自己紹介を済ませた後扉が部屋の扉が開く
「おや、目が覚めたんですか」
ピンクの髪に目つきの鋭い女の子だ
「あっ!ホシノちゃん!お帰りー!」
どうやらこの娘がホシノらしい
「あ、どうも。お話はお聴きしました。助けて頂きありがとう御座います…」
「いえ、見捨てるのも此方としては寝覚めが悪いので」
そう言いホシノさんは俺の肩に視線を向ける
「肩の傷はもう良さそうですね、ヘイローが無いにしては些か治りが速い気がしますが」
「ヘイロー…?」
「ヘイローを知らないんですか…?」
俺が聞き慣れない単語に疑問の声を挙げるとホシノさんは怪訝そうな表情になる
「ヘイローって言うのはね!私達の頭に付いてる奴の事だよ!」
俺の疑問にユメさんが答える
「…その緑色の天使の輪みたいな奴ですか…?」
「ヘイローが見えるの!?」
「え、まぁ…」
後から聞いたがどうやらヘイローとは何となく存在すると分かるものらしい。そこにあると言う事実を理解出来るがどの様な形や色かまでは認識が出来ないそうだ1
「…」
俺の答えにホシノさんはますます怪訝そうな表情になる
「凄いね!見える人なんて居たんだ!」
それとは反対にユメさんは相変わらず笑顔のままだ
ホシノさんの反応に少し疑問を持ちながら先ほどから思ってた事を2人に聞く
「あの、一つ疑問何ですがこの学校に他の生徒は居るんですか?」
「 え…いやぁ、あはは…」
そう聞くと、先程まで笑顔だったユメさんが困ったような顔をしながら気まずそうに笑い、ホシノさんの目つきは先程より少し鋭くなる
「…?、どうかしたんですか?」
少し疑問になりながらもそう尋ねるとユメさんは白状した様な感じで喋った
「いやぁ実はね、ここの生徒数は私達二人だけ何だよね…」
「え、…それって学校として成り立ってるんですか…?」
「此処ってほら、砂嵐とかも多いし…他の問題もあるし」
「他の問題って…?」
俺がそう聞くと
「ユメ先輩、そこまでこの人に話す必要はありません」
「え?あ、そうだね!あはは、気にしなくて良いよ!」
良く見れば二人とも疲れた様子を感じさせる。それに、生徒数が二人の学校なんて初めて聞く。二人の反応からして此処キヴォトスでも普通では無いのだろう
「…」
俺は考え込んだ。二人には恩もあるしもしかすれば今の現状を改善出来るかも知れない…よしっ!
「2人がよろしければ何ですけど。その問題に付いて手伝わせて貰えないでしょうか?」
「え!?」
「…一体何が目的ですか」
俺が提案すればユメさんは驚きホシノさんは警戒する。
っていうかさっきからホシノさんから警戒されまくってるな…なんかしたっけ?
「いえ、二人には恩もありますし。…後、出来れば住み込みで出来ないかなーと…」
俺がそう言うと、ホシノさんは目をキッ!と釣り上げ…
「そんな怪しい提案、乗る訳n「良いよ!!」ユメ先輩!?」
ようとするがユメさんに遮られた
「いいじゃんホシノちゃん!!手伝ってくれるならこっちとしても大助かりだよ!!」
「ですが、こんな怪しい人…」
「それに、この人だったら今のアビドスを変えられるんじゃないかな!!」
「っ!何を根拠に…」
「うーん…、根拠とか何も無いけど、何となくそんな気がするの!!」
何やら言い争ってる?みたいだ
「とにかくっ!!」バンッ!
ホシノさんは近くの机に両手を叩きつけ俺を指差した
「私はこんな怪しい奴認めません!!!」
「あっ!ホシノちゃん!…」
ホシノさんはそれだけ言って部屋から出て行った
部屋には俺とユメさんの二人だけになり、気まずい空気が流れる
「ごめんね…、最近は色々立て込んでてホシノちゃんも疲れてるの…」
「…宜しければこの学校の問題について聞いても良いですか?」
「うん…」
それから俺は様々な事を聞いた。アビドスが今とは違い昔はキヴォトスでもトップクラスのマンモス校だったという事、ある日を境に砂嵐が好頻度で発生して近くのオアシスが枯れた事、前の生徒会がそれを改善しようとカイザーPMCと言う会社に借金をした事、それが原因で大半の生徒達が別の地区へと引っ越した事。そして今ではユメさんとホシノさんの二人でアビドスを立て直そうと頑張っていること
「…本当なら会長の私がしっかりしてなきゃ行けないのに、たくさん失敗したりしてホシノちゃんに苦労を掛けさせちゃって…」
「…」
俺はそれを聞いて何とも言えない気持ちになる
(他の大人は何をしてるんだ…?)
子供が過ごすべき青春を過ごせない。そんな事があって良い筈がない
「だったら尚更手伝わせて欲しいです」
「え…いいの?」
ユメさんは心底驚いた様な顔をしている
「ここまで聴いて見捨てる程人間捨ててないので…」
「…ありがとう!」
…見返りの為にやってるだけなのでそこまで満面の笑みで感謝を伝えられると申し訳なくなる…。
「ならさ!早速でわr」パリンッ!!!!!
「っ!?」
ユメさんが何かを言いかけた所に急に窓が割れる音がした
「っ!急になに!?」
「…」
急いで音のする方へと向かう
割れた窓の外を除けばヘルメットを被った集団がいた
「ヘルメット団っ!」
「あのヘルメットって…」
どうやらヘルメットを被った集団はヘルメット団と言うらしい、…そのまんま過ぎないか?
「今日こそこの校舎を渡して貰うぞ!!!!」
「どうしよう…!ホシノちゃんも居ないし悠仁君は怪我人だし…!。……よしっ…!私が何とかしなくちゃ!」
「なっ!?あの人数に一人で向かう気ですか!?」
「うん…!ホシノちゃんも居ないこの状況、私一人でも立ち向かわなきゃ!」
「正気ですか!?相手は全員銃を持ってるんですよ!?」
「…?キヴォトスじゃあ皆持ってるよ…?」
知りたくなかったそんな事実
「悠仁君は何処かに隠れてて!私一人でも何とか耐えるから!」
ユメさんはそう言って自分の盾と銃を構えてヘルメット団へと向かった
「っ!……」
俺は今の自分の無力さを痛感する
「クソっ!なんか無いのか…!?」
キヴォトスに来てから助けて貰ってばかりだ。
「全く…なんて無様だ」
まただ…!気を失ってる時に聴こえた様な気がしたノイズの入った声
「いつまでそんな無様を見せる気だ」
声が徐々に鮮明になって聴こえる
「使い方は肉体が覚えてる筈だ」
分からない…!怖い…!誰のかも分からない記憶が頭に入っている…!
まるで自分が自分でない様な感覚に陥る
「お前がソレを使いこなせるかはお前の才能次第だ」
体験した事のない記憶、それが頭で反復する
ハッと正気に戻る。まるで数時間経ったかの様な錯覚に陥る
「呪術…?呪力…?」
知らない単語、知らない記憶に恐怖する。思えば
「いや…、今はどうだっていい…!」
これならユメさんを助けれる
「フッ!」
そして俺は記憶にあったように呪力を身体に巡らせ動き出す
ここまでです…!
因みに今の悠仁君(仮)を原作で表すなら
宿儺様の肉体に魂→羂索の術式の魂版みたいな感じ
その為肉体の記憶が魂に強制的に入ってきます。自分の意志に誰かの意志を無理やり混ぜる様な感じ
記憶を元に呪術を扱う→終盤の入れ替え修行の様な感じ
分かりづらい絵だけの説明書で操作する様な事を想像して頂けたらなと思います
後から「見ただけでやり方を覚える呪術才能マン」になっちゃった事に気付きました
次は戦闘回です。呪力は勿論使います