絶対防壁の転生者は平穏に暮らしたい   作:雨風 時雨

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第6話

 風紀委員長である渡辺摩利との過酷な手合わせ。

 その執拗な追及を、御守漣が泥臭い無能の演技と、司波深雪の身を呈した庇護によって凌ぎ切ってから、数日が過ぎた。

 

 週明けの朝。

 新入部員勧誘期間も終盤に差し掛かり、第一高校の校舎には生徒たちの賑やかな声が響き渡っていた。

 

 しかし、1学年E組の教室、その窓際の後ろから2番目の席だけは、まるで真冬の冷気に支配されているかのような重苦しい沈黙が漂っていた。

 漣は、机の上に広げた自習用の電子教科書を無表情に見つめながら、額に浮かびそうになる冷や汗を必死に抑え込んでいた。

 

 すぐ左隣の席。

 そこには、背筋を微動だにせず伸ばし、冷徹な横顔のまま情報端末を操作している司波達也の姿があった。

 

 達也はいつもと何一つ変わらない様子でそこに座っている。

 しかし、漣の体表数ミリに常時展開されている『境界無化』のステルス防壁は、達也の全身から漣の方向へとのみ、ピンポイントで照射されている、尋常ではない密度のサイオンの威圧波動を敏感に感知していた。

 

 その気配は、もはや単なる「警戒」の域をはるかに超越した、極限まで研ぎ澄まされた冷酷な殺気そのものだった。

 

 先日の手合わせの直後。

 最愛の妹である深雪が、生まれて初めて達也に対して明確な隠し事をし、この落ちこぼれとされる二科生を徹底的に庇うための嘘を口にした。

 

 達也にとって、深雪は自分自身の世界のすべてであり、生きるための絶対の理由である。

 その彼女が、正体不明の男のために、自分との絆であるはずの言葉を偽った。

 

 達也の胸の内で静かに、しかし強固に燃え上がったのは、深雪の心を惑わす害悪としての漣に対する、容赦のない排除の意志だった。

 

(……達也の奴、完全に本気モードじゃないか。隣に座っているだけで、いつ魔法を叩き込まれてもおかしくない。これ以上の学内での不必要な接触は、命に関わるな……)

 

 漣は表情を一切動かさず、沈黙を貫くことで自身の気配を極限まで薄めていたが、その内心ではかつてない生存の危機を感じていた。

 

 これ以上、達也の警戒を引きずり出すわけにはいかない。

 放課後は1秒でも早く、誰も立ち入らない、安全な場所へ身を隠すしかない。

 

 漣がその日の避難先として選んだのは、本館西棟の最上階のさらに奥に位置する、古典魔法書架エリアだった。

 

 すべての教材や資料が電子化された現代魔法高校において、実体のある紙の魔導書が並ぶこの旧図書資料室は、一般の生徒はおろか、風紀委員のパトロールルートからも完全に外れた、静寂と古い紙の匂いだけが漂う空白の領域だった。

 

 ここなら、余計なトラブルに首を突っ込むことなく、前世から好きだった読書に集中でき放課後の嵐が過ぎ去るのを待つことができる。

 それだけが、転生者である彼のささやかな生きがいであった。

 

 * * *

 

 同日、放課後。

 生徒会室での実務を終えた深雪は、誰もいない本館の廊下を、静かに、しかし迷いのない足取りで歩いていた。

 

 彼女の胸の内で渦巻いていたのは、達也への罪悪感と、それをはるかに凌駕するほどの、御守漣に対する狂おしいほどに庇いたいという強い愛熱であった。

 

 あの手合わせの時間。

 お兄様の厳しい追及と、摩利の容赦のない真空刃を前にして、泥臭く、ボロボロになりながらも実力を隠そうとしていた漣のあの痛々しい姿。

 

 誰にも見せないあの美しい瑠璃色の盾を、ただ世界から、そしてお兄様たちの鋭い目から隠し通すためだけに、彼は出来損ないという無残な仮面を自ら被り、床の上を無様に這いずってみせた。

 

 その彼の頑なな沈黙を守るため、自分は達也に生まれて初めての嘘を口にしたのだ。

 

(あの方の秘密は、私がお守りしなければならない。知られれば、お兄様はあの方を脅威とみなし、必ずその力で消し去ってしまう……)

 

 深雪は、自身の魔法感応能力を極限まで研ぎ澄ましていた。

 普通の魔法師であれば決して気づかない、空間にほんのわずかに残された、不自然なほど静まり返ったサイオンの無風地帯。

 

 漣がステルス防壁を維持しながら移動する際、通り道に残していったその極微弱な境界無化の残響を、深雪は自らの鋭敏な感覚を頼りに追跡し、ついにその隠れ家へと辿り着いた。

 

 本棚の迷路が幾重にも重なる、薄暗い旧図書資料室。

 深雪は重い引き戸を静かに開け、最も奥まった本棚の影へと滑り込んだ。

 

 そこには、丸テーブルに本を広げ、静かに読書をしている、漣の姿があった。

 

(嘘だろ……。なんでここにいるんだ、深雪……!)

 

 本から視線を上げた漣は、その場で全身が凍りつくような衝撃を味わっていた。

 完璧に気配を隠し、人通りのない場所を選んだはずだった。

 

 しかし、目の前に立つ一科生の制服を着た美しき少女は、まるで獲物を追いつめたかのような、それでいて熱を孕んだ真摯な瞳で自分を見つめている。

 

 深雪は漣が座る丸テーブルのすぐ前に立ち、誰もいない静寂の空間で、そっと胸元に手を添えた。

 

「――御守さん」

 

 深雪の、鈴を転がすような美しい声が、静かな資料室に響いた。

 漣はだんまりを決め込み、感情の起伏を一切見せない平坦な表情を崩さなかった。

 

(達也は『精霊の眼』で24時間体制で深雪のイデアをモニタリングし、彼女を見守っているはずだ。深雪がこんな至近距離にいる状況で、俺が少しでも魔法を使ったりサイオンを乱したりすれば、深雪に向けられた監視の網に巻き込まれて、一瞬で俺の特異性が達也に感知されてしまう。……ここは絶対に魔法を使えないし、だんまりを貫くしかない)

 

 漣は本を開いたまま、ただ無言で立ち上がり、深雪から視線を逸らしてその場を立ち去ろうとした。

 

 しかし、深雪はその漣の対話を拒む頑なな態度を前にしても、諦めようとはしなかった。

 彼女は一歩、漣との距離を縮めて彼の進路を塞ぐと、その白い指先で漣の制服の袖を、すがるようにきゅっと握りしめた。

 

「待ってください! お願いですから、私をこれ以上、無視しないで……!」

 

 その声は震えており、今にも泣き出しそうなほどに張り詰めていた。

 漣は足を止めることしかできなかった。

 

 深雪は美しい貌を少し俯かせるようにして、ささやくような、それでいて自身の張り裂けそうな想いをぶつけるような声で語り始めた。

 

「お兄様の前で、勝手なことをしてしまい……本当に、申し訳ありませんでした。お兄様は、あなたの本当の実力を測ろうと、風紀委員長を使って、あのような過酷な手合わせを強行させました。……お兄様を責めることはできません。お兄様は、ただ学内の安全と、私を護ろうとしてくださっているだけなのですから」

 

 深雪は、握りしめた袖から手を離し、祈るように両手を胸元で組んだ。

 

「お兄様は私にとって、世界のすべてです。そして……そのお兄様は、この学園に潜むあらゆる不穏を冷酷に見通し、排除できるほどのあまりにも強大な力を持っていらっしゃいます。もし、御守さんのように得体の知れない強大な力を持った方が、身分を偽ってこの学園に潜んでいると知れば……お兄様は必ず、あなたを排除すべき『最大の脅威』とみなし、容赦なくその力で消し去ろうとするでしょう」

 

 深雪の瞳には一筋の細い涙が浮かび、零れ落ちそうになるのを必死に耐えるように潤んでいた。

 

「私は……お兄様を裏切るようなことは、決してしたくありませんでした。お兄様に嘘をつくなど、私の人生において、あってはならないことだった。けれど……あの瞬間、ボロボロになりながらも、ご自身の実力を必死に隠そうとしていらっしゃるあなたのお姿を見て、私の胸は、張り裂けそうだったのです」

 

 彼女は、じっと漣の、だんまりとした無口な瞳を真っ直ぐに覗き込んだ。

 

「あなたが、嘲笑の的になることを自ら受け入れ、出来損ないという無残な仮面を被ってまで、その美しい力を世界から隠し通そうとしている。そのあなたの強いお気持ちを、私は……見捨てるわけにはまいりません」

 

 深雪は、自分の細い指先をぎゅっと握りしめた。

 

「だからこそ、私は、お兄様を騙しました。あなたにこれ以上、お兄様たちの鋭い刃が向かないように。あなたがこの学園で、望み通りに自らの存在を隠し、平穏に過ごせるように……。あの日、あなたが私に『内緒にしてくれ』とおっしゃったあの約束は、今では私にとっても、命をかけて守り抜くべき、絶対の秘密となったのです」

 

(……深雪、お前……本当に、何てことをしてくれたんだ)

 

 漣は、かつてないほどの激しい動揺をその胸の内で感じていた。

 彼は前世の記憶を持つ転生者だ。ただ自分の平和な隠居生活を守るために、必死に境界無化の力を隠し、だんまりを決め込んでいるだけだった。

 

 深雪のためでも、彼女を意識していたからでもない、純然たる自己防衛。

 だが、この少女は、自分のその徹底した自己都合の隠蔽を、達也への裏切りという、彼女のアイデンティティを根本から揺るがすほどの重い罪を背負ってまで、全力で庇い、守ってくれたのだ。

 

 実力隠しという、自分の必死なだけの不恰好な演技を、痛々しいほど尊いものとして受け止め、達也の鋭い眼から身を挺して自分を庇ってくれた、このあまりに美しく、一途な少女。

 

 漣は、だんまりを貫いたまま立ち去ることが、自分の人間としての最低限の倫理に反するような、そんな言葉にできない葛藤に襲われていた。

 ここで冷たく拒絶すれば、彼女を傷つけるだけでなく、逆に彼女をより深刻な葛藤へと追い込んでしまう。

 その確信がある。

 

 漣は、ゆっくりと本を閉じ、感情の起伏を押し殺した、静かでぶっきらぼうな声を、その薄暗い図書資料室の静寂に響かせた。

 

「……司波さん。君のお兄様は、あまりにも鋭い。俺の真実を暴くためなら、彼はどんな手段も選ばないだろう」

 

 漣は、だんまりを崩し、最小限の、しかし確かな一言を深雪に返した。

 

「あまり、俺に関わらない方がいい。俺のような正体不明の二科生を庇うことは、君たち兄妹にとって、何の利益にもならない。君はお兄様を第一に考え、俺のことは……ただの無能として、放っておくのが一番安全だ」

 

 そのぶっきらぼうで、冷たいようでありながらも、自分たちの平穏を何よりも気遣うような、あまりに不器用な漣の言葉。

 

 深雪の瞳に、ついに熱い涙のような潤みが広がり、彼女の完璧な氷の微笑が、一人の恋する少女の、狂おしいほど美しい熱情の笑みへと、完全に崩れ去った。

 

「いいえ……それはお断りいたします、漣様」

 

 深雪の口から、達也以外に対しては、これまでの人生で一度として使ったことのない『漣様』という敬称が、この上なく甘美に、そして狂おしいほどの深い熱情を伴って紡ぎ出された。

 

「あの日、私はあなたに命を救われました。あなたがどれほど自分を隠そうとも、私にとって、あなたは私の世界をあの日、一番美しく救い出してくださった、唯一無二の守護者なのです。……たとえ、お兄様を騙し続けることになろうとも、私は、あなたの味方です。あなたのその美しい静寂を、私が一生をかけて、お兄様からすら守り抜きます」

 

 深雪の瞳には、もはや司波達也への絶対的な忠誠とはまったく異なるベクトルの、自らの意思で選び取った御守漣への深い愛執が、強固な宿命として燃え盛っていた。

 

 漣は言葉を失い、だんまりを貫いたまま、ただ静かに深雪の傍らを通り過ぎて図書資料室を後にした。

 

 去り行く彼の背中を見送りながら、深雪は自身の胸の鼓動を直に感じていた。

 初めて共有した、お兄様の知らない、あの方と私だけの秘密。

 

 絶対に原作に関わりたくなかった転生者・御守漣の必死の抵抗は、皮肉な結果を招きつつあった。

 

 図書資料室の窓の外では、夕日に赤く染まった桜の花びらが、彼らの間に引かれた、決して交わることのない境界線を、冷たく、そして不気味に照らし出していた。

 

 * * *

 

 その日の夜。

 司波兄妹の自室。達也は、深雪が眠りについた後の静まり返った自室で、情報端末に向かいながら自身の内にある精霊の眼の観測データと冷徹に向き合っていた。

 

 達也の意識のバックグラウンドでは、常に深雪のイデアをモニタリングし、彼女の安全を見守り続けている。

 だが、先日の手合わせ以降、達也の知覚は深雪のプシオンの波形に、微細だが決定的な「秘匿」の変調を捉え続けていた。

 

 深雪が、俺に対して明確に隠し事をしている。

 

 達也にとって、深雪は護るべき絶対の対象である。

 その彼女が、正体不明の二科生・御守漣を庇うために、自らの意思で感情を偽装しているという事実。

 それは達也の精神構造に、理解し難い深刻なエラーを生じさせるものだった。

 

(深雪が、俺の目から、あの男を庇っている……)

 

 深雪を脅かす因子を事前に排除することが、達也に与えられた存在意義のすべてだ。

 だが、護るべき対象自身が、その脅威を懐に隠し、自ら守ろうとしている。

 この矛盾した状況が、達也の論理回路を異常なまでに加速させる。

 

 達也の胸の内に宿ったのは、システム的な防衛本能を超えた、暗く冷たい排除の執着だった。

 

(御守漣……。お前がどのような手段で深雪の精神構造に干渉したかは知らないが、彼女を惑わし、俺から引き剥がそうとするのであれば、必ずその情報構造ごと世界から消去する)

 

 月明かりに照らされた、達也の鋭い双眸には、いつもの物静かな青年の面影はなく、ただ一人の少女を守るためだけに最適化された、冷酷極まりない分解の刃の鋭さだけが、淀みなく研ぎ澄まされていた。

 

 同じ頃、自室のベッドの暗闇の中で、深雪は自分の火照るような熱い頬を、冷たい指先でそっと抑えていた。

 

 お兄様を、完璧に欺いた。

 その背徳の痛みが、彼女の清廉な魂を激しく揺さぶっていた。

 

 お兄様は、自分を護るため、および学内の安全のために、あの御守漣という少年を排除すべき脅威として見定めている。

 お兄様の判断は、四葉の守護者として、常に合理的で、一分の狂いもないはずだった。

 

 けれど――。

 

(それでも、私は……あの方を、お兄様の冷酷な力に、消し去られたくはございませんわ……)

 

 あの日、沖縄の戦火の中で、自分を死の淵から救い出してくれた、世界で一番綺麗な瑠璃色の光。

 そして今、達也や学内の鋭い眼から自分の存在を隠し、だんまりを貫いて、無様を演じてまで平穏を守ろうとしている、あの漣の背中。

 

 達也に逆らうこと。それは彼女のアイデンティティを根本から壊すほどの恐怖であった。

 だが、漣という、自分をあの日美しく繋ぎ止めてくれたあの方を、自分の盾によって護り抜く。

 

 その初めて抱いた一人の少女としての愛執は、達也への絶対の帰依とはまったく異なる、強固で美しい熱情となって、彼女の魂を激しく揺り動かしていた。

 

(漣様……。あなたがご自身の静寂を守るために、すべてを隠し通そうとされるなら……私は、喜んで、お兄様すら欺きましょう)

 

 お兄様の知らない、あの方と私だけの秘密。

 深雪は、暗闇の中でそっと涙を零しながら、二度と揺らぐことのない執着の炎を、その心に深く灯し続けていた。

 

 そして、自分のアパートのベッドに横たわっていた漣は、天井の闇を見つめたまま、生まれて初めてこの世界と、一人の少女と正面から向き合わざるを得なくなった焦燥に身を焦がしていた。

 

 これまでは、司波兄妹のことをただの原作キャラクターだと思い込もうとしていた。

 この魔法科高校の世界は、ただの平和な学園モノではない。一歩裏へ回れば、テロリストの襲撃や他国の軍事工作、そして十師族と呼ばれる血塗られた権力者たちが暗躍する、死と隣り合わせの魔境だ。

 

 中でも司波兄妹に関わるということは、国家の最高機密であり世界を滅ぼしかねない達也の過酷な戦場に、否応なしに引きずり込まれることを意味する。

 もし自分の境界無化という特異な力が彼らを通じて露見すれば、達也に排除されるか、あるいは十師族や国防軍に兵器として目をつけられ、一生自由を奪われるだけの未来しか待っていない。

 

 だからこそ、漣はだんまりを貫き、彼らをただの舞台装置とみなして無視を決め込み、安全なモブキャラクターとして逃げ回っていればいいはずだった。

 

 だが、夕暮れの図書資料室で。

 自分のささやかな平穏を隠すために、達也の完璧な罠を自ら踏み潰し、その手を汚してまで自分を護ろうとした、あの深雪という少女の、なりふり構わぬ必死の想い。

 

(……あんな真剣な目で見つめられて、あんな無茶をしてまで俺を庇われたら、ただの打算や自己防衛だけで逃げ続けられるわけがないだろ……)

 

 漣は、心臓の鼓動が、今までになく激しく、そして熱く脈打っているのを感じていた。

 転生者として自らを引き裂き、必死に保ち続けていた傍観者としての境界線が、彼女の狂おしいほどの追慕と生身の涙によって、音を立てて完全に崩れ去ってしまったのだ。

 

 彼女をこれ以上、達也との恐ろしい葛藤の渦に巻き込みたくない。

 だが、自分から冷たく突き放すことも、もはや彼女の強固な意思が、そして漣自身の人間としての感情が許してはくれそうになかった。

 

 絶対に目立ちたくない。国家の陰謀や規格外の戦いになんて関わりたくない。

 そう強く願い続けてきた転生者・御守漣の必死の抵抗は、皮肉にも、最強の守護者である達也の「絶対に排除すべき敵」としての冷酷な抹殺のマークと、美しき生徒会書記である深雪の「生涯をかけて、お兄様からすら守り抜く」という狂おしいほどの深い熱情を、完全にその身へと縛り付ける結果となってしまった。




七夕ですなー

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