試験、5人のうち1人でも赤点をとったら、君達には家庭教師をやめてもらう。それでは健闘を祈る。」
「父から何か言われましたか?」
「せ、世間話をしただけだ【汗ダラダラ】」
「それだけでその汗の量ですか、」
「人のことより自分を心配したらどうだ。中間試験の対策はしてるだろうな?」
「も、問題ありません。」
「問題ないわけあるか、今日やった小テストの点数悪かっただろ、」
「み、見たのですか?」
「ど、どうだ五月!分からない箇所があったら教えてやるぞ!」
「ん、なんですか?私を信用出来ないのですか?あなたに教えを請わないとは言ったはずです!」
「お前は真面目なわりに要領が悪い!俺を頼ってくれたら分からないところ教えてやる」
『なんか言い合ってないか?』
「あの二人が喧嘩してるのはいつものこと、だけど、なんかおかしい」
「うん、いつもみたいな喧嘩とは違うみたいだね、、、」
姉妹である三玖と一花が言っているんだ。また風太郎が余計なことを言ったんだろうけど、今の時期に中が拗れるのは結構やばいぞ、、、
『あっ、五月、、』
「あんな人もう知りません!!」
「五月ちゃん?」
「どうしましたか?」
一花や四葉の呼び掛けに返事をしない、本当に何を言ったんだよ、、
「、、」
『五月?』
「どうせ」
『ん?』
「どうせあなたも!同じように思っているのでしょ!!」
『はぁ?何が、、』
「俺の言う通りに従えよ!って思ってるんじゃないんですか!私たちを金儲けの道具だと思っていやいや家庭教師をやっているのでしょ!!」
『だれがそんなこと、』
「五月ちゃん?ちょっと落ち着いて!」
「あなたたちから教わることはありません!」
『、、、、』
金儲け、、か、、
「たとえ退学になろうともあなた達からは絶対に教わりません!!」
「五月?落ち着いて、ノアは私たちの前で一言もそんなこと言ってない。」
「そうだよ!五月ちゃん?フータロー君となんかあった?」
「何もありません!!」
『どうやら、あいつが気に障ることを言ってしまったらしいな、俺からも謝る。すまん。一花、今日はやめとくよ、五月のケアをしてやって欲しい、誘ってくれてありがとうな、』
「、、、、うん、」