クラス転移したけど俺だけステータス表記が違った 作:星野林(旧ゆっくり霊沙)
翌日……朝のランニングは止めておいた。
今日も走りまくることになるだろうから……。
その分今日は作れる物の確認を部屋でする。
「服系は大半が作れるな……特に作れる種類が多いのは農具とか調理器具だけど」
石材使って石窯作れるのは笑ってしまった。
そんな大きな物まで作れるのかよって。
もしかしたらステータスの能力上げていけば家とかも技で作れる様になったりしたり……流石に無いかな?
作れたら便利だけどな……。
「そしてレベル20を超えたことで、できる様になりました! 技で名付けるが!」
スライム娘が言っていた名付けるという技。
名付けるとモンスターが固有モンスターに変わり、名付けられたモンスターの自我が優先されるようになると説明に書かれていた。
ちなみに名付けられているモンスター同士の合成はできなくなるので注意が必要。
「でも便利だな。愛着湧いているモンスターを固有化することで、強くなっても好感度維持できるってことだろ?」
これは滅茶苦茶有益だと思われる。
他の技みたいに裏技的な使い方は思いつかないけど、無いのと有るのでは大違い。
便利な技であることには変わりない。
「まぁ現状名付けるとしたらクイーンスライム娘は確定だな。それ以外のキングスライム達は……当面は良いか。人型になる便利さが今はいまいち利点にならないし」
そんな訳でスライム娘の名前を考える。
「うーん……スラリン、イム、ライム、ライ……スライムの原型を残した名前にしたいな……スライムを意味するウーズやブロブは可愛くないし……」
悩んだ結果、スラリンの後ろのリンとクイーンスライムからクとラの字を取ってクラリンって名前にするのはどうかと考えていた。
「家畜とかに名前付けないから名付けのレパートリーが安直だな……まぁ自分的には悪くない名前だと思うが……」
朝食の時にミンナと藤原さんにスライム娘の名前をクラリンにしようと思うんだけどと提案すると、2人からも好感触だった。
「いいじゃんクラリン」
「うん、可愛らしいし、特徴とらえている良い名前だと思うよ」
「よし!」
後は本人が気に入るかどうかだ。
朝食後、今日も平原に移動し、昨日とは別の薬草が群生していてもおかしくなさそうなポイントにキングスライムに乗って向かい、そこでスライム娘を外に出す。
「クイーンスライム娘、今日から貴女の名前はクラリンだ!」
『名前くれるの! やった! クラリン……良い名前! 私の名前!』
本人はスライム状態でぴょんぴょん跳ねて大喜び。
『よっしゃぁ! クラリン頑張ります!』
人型状態になったクラリンは昨日渡していた鍬を飲み込んでいたのか、体内から取り出すと、手に持って地面をおりゃりゃと耕していく。
それに続き、インベントリから昨日の残りの薬草を俺は取り出して、キングスライム達と一緒に薬草を耕した地面に植えていく。
それにクラリンが水の魔法で適度に散水して湿らせて、俺が大豊作を発動させる。
気力のステータスが上がったおかげが、昨日よりも指定できる範囲を広げることもできた。
「じゃあ俺はまた指定依頼に戻るわ」
「うん、私とフジワラも適当な時間まで鍛錬して、薬草採取が終わったら町に戻るね」
「が、頑張って斎藤君!」
「おう!」
今日も建材屋のおっちゃんに依頼された場所へ建材を届ける仕事を行う。
おっちゃん曰く、ぎっくり腰をやってしまった元々建材運搬をしていた人はあと3日で復帰できるらしいので、それまで頼むとのこと。
今日は7件回ることになって、報酬は3500シンク。
「今日も助かった……明日も頼むな」
「はい!」
終わる頃には夕方になってしまい、俺は錬金術の店が閉まる前に滑り込む。
藤原さんのブラジャーを作るのにゴム素材が必要なのと、靴の予備が欲しいので、運動靴を作るのにもゴム素材がいる。
建材屋のおっちゃんに休憩時間の時にゴム素材について聞いてみたら、俺の想定通り錬金術師達が作っていると言われた。
腕の良い錬金術師が居る店の場所も教えてもらい、その店に移動した俺は、店の中に入る。
「いらっしゃい」
「いらっしゃいませ~!」
中には宿の女将と同年代くらいの女性と活発そうなボーイッシュの少女が店員をしていた。
「すみません、ゴム素材……この世界でも通じるかな? 弾力性があって、水を弾く伸縮する素材が欲しいんですけど」
「お兄さんそんなに詳しく説明しなくてもゴムで通じるよ。ゴムの用途は何に使うの?」
ボーイッシュな少女が俺の質問に答えてくれる。
俺は衣服……特に下着を体に固定するためのバンドみたいにして使いたいのと、靴の下底として使いたい旨を話す。
「うーん、お母……師匠、それだったらこの素材で良いかな?」
「どれ……うん、合ってるよ」
「よし! お兄さんの求めてるのたぶんこの素材で大丈夫だよ」
少女は師匠である母親に確認しながら商品を俺に見せてくれた。
俺は手に取って確認すると、ちゃんとゴム素材と表示されているので、ブラジャーとかに使う分には大丈夫そうだ。
「これどれくらい量あるか?」
「量? これなら簡単に作れるから数キロ単位でも用意できるけど」
「じゃあ服用のゴム1キロと靴用のゴム2キロください」
「お兄さん何に使うの? そんなに? もしかして職人さん?」
「いや、俺は冒険者で、冒険に必要な道具を作るのに必要で」
「こら、シノンお客さん困ってるでしょ」
「はーい、ごめんねお兄さん」
「いや、気にしてないから大丈夫」
お母さん錬金術師が店の裏に居る旦那に材料の注文が入った事を伝えると、旦那さんも錬金術師らしく裏でゴソゴソ動いていた。
よく見ると店の中に白黒写真みたいな絵が飾られており、そこには少し若い奥さんと旦那さん、それにお兄さんが2人と今よりも幼い少女が笑顔で笑っていた。
「親父! この配分でいいか?」
「おう」
家族経営らしく、お兄さん達の声も聞こえてくる。
「なんか実家を思い出すな……」
牧場で弟や両親、爺さん婆さんとしたやり取りを思い出す。
もう戻ることができないと思うと少し胸が苦しくなる。
「はい、お待たせしました!」
シノンからゴム素材が入った紙袋が渡され、俺は代金を支払う。
「お会計800シンクになります」
「あいよ」
ゴム3キロで800シンク……安い様な高い様な……何とも言えない値段だが、購入して、インベントリに収納する。
「今度お金が貯まったらアイテムボックスを見に来ます」
「はーい! お兄さんうちは腕の良い錬金術師を抱えているから質の良いアイテムボックスよりどりみどりだからね! また来てください!」
ボーイッシュな少女錬金術師のシノンと別れて、俺は町の外へと向かうのだった。
「遅くなったな」
『大丈夫!』
仲間の位置は直感で分かるようになっていて、キングスライムとクラリンの場所は直ぐに分かった。
「クラリン、藤原さんとミンナは?」
『フジワラとミンナは2時間くらい前に町に戻ったよ。薬草とキングスライム達が集めた魔石を換金してくるって冒険者ギルドに向かったんじゃないかな?』
「2時間前か……じゃあ宿に戻っている頃合いかな? ありがとうクラリン」
『うん、じゃあ私は休ませてもらうね』
捕獲状態に戻して、キングスライムとクラリンを休ませる。
俺は宿に戻ると、2人の反応がミンナの部屋からした。
「ミンナ、藤原さん、今帰ったよ」
ドアをノックすると鍵開いてるから入ってきてってミンナの声がしたので部屋に入る。
すると、今日の分のお金をちょうど分配している途中だったっぽい。
「計算中だったか?」
「うん、はいこれがサイトウの分!」
俺に渡されたのは1万5500シンク。
今日は4万5500シンク稼げたらしいが、500シンクは均等に分けるより、頑張ってる俺の取り分が多い方がいいでしょとのこと。
正直助かる。
「キングスライムの数を増やせば、更にスライムの回収効率が上がるよね。お金が沢山だ……うへへ」
「ミンナ、ゲスっぽい笑いになってるぞ」
「おっとっと」
「ふふ」
なんだかんだ3人でやっていてうまく回っている。
ミンナは薬草採取だけでなく、藤原さんに魔法を教えているし、藤原さんも頑張って覚えている。
ミンナの教え方が良いおかげか、藤原さんは今日も新しい魔法を覚えることができたって嬉しそうに報告してくれた。
服のシワを伸ばす魔法らしい。
戦闘に使える魔法はまだ覚えられてないけど、少しずつ進歩しているのがわかるのは大きいな。
「藤原さんとミンナのステータスを調整するけどいいか?」
「うん」
「お願い」
昨日2人のレベルは鍛えるで23レベルまで上げておいたので、スキルポイントを割り振ることができる。
本人達の希望を聞いた結果、こんな感じで割り振ることに。
名前 フジワラ・アヤノ
種族 人族
年齢 17
性別 女
職業 家事手伝い/内助の功
健康 良好
好感度 45/100
レベル 23
割り振りポイント5
HP D 0/20
MP E 0/15
パワー F 0/10
ガード E 0/15
マジック E 0/15
スピード E 0/15
ラック E 0/15
名前 フレック・ミンナ
種族 人族
年齢 18
性別 女
職業 魔法使い
健康 良好
好感度 38/100
レベル 23
割り振りポイント0
HP E 0/15
MP D 0/20
パワー F 0/10
ガード E 0/15
マジック D 0/20
スピード F 0/10
ラック E 0/15
ちゃっかり2人の好感度が上がっているのを確認できたが、2人共にパワーは力の種をまた食べれば上がるってことで割り切り、何か起こった時に死ににくくなる体力と幸運のラックを高めに、ミンナは魔法使いなので火力と継戦能力が上がるMPとマジックを高めにしておいた。
あとクラリンとかキングスライム達も今レベルは23に上げているが、ステータスは均等に上げているので、全員ステータスはEになっている。
「これでよしっと、戻って大丈夫だぞ」
すると、捕獲状態から2人は実体化して、戻ってきた。
「うん、ステータスが上がった実感がある。ステータスの種みたいに時間がかかるんじゃなくて、即効性がサイトウのステータス割り振りにはあるね」
「うん……体が軽くなった気がする」
「俺あと3日は今日の依頼を受けなくちゃいけないから……あ、今作るか」
俺はインベントリから布とゴム素材を選択して作るを選択すると、手元に白地のスポーツブラと普通のブラジャーを作り出した。
「はい、藤原さん頼まれていたやつ」
「う、うんありがとう……」
「フジワラ、これが昨日言っていたブラジャーってやつ?」
「うん、特注だと高いってミンナ言っていたでしょ」
「そうね……ねぇサイトウ? 私の分も作ってくれない?」
「え? あ、藤原さんのは胸のサイズをブラジャー借りて分かったけど、ミンナのバストサイズ分からないんだけど……」
「私測ろうか? 測り方分かるし」
藤原さんが助け舟を出してくれて、俺は一時部屋から退室する。
そして部屋で2人はキャッキャしながら計測し、俺にサイズを教えてくれるのだった。
で、実際にブラジャーを作ってみてミンナが着用してみると、
「おお! 胸が軽い! 揺れても支えてくれる!」
満足いく出来らしい。
デザインは野暮ったいが、これは我慢してもらおう。
でもブラジャー作りで女性陣のバストサイズを知ってしまった。
藤原さんはDカップ、ミンナはCカップだった。
ブラの大きさから2人の実際のおっぱいの大きさを想像しながら風呂に入ると、煩悩が抑えられず、おっぱいのことばっかりを考えていたらのぼせる失態をしてしまう馬鹿な俺だった。