タクヤはヒナ委員長に乳首責めされても死なないんだよな! 作:桃次郎
ヒナがタクヤの乳首を高速乳首責めをしたことに端を発する火災から数日後、流石に問題になるのではないかと思われたが、そこはゲヘナ学園。連日行われる生徒によるテロ行為の数々によってこの騒ぎもあっという間に風化するのであった。タクヤ!影が薄いぜ!
当のタクヤも乳首は完治し、再びシャワーを浴びる暇もない程に忙しい風紀委員会の活動に戻っていた。
美食研究会によって「貴方に美食とはなんたるかを教えて差し上げますわ」と言われて口に弁当を詰め込めるだけ詰め込まれたり。
温泉開発部のからは「ここに温泉が眠っているぞ!」と突如四肢を拘束されて掘削用ドリルでガン掘りされたりなど、マジ狂いの絶叫セック……否、風紀マシーン生活を送っていたタクヤ。
ゲヘナ学園の問題児たちは日頃から風紀委員と不良の関係でタクヤに徹底的にいじめられているので、日頃の鬱憤を晴らす為に。乳首が治ったとはいえまだ本調子ではないタクヤを、ここぞとばかりにタクヤを、徹底的にタクヤをいじめ抜くゲヘナ学園の生徒たちだったが、ドMのタクヤにとってはそんな日々が心地良いのであった。
乳首に弾丸が当たるとマジやべーイキ……死にそうになるくらい気持ちいいし、そんなある日の事。
「トリニティだ!トリニティが攻めてきたぞ!」
トリニティ総合学園。ゲヘナ学園とは長年のライバル関係にある学校であり、日頃からゲヘナをテロリスト養成校だとか、反社会勢力育成校だとか、キヴォトスの恥部だとか、指定暴力団ゲヘナ組だとか、不当と言うには否定しきれないアダ名で呼ぶ、ちょーウゼー学校だ。まあ、概ねおっしゃる通りなんだけどね。
「最近は大人しくしていると思っていたのだけどね」
ため息をつきながら慌ただしく支度をし迎撃に向かうヒナ。タクヤは乳首をぼるぼる揺らして彼女について行く。
確かゲヘナはトリニティと最近エデン条約なる協定を結んで、お互い喧嘩しないようになったとタクヤは聞き及んでいたが、どうも一部の生徒はそれに従わず、今でもたまにこうして襲撃してくる生徒もいるようだ。
「相変わらず汚らしい学校ですわねぇ!」
「本当ですわ!こんな所わたくし達が廃校にして差し上げますわ!」
タクヤたちが現場に到着すると、既にトリニティの生徒たちが他の風紀委員と激しい銃撃戦を繰り広げていた。
トリニティでも反ゲヘナを掲げる極右の武闘派、パテル分派なる集団だとタクヤは他の生徒からの報告を聞きながら早速彼女らを迎え撃つ。
「な、なんですのあの生徒は!?」
対するトリニティの生徒たちも突如現れたタクヤの姿に動揺していた。角付きの汚らわしい悪魔どもを倒そうと勇み足でカチコミに行ったら、現れたのは徹甲弾のような乳首をビンビンに勃たせた競パン姿の北京原人だ、無理もない。オマケにシャワーも浴びてない、くさい。
「コ゚ッ!?」
「なんですのこの臭いは!」
「ば、バイオ兵器ですわ!?」
タクヤから放たれる男くせー臭いを嗅ぎなれていない彼女らは一気にパニックに陥り、その隙にタクヤ達が銃弾を浴びせまくり、ガン撃ちしまくり、白目剥いて吠えまくり。
ヒナが出る幕もなく、時間にしてわずか2分以上、3分以下で襲撃犯たちは鎮圧されたのであった。
「なんかあっけなかったね」
風紀委員会の生徒たちが襲撃犯であるトリニティの生徒たちを拘束しながらそう呟く、タクヤも同意見だ。確かに、まじまじと襲撃犯たちを見ると数が少ない。人数にして20人以上、30人以下だ。
いくら武闘派の集団とはいえ、この人数でキヴォトス三大校の一角である大勢力のゲヘナにカチコミを仕掛けるなぞ、自殺行為である。
「パテル分派は衰退著しい派閥でね」
ヒナが風紀委員の言葉を引き継ぐ形でタクヤ達に説明する。パテル分派はエデン条約の締結にあたり、トリニティ内部において条約に反対した勢力であり。
同派閥のリーダー至ってはクーデターを企ててトリニティを乗っ取って条約の締結を阻止しようとしたものの、それらはシャーレの先生の活躍により失敗に終わり、リーダーも失脚し、今やパテル分派は存続も危うい状態だと。
今回の襲撃もおおかたゲヘナに打撃を与えた事で発言権の回復を図ろうとしたのだろうが、いくらなんでも杜撰すぎるとヒナは話を締めくくった。
「くっ…この悪魔どもめ!」
「まさかゲヘナがバイオ兵器を開発していたなんて…」
タクヤの体臭を未だ化学兵器のそれと勘違いしながら悪態をつく襲撃犯ことパテル分派の生徒たち。今や彼女たちは哀れな雛鳥も同然である。
「せめてミカ様がいてくだされば…!」
「やめなさい!あんなピンクゴリラを今更頼るなんて!」
「そうよ!あんな腰抜けピンクチンパンジーの名前なんて呼ばないで頂戴!」
彼女らの元リーダーの名前だろうか、酷い言われようだ。言葉の節々に嫌悪を感じる。女ってやっぱりちょーウゼーとタクヤは思った。
「美園ミカは居ないようね」
ヒナが襲撃犯たちに問いかける、ヒナの声に一斉にぎゃんぎゃんと答える襲撃犯たち。罵詈雑言の嵐は傍から見ているタクヤですら顔をしかめるものだった。
「はあ!?あのピンクオラウータンがここに居るわけないでしょう!!」
「あのピンクマントヒヒは無期限の奉仕活動中よ!今ごろ校庭の隅で草むしりしながら泣いてるんじゃないかしら!」
「全く口だけのピンクニホンザルですわ!あの役たたず!」
聞くに絶えない暴言の嵐。タクヤは美園ミカとは面識がないが、ひとまずピンク色の猿人であることは理解した。しかし酷い言われようだ。本人が聞いたらどれほど憤慨するであろうか。
「日和ったピンクボノボが!腰抜けの役たたず!」
「呼んだ?」
「ええ呼んだわよ!!この役た………え?」
居た。本人である。散々ピンク〇〇〇と罵られた美園ミカ本人は、縛られた襲撃犯たちの真後ろで微笑みをたたえながら立っていた。顔には笑みを浮かべているが、顔全体に青筋が走っており、怖い。なにあれ?狂経脈?人間ってあんな顔に青筋が浮かぶものなの?
「襲撃があったと連絡があったと同時に私の方からトリニティへ連絡しておいたの。エデン条約って便利ね。連絡や生徒間の往来がスムーズに出来るから」
どうせならトリニティの問題児はトリニティの生徒に対処してもらおうと思ってと続けるヒナの後ろで、怒れるピンクゴリラによる直視できないくらいの暴力によりなぎ倒される襲撃犯たち。
凄い、ヒナと互角なのではないだろうかと思える程の腕力で襲撃犯たちは次々とボコボコにされていく。ミカは女の子が公衆の面前でしてはいけないような顔で自身の元配下を1人づつ血だるまにしていくのであった。
タクヤは揉め事より揉む方が好き、みんな愛し合って生きようね。
襲撃犯をボコボコにしたミカはスッキリとした顔で「後はよろしく〜」と手を振って帰っていった。元とはいえティーパーティーとは思えぬフットワークの軽さだが、これを実現したのがエデン条約である。凄いなぁエデン条約とタクヤは思った。
ミカによって半殺しにされた襲撃犯たちがトラロープで数珠繋ぎにされながら連行されていく。行先はゲヘナとトリニティの境界線だ。他校の生徒が他校で問題を起こした場合、引渡しはこういった場所で行われるのが常だった。タクヤも何度か引渡しをした事があった。
引渡しの場に行くと、そこにはトリニティの風紀と治安を守る正義実現委員会の生徒たちが居た。彼女らはタクヤの姿を見て少し引いている。無理もない。その先頭に立つのは、同委員会の副会長である羽川ハスミだ。
巨大(デカい)、それがハスミを見たタクヤの率直な感想だった。タクヤを超える長身に、制服の上からでも分かる、タクヤを超える胸筋。
体臭(くっさ)、一方のハスミもタクヤの男くせー臭いを嗅いでそう思った。しかし彼女は淑女。態度には出さなかった。
男くせー香りを漂わせ、只者ではないオーラを放つタクヤをコイツくせーなと思いながら引渡しに応じるハスミ。
タクヤとハスミ、ゲヘナとトリニティの二校が誇る爆乳が向かい合う様は圧巻であった。ここにコハルが居れば꒰ঌ(⸝⸝ ↀ ᯅ ↀ⸝⸝)໒꒱えっちなのはダメ!死刑!と言いながらタクヤの乳首を引っ張り悶絶させていたであろう。
ハスミを目の当たりにしたタクヤは、こんなガタイになる為に一体どんな鍛錬を積んだのかと想像を巡らせる。どんな器具を、どんなサプリメントを、どんなプレ……トレーニングをとタクヤの妄想は止まらない。一方のハスミはこの胸筋パンパンの北京原人は何者だと思うのだった。
そしてタクヤは、ハスミにある種のシンパシーを感じるのであった。似たようなアホがいるなとふっと笑みをこぼすタクヤ。
激エロガタイを目指すヤツは、俺だけじゃなかったようだぜと、そんなタクヤの姿を、この乳首ビン勃ち北京原人は一体何者だろうと訝しむハスミだった。
「ほら、来なさい」
「ううっ…このままでは…」
「これでパテル分派は終わりですわ…!」
「このままでは奴らに…」
「ビースト分派に蹴落とされてしまいますわ…!」
ビースト…いったい何者なんでしょうね