私のエッセイでいいんですか   作:あああいい

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エッセイ【強さってなんでしょう】

隔週連載!

 

普通女子のいろめがね

 

 

 

【強さってなんでしょう】

 

 どうも皆さんこんにちは。ヒガ・マシロです。

 

 突然ですが、皆さんは「強い」とは何だと思いますか?

 

 ポケモンバトルで勝つこと。

 大会で優勝すること。

 誰にも負けない力を持つこと。

 

 色々な答えがあると思います。

 ちなみに私は、今までずっと『速いこと』だと思っていました。ポケスロン選手ですから。『早さこそ正義』だった訳です。

 

 さて、この連載も4回目になりました。

 相変わらず編集さんに「いつまで続きますか?」と聞いても「当面です」としか返ってきません。もしかすると、この連載で一番不安定なのは私のメンタルではなく、編集部の予定なのではないでしょうか。

 

 まあ、それは置いておいて。今回は少し、私自身の話をしようと思います。

 

 現在、私は怪我からの復帰を目指してリハビリ中です。

 

 以前のようにポケモン達と空を飛び、駆け回り、波に乗ることもできません。

 

 正直に言えば、焦っています。

 

 私はポケスロンの選手です。

 

 走れない選手。

 飛べない選手。

 そもそも競技に参加できない選手。

 

 それは果たして選手なのか。

 

 そんなことを考えてしまう日もあります。

 

 そんな私が最近考えるようになったことがあります。それは『強さ』というものについてです。

 

 きっかけは、私の相棒であるポケモン達でした。

 

 カメックス。ウインディ。ピジョット

 

 皆、非常に格好良いポケモンです。

 

 速く走ることができる。

 強い力を持っている。

 戦えば高い能力を発揮する。

 

 野生の彼らなら、きっと私よりも優れた能力をいかんなく発揮するでしょう。

 ウインディなら、私よりもずっと速く走ることができるでしょう。

 カメックスなら、私よりもすっと早く泳ぐことができるでしょう。

 ピジョットなら……もう飛べます。

 

 以前、私はこの連載で「人間はポケモンにとって枷であり、蓋である」と書きました。

 

 その考えは今でも変わっていません。

 人間がいることで、ポケモン達は制限されます。本来持っている能力を十全に発揮できません。

 

 技の威力を抑える。

 乗っている私を傷つけないようにする。

 人間の声を聞いて動きを変える。

 

 野生であれば必要のない制限です。

 

 でも、最近私は思うのです。

 

 その制限は、本当に悪いものなのでしょうか。

 

 私の隣にいるウインディは、私を乗せて走ります。

 

 私が怖がれば速度を落とします。

 私が迷えば待ってくれます。

 本当ならもっと自由に走れるはずなのに、私と一緒に走ることを選んでくれています。

 

 それは弱さでしょうか。

 

 違うのだと思います。

 

 ポケモンと人間が一緒にいるということは、どちらかがどちらかを利用することではありません。互いに足りないものを補い合うことなのだと思います。私はウインディ達の力を借りています。

 

 でも、ウインディもまた、私がいることで見ることのできる景色があるのかもしれません。だから寄り添いってくれる。一緒に走り、時には私を待ってくれる。

 

 これはポケモンバトルでも同じことだと思います。強いポケモンを持っている人が、強いトレーナーなのでしょうか。私は少し違うと思います。

 

 強いポケモンの力をさらに引き出せる人。

 弱い部分を理解し、一緒に成長できる人。

 そのポケモンが「この人となら戦いたい」と思える関係を作れる人。

 

 そういう人が本当に強いトレーナーなのではないでしょうか。

 

 先日、兄にそんな話をしたところ、「お前、怪我してから少し丸くなったな」と言われました。

 失礼ですね。私は元から優しいです。

 

 ……たぶん。

 

 ちなみに兄の方は最近、楽しそうに試合をしています。

 

 前より無茶苦茶です。

 

 でも、ポケモン達も楽しそうなので多分大丈夫でしょう。

 

 ……たぶん。

 

 結局、強さというものは一つではないのだと思います。

 

 勝つ強さ。

 耐える強さ。

 諦めない強さ。

 誰かと一緒に進む強さ。

 

 以前の私は、速さこそ強さだと思っていました。

 

 誰より速く走ること。

 誰より速く跳ぶこと。

 誰より速く波を超えること。

 

 それが私の価値だと思っていました。

 

 でも、今は少し違います。立ち止まったから見えたものがあります。

 

 支えてくれる人がいること。

 一緒に歩いてくれるポケモンがいること。

 だから私は、もう一度競技に戻ります。必ずです。

 

 私の相棒達と一緒に。

 

 その時の私は、以前より少しだけ強い選手になれていると思います。

 

 今回はここまで。

 

 次回は……何を書きましょうか。

 

 編集さん、そろそろ「当面です」以外の返事を期待しています。




待っててくれた人は待たせたな。
生活パートもアップしているから見てみてね。
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