提督拉致   作:江田島提督

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前回の投稿からかなり間が空いてしまいました。待ってくれてた人(いるか?)、すみません。今回キャラ崩壊とかネタとか多め?になってます。大丈夫な方はどうぞ、お進みください。


04:始業

 

逃げたい。

 

 

えぇ...

人柱とか嫌だよ。

 

「頼む!!君がやってくれないとこの国ガチで滅んじゃうから!!」

「艦娘たちの力を引き出すのに君の力が必要なんだ!!」

 

2人共目がガチだ。

嘘ということは...なかろう。

 

 

「むぅ.........」

困ったなあ、と頭を抱えていた、その時。

 

 

バキバキ...ドゴーーーーン

 

 

俺が顔を上げると、そこにはある物がなかった。

応接室になら必ずひとつはあるはずの、あれが...

 

 

 

ーーーそう......扉がな!!!!!!

 

扉をブチ破ったのは、金剛であった。

またお前か。お前後でちょっと話があるからな(1敗)

 

そして、部屋に突入してくる金剛の後からもう1人続く。

青を基調とした袴のような服装の、弓を抱えた艦娘だ。何て名前だろ...

 

 

「加賀です。」

エ、心読まれたんだが。

 

 

「Hey! old manたち〜、ワタシのテートクに何吹き込んでるデスカ〜?」

oldなmanってひでぇな。

「今度は大本営の上空に三式弾打ち込むだけじゃすみませんネ〜!!」

金剛が吠える。

「金剛さんの言う通りね。爆撃されたいのですか?私の提督に虚偽の情報を吹き込むのはやめていただきたいですね。」

加賀も続く。

 

 

えぇ...

さらっとえらいこと言ったな。

今までお前ら大本営に何してきたんだよ。武力行使とはたまげたなぁ...

 

そう呆気に取られていると、今度は2人が何か言い合い出した。

 

 

ん?私のって言いマシタかー?ええ、ここは譲れません。そっちこそワタシのテートクとか言っていたでしょうにー…

 

 

忙しい奴らだなぁ...

 

 

とかなんとかやっていると、艦娘の仲間割れを見ていた大本営の2人は

好機、と言わんばかりに脱出を開始した。

クソ、逃げやがるのか。まだ提督になること了承してないぞ!

 

グシャリ

 

去り際に俺のポケットに何か紙がねじ込まれる。

そして彼らは見た目の年齢からは想像もつかぬような速度で走り去っていくのであった...

 

 

提督......やるしかないのか......

 

 

提督のハートを掴むのは、このワタシデース!哀れね。空爆の的になりたいのかしらー…

 

 

まだやってるよ。うるさいなこいつら。

 

はあ、とため息をつきながらも気を取り直してグシャリ潰れた紙を広げて読んでみる。

どれどれ...?

 

 

『君に2つの命令を与える。一つ目、艦娘たちが暴走せぬよう手綱を握ること。二つ目、来たる北方海域攻略作戦(やばい)に備えて艦隊を強化すること』

 

 

おいおい適当だな...(やばい)って何だよ(やばい)って。

てか手綱握れってどうすればいいんだよ。

あと艦隊の強化?そこの具体的な説明なしかよ。初心者(拉致されてきただけの一般人)にちと厳しすぎやしないかな。

そんなことをぶつぶつ言っていると、

「ん?」

紙の下の方に何か小さく書いてあるぞ。

 

『追伸:初心者(拉致被害者)の君には初めての事ばかりで厳しいだろう。そこで強力な助っ人を用意させてもらった。君の頭の上を確認してくれたまえ。』

 

ふむ。これは素直に嬉しいな。

しかし助っ人はありがたいが頭の上?

よくわからん。

随分とタイムリーな手紙だな。

帽子って手品か何かか?

疑問を浮かべながらも、俺は支給品の真新しい軍帽を脱ぐ

すると、

 

 

ーーー「うわ〜」

ビシャ

 

エ、なんか落ちたぞ。あとうわ〜とか間抜けな声も聞こえた。

 

...ン?

間抜けな声?

 

「いてて...」

 

謎の声を聞き、俺は恐る恐る床に目を落とす。すると......

なんかいた。

 

『あ』

 

軍帽に隠れてたであろう、床に落ちた謎の小さな生物と目が合い、互いに声が漏れる。

 

そして謎の生き物は一通り焦ってワタワタしてみたものの、無駄だと悟ったのか、口を開く。

「ス〜......みつかっちゃいました?」

 

ええ、バッチリ見つけました。

 

「こうなったらしかたがありません。じこしょうかいです」

「わたしはようせいです」

「だいほんえいのおじいちゃんたちからあたらしいていとくさんのおてつだいをするようにいわれてきました」

 

命令でここ来てんなら帽子に隠れる必要あったか?

 

「ようせいさんにやぼなこときくんじゃありません」

 

ア、ハイスイマセン...

てかまた心読まれたよな(本日2回目)

 

しかし何だ、これが例の提督適正者しか見えない“妖精さん”というやつか。

 

「えぇと、君が噂に聞く妖精さんってことでいいのかな?」

 

「はい。そのとおりです」

 

なるほど。

 

「ちなみに君は俺の助っ人ってことでよかったかな?」

 

「はい。そういうことになりますね」

「しつもんとかあればきいてくださいね。」

 

へぇ〜...動くwikiってわけか。

 

「ちなみにわたしみたいなのだけじゃなくていろんなようせいがいますので、たのしみにしておいてください」

 

「へぇ〜」

 

「きょうみなさそう...」

 

小さなほっぺたで膨れる妖精さんを尻目に、俺は雑談混じりの自己紹介に区切りをつけ、俺は妖精さんに質問してみることにした。

 

「会ってすくに悪いんだけど、wikiに質問いいかな」

あっやべ口が滑った。

 

「ばっちこいです。あれ?うぃきってなn...」

 

「この手紙に書いてある、“練度”って何?」

 

食い気味な質問に気押されて、「ああ、それはですね......」

そう言って妖精さんは説明を始めた。

 

説明を簡単にまとめることこんな感じらしい。

 

〔練度:艦娘の戦闘などに対する習熟度。これによって戦闘力が大きく左右される。〕

〔練度上げるためには:基本的には演習や戦闘の経験で向上する。しかし艦娘ごとに異なるが頭打ちがあり、その上限は提督への信頼や親密度、指輪(ケッコンカッコカリ)などで押し上げる事が可能。そのため提督は艦娘と良い関係であることを大切にしよう。重婚は本人からお許しが出ないとダメだぞ!〕

 

 

不穏な言葉(ケッコン)も聞こえた気がするが気のせいだろう。

なるほど、これから艦娘とはこれから打ち解けて友好関係を築く必要があるのだな。

 

「なるほどな。じゃあ、追加で質問いいか?」

「手紙にあった艦隊の強化って具体的に何をすればいいの?」

 

「あぁ、それならだいたい、さっきのせつめいのようにたたかってひとりひとりのれんどをあげるしかないですね」

 

「むぅ...」

俺訓練とか遠征とか出撃とかわかんないけど大丈夫そう?

 

そう俺が唸ると、妖精さんは思い出したように喋り始めた。

 

「ああ、そうそう。あとひとつだけてっとりばやいかんむすさんたちのきょうかほうほうがありまして」

 

ほう、それは興味深い。こういうのでいいんだよこういうので。

 

「“かいそう”っていってですね......」

 

説明をまとめるとこうだ。

 

〔改装:艦娘はある一定の練度に達すると“改装”と呼ばれる強化を行うことができる〕

〔大抵の艦娘は一度の改装で終わりであるが、一部の艦娘は“改二”と呼ばれる第二形態への改装も可能。さらにその上もあるとかないとか...あるかどうかは貴方と艦娘の関係(Love)次第カモ?〕

 

ン?改装するのにも練度が必要ってことは結局最初は出撃とかで練度稼ぐしかないのか...

 

「まあ、そうなりますね」

 

へぇ〜...

 

まあそう美味い話は無いですよね〜

俺はそう内心呟きつつ、ふとこれからのことについて頭に浮かぶ。

 

 

 

ーーーふぅ......

俺は一度深呼吸をする。

拉致、提督、大本営、妖精etc...自分の置かれている現実について考えるとまだ目眩がする。

色々ブッ飛んでて(扉とか)混乱してしまう。

 

しかし嘆いてても始まらないよな...

  

そう吹っ切れた俺は、目の前の状況に嘆くのを辞め、未来へ歩みを進めることにした。

 

こうして、俺は鎮守府の提督としての超エキサイティングな生活が幕を開けたのであった......

 

 

◼️

 

 

【提督勤労録1日目】

 

さて、大本営の2人が訪ねてきてから1日、俺は本格的に提督としての業務を行うこととなった。

 

え?「ずいぶん時間が飛んだな」って?

いやぁそれが、昨日あの後金剛と加賀がヒートアップしてえらいことになったのだ。金剛が主砲(35.6cm砲)を室内でブッ放しやがったのが始まりだ。そしたら閉所で艦載機を使えない加賀がどこからともなく(15.5cm砲)を取り出して...

とまあ、つまりは色々あったのである。

 

あの後流石にあの2人にはお叱りを入れたわけだが、仲裁に入った雷の提案で、2人に晩飯抜きを告げたときの、能面が崩れてあんぐりと口を開ける加賀の顔が強烈で妙に頭に残っている。※(´⊙Д⊙`)←こんな感じ

 

おっと、話題が逸れてしまった。本題に戻そう。

 

新しい環境は、知らないことの連続である。

今日のその一つが、“秘書艦”であった。

 

どうやら提督の業務とは割と大変らしく、ましてやこんなビギナーの俺がいきなり1人で捌けるような物でもないとのことである。そこでお助け的な、“秘書艦”の存在が光る。

基本的には色々な艦娘が、毎日持ち回りで1日、提督である俺の身の回りのちょっとしたお世話から、業務の補助までやってくれるらしい。(※妖精さんより)

 

 

そして現在時刻7:50am、そして始業時間8:00am。恐らく今日の秘書艦が、もう直ぐやって来るだろう。

ちなみに正直こういうのはよくわからなかったので、この件に関しては、「私に任せておけば安心よ!」との雷ちゃんに昨日託しておいた。

 

さて、初めてのの秘書艦は誰かな〜♪

 

「えぇ〜と、たしかいかずちさんがいうにはゆうだちさんらしいです」

 

「ちなみにどんな奴?」

 

はぁ、小さなため息をつく妖精さん。

「きのうわたされためいぼとかみなかったんですか?」

 

あんなの一晩で覚えれるわけないだろ!

 

「しょうがないですねぇ...」

そうぼやきながらも、妖精さんは説明してくれる。頼りになるぜ!

「ええと、ゆうだちさんは...しらつゆがたくちくかんのよんばんかんで、さきのたいせんにおけるだいさんじそろもんかいせんでは、“ソロモンの悪夢”とたてえられるほどのかつやくをみせたとか...」

 

へぇ〜...!

なら結構武闘派のゴツい奴だったりするのかなぁ〜

そんな風に期待を巡らせていると...

 

ドバーーン

扉が勢いよく開く。

 

『!?』

 

突然の爆音に仲良く飛び上がる俺と妖精さん。

 

「フゥ...君が夕立君かい?今日1日秘書艦としてよろしくね!」

一度は驚いた俺であったが、すぐに落ち着き、提督としてフレンドリーに接しておく。何事も第一印象が大切なのだよ。

 

俺の言葉を聞き、入ってきた少女...

ーーいや、“ソロモンの悪夢”はゆっくりと口を開く。

 

『3年......私は3年待ったのだ!』

 

そして、いかにも感慨深そうに言葉を述べた後、彼女は「ウォォォォォォ!!」

その見た目からは到底出せそうもない雄叫びを上げながら俺の胸にダイブしてくるのであった...

 

 

 

な、なんか違うっぽい〜......




読んでいただきありがとうございます!0083ネタわかる人果たしているのだろうか。古すぎましたかね?
そういえばやっと2-4突破しました!なんか海域が2つも開放されて戸惑ってます。どっちに進むべきか...
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