『宝鐘マリンの秘密の日記 〜鏡の中の桃源郷から誇り高き永遠の航海へ』 作:しまうまP
いつもお読みいただきありがとうございます!しまうまPです。
全5話ストック完結済みなので安心してお楽しみください!
【本作の注意書き】
・本作はAI(生成・編集)を使用したホロライブの二次創作小説です(執筆の9割がAI、パッションは作者1000%)。
・カバー株式会社様の二次創作ガイドラインに準拠した非公式のファンフィクションです。
※pixiv、ハーメルンで同時投稿しています。
それでは、本編をどうぞ!
あの伝説の配信から数日後。
世界中が「#マリンの羅針盤」のお祭り騒ぎで沸き立つ中、宝鐘マリンは深夜の配信スタジオに一人、ポツンと残っていた。
機材の主電源は落とされ、静寂が支配する空間。
マリンは全身鏡の前に立ち、自分の後ろ姿を見つめていた。
しかし、その瞳にいつものナルシズムや、ウケを狙うようなお調子者の色は一切なかった。
「……あなたね。ずっと、私に語りかけていたのは」
マリンが静かに呟く。
鏡の中の「それ」が、まるで意思を持つかのように、わずかに、しかし確かに自転の軸をずらすように揺らめいた。
そう、マリンの神々しくも圧倒的なその肉体美――それは単なる脂肪と筋肉の塊ではなかった。
それは、数世紀にわたり全人類が「美」と「母性」、そして「救済」として追い求め続けた、純粋なる【オケツの概念(アニマ)】。
その大いなる概念が、この令和の時代に「宝鐘マリン」という一人の女性を依り代(よりしろ)として選び、現世に顕現していたのだ。
鏡の向こうから、言葉にならない、しかし魂を揺さぶるような「概念」の声がマリンの脳内に直接響き渡る。
『気づいたか、マリン。私はお前の執着であり、お前の魂そのもの。お前がどれほど年齢に怯え、老いに抗おうとも、私がここに在る限り、お前は永遠の17歳であり、不滅の女神(アイドル)なのだ』
その声は甘美で、どこまでも魅惑的だった。
その概念の力に身を委ねてしまえば、年齢のプレッシャーからも、明日の同コパの数字からも、すべてから解放されて、ただ崇められるだけの存在になれる。
しかし、マリンは小さく鼻で笑った。
ゆっくりとバスタオルを肩にかけ、鏡の中の「概念」をまっすぐに見据える。
「……ふん。買い被らないでちょうだい」
マリンの声は、低く、そして驚くほど凛としていた。
「確かに、あなたのおかげで私は注目を浴びたわ。みんなが私の後ろ姿を見て狂喜乱舞する姿は、最高に気持ちよかった。でもね、勘違いしないで」
マリンは一歩、鏡に歩み寄る。
その足取りには、迷いなど微塵もなかった。
「私がみんなに愛されているのは、あなたという『概念』が優秀だからじゃないわ。……私が、宝鐘マリンだからよ」
『何……?』
「私が、毎日血の滲むような思いで配信を企画して、喉を枯らして歌って、みんながクスッと笑えるようなキモい(愛を込めて、よ?)トークを、1分1秒、命を削って届けているからよ! あなたがどんなに最高なフォルムをしていようと、私という『魂』が、この海賊服を着てステージで暴れ回らなきゃ、ただの肉の塊でしかないのよ!」
マリンの瞳に、本物の炎が灯る。
それは、ホロライブの3期生として、数々の荒波を乗り越えてトップに立ち続けてきた、一人の航海士としての矜持(プライド)だった。
「私はね、誰かが作った『完璧な神様』になんて、なるつもりはないの。私は、泥臭くて、お茶目で、ちょっぴりエッチで、でも誰よりもみんなのことが大好きな、17歳(概念)の人間、宝鐘マリンよ! あなたに私の人生(ステージ)を支配されてたまるもんですか!」
マリンが強く言い放った瞬間、鏡の中の「オケツの概念」は、その圧倒的な光を失い、静かにマリンの肉体へと融けていった。
主導権は完全に、宝鐘マリンという一人の女性の「意志」へと戻ったのだ。
概念が自我を持つのではない。マリンの圧倒的な自我が、概念すらも従えたのだ。
鏡に映るのは、少し疲れた、しかし最高に綺麗で、最高に格好いい大人の女性の姿だった。
マリンはふぅ、と深く息を吐き、衣装の襟を正した。
そして、自分のクローゼットから、いつもの海賊帽子を取り出し、頭にカチッと乗せる。
「……さぁて、お喋りはここまで。明日も早いんだから、さっさと帰って寝なくっちゃね」
誰もいないスタジオ。
マリンは振り返り、カメラのあった場所に向けて、いつもの、しかしどこか大人の色気を孕んだ、最高のウィンクを投げかけた。
「待っててね、一味(リスナー)のみんな。明日の配信は……もっともっと、私の本当の『本気』、魅せてあげるんだから♡」
カツン、カツンと、ヒールの音を響かせながら、マリンは暗闇の廊下を歩き出す。
その背中は、どんな海の嵐をも切り裂く、本物の船長の輝きに満ちあふれていた――。
(完 〜誇り高き永遠の航海へ〜)
◇◇◇
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