提督拉致   作:江田島提督

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1000UA突破だと...!?投稿頻度遅くてほんとすいません。許してください何でもしますから(TDN並感)


提督勤労録①

ハァ、ハァ、ハァ、

 

息が、上がる。

 

「ば、馬鹿者ォ......いきなり上官に飛びかかってプロレス技をキメる奴があるかぁ...!!」

俺は掠れる声を絞り出す。 

 

シュン...

 

夕立、しぼむ。

 

 

ーーー数分前

奴は、やってきた......!

 

 

夕立は今日の秘書艦だ。そして初対面でもある。

 

「どんな奴かな。妖精さんが言うにはかなりの武闘派らしいけど...」

 

 

結果...

まあ、武闘派ではあったかな。

しかしどちらかと言えば、武人というか、撃墜王っていうかなぁ...

 

 

「私は三年待ったのだ!!」

そう叫びながら奴は俺に飛びかかってきた。

そして、その衝撃にぶっ飛んだ俺にプロレス技をかけたのだった...

 

 

 

「え〜と...つまり、君はお友達の『男の人はもれなくみんなガ○ダムと格闘技好きだから擦っとけきゃなんとかなる』という言葉を聞いて、某ソロモンの悪夢のモノマネしながら上官に飛びかかってプロレス技かけた、と」

にしても0083が分かるなんて只者ではないな。その友達。

 

「友達じゃなくて姉妹っぽい!」

 

しぼんだ夕立から発せられた思わぬ大きな声に怯む。

「お、おうすまなんだな。」

それはそうと後で名簿確認しとくか。

へぇ...姉妹ねぇ...

 

「それに、ソロモンの悪夢はホントだよ!」

 

チラッ

妖精さんに目を向けるとこくこく、と頷いている。

そういやさっきそんなこと言ってたか?

 

なになに...はえ〜敵艦隊に単騎で突撃して大暴れか...

そりゃすごいなぁ〜

関心である...

 

「じゃなくてだな」

 

「これからは上官に飛びかかってプロレス技かけることはないように、大変危険なのでな」

俺の注意の言葉に

 

「はぁ〜い」

なんか残念そうに返事をする夕立。

 

全く、とんでもない奴(狂犬)が初日から秘書艦になったものである。

朝っぱらから無駄にエネルギーを消費した気がするなぁ...

 

 

ーーそうして俺は朝から災難に見舞われながらも、提督としての業務を開始したのであった。

 

◼️

 

 

13:30 昼

 

書類の山がある程度一段落したところで、時刻が13時を回っていることに気がついた。

「もうこんな時間か...」

 

予想以上だった......

提督、激務である。

書類書類書類書類たまに電報書類書類書類.........

いや〜、キツいっすわ。

 

「私、おなかペコペコっぽい〜」

 

「悪い。時間を見ていなかったな」

いくら狂犬とは言えエサをやらねば動物虐待である。

かくいう俺も、初仕事ということもあってか張り詰めていた緊張の糸が切れ、空腹を感じてきたところだ。

 

「早くご飯食べに行きたいっぽい!」

 

ここで妖精さん

「どうやらこのちんじゅふには、きゅうりょうかんまみやといらごがいるみたいですね」

「かのじょらがしょくどうをうんえいしているとのことです」

 

はぇ〜

艦娘って戦う以外の役割のやつらもいるんだな。

 

「ちなみに、うわさによればけいくうぼのほうしょうさんはよるにはいざかやをやっているとか...」

 

ほぉ〜、居酒屋か!いいねぇ。

ちなみに何故さん付け?

 

「提督!妖精さんと喋るのもいいけど、早く食堂行こ!」

肩をガクガクと揺らされる。

 

「すまんすまん」

 

夕立に急かされ足早に食堂に向かう。

 

 

◼️

 

 

食堂入り口の暖簾を潜ると

「あら夕立ちゃんいらっs」

「って、提督!?」

厨房に立つエプロン姿の二人の艦娘から、悲鳴にも似た声が上がる。

 

(俺の顔割れてんだな。へぇ...)

 

「事前に言ってくだされば、もっといいものお作りしたのに...」

 

「いやいやそんな申し訳ない。それより腹が減ってな、何かいただけるだろうか?」

 

「は、はい。時間が時間ですので、あまり品数は残っておりませんが、どうぞ...」

そう言ってメニュー表を渡される。

 

胸にネクタイをつけた、紺色の髪の艦娘だ。

「ありがとう。えぇと、君は...」

 

「あ、給糧艦伊良湖です。あっちにいるのが、同じく給糧艦の間宮さん」

 

フム...大きいのが間宮で慎ましいのが伊良湖、と(提督note)

 

受け取ったメニュー表を眺めていた夕立が

「私、これにするっぽい!」

 

「はいはい、日替わり定食ですね。提督はいかがなさいますか?」

 

「そうだな、なら同じものを頼もう」

 

「了解しました。日替わり定食2つ入りま〜す!」

 

伊良湖の声に応えて、厨房からは〜い!という間宮の溌剌な声が聞こえる。

 

 

ーーそして、席について数分

「お待たせしました〜、日替わり定食てす!」

そう言って今度は間宮が両手にお盆を乗せ、定食を持ってやってきた。

 

「ああ、ありがとう」

「お腹ペコペコっぽい〜!」

 

どれどれ...

俺は運ばれてきたお盆の上に目を向ける。

 

白米に味噌汁、小鉢には漬物や鹿尾菜の煮物、大きい皿にはチキン南蛮、そして山盛りのキャベツとタルタルソース......

「おぉ!」

思わず感嘆の声が漏れる。

手間かかってるゥ〜!昼からこれは素直に嬉しい。

 

喜びが顔に出ていたのか、間宮は嬉しそうにこちらへ声をかける。

「お気に召していただけたなら嬉しいです。」

「あと、2人にはこれを...」

こちらに微笑みかける間宮。

そして何やら皿に載った黒い立方体を差し出してくる。

 

これは...羊羹か...!

 

ェ、ナニナニ...

妖精によると、どうやらこれは“間宮羊羹”と呼ばれているらしく、間宮が旧海軍の時代から大人気のスペシャルな羊羹だそうだ。もちろん、現在艦娘らにも大人気...

 

ふと間宮に目を向けると、

サービスですよ♡、とウインクされる。

Oh...

 

「やった〜!テンションアゲアゲっぽい↑↑」

飛び跳ねる夕立の荒ぶり具合から見ても、かなり期待が持てる品物らしい。

 

「ありがとう、間宮君」

 

「間宮で結構ですよ」

笑顔の圧力をかけられる。

 

そうだった、こいつら謎に呼び捨てにして欲しがるんだったな...

 

 

「すまんすまん」

 

おっといかん。こうしていてはせっかくの食事が冷めてしまう。

ということで気を取り直して、

 

「ウオッホン、それでは冷めぬうちにいただくとしようか」

俺は手を合わせて「いただきます」

夕立も続く。

「いただくっぽい〜」

 

「召し上がれ〜」

笑顔でこちらを見守る間宮。

 

そうして俺たちの、少し遅れた昼の時間は過ぎていくのであった...

 

 

◼️

 

 

食事を終えた俺たちはまた執務室に舞い戻り、書類地獄と格闘していた。

ちなみに間宮羊羹はめちゃ美味かったゾ。

 

「ていとく〜、もう限界っぽい〜...」

狂犬すらも音を上げている。

こういうときは猫の手が借りたい。

 

「て〜い〜と〜く〜」

呻く夕立。

 

「ええい、ちょっと待て」

俺は妖精さんの力を借りながらも仕事を片付けていく。

これをこうしてここに印鑑を押して...

ヨシ!

規則的な印鑑のリズムが止む。

 

 

ーー「終わったぁ〜〜〜!!!」

 

時刻は既に23時を回っていた。

 

「やっと終わったっぽい〜...」

情けない声が漏れ出す夕立。

 

「フゥ...ところで夕立よ、今日1日、ありがとうな。初日で慣れないところもあったがいろいろ感謝する」

この狂犬、割と仕事はできるのである。

 

「ゆあうぇるかむっぽい〜」

こ、こいつ...英語を知っているのか...!

犬の知能は伊達ではないな。

 

「あ!」

ここで夕立、何か思い出したようである。

「今日夜に時雨たちとお風呂行く約束してたの忘れてたっぽい!それじゃあ提督さん、またね!」

そう言って勢いよく提督室から飛び出す夕立。

もう23時過ぎたけどその時雨って娘たち待ってくれてんのかな...

 

「うむ。今日はありがとう。それじゃあそういうことで」

 

こうして俺の提督業務1日目は、無事終わりを迎えるのだった。

 

 

 

やっぱ嘘。

 

 

◼️

 

 

コンコン

提督室のドアがノックされる。

「アッ、ドウゾー...」

 

『失礼しま〜す!』

俺のくたびれた声とは対照的に、しゃんとした2つの声が部屋に入る。

 

「練習巡洋艦の香取と」

「同じく、練習巡洋艦の鹿島です!」

 

へぇ...

で、その練習巡洋艦さんたちが俺に何の用だ?こんな夜遅くに。

 

「ばかやろーーー!!!」

 

うわっ、びっくりした。

妖精さんからの突然の叱咤に驚きつつも、困惑する。

 

「なにこんわくしてるんですか!あなたはていとくにちゃくにんしたとはいえ、まだかんぜんなしろーとなんですよ?」

「これから、ちんじゅふうんえいのことからせんとうしきにいたるまで、みっちりたたきこませていただきます!」

 

ェ、今から?

 

「あたりまえです!てきはいつくるかわかりません。そのときにそなえるためには、じかんがないのです」

 

OMG、神よ...

疲れから来るのか、絶望から来るのかわからない放心状態の俺を気にもせず、妖精さんは無慈悲に言葉を続ける。

 

「そして、わたしひとりではせんとうしきなどのめんでふあんがのこるので、かのじょたちにすけっととしてきてもらいました」

 

 

「と、いうワケで...」

迫り来る二人娘と妖精さん。

 

『て、い、と、く、』

 

い、いやだ!

 

「大事なこと、みっちり沢山教えて差し上げますね」

「私、提督のために頑張っちゃいます!えへへ」

 

ーー『うふふ...どうぞよろしくお願いしますね♡』

 

 

 

それから数週間の間、どんなに夜遅くとも提督室から明かりが消えることはなかったらしい......

 

 

 

ファァァ生きてるゥ!!!!(錯乱)

 




こんな稚拙な文章ですが、毎度最後まで読んでいただきありがとうございます!
そういえばついに艦これ夏のイベントが始まりましたね!我弱小鎮守府はというと、今まで水雷系の育成を完全にサボっていたため、泣きながらレベリング中であります。初イベなのでE1完走くらいが目標です。できなかったら那珂ちゃんのファンやめます。
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