ウロボロスD×D 作:生卵
「ギュアァァァァァァァァ!!」
岩場にポッカリと開いた大穴から何かの生物の声が響いてくる。
「ギュアァァァァァァァァ!!」
何かとてつもない恐怖から逃れようとするかのようなその声は、悲鳴であり、同時に命乞いのようであった。
「ギュアァ「うるせえ」ギュ!?」
がすぐにやんだ。
どうも、たった今五月蝿い恐竜を物理的に黙らせたオーフィスです。
今俺は人類が生まれる迄の暇な時間を潰す為に様々な実験をしている。先程の悲鳴はその実験台となっていた恐竜であり、実験の内容は恐竜を改造してドラゴンを造ることだ。
何故そんなことをしようと思ったのかというとアインの遊び相手が必要だからだ。アインは俺の子供だけあって無茶苦茶強い、俺から受け継いだ無尽蔵のエネルギーとエイリアンの適応力、そしてドラゴンとしての圧倒的なスペック。これだけ在るとアインとまともに遊べる存在がいないのだ。俺やレッドが相手をすれば良いのでは?と思うかもしれないが、俺達だっていつも暇ではない。俺やレッドは、一応この宇宙を外敵から護るという仕事があるためだ。……まぁぶっちゃけ波旬さんがいれば俺達が戦うことなんてほぼ無いが。
そのためアインに遊び相手を造ってやろうということになった。決して面倒くさい訳ではない。本当だぞ!
実験結果の方だが非常に微妙である。
改造方法について説明すると、俺の中の龍の因子を『蛇』という形にして埋め込み、恐竜の肉体を無理矢理に龍へと変えるという方法をとっているのだが、因子に適合せず死ぬものが多く、適合してもミスるとすぐ死ぬので調節が面倒くさい。因子が少な過ぎると中途半端に変化しただ強いだけの恐竜に成り、逆に多すぎると恐竜が因子に喰われ『蛇』に成ってしまう。
種類によって限界が違うため余計に調節が難しく、改造に適した種を見つけるため、アインには生態系を壊さない程度に世界中から恐竜を捕まえて来てもらっている。
「今の所良い素体は5種だけか」
現在発見した恐竜の種類は約2000種、その中で因子に適合したのは僅か30種、そして実験に耐えられるのはたったの5種しか見つかっていない。
実験といっても、DNA組み換えたり、過酷な環境(火山、雪山、雷雲、汚染地域、宇宙空間等)に放り出したり、BETAの群れに突撃させたりとかしかしてないのにな。(長年オーフィスとして過ごして来たので感覚が狂っている)
その結果突然変異した恐竜もおり、明らかにデジタルなモンスターに出てくる主人公のパートナーの系統みたいな奴や、ポケットに入るモンスターみたいな奴、さらにはモ○ハンに出てきそうな見た目の奴まで多様な生物が生まれた。
突然変異したと聞けば成功しているように聞こえるが、俺が造りたいのはあくまでドラゴンでありモ○ハンに出てきそうな奴等ならともかくポ○モンはさすがにドラゴンとは呼べない。
俺は取り敢えずそいつ等を俺が創った地球の数倍の大きさがある異空間に閉じ込め、地球の生態系を崩さないようにした(後の冥界である)
「父さーん、お腹空いたー」
「わかった、すぐに用意する」
成功には時間が掛かりそうだが、まぁ気長にやっていこう。
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「こっちだよー」
「わーい」
「まてまてー」
あれから十数年、取り敢えずドラゴンを造る実験は成功した。……したのだが。
「姉ちゃん!次は俺と狩りをしようよ!」
「あ!ずるいぞドライグ!次は僕と狩りをするんだ!」
「ドライグもアルビオンも喧嘩しないの、皆で一緒にやりましょう?」
………今の会話を聞けば分かると思うが何を隠そうこの二匹は後に二天龍と呼ばれる事に成るドライグとアルビオンである。倍加と半減の力も確認したので間違いない。コイツらは実験で成功した数少ない存在であり、アインが自分が名付けたいと言うので好きにさせたのだが、二天龍と同じ名前を付けたときには驚いた。まさか俺が二天龍の親になるとは思わなかった。
そして突然変異した恐竜達を閉じ込めた異空間だが、いつの間にか閉じ込めていた生物達が独自の生態系を築き上げていたうえ、異空間自体が完全に独立していた。
この異空間はとてつもなくカオスな事になっており、デ○モンとポ○モンとモ○ハンの世界観が融合したような状態のため子供達の良い狩場になっている。
なお、異空間の創り方は水銀に習った。最初は渋っていたけど次元の狭間で偶々拾った『マルグリット写真集 パート10862 ~女神の微笑み編~』を渡すと感謝の涙を流しながら教えてくれた。以前守護者達に見つかり大半が処分されたらしいのだが、運良く消されずに俺の世界に流れ着いたらしい。
あと水銀に習いに行ったときナラカのことを思い出したので、座の奥に潜り見つけ出して守護者に密告してやった。
守護者達に見つかったナラカは女神の敵として認識され、一切の情け容赦無く消された。これにより女神の治世は永遠となった。
P.S.聖書の神が近所に引っ越して来ました。