もし本編に空崎ヒナより強い先代風紀委員長がいたら? 作:如月トッポ
この作品は別の作品の息抜きに学生が書いたものです!
私はブルアカをそこまでやり込めてないので設定の間違い、学業の合間で書いてるので誤字脱字など、いろいろ目立っているかと思われますが、楽しんで頂けたら幸いです!!
第一話 風紀委員長はそろいもそろって社畜
その日、俺はまるで漫画かアニメのように桜舞い散る校門の前で、信頼していた後輩にめでたい門出を祝われていた。
「先輩、卒業おめでとう」
「あぁ、ありがとう空崎」
自分が珍しい男で身長が高いから、というのもあるがヒナが中々に小柄なおかげでかなり見下す感じになっている、お互い首の角度きつくないか?これ。
ゲヘナでは珍しく今日は爆発音が少ない、卒業式その日というのもあってみんなそれぞれ仲の良い先輩との別れで悲しんでいるのだろうか.......まぁ、一切無いとは言っていないが。
ゼロなわけないじゃん、ゲヘナだよ?
「........」
「........」
ふと一瞬ヒナから視線を外し校舎に目を向けた、やけに新しい校舎、まぁ理由はいつもどっかしら壊れて毎回直してるせいなのだが。
にしても見ていると本当に色々なことを思い出す、この三年間、入学して、銃弾や爆発音が飛び交うなか、なんだかんだいろんなやつと楽しくやって、風紀委員に入って。
一年なのに謎に激務に追われ、気づけば二年になり後輩たちがやってきた、後輩たちに先輩風を吹かせながら激務に追われていたと思ったら気づいたら二年が終わってて。
三年になってあらゆることが最後になっていって、後輩たちと戯れて、問題児達と戯れて、気づいたらもうすぐ卒業が見えるようになって、急いで就活して......そして気づいたら今に至っていた。
「先輩がいなくなるなんて、実感がわかないわね」
「奇遇だな、こっちも空崎がいなくなるの実感がわかないな」
そうだ、ヒナとはなんだかんだ中等部からの付き合いだからな、既になんかいるのが当たり前になってたかんじがするからなぁ、こうして話せなくなるのは悲しくなるを超えて想像が出来ない。
「....」
「...」
さっきからお互い沈黙が続いてしまう、仲が悪いなんてことはない、ただ、何を喋ったらいいのかわからない、色々言いたいことがある、ありすぎる。
ヒナも何とも言えない表情をしている、きっと俺と同じ思いなのだろう、そしてきっと俺も同じような表情をしているのだろう。
「まぁ、俺も頑張るからさ、空崎も頑張れよ、次期風紀委員長だろ?」
「まぁ、そうね.......」
うん、俺口下手過ぎるな、何言いたいのかわからん。
「私は......先輩のようにできるかしら、」
「空崎なら余裕で出来るだろうな、まぁ、そんな気負わなくていいさ、常にそんなんじゃ真面目に壊れる」
「ふふ......それもそうね」
ヒナが小さく笑った、俺は自分のギャグセンスが壊滅的なのは自覚してるがヒナは何故か笑ってくれることが多い、社畜同士なんか繋がっているのだろうか.....。
「.........先輩、一つお願い、いいかしら?」
「あぁ、なんでもいいぞ、こんな日だからな」
「じゃあ、その....第二ボタン....貰ってもいいかしら」
「?、第二ボタン?、わかった、いいぞ」
俺は自分の制服の第二ボタンをヒナに手渡す、思い返せばこんな風に誰かに何かをあげるのは初めてかもしれない。
「.......あ゛!」
「?、どうかした?」
「....俺...空崎に誕プレ渡したっけ........」
「あぁ、貰ってないわね、忘れてたかと思ってたわ」
「いやまぁ、忘れてたわけだが」
ど忘れしてた......、ヒナがジト目で見てくる......やめろぉ!!そんな目で見るなぁ!!
「そう....だな、じゃあ、これでもやろうかな」
俺はスロットからハンドガンを一丁引き抜き手渡す。
中等部から使ってるハンドガン、安いからと買ってなんだかんだ使い続けたSIG Sauer SP2022、割と型落ちだけど部品変えまくってカスタムしてるから使えるはず.....
「え....こんなの貰えな....」
「貰ってくれよぉ....今日くらいかっこつけさせてぇ」
「......わかったわ、ありがたくもらっとくわね」
「俺は良い後輩を持ったものだなぁ...」
「先輩はすぐそういうこと言う.......」
なにか言ったわけでも無いがもう帰る雰囲気が漂い始める、もう、一旦お別れかなぁ。
「ねぇ先輩.....最期にもう一つだけお願いしていい?」
「最期って....今生の別れじゃないんだから......で、どうした?」
ヒナが少しうつむき、すこし躊躇ったあと、口を開いた。
「最後に名前で呼んでくれない?ずっと空崎呼びだったでしょう?」
「そうだったな、わかった、」
恐らく次の言葉、次の会話が今日の最後の会話になる、俺は少し考えて言った。
「ヒナ、今まで仲良くしてくれてありがとう、これからもよろしくな」
「....うん、改めて、卒業おめでとう、先輩」
「あぁ、ありがと」
そういい俺は踵を返して校門に向け歩き始めた、多分、泣いてない.....はず。
ピリリ ピリリ ピリリ
いつも通り等間隔でアラームの忌々しい音が鳴り響いた、カーテンの間から朝日が差し込んでいる、ここだけ聞いたら割と良い目覚めかもしれないな、睡眠時間が2時間じゃなければな。
「はぁ~あ、懐かしい夢見たわクソ.....」
懐かしいといっても数か月前だが。
「(ヒナとあれ以来全く喋ってねぇや、ちゃんとやれてるかなぁ)」
そんなことを思いながら顔を洗いクローゼットに手をかけ、開く
「.......」
懐かしい制服が目に入った、第二ボタンの無い、風紀委員の腕章をつけている制服、弾丸がかすめた跡がありよく見れば繕った跡が見える。
が、俺はその隣にあるスーツを手に取り、袖に手を通し、ホルスターに改造しているS&W M66を装備する。
お金を使いたくなくて頑丈なつくりにしたりするがためにシングルアクションにされてしまった悲しき銃である。
「は~、さて、行くかぁ、12連勤目」
いや、普通に考えてなんで入って数か月の新入社員にこんなに連勤させてるんですかねぇ。
歩いて駅へ向かい会社へ向かう、新入りは一番最初に着いていなければ.....。
「(あぁ~、ねむ...)」
転職は何度も考えた、けれど俺の出身はゲヘナ、混沌としていて常に銃弾が飛び交う学校、当然世間体も良いわけもなく、この時点でほかの学校に負けてしまう。
ましてやもう新卒は名乗れない、時期も過ぎた、雇ってくれるところなんてない、カイザーコーポレーションは大企業だ、確かにブラックすぎるが給料自体はまぁまぁよい(みなし残業なため見合ってはないが)
「(もっとも、風紀委員よりブラックだとは思わなかったが)」
そんなこんなで会社につき、中に入る、タイムカードはまだ切らない、そのまま掃除し、自分のデスクに座り仕事を始める。
一時間後先輩たちが入ってくる、殆どがロボットだが。
その後、間もなく始業も終え、みんなが仕事に入る、俺はやっとタイムカード切った。
「如月!これやっとけ!」
「了解しました」
仕事を押し付けられた......
「如月!ここ間違ってるぞ!!!!」
「申し訳ありません....」
怒られた、間違えてしまっていたらしい、確かに非は自分にある、だが休みの一日くらいくれないと判断力も落ちるに決まってる........あ、如月は俺の名前である、如月トアこれが名前......って、誰に言ってるんだ俺は、疲れてるのかな......。
自慢ではないが、俺は仕事が出来る方である、そうでなければ風紀委員長をやっていけない、故に、俺は入社して事務では頑張って仕事を早く終わらせていた、が、どうやら先輩方はそれが気に入らなかったようである。
今では嫌われ、嫌がらせを受け続けこのざまである、理不尽過ぎはしないか???
そんなこんなで仕事もお昼近くになってきた、もっとも、俺は仕事休んでご飯に集中など出来はしないが.....。
と、その時、全社メールでこんなメールが回った。
【午後12時15分よりアビドス自治区へ向かう、内容は追って説明をする】
「(アビドス自治区?なぜだろうか.....)」
この会社は中々アビドス自治区に近い場所にある、車などでいけば一時間もかからないだろう。
にしても偉そうな言葉遣いだ、全社メールなのだからもう少し言葉遣いというものがあるだろう、まぁ、実際この中では一番偉いのであろうが......。
俺は一抹の疑問を抱きながら仕事を終わらせ、アビドス自治区へ行くための準備を軽く整えた。
こんな作品をここまで読んで下さってありがとうございます!!
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