【書籍化決定】クラス転移したけど俺だけステータス表記が違った   作:星野林(旧ゆっくり霊沙)

73 / 95
街造りシミュレーション

 街作りシミュレーションはっじまっるよー。

 

 てなわけで、一応5000人が暮らしていくための住居と、そういうゲームをやっていた山本や行政に関わる先住民の人のアドバイスを受けて、住居や公衆浴場、上下水道だけでなく、学校や教会、公衆トイレ、市場、港、更には街の中の道を石畳にしたりという工事は行った。

 

 あと一応冒険者ギルドも作ったが……冒険者が活動するような仕事とか現状ないからなぁ……。

 

 勿論俺の仲間の魔人達も各々住居に住み始めたが、文化的な生活……料理とか洗濯だったりがよくわかってない大きい子供みたいな連中なので、元々島民だった方々と一緒に住んでもらって、面倒をみてもらっていた。

 

「サイトウ〜」

 

 街作りを始めて1週間後、何隻かの船に乗って一の島から八の島に島民が戻った。

 

 ぞろぞろ降りてきた島民達はボロボロの服を着ていたり、到着して早々に涙を流して蹲ってしまう人々もいたが、周りの人が支えながら、新しく出来上がった街に入っていった。

 

 とりあえず第一陣は300人。

 

 特に生活が上手くいってない人から順々に八の島に戻ってくるらしく、生活に余裕がある人は後発で来るらしい。

 

「衣服は後で用意するが、公衆浴場で体を洗って、食事を食べてくれ、今は英気を養うことが大切だから」

 

 兵士の人達が元住民達を街に複数ある公衆浴場に各自案内して、体を綺麗にさせてから、食事を提供していく。

 

 兵士の人達の殆どが元々後方職だったり炊き出しの下っ端とかが殆どだったので、兵士としての質は終わっているが、ご飯を作るだとか、傷ついた人を手当てする医者代わりの人員は事欠かない。

 

 あとは教会で孤児院を行なっていたシスターや若い神父見習いとかも逃げ延びることができていて、民兵として志願し、最初期の兵士として八の島に上陸していたので、教会を再建した時に、大量の孤児がいると思うが、受け入れて上げてほしいと頼んでいた。

 

 冒険者ギルドが稼働してなくてもなんとかなるが、教会は役職の拝命だったり、転職の手続きだったり、この世界で生きていくのに必要な職業なので、急いで再建を行った。

 

 とりあえず、エリーゼが一の島の王族と交渉して数ヶ月分の食料支援は確保してくれたらしいが、それは数ヶ月しか持たないので、食料の自給自足を行えるようにするのが直近の問題になるのかな? 

 

「この島の気候や農業について詳しい人はいるか?」

 

「は、はい!」

 

 元農業の研究をしていた若い学者が出てきてくれた。

 

 彼女は八の島の食糧事情がマズイとして第一陣の帰還者の船に率先して乗ってきた剛の者である。

 

 彼女の話によると、主食は米であり、日本のように水を田んぼに引き込んで、時期を見計らって乾田にすることができる日本式の稲作が主流らしい。

 

 というより、気候もだいぶ日本に近い。

 

 気候としては九州の中部……火山灰を気にしなくてよい鹿児島というか……そんな感じ。

 

 気候的には農業に適しているのだが、水源が限られているため、水田にできる場所は稲作を行い、それが難しい土地で麦や芋を育て、沿岸部ではゴムの木による天然ゴムの栽培と内陸では畜産の放牧を行って、食糧事情を安定化させ、外貨の獲得と食料の輸入をしていたとのこと。

 

 聞くところによると一の島が北海道並みにデカい島で、食糧庫。

 

 二の島、三の島が鉱石採掘が盛んな島で、四の島が良質な木材が産出する造船の島。

 

 五の島は金融街が発達していた島、六の島が屈強な兵士を多く輩出していた土壌のある島、七の島が錬金術が発達していた島で、八の島は家畜(羊や牛)や漁業が盛んな島……だったらしい。

 

 現状一、二、三の島以外は人は生き残っているけど壊滅状態なので、似たり寄ったり。

 

 八の島は島民の大半が亡くなっているので一番ダメージが大きいとのこと。

 

「じゃぁヤシマ王国は一応国民を食わすための食糧庫は残っているんだな」

 

「はい、ただ押し寄せた各島の難民や世界中から呼んだ冒険者によって食料や物資の事情は逼迫していたので……」

 

「ありがとう、でもとりあえず農業から立て直さないと駄目って事はよく分かった」

 

 食料の支援が終わる前に島民が飢えなくて済むくらい食料の増産を行う……。

 

 これが直近の目標だな。

 

 

 

 

 

 

 

 俺は自動採掘で地面の表面を掘っていき、肥沃な土に作り替え、無限水源と水路の設置を、俺は行っていく。

 

 俺が基礎を整え、その後ろから領民達が種や苗を植えていく。

 

 植える作物は基本一の島から取り寄せた島国に適した米の種籾だったり、作物の苗だったり……。

 

 あとはジパングに転移して購入してきた種や苗、日本のホームセンターで売っている野菜や種芋なんかもとにかく色々購入して育て始める。

 

 農業ができる人はいるが、基盤が破壊されているので、それを1から作り直すんだったら、色々な作物を植えてみて、その中で味が良かったり多く実をつけたりする優等種を育てた方が手っ取り早い。

 

 今は家畜には手を出さないけど、後々は手を出していきたいとも思っている。

 

 最初は育成の手間が少なくて済む鶏からかな。

 

 モンスター湧かない、外部から入ってこないシンボルを建てて、家畜が外に行かないシンボルと疫病予防のシンボルも併設すれば、柵とかを建てなくても鶏の放し飼いをすることができる。

 

 鶏が雨や寒さに耐えるための広い鶏小屋も併設すれば完璧だ。

 

 有精卵になるけど、卵も取れるし、糞尿が混ざった土を削り取って俺の肥料を作るを使えば、大量の鶏糞肥料にもなる。

 

 まぁこれは後の話だけどな。

 

 とりあえず島の産業が壊滅しているから、畑を作る、植林場を作って木材を確保する、メタルスライムを増やして、鉄を作ってもらう、ストーンゴーレムを倒して石材を確保、ブロックゴーレム(レンガゴーレム)倒してレンガや粘土を確保……とりあえず一次産業系を整えなければ……。

 

 そして作物を植えた場所に植物の生育が数倍になるシンボルを設置していく。

 

 大豊作は使わないのかって? 

 

 大豊作を使うとその作物が生育条件無視して豊作になるので、ここの気候に合って育っているか分からないのと、時間がかかる植林場の方に大豊作は使いたい。

 

 大豊作を使っても木材になるくらいの大きさの木になるのに10日から2週間は掛かるって分かったので……。

 

 俺がこんな感じで農業の基盤を整えている間、他のメンバーは親を亡くした子供達の面倒を見たり、勉強や魔法を教えたり、日本に戻って俺がお願いする作物を買いに行ったりしていたりと頑張ってもらっていた。

 

 俺の持ってきていた30億シルクも一部この国の通貨であるベルクに両替しながら、島民に必要な物資を購入するのに使わせてもらった。

 

 1シルク=10ベルクで1ベルクと日本円がほぼ同じ価値って感じだ。

 

 そりゃ国が違うんだから通貨も違うわな。

 

 でも聞いた話によるとベルクって前まで1シルク=0.5ベルクだったらしいが、金融の五の島が陥落したり、本土決戦中だったのでインフレが進行して値段が跳ね上がったらしいが……。

 

 これ今ベルクに換金して時間が経過すれば混乱落ち着いて価値落ち着かないかな? 

 

 まぁ一回インフレすると、通貨の価値は元に戻らないのが普通らしいけど。

 

「とにかく、今は島民を養えるように頑張らねーとな」

 

 俺は作業を続けるのであった。

 

 

 

 

 

 

 

「はふー疲れたぁ……」

 

「お疲れ様ですサイトウさん」

 

 普通に新しくできた家に来て、一緒の風呂に入ってきているバトラーは置いておいて……というよりバトラーは家に来て、俺に注文したい物資の資料をまとめてくれたので、そのついでに綾乃の作った夕飯を3人で食べて、風呂も入ってけよって俺が言ったので入っていた。

 

「バトラー、こっちの生活はどうだ?」

 

「はい! 最近は教会にお世話になっていて、教会の子供達と一緒に勉強をしています! トウジョウさんも来て子供達に教えていたりするので楽しいです!」

 

 バトラーは奴隷時代が長かったので、基礎教育もままならなかったが、俺達や東條が教えてからぐんぐん吸収して、学力を伸ばしていた。

 

 たぶんステータスが強化されているのも影響あると思うが……。

 

 じゃなかったらこの短期間に漢字がほぼ読めず、足し算しかできなかった子が、3ヶ月ちょっとで四則算と小学校中学年までの漢字や、簡単な魔法まで使えるようになったのは凄い進歩だと思う。

 

「バトラーは将来何をやりたいとかないのか?」

 

「僕はサイトウさんの召使いをしたいです!」

 

「それとは別にないか?」

 

「うーん、今のところは……サイトウさんの農園の従業員ができればと思っていたので……特には決めてないですね」

 

「そうか……うーんなんか今のままだと農園できる感じじゃないからなぁ……」

 

「悩ましいですね……ところで早くフジワラさんと子供作らないと、サイトウさんの事を狙ってる女性多いんで気をつけてくださいよ」

 

「それは大丈夫じゃないか? でも、今の忙しさだと子作りも難しいぞ……移住すればなんとかなると思ったんだが……ここまで忙しくなるとは……」

 

「うーん、仕方がないですね」

 

 俺とバトラーは背中を洗い合いながら愚痴を呟きのであった。

 

 バトラーを帰した後に、俺と綾乃はキングサイズのベッドがあるところで燃え上がったのだが……俺がミスったのか、綾乃が細工したのか、コンドームに穴が空いていたのに気づいたのは行為が終わった翌日のことだった。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。