【書籍化決定】クラス転移したけど俺だけステータス表記が違った 作:星野林(旧ゆっくり霊沙)
「おお!? おおお!?」
ミカが産まれて4ヶ月……季節は春になっていた。
スクスクと成長を続けていたミカはハイハイをしながら元気に動き回っていた。
「パパのところまで来れるかな?」
「だうー」
俺のことをちゃんと父親と認識しているようで、ハイハイで俺の元まで近づくと、腕にしがみついてくる。
「おお、ミカがここまで来れた!」
「でも凄い成長速度だね。赤ちゃんについての本とか色々読んでみたんだけど、生後4ヶ月って首が座り始めたりする頃で、ハイハイは7ヶ月とか8ヶ月頃って書いてあったんだけど」
綾乃も若干困惑していたが、ミカは生後2ヶ月で首は座ったし、寝返りがうてるようになっていた。
今ではハイハイで家中を歩き回る。
そしてすっごい飲みっぷり。
綾乃も増乳薬で母乳を出る量を調整していたが、それでは足りないらしく、粉ミルクを溶かして哺乳瓶に入れたのを豪快に飲んでいた。
いったいその可愛らしい体のどこにそんなに入るのだろうか……胃袋の不思議……て前までは思っていたのだが、能力が判明すると納得した。
強靭な内臓。
沢山食べられるし、食べたり飲んだ物を効率的にエネルギーに変換し、成長に繋がるという特殊能力である。
俺と綾乃の子供であるミカは自己強化系の能力を授かったっぽい。
それがこの急激な成長につながっているのか……それともレアリティの影響か……どれが正しいか分からないけど、スクスク大きく成長してくれるのは親として嬉しい。
「むう……イオリも大きくなってるもん!」
「はいはい、イオリも可愛いよ」
「えへへ」
俺がミカに構うとイオリは時々やきもちを焼くのか、俺に抱きついてくる。
そういう時はイオリの頭を撫でてやると大人しくなるって俺は学んだ。
そして、出産してから体調も完全復活した綾乃とは夜に激しい運動会を再開していたが、俺の体力に綾乃が持たなかった。
で、綾乃の懇願で不倫……というかいい加減ミンナ達にも手を出して、畑に種を撒けと、なぜか綾乃に背中を押されてしまい、綾乃の許可のもと、ミンナから順に一夜を共にすることに。
「最初の出会いからは想定できなかった感じだね」
「そうだな……最初ミンナを捕獲したことから全てが始まったよな……」
「私としても、楽して稼げるようになればって思っていて、恋愛感情は薄かったはずなんだけど……絆されちゃったなぁ……」
「ミンナ……」
「サイトウ……いや、タカシと言った方が良いな。タカシ!」
ミンナとキスをして、そのまま夜戦へと移っていった。
別の日はマリーを抱くことに。
「貧相な体でごめんなさいね」
「いやいや、でもマリーは良いの? こんな形で初めてを失って」
「初めても何も……一度死んで、蘇生してもらったっていう大恩をサイトウには感じていたし……いつでもばっちこいって思っていたよ……思ったよりもフジワラが強かったというか、あれに割り込むのは無理だと思ったからお零れをもらうしかできないと思ったけど」
「そうか」
「あと王女として育てられた頃から、好きな人と結ばれてっていうのは無理だってわかっていたから、好きな人の妾になれたっていうのは普通に私からしたら勝利だから! それに子供も作れるんだから」
「子供やっぱり欲しい?」
「そりゃ勿論! なんなら私に大豊作使って欲しいくらいだよ。たぶん赤ん坊を作るのでも使えるんでしょ?」
「ミンナにも言われたわ」
「使ったの?」
「使った。一昨日だからまだ影響は少ないけど、たぶん近々出てくるんじゃないかな? 受胎していたらだけど……」
受精から着床までは約1週間かかるので、大豊作の影響が出るのはその後からだろう。
「私にも使ってくれない! 早くサイトウとの赤ちゃんが欲しいの」
マリーは衣服をはだけながら俺を誘ってくる。
誘惑にすぐに負ける俺ではないぞ……と思っていたが、今は誘惑に負けた方がいいのか?
そのままズルズルとベットに引き釣り込まれて、大豊作を発動することになるのだった。
ラスト東條のターン。
「いやぁ……一緒に住むって言われた時から覚悟はしていたけど、それから3ヶ月も待たせるかぁ……」
「ごめんって」
「いや、奥さんを気遣っている良い旦那だとは思うよ。まぁ奥さん以外にも結局手を出したからマイナス評価ではあるけど」
それはご尤も……ぐうの音も出ません。
「まぁわかってはいるけどね。斎藤のこと……いや私も隆史って呼ぼうかな」
「じゃぁ俺もりおんって呼ぶことにするわな」
「そうしてくれるとお姉さん嬉しいな。じゃあ……一緒にお風呂にでも入ろうか」
「ああ」
俺はりおんと一緒に風呂に入る。
何度か風呂は一緒に入ることがあったので興奮は抑えられているけど、りおんは、
「相変わらずちんちん大きいね。20センチ超えているんじゃない?」
って、俺の息子を風呂の中でニギニギしてくる。
めっちゃエッチな雰囲気になる。
「とうじょ……りおんの胸も大きいけどね」
反撃に胸を揉むと柔らかい確かな弾力が伝わってくる。
綾乃がマシュマロって感じだと、りおんの方は水風船みたいな感じでより弾力がある。
ミンナの胸もそこそこの大きなながら確かな弾力はあったし、マリーは貧乳だけど、それはそれで良き。
「あ、今他の人のこと考えていたでしょ」
「そ、そんなことないし」
「またまた……顔に出てるよ!」
りおんにすっかり見破られてしまった……これは反省だな。
風呂から上がって俺もりおんも着替えるが、りおんの下着が完全に勝負下着だ。
胸なんか乳首見えるやつだったし、下も穴あきでハメられるタイプ。
いつそんなのを入手したんだ?
「フフン、日本のブランドで買っちゃった。この為に下着ブランドの株を買っていたからね」
こいつ……株主優待で特注したのか?
凄いことをしやがる。
結局俺の部屋でしっぽり一夜を過ごすことに。
りおんにもせがまれて大豊作を掛けたが、大丈夫だろうか?
はい、やっぱり大豊作はまずかったっぽい。
1週間後は特に変化無かったけど、2週間、3週間で目に見えて3人のお腹が膨らんでいった。
診療所のお医者さんに見せに行ったら、
「3人共に健康そのもの、トウジョウさんでしたっけ?」
「はい」
「よかったですねぇ双子ですよ」
「本当ですか!」
「ええ、あとサイトウさん……ちょっと来て」
「はい……」
俺は先生から能力使ったでしょって言われて、素直にはいと返事をした。
「能力を使うのは良いけど、ちゃんと確認を取ってから使ってくださいよ……というか、毎回使っていたら赤ん坊ポコポコ産まれすぎて育児が大変なことになってしまうんだから……奥さん方のことも考えて」
「申し訳ありません」
「今の感じでお腹が大きくなるなら、あと2から3週間で出産になるから、覚悟しておいてくださいね」
「はい……」
そして15日が更に過ぎると、順にミンナから産気づいて、出産が始まる。
その度に予定をキャンセルして皆のことを見守ったが、男にできることなんて祈ることしかできない。
でも、ミンナ、マリー、そしてりおんの3人は大きな赤ん坊を無事に出産した。
大豊作を使っていたからか、赤ん坊の大きさが滅茶苦茶大きくて、出産時に痛覚遮断とか色々大変だったらしいが、陣痛が始まってからはすんなりで1時間程度で産まれて、胎盤を摘出するのも合わせて2時間程度で終わり、その後は出産を頑張った女性陣は俺が捕獲状態にすることで回復を促し、2時間程度で全回復。
産んだ赤ん坊は4500グラム近くあり、りおんに至っては双子がそれぞれ5000グラムを超える巨大児であった。
こうして3人は無事に初子を産む事ができてホッと一息つくと同時に、俺はエリーゼからの視線が強くなり、結局エリーゼは早く子供を作らないといけないことから、先生の許可を取って大豊作を使用。
皆から遅れること2ヶ月後にエリーゼは元気な男の子を出産するのであった。