準特級術師はカプ厨につき!   作:波間こうど

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 最近伸びが良くてちょっと怖い(嬉しい)

 初心者なんで褒められて伸びます。


第十一話 束の間の休息につき

 

 補助監督の皆さんに呪詛師を手渡してから約一時間。ウチたちは都心の回転寿司屋に来ていた。ちょっと並んだけどまぁ、どの店に入ったか暇な諸君は考察して欲しい。夏の〇〇祭り〜! がしててびっくらぽん! やっぱり最初はかっぱ巻きで口をリフレッシュだね!

 

「番号札278番でお待ちの四名様、番号札278番でお待ちの四名様〜」

「…………」

「…………」

「…………」

「あの……番号札278番で……」

「あ、ごめんなさい。ウチらです。みんなちょっと嫌なことあって気分沈んでるんです。許してあげてください」

 

 店員さんに促されるもののみんなが全く立ち上がらない。黒井さんが拉致されたのが思ったよりも効いているみたいだ。……いや、まぁ、夏油くんは責任感じててもいいし、理子ちゃんは刺さっててもおかしくないけど五条先生はもっとあっけらかんとしてるもんだと思ってたや。

 

 店員さんに呼ばれるのに手をあげてみんなのことを案内してもらう。店員さんも嫌だろうな……真っ黒な服を着た高身長高校生三人と、女子中学生(制服)だよ? 普通に考えて犯罪の香りがするもんね。この時代普通にヤンキーとかもいるし……通報だけはしないで欲しいなぁ。

 

「ほら、みんな座って座って……」

 

 さて、ここで分岐入ります。

 

 ウチとしてはここでは五条先生と理子ちゃんを是非とも隣に座らせたいんだよね。そっちの方がイチャイチャしてくれるかなって思って……できれば五条くんをレーン側に座らせてちょっと回転寿司イキりなマウントとか取って欲しい。それを理子ちゃんに嗜められて欲しい可愛いから。夏油くんでもいい。唆るから。クイックロードとセーブとか使える?

 

「俺一番手前の奥!」

「悟……子どもじゃないんだから……」

「とか言って傑もレーン側陣取ってるじゃん」

「私はみんなが取りやすいように座っただけだよ。悟みたいに好きなネタを集めたりしないさ」

 

 それほとんど美食會じゃん。今『トリコ』始まってないんだからツッコませないで欲しい。最後は五条先生が夏油くんを泣きながら調理して終了(『呪術廻戦0』の微ネタバレ)

 

「ま、どこに座ったっていいよ。あ、夏油くん。今流れてきたアナゴ取って」

「フグタ君〜」

「五条くんマジで下手くそなアナゴさんのモノマネやめて?」

 

 夏油くんの横に腰を下ろす。うーん。ソファ席とはいえ190程度の大男が二人も座るとちょっと狭いね。ちょっとっていうかだいぶ狭いか。これがね、BLならドキッ! ってなるんだろうけどウチほら、自分のカップリングガチで無理だから。ごめんだけど他を当たって欲しい(唐突な拒絶)

 

「理子ちゃんは五条くんの隣ね。あ、水いる? お茶のがいいなら湯呑み取るから言ってね。お醤油と甘だれはここね、お箸はこれでいいかな? なんか注文する?」

「なんか先輩天内に優しくね? ……先輩もしかして天内にビビられてるの気にして……」

「しっ! 悟、それはデリカシーがないよ」

「君もだわお馬鹿」

 

 なんで自分は違いますみたいな顔してるんですか? 普通にビビられてたら自然体になってくれなくて五天が見れないじゃんか。それは死活問題なので沖縄に行くまでにはそれなりに慣れて欲しいと思ってるんですよ。わかります?

 

「まぁ、デカい大人の男は怖いもんねぇ」

「大人……?」

「先輩が大人だったことありましたか?」

「えぇ……一応成人迎えた大人なんですけど……あと君たちよりは大人でしょうがガキンチョ共」

 

 ここで「どうやろ真衣ちゃんに聞いてみよか?」したクズはすごいと思う。あ、禪院直哉くんね。すごいよね、普通に考えて深読みしかできないセリフだし……というか年下の従姉妹……しかも十個下に性的に手を出すとかどうなってんの? 頭の中に何詰まってるの? やっぱり京都出身だしこし餡とかなのかな?

 

 割と好きなキャラ(ミーム的な意味で)なんだけどどちらかというと直哉きゅんはやられ役してる時の方が好きなんだよね。パパ黒とか五条先生に負けて「あっち側に立つのは俺や……!」してる時のが可愛いよ。

 

「絶対に君のメイドさんは取り戻すし、お別れの挨拶だってさせてあげる。なんだったらしっかり時間まで作ってあげるし、君のしたいことはちゃんと整えてあげる」

 

 ウチらは、いや、ウチは。君たちの輝きを見たいんだから。

 

「だからまずはご飯食べて、のんびり行こう。何食べる? マグロ?」

「……たまご」

「あら可愛い」

「お前舌までガキなの?」

「舌までってなんじゃ! 他のどこがガキなんじゃ!」

「そこはほら……胸とか?」

「これからおっきくなるもん!!」

 

 五条先生のセクハラに顔を真っ赤にしながら理子ちゃんが叫ぶ。うーん、これが許されているんだからまだまだ平成は昭和の空気が残ってますね。知らんけど。

 

「他のお客さんの迷惑になるような声出さないよー、あ、夏油くんエンガワ取って」

「先輩前から思ってましたけど渋いのばっかり取りますね」

「食感が好きで」

 

 別に味が好きとかじゃないんだ。あんまりよくわかってないし。

 

「あ、ウチいくら食べたいいくら」

「いくら醤油の味するじゃん」

「そう? プチプチしててよくない?」

「いくら食べていいのか?」

「え? うん。なんで? 食べなよ」

 

 あ、いくらは一皿200円とかするから遠慮してるのかな? たかだか四人分の回転寿司代で破産するほどウチのお財布は薄くないから大丈夫だよ。準特級って結構お給料いいのよ?

 

「黒井はいつも止めるのじゃ、一皿が高い……から……黒井……」

「理子ちゃん……」

 

 理子ちゃんはさっきまで勇敢な姿を見せていたけれど、ここでポロポロと涙を溢し始めた。

 

 まぁ、普通に考えたら中学生の女の子に「これから死んでもらいますね〜、大切な人には二度と会えませんよ〜」みたいなこと言ったら発狂ものだろう。そんな最中命を狙われて、大事な人まで拉致されたんだから普通に考えて可哀想過ぎて目も当てられない。

 

「理子ちゃん次何頼む?」

「この状態で寿司食うと思ってんの?」

「先輩の方がよっぽどデリカシーないんじゃないですか?」

「あのねぇ……ここで“どしたん話聞こか?”したらそれはそれで気持ち悪いでしょうが」

 

 ウチヤリチンだと思われてる? これ使ったことないんだけど。失礼しちゃうよ。……ネームド以外とならシてもいいけど、ネームド以外と絡む機会がほとんどないんだよなぁ。

 

「まだ整理ついてないんだよ。理子ちゃんには整理付ける時間が必要なんだから、今は無理に話させるとかじゃなくて、時間が解決してくれるまで整理させるのがいいんだよ」

「そういうものですか?」

「諸説ある」

「諸説あるのかよ」

 

 そうやって気づかないふりしてほったらかしにしてたら闇堕ちしちゃう子とかもいるからさ、例えば夏油くんとか……あと誰? うしとらの流兄ちゃんとか……?

 

「ま、せっかく美味しいお寿司食べられるんだからたくさん食べた方がいいでしょ? 黒井さんは必ず取り返すし、しばらく精神不安定でも全然大丈夫だからさ」

「わかった……ありが……とう」

「うん。イクラでもなんでも食べな」

「じゃあ……うなぎ……」

「うなぎね……うなぎ……え? うなぎ?」

 

 これまたなんとも言い難い渋さのものチョイスするね。

 

「ま、なんでも食べていいよ。ウチの奢りなんだからね」

 

 お水取ってくるねとだけ言って席を立つ。ついでに理子ちゃんのポケットから携帯を取り上げた。通知のバイブレーションが鳴ったからね。

 

「あ……」

「じゃ、交渉はウチがするからさ。五条くんと夏油くんは理子ちゃんに指一本触れさせちゃダメだよ」

「当たり前だろ」

「言われるまでもありませんよ」

 

 電話を受けて携帯を耳に充てる。うーん、慣れてきたけどなんかこう、スマホじゃないのがちょっと違和感。

 

 ちょっと違和感ってなったらHoneyWorksの「テレカクシ思春期」思い浮かぶよね。化粧してる? ガキの癖に色気ついちゃってちょっと違和感ってね。ごめん、めちゃくちゃ世代なんだよね。

 

「はいもしもーし。新聞なら間に合ってます」

『あ? お前人質がどうなってもいいのか?』

「そんなこと言われても……君たちの目的がその人質ならもう負けだもん。違うよね? ウチらが守ってる星漿体でしょ? 目的はさ」

 

 合間合間に煽りを入れながら揺さぶりをかける。いや、原作通りならそれでもいいんだけどさ、もしも違ったら……いや、原作と違うところがきっとあるはずだ。五条くんや夏油くん、ウチにまで対象にかけられた懸賞金を含めてどう考えてもパパ黒がなんか考えてるもんね。

 

「で、こっち側は星漿体を連れていけばいいの? 交換とかでしょ?」

『……物分かりがいいじゃないか。そうだ、星漿体を』

「どこに連れていけばいいの。北海道とか言わないで欲しいけど」

『残念だったな沖縄だ』

「人質交換のことバカンスかなんかだと思ってない?」

 

 やっぱりプライベートジェットがあるからってわざわざ沖縄まで飛ぶのどう考えても頭がおかしいと思うんだよなぁ。ウチとは全くレベルの違うお金持ちは考えることがおかしいよね。ウチもオタ活以外にお金使わないからみんなに貢ぎまくってるけども。

 

「いつ行けばいいの?」

『明日の12時までに沖縄に来い。そこからはまたメールで指示をする』

「はいはーい、今から沖縄のチケットとんの? 取れるかなぁ……仕方ないなぁ……」

『では……』

「あ、待ちなよ。名前聞いときたいんだけど。其方さんは何? 何が目的なのさ」

『…………貴様らに名乗る名はない』

 

 ブツンッ! と耳に鈍い音が響く。ブツ切りされたんだけど……マジでマナーがなってないなぁ……裏にいるのがパパ黒なのを知っているから無駄なんだけどね? ちなみに孔さんでもパパ黒でもなかったので末端かな。オタクは声優に詳しいから(早口)

 

「……うん。ウチが折角行くんだし七海くんと灰原くんも呼ぼうか……って、これは原作通りか。じゃあ歌姫ちゃんと硝子ちゃんも呼んでおこうかな。面白くなりそうだし? ……東京から沖縄でしょ? 大体一人頭三万円くらい? うへぇ〜、やっぱり前世って物価上がってたんだなぁ……」

 

 失われた三十年だか半世紀だか知らないけどね? 別になんだっていいんだけどね、こう、この時代に大人できてたら楽しかったんだろうなみたいな……オタク的には色々全盛期に向かっていくわけで、楽しいんだよねうん。

 

「お、先輩通話終わった?」

「うん……え? 何皿食べた?」

「今悟と私で合わせて大体100皿くらいですね」

「見てるだけで胸焼けするのじゃ……」

「君らが食べるんじゃなくて理子ちゃんに食べさせたいんだよ。何君らが食ってんの殴るよ?」

 

 別にいいんだけどね? 一皿100円だからこれでも10000円ちょいだし、大した金額にはならないからさぁ……いいけどさぁ(よくない)

 

「それで、黒井さんは?」

「それなんだけどね、食べ終わったら外出るよ。今日はホテル泊まって……」

「ホテル?」

「今すぐ取り返しに行かないのか?」

 

 理子ちゃんが寂しそうな顔をする。いや、うん、取り返してあげたいのは山々なんだけどね? 明日に沖縄行くところから始めないといけないんだ……ごめんね?

 

 ウチはぽちぽちと携帯を打って硝子ちゃんと歌姫ちゃん、そしてナナミンと灰原くんに連絡をした。先輩の呼び出しだからすぐに来てくれるってはっきりわかんだね(?)

 

「沖縄、行こっか」

 

 ウチはキメ顔でそう言った。

 

 





 評価に喜びの舞。

 お気に入りが爆増してる上にたくさん読んでもらえてさらには評価まで……僕あんまり評価ってつけないのでつけてくれるだけで嬉しいまである。面白い物語これからも書いていくので応援のほどよろしくお願いします!! これからもたくさん書いていきます!!

 骨休めもしたので次は沖縄……辿り着くのだろうか、果たして(ストックがないのでこれから書きます)

 今後の展開にご期待ください!!
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