もし本編に空崎ヒナより強い先代風紀委員長がいたら?   作:如月トッポ

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皆様お久しぶりです、如月トッポです、え~と…、色々書いてたらここまで更新が遅くなりました、申し訳ありません………、

あと普通に書くの少しめんどくさいところだった……

今回の大部分先生と黒服の言い合いが殆どになっちゃってまして…、原作とほぼ変わらないので……、最後の最後に少し説明あるんで原作ストーリー完璧な人はそこだけで読むの良いかも知れない……、割と原作ストーリーの大まかな読み直しには良いかも知れない………。


無職………ってこと!?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

第六話 あれ?無職...ってこと!?

 

 

 

 

「ん、なんでこの人がここにいるの」

 

「まぁまぁ、いいじゃないですか☆」

 

「けどこいつはシロコ先輩を!」

 

「セリカちゃん落ち着いてください.....一応協力してくれるらしいですし」

 

「信用できるわけないでしょう!?」

 

「(気まずい.......)」

 

 

 

 現在、私は警戒や好奇の混じった視線に晒されてます。

 

 

 

 

 

 

 状況説明

 

前回終わりより、カイザー撤退

  ↓

全員呆然自失

  ↓

トアも職失って呆然自失

  ↓

先生が声をかける

  ↓

とりあえず協力すること決定

  ↓

その後高校に戻り、落ち着いて生徒組とトア待機で先生どっか行った(今ここ)

 

 

 

「ところで、先生とやらはどこに行ったのでしょう?」

 

 

 

 俺はアビドスの椅子に腰かけながらそう問いかける、あの不思議な先生と呼ばれていた大人、何か人をひきつける、唯一無二の何かを持っていると感じさせてくるあの大人。

 

 

 

「なに偉そうにしてるのよ!!」

 

「え?あ、すみません」

 

 

 

 悲報、どうやら俺は足を組むのも許されないらしい、いや、酷いことをした自覚はあるけどさ???致し方なしじゃん?仕方がなかった、ってやつじゃん?

 

 

 

「セリカちゃん落ち着いて......」

 

「ん、私はもう気にしてない」

 

「でもっ!」

 

「けど味方してくれたでしょう?」

 

「ぐっ...」

 

 

 

 なんか全員になだめられてる、セリカという生徒は相当警戒心が強いようだ、なんかチワワみたいだな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方その頃先生視点

 

 

 

 

 

 

 昼だと言うのに薄暗い部屋の中、一つの扉を開く。

 

 

 

「.....あなたのことは知っています、連邦生徒会長が呼び出した不可解な存在」

 

 

 

 椅子に座り手を組み、待ってましたと言わんばかりにその人物はそう口にする。

 

 

 

「シッテムの箱の主であり連邦捜査部、シャーレの先生、貴方を過小評価する者もいるそうですが私たちは違います」

 

「(私たちってことは複数、組織か?)」

 

「まずはっきりさせておきましょう、私たちは貴方と敵対するつもりはありません」

 

「むしろ協力したいとも考えています、貴方は我々の一番の障害になりうる、私たちにはアビドスなんてどうでもいいですが、あなたの存在は軽いとは言えない、敵対することは避けたいのですよ」

 

「おっとそういえば自己紹介をしていませんでしたね」

 

 

 

 その人物はふと気づいたようにそんなことを口にする、どうやら口ぶりからして話は通じる、が、故に厄介。

 

 

 

「私たちはあなたと同じ外の世界の者、ですが貴方とは違った領域の存在、適切な名前がありましたのでそれを拝借してまして、私たちのことはゲマトリアとお呼びください、そして私のことは黒服とでも、気に入っていましてね」

 

「(ゲマトリアに黒服.....ね)」

 

「私たちは観察者であり、探求者であり、研究者です、あなたと同じ不可解な存在と捉えていただき問題ありません」

 

 

 

 そんな気持ち悪いほどの自己紹介が一区切りをみせる。

 

 

 

「一応お聞きしますが、我々と協力する気はありませんか?」

 

「そんな気微塵も無い」

 

 

 

 即答で、毅然とした様子で返す、あくまでも弱みを見せないためとしようとは思っていたが、対面してみると思っていたより怒りのおかげで自然に出来た。

 

 

 

「......左様ですか」

 

「真理を手に入れられる提案を断ってまで、あなたはキヴォトスで何を追及するおつもりですか?」

 

 

 

 一瞬残念そうにしたのも束の間、それも想定してたとでも言うかのようにまた疑問を投げかけてくる。

 

 

 

「私はただホシノを返しに貰いに来ただけ」

 

「......クックックッ」

 

 

 

 その切実な願いに黒服は嘲るように笑う。

 

 

 

「あなたのその行動は正当性がないのに気づいていますか?なんの権利を持ってそんな要求をしているのですか?」

 

「ホシノはもうアビドスの生徒ではない、届け出を確認していないのですか?」

 

「まだだよ...」

 

 

 

 黒服、こいつは大人である、私と同じこちら側、力は使わず、論理で押し込もうとしてきている、それならば、こちらも十分に勝てる。

 

 

 

「顧問である私がまだ届け出にサインをしていないよ」

 

「......」

 

「だからまだホシノはアビドス所属だし、対策委員会の副会長だし、私の生徒だから」

 

 

 

 私は毅然と論理で返す、屁理屈に近い、けれどれっきとした事実、残念だけれど、私はこういう口喧嘩で負けたためしはない。

 

 

 

「なるほど...、あなたが先生である以上、あの届け出の受理にはあなたのサインが必要、そういうことですか」

 

「当たり前でしょう?」

 

「なるほどなるほど、」

 

「学校の生徒、そして先生......ふむ、中々に厄介な概念ですね」

 

 

 

 黒服が少し黙る、やはりここで冷静を保てるあたり大人なのだろう、そしてそれが更に怒りを沸かせる。

 

 なぜ大人なのに分からない、なぜ大人なのに子供を自らのために食い物に出来る、なぜ守るべき存在を追い詰める、理解ができない。

 

 

 

「あなたたちはあの子たちを騙し、心を踏みにじり、その苦しみを利用した」

 

「えぇ、確かに仰る通りです。他人の不幸よりも、私たちは自分たちの利益を優先しました」

 

「それを否定はしません、私たちの行動は善か悪かと問われればきっと悪でしょう」

 

「しかし、ルールの範疇です、そこは誤解しないでいただきますでしょうか」

 

 

 

 あぁ、やはりこいつとは分かり合えそうにない、なぜルールの範囲内だからとそんなことが出来るのか、倫理観はないのか?人の人生を潰すのは良くて人を殺すのは駄目、ルール的にはそうでも実質的には一緒だと分からないのか?

 

 こいつは大人でルールを知っている、いや、熟知している、そしてその上でそれらを踏みにじっている、たちが悪い、気持ちが悪い、怒りがわいてくる。

 

 

 

 だが黒服はそんなことお構いなしに話を続ける。

 

 

 

「アビドスに降りかかった災難は私たちのせいではありません、どこでも起こりうる、誰が悪いわけでも無い、天変地異とはそういうものでしょう?」

 

「私はそれを利用しただけ、砂漠で水を求めるものに水を提供する、ただし、一生奴隷としても返せないような額で、ただそれだけのことです」

 

「........」

 

 

 

 なにを当然のように語っているのだろうか、目の前で苦しんでいる人がいる、そしたら助けるのが道理では無いのか、見て見ぬふりどころか利用し更に苦しめる?そんなことが許されていいはずがない、相手が子供であるなんてもはや人間のすることではない。

 

 

 

「さして珍しくもないありふれた話でしょう?何も私たちが特別心を痛め、責任を取るべきことではありません」

 

「私たちがしなかったところでこれが消えるわけでもない、持つものが持たざる者から搾取する、知識の多い者がそうでない者から搾取する、大人なら誰しも知っているこの世の道理でしょう?」

 

 

 

 あぁ、やっぱりダメだ、何も理解できない、だからって人を傷つけて良いはずがない、だからって青春を奪って良いわけがない、論理以前に倫理が破綻してる。

 

 

 

「そういうことですから、ホシノから手を引いてくれないでしょうか、先生」

 

 

 

 怒りを超えて冷静になってきている私の心情を差し置いて黒服は語り続ける。

 

 

 

「ホシノさえ諦めていただければあの学校はまもってあげましょう、あの子供たちもどうにか学校に通い続けることが出来るはずです、そしてこれはホシノさんも望んでいるはずです、いかがですか?」

 

「断る.....納得するわけないでしょう」

 

「.......どうして?」

 

 

 

 私の拒否の言葉に黒服がそう疑問を口にする、本当の疑問なのだろうか、こいつには共感性というものがないのか?

 

 

 

「どうあっても私たちと敵対するおつもりですか?」

 

 

 

 違う、そうじゃないだろう、本気で分かっていないのか?嘘だろう?逆に何故あの説得で手を引くと思っているんだ?

 

 

 

「あなたは無力です、戦う手段なんてないでしょうに!」

 

 

 

 私はその言葉に言葉で返すのでは無く、行動で、大人のカードをだして示した。

 

 

 

「....先生、確かにそれはあなただけの武器です、ですが、その代償についてもうっすら知っています、使うほど削られていくはずです、あなたの生が、時間が。」

 

「だからなに?」

 

「あなたにはもっと、他のために使うための時間があるはずです、食事をし、電車に乗り、家賃を払う、そういったくだらないことをきちんと解決しなければでしょう?」

 

「ですから、ぜひそうしてください、先生、あの子たちよりももっと大事なことに使ってください」

 

 

 

 なんなのだろうか、こいつは、子供のことは知ったことではない顔で踏みにじるくせに私のことになった瞬間に急に説得してくる、わからない、基準が、考えが。

 

 

 

「放っておいていいではないですか、元々あなたの知ることではないのですから」

 

「もう知ってしまった、なのに見捨てろと?断る」

 

「なぜ?なぜ?なぜ?なぜ?なぜ?なぜ?なぜ?なぜ?なぜ?なぜ?」

 

「理解できません、なぜ?なぜ断るのですか?」

 

「私からしたら到底お前の言うことの方が理解できない」

 

 

 

 どうやらホントに理解できていないようだ、もう根本からして違うようだ、弱気を助ける、目の前で困っている人を助ける、なぜこうも簡単なことも理解できない?

 

 

 

「どうして?先生、それは一体誰のためなのですか?」

 

「あの子たちの苦しみに対して、責任を取る大人が誰もいなかった」

 

「何を言いたいのですか?だからあなたが責任を取ると?保護者でもなんでもないあなたがですか?」

 

「あなたは偶然アビドスに呼ばれ、偶然あの子たちとあっただけの他人です」

 

「一体どうして、そんなことをするのですか?なぜ、取る必要もない責任を取ろうとするのですか?」

 

 

 

 そんなこと、決まっているだろう。

 

 

 

「それが、大人のやるべきことだから。」

 

「....。」

 

「.......あぁ、そうですか、大人とは責任を負うもの、そう言いたいのですか?」

 

 

 

 どうやらやっと伝わったようだ、話している単語や言葉が同じでも言語が違うような、話がかみ合わない気持ち悪さがある。

 

「先生、その考えは間違えています、大人とは、望む通りに社会を改造し、法則、ルールを決め、常識と非常識を決め、平凡と非凡を決めるものです」

 

「権力によって権力の無い者を、知識によって知識の無い者を力によって力の無い者を支配する、それが大人です」

 

「だから...」

 

「あなたには関係無い話とは言わせません」

 

 

 

 黒服が私の言葉に被せるように言ってくる。

 

 

 

「.......あなたは、このキヴォトスの支配者にもなり得ました。」

 

「この学園都市における莫大な権利、権限、神秘、その全てを一時的とは言えあなたは手に入れました、しかしあなたはそれを迷うことなく手放した」

 

「理解できません。」

 

「一体その選択になんの意味があるんですか?真理と秘義、権力、お金、力、その全てを捨てるなんて選択をどうして!」

 

 

 

「....言ってもきっと、理解できないと思うよ」

 

 

 

 私は毅然と、そう言い放つ、話すだけ無駄だとそう言わんとばかりに。

 

 

 

「.........良いでしょう、交渉は決裂です、先生、私はあなたのことを気に入ってたのですが.....仕方ありませんね。」

 

「先生、彼女を助けたいですか?」

 

「あたりまえでしょう、何を聞いていたの?」

 

 

 

 流石にイラつきも隠せず、言葉が強くなる、これでも今にでも殴りかかりたい衝動を抑えているのだから褒めてほしいくらいであるが。

 

 

 

「ホシノは、アビドス砂漠のPMC基地の中央にある、実験室にいます」

 

「ミメシスで観測した神秘の裏側、つまり恐怖、それを生きている生徒に適用することができるか、そんな実験を始めるつもりです、ホシノを実験体として」

 

「そして、もしホシノが失敗したらあの狼の神か最悪、ゲヘナ、いや、元ゲヘナの予言の貴公子が代わりに、とでも思っていたのですが、どうやら前提が崩れてしまったようですね」

 

 

 

 黒服が心底疲れたようにそう零す、ホシノに飽き足らず他の生徒にまで手を出そうとしていたとは、反吐がでる、それと、元ゲヘナということは.....。

 

 

 

「予言の貴公子って、トアのこと?」

 

「そうです、まさか彼まであなたに盗られるとは、正直想定外でした、そして今回一番の痛手と言ったところでしょうか」

 

 

 

 一番の痛手?完全に手に入れたはずだったホシノに更にセカンドプランの一つであるおそらくシロコの想定を潰されたことよりも痛いということなのか?口ぶりからして恐怖に関しての実験にはトアを使うのは消極的に捉えれたが.......。

 

 

 

「まぁ、軽く彼のお話もするとしましょうか、彼は、ホシノがキヴォトス最高の神秘とするならそれに準じ、そして崇高に一番近い存在とでもいえましょうか」

 

 

 

 何か知らない言葉が出てきたがそれはいいとして、ホシノと同格ならばなぜトアで実験をしなかったのか、口ぶりからしてトアは手に入れたと同然のようであるが。

 

 

 

「彼は異質です、生徒の持つ神秘、彼は自身のそれを操ることができる、」

 

「........?」

 

「彼はその都度に応じて神秘を体の一部に集めたりすることができる、故に爆発的な力を出せる、あくまでも集めてるに過ぎないので他の部位は脆くなるようですが」

 

「何が言いたいの」

 

「つまり、彼は無意識下で自然に己の神秘を知覚できている、そして通常生徒と一体化している神秘、それがおそらく別々として存在出来ている、彼ほどのサンプルはいないでしょうね」

 

「まぁ、彼には別の仕事をしてほしかったのでこの実験に使うのは最悪の事態だと思っていましたが、それ以上に最悪な事態が起きるとは.......クク、やはり保険なんていくらあっても足りないものですね」

 

「..........」

 

 

 

 黙ってしまった、これ以上は怒りを抑えれそうになかったから、あくまでも人を利用することでしか考えず、人生を、命をなんとも思ってないような言動に本当に吐き気がする。

 

 

 

「少し、お喋りが過ぎましたね、彼を手に入れるのにも苦労したもので、彼のためにカイザーと手を組み.....はぁ、」

 

 

 

 先ほどまであまり感情を見せなかった黒服が明らかに落ち込むようなため息が増えている。

 

 

 

「まぁ、そういうことですので、精々頑張って生徒を助けるといいでしょう、微力ながら幸運を祈ります。」

 

 

 

 

 

「先生 ……..、ゲマトリアは、あなたのことをずっと見ていますよ」

 

 

 

 

 

 私はそんな不穏な言葉を背に部屋を足早に出た。

 

 

 

 

 








こんな作品をここまで読んで下さってありがとうございます!!!

因みに、トア君にもしっかり元ネタがあります、伏線?擬きはいくつかありますが、かなりわかりにくいです。

ヒントはトア君もゲヘナの風紀委員であったことくらいかなぁ……、あと黒服の発言、多分割と分かる気がする、次回最後の答え合わせしようかなぁ……、あと分かった人がいたら感想に書いて頂ければ答え合わせはさせて頂きます!!


最後に、モチベーション、ひいては更新速度に直結するのでよろしければ評価やお気に入り登録、ここすきに疑問や些細なことでもなんでも大歓迎ですので感想よろしくお願いします!!!

過去編書いた方が良い?(アビドス関連など含め)

  • 書いた方がいい
  • 書かなくていい
  • 番外編とか短編でいいから書いて欲しい
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